JP2609087B2 - 液晶表示素子 - Google Patents
液晶表示素子Info
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- JP2609087B2 JP2609087B2 JP14489696A JP14489696A JP2609087B2 JP 2609087 B2 JP2609087 B2 JP 2609087B2 JP 14489696 A JP14489696 A JP 14489696A JP 14489696 A JP14489696 A JP 14489696A JP 2609087 B2 JP2609087 B2 JP 2609087B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- spacer
- crystal display
- substrates
- display device
- Prior art date
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はワープロ、携帯用パソコ
ン、ＴＶ等に使用される液晶表示素子に関するものであ
り、特に基板間の間隙を基板全面にわたって均一にし、
かつ低温放置に於ける気泡の発生を防ぐようにした液晶
表示素子に関する物であり、特に大型の液晶表示装置に
適している。
ン、ＴＶ等に使用される液晶表示素子に関するものであ
り、特に基板間の間隙を基板全面にわたって均一にし、
かつ低温放置に於ける気泡の発生を防ぐようにした液晶
表示素子に関する物であり、特に大型の液晶表示装置に
適している。
【０００２】
【従来の技術】一般に液晶表示素子は、電極を形成した
一対の基板を電極面を対向させ、該基板間にスペーサー
を配設して所定の間隙とし、周辺部をシール材で保持す
ると共に間隙内に液晶を封入してなるものである。前記
液晶表示素子は、液晶層の厚みが通常５〜１５μｍ程度
であり、この間隙が均一に保持されないと表示面に色ム
ラが生じて表示品質を悪くする。この為、スペーサーが
表示品質を決める重要な役割をしている。スペーサーと
しては、繊維状剛性体スペーサー、または粒子状弾性体
スペーサーがそれぞれ単体で使用されていた。しかし、
表示面積が１０平方ｃｍ以上の大型基板を用い液晶の中
に繊維状剛性体スペーサーをいれた液晶表示素子を製造
すると、基板の間隙は略均一になるが、低温放置に於い
て気泡が発生し表示品質を非常に悪くしていた。又、前
記欠点を対策するために繊維状剛性体スペーサーの代わ
りに粒子状弾性体スペーサーを用いた液晶表示素子があ
るが、低温放置での気泡の発生はないが、基板間間隙は
前記剛性体スペーサーでの間隙よりも凹凸が大きく、表
示品質が劣るものであった。
一対の基板を電極面を対向させ、該基板間にスペーサー
を配設して所定の間隙とし、周辺部をシール材で保持す
ると共に間隙内に液晶を封入してなるものである。前記
液晶表示素子は、液晶層の厚みが通常５〜１５μｍ程度
であり、この間隙が均一に保持されないと表示面に色ム
ラが生じて表示品質を悪くする。この為、スペーサーが
表示品質を決める重要な役割をしている。スペーサーと
しては、繊維状剛性体スペーサー、または粒子状弾性体
スペーサーがそれぞれ単体で使用されていた。しかし、
表示面積が１０平方ｃｍ以上の大型基板を用い液晶の中
に繊維状剛性体スペーサーをいれた液晶表示素子を製造
すると、基板の間隙は略均一になるが、低温放置に於い
て気泡が発生し表示品質を非常に悪くしていた。又、前
記欠点を対策するために繊維状剛性体スペーサーの代わ
りに粒子状弾性体スペーサーを用いた液晶表示素子があ
るが、低温放置での気泡の発生はないが、基板間間隙は
前記剛性体スペーサーでの間隙よりも凹凸が大きく、表
示品質が劣るものであった。
【０００３】さらに、特開昭５７−７０５２０号公報に
は剛体スペーサーと該剛体スペーサーより軟化点の低い
スペーサーを混合して、絶縁膜を塗布した基板に散布し
て加熱する事により、軟化点の低いスペーサーと絶縁膜
を溶融固着した事によりギャップの均一化を得た構成が
開示されている。即ち上記公報では軟化点の低いスペー
サーとしては基板材質であるガラスの耐熱温度３５０℃
以下の溶解点を有すところの溶融点約２００℃のポリマ
ースペーサーをもちい、基板上に散布した後、一対の基
板をシーリングするが、この時にポリマースペーサーが
溶融して基板上に成形された絶縁膜とポリマースペーサ
ーとの溶解固着し基板間間隙を均一にせんものとしてい
る。
は剛体スペーサーと該剛体スペーサーより軟化点の低い
スペーサーを混合して、絶縁膜を塗布した基板に散布し
て加熱する事により、軟化点の低いスペーサーと絶縁膜
を溶融固着した事によりギャップの均一化を得た構成が
開示されている。即ち上記公報では軟化点の低いスペー
サーとしては基板材質であるガラスの耐熱温度３５０℃
以下の溶解点を有すところの溶融点約２００℃のポリマ
ースペーサーをもちい、基板上に散布した後、一対の基
板をシーリングするが、この時にポリマースペーサーが
溶融して基板上に成形された絶縁膜とポリマースペーサ
ーとの溶解固着し基板間間隙を均一にせんものとしてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら前記公
報は、シール材の硬化温度約１２０℃に対してスペーサ
ー溶融温度が高温となりすぎることと、ポリマースペー
サーの溶融温度管理が難しく、加圧／加温でのシール焼
成装置が簡素化できない問題を有していた。
報は、シール材の硬化温度約１２０℃に対してスペーサ
ー溶融温度が高温となりすぎることと、ポリマースペー
サーの溶融温度管理が難しく、加圧／加温でのシール焼
成装置が簡素化できない問題を有していた。
【０００５】本発明の目的は上記の欠点を解決し、間隔
が均一で、そして気泡を生じない液晶表示素子を提供す
るとともにシール材の硬化温度以上の温度を加えずに液
晶表示素子を生産する事により、表示品質が向上した液
晶表示素子を提供することにある。
が均一で、そして気泡を生じない液晶表示素子を提供す
るとともにシール材の硬化温度以上の温度を加えずに液
晶表示素子を生産する事により、表示品質が向上した液
晶表示素子を提供することにある。
【０００６】
【問題を解決するための手段】本発明は、対向する一対
の基板間に液晶が封入されてなる液晶表示素子におい
て、前記基板間には、径の相違するスペーサーが介装さ
れ、大径のスペーサーは、スペーサー間の径寸法の差分
に相当する弾性変形が可能とされ、大径のスペーサーが
弾性変形したときに、両基板の間隔が小径のスペーサー
により制限されることを特徴とするものである。
の基板間に液晶が封入されてなる液晶表示素子におい
て、前記基板間には、径の相違するスペーサーが介装さ
れ、大径のスペーサーは、スペーサー間の径寸法の差分
に相当する弾性変形が可能とされ、大径のスペーサーが
弾性変形したときに、両基板の間隔が小径のスペーサー
により制限されることを特徴とするものである。
【０００７】
【作用】本発明の液晶表示素子では、基板間に径の相違
するスペーサーが介在している。低温時に液晶が収縮し
基板間隔が狭くなると、大径のスペーサーが、スペーサ
ー間の径寸法差分に相当して弾性変形し、その後は小径
のスペーサーにより、基板間隔が制限される。液晶が収
縮したときに大径スペーサーが弾性変形し、基板間隔が
狭くなることによって、液晶内の気泡の発生を防止でき
る。また、弾性変形後は、小径のスペーサーにより基板
間隔が均一になる。
するスペーサーが介在している。低温時に液晶が収縮し
基板間隔が狭くなると、大径のスペーサーが、スペーサ
ー間の径寸法差分に相当して弾性変形し、その後は小径
のスペーサーにより、基板間隔が制限される。液晶が収
縮したときに大径スペーサーが弾性変形し、基板間隔が
狭くなることによって、液晶内の気泡の発生を防止でき
る。また、弾性変形後は、小径のスペーサーにより基板
間隔が均一になる。
【０００８】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。図１は、液晶中に２種類の異径のスペーサーをいれ
た本発明に於ける液晶表示素子の平面図であり、図２は
図１の断面図である。一対の透明電極膜付きの一方の基
板１に、繊維状剛性体スペーサーとしてガラスファイバ
ースペーサー４（径７μｍ±０．５μｍ、長さ２０μｍ
〜２００μｍ）と、粒子状弾性体スペーサーとして、剛
性体スペーサーより液晶の膨張係数に近い値を示す粒子
状プラスチックビーズスペーサー５（径８μｍ±０．５
μｍ）をほぼ１：１の割合で散布した。他方の基板２に
はエポキシ系シ−ル材３をスクリーン印刷し、両者の基
板を重ねあわせて、シール材３を適度の温度、約１２０
〜１５０℃で加熱焼成すると共に、１ｋｇ／平方ｃｍ程
度の圧力で加圧する。こうして得られた液晶表示基板の
基板１と基板２の間隙内に、前記基板２にシール材３の
一部を切欠いて形成されている注入孔３ａより、液晶６
を注入し封止する事により作成した液晶表示素子に於い
て、基板間間隙はほぼ均一になり、−３０℃の低温に約
４８時間放置したところ、気泡は発生しなかった。
る。図１は、液晶中に２種類の異径のスペーサーをいれ
た本発明に於ける液晶表示素子の平面図であり、図２は
図１の断面図である。一対の透明電極膜付きの一方の基
板１に、繊維状剛性体スペーサーとしてガラスファイバ
ースペーサー４（径７μｍ±０．５μｍ、長さ２０μｍ
〜２００μｍ）と、粒子状弾性体スペーサーとして、剛
性体スペーサーより液晶の膨張係数に近い値を示す粒子
状プラスチックビーズスペーサー５（径８μｍ±０．５
μｍ）をほぼ１：１の割合で散布した。他方の基板２に
はエポキシ系シ−ル材３をスクリーン印刷し、両者の基
板を重ねあわせて、シール材３を適度の温度、約１２０
〜１５０℃で加熱焼成すると共に、１ｋｇ／平方ｃｍ程
度の圧力で加圧する。こうして得られた液晶表示基板の
基板１と基板２の間隙内に、前記基板２にシール材３の
一部を切欠いて形成されている注入孔３ａより、液晶６
を注入し封止する事により作成した液晶表示素子に於い
て、基板間間隙はほぼ均一になり、−３０℃の低温に約
４８時間放置したところ、気泡は発生しなかった。
【０００９】即ち本発明に於ける液晶表示素子は、スペ
ーサーを溶融せずに用い、基板間の間隙を剛性体スペー
サーによって規制し、又気泡の発生を前記剛性体スペー
サーより径大の弾性体スペーサーによって防止してお
り、特開昭５７−７０５２０により開示されているとこ
ろの剛体スペーサーと軟化点の低いスペーサーを混合し
て、絶縁膜を塗布した基板に散布し、軟化点の低いスペ
ーサーと絶縁膜を溶融固着した事によりギャップの均一
化を得た構成とは異なる構成を有す。
ーサーを溶融せずに用い、基板間の間隙を剛性体スペー
サーによって規制し、又気泡の発生を前記剛性体スペー
サーより径大の弾性体スペーサーによって防止してお
り、特開昭５７−７０５２０により開示されているとこ
ろの剛体スペーサーと軟化点の低いスペーサーを混合し
て、絶縁膜を塗布した基板に散布し、軟化点の低いスペ
ーサーと絶縁膜を溶融固着した事によりギャップの均一
化を得た構成とは異なる構成を有す。
【００１０】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明は液晶表
示素子の基板間間隙内に径の相違するスペーサーを入
れ、大径のスペーサーがスペーサーの径の差分に相当し
て弾性変形可能となることにより、液晶表示素子の基板
の間隙を均一にでき、特に表示面積が４００平方ｃｍ以
上もある大型液晶表示素子の間隙を均一にでき、且つ低
温放置に於ける気泡発生を防止し、液晶表示素子の歩留
まりを落とす大きな要因である気泡による画素抜けを防
止する効果を有する。
示素子の基板間間隙内に径の相違するスペーサーを入
れ、大径のスペーサーがスペーサーの径の差分に相当し
て弾性変形可能となることにより、液晶表示素子の基板
の間隙を均一にでき、特に表示面積が４００平方ｃｍ以
上もある大型液晶表示素子の間隙を均一にでき、且つ低
温放置に於ける気泡発生を防止し、液晶表示素子の歩留
まりを落とす大きな要因である気泡による画素抜けを防
止する効果を有する。
【図１】基板間間隙内に２種類の異形スペーサーをいれ
た本発明の液晶表示素子の平面図、
た本発明の液晶表示素子の平面図、
【図２】図１の断面図、
１，２ 電極を形成した基板 ３ シール材 ４ ガラスファイバースペーサー ５ プラスチックビーズースペーサー ６ 液晶
Claims (1)
- 【請求項１】 対向する一対の基板間に液晶が封入され
てなる液晶表示素子において、前記基板間には、径の相
違するスペーサーが介装され、大径のスペーサーは、ス
ペーサー間の径寸法の差分に相当する弾性変形が可能と
され、大径のスペーサーが弾性変形したときに、両基板
の間隔が小径のスペーサーにより制限されることを特徴
とする液晶表示素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14489696A JP2609087B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14489696A JP2609087B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 液晶表示素子 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60178139A Division JPH0750274B2 (ja) | 1985-08-13 | 1985-08-13 | 液晶表示素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08304832A JPH08304832A (ja) | 1996-11-22 |
| JP2609087B2 true JP2609087B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=15372859
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14489696A Expired - Lifetime JP2609087B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 液晶表示素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2609087B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3680730B2 (ja) | 2000-12-08 | 2005-08-10 | 株式会社日立製作所 | 液晶表示装置 |
| DE10121177A1 (de) * | 2001-04-30 | 2002-11-14 | Aeg Ges Moderne Inf Sys Mbh | LCD-Zelle |
| DE10125673A1 (de) | 2001-05-25 | 2002-12-05 | Aeg Ges Moderne Inf Sys Mbh | LCD-Zelle |
-
1996
- 1996-05-16 JP JP14489696A patent/JP2609087B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08304832A (ja) | 1996-11-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |