JP2607780Y2 - 磁気ディスク型記憶装置の駆動装置 - Google Patents

磁気ディスク型記憶装置の駆動装置

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JP2607780Y2
JP2607780Y2 JP1993010648U JP1064893U JP2607780Y2 JP 2607780 Y2 JP2607780 Y2 JP 2607780Y2 JP 1993010648 U JP1993010648 U JP 1993010648U JP 1064893 U JP1064893 U JP 1064893U JP 2607780 Y2 JP2607780 Y2 JP 2607780Y2
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JP
Japan
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rotor magnet
storage device
magnetic disk
poles
disk storage
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朗 西尾
大 熊沢
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、HDD(ハードディス
クドライブ装置)等の磁気ディスク型記憶装置の駆動装
置に関し、特に回転子の磁極が固定子の磁極を通過する
際に磁束が変動することにより発生するコギングの影響
による騒音を低減する磁気ディスク型記憶装置の駆動装
置に関する。
【0002】従来、この種の駆動装置では、例えばロー
タマグネットの極数Pが12、ステータのスロット数N
が9の場合にはその最小公倍数LCM(P,N)が36
である。また、3相両方向通電方式の場合の通電切り換
え周波数fsは3相12極であるから、 fs=3相×12=36 である。さらにそのコギング次数kは、 k=LCM(P,N)=36 で、通電切り換え周波数fsと一致している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置で、回転数が3600rpmのとき、騒音の周
波数を分析したところ、図10に示すように2160H
zにおいてピーク値(ピュアトーン)が発生していた。
したがって、このピュアトーンが聴感上耳について、不
快であるという問題がある。なお、近年ではHDDの小
型化が進み、また、コンピュータのパーソナルユース化
が進むに伴って低騒音化が要求され、このようなピュア
トーンがクローズアップされている。
【0004】本考案は上記従来の問題点に鑑み、モータ
構造を変更することなくピュアトーンを防止することが
できる磁気ディスク型記憶装置の駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、磁気ディスクを搭載するハブを回転するた
めにスロット数がN個のステータコアおよび極数がP個
のロータマグネットを備え、前記スロット数Nと前記極
数Pの最小公倍数LCM(P,N)とステータコイルの
通電切り換え周波数fsが一致する磁気ディスク型記憶
装置の駆動装置において、前記ロータマグネットのP個
の極をそれぞれラジアル方向に着磁すると共に、前記ロ
ータマグネットの軸方向を前記各極のラジアル方向の着
磁強さよりも弱く、且つ、ピュアトーンが発生しない着
磁強さで単極着磁することによりコギング次数k前記
最小公倍数LCM(P,N)の1/2となるようにした
ことを特徴とする磁気ディスク型記憶装置の駆動装置を
提供する。
【0006】
【作用】本考案では、上記のようにロータマグネットの
方向に微小な強さで単極着磁してステータコアのスロ
ット数Nとロータマグネットの極数Pの最小公倍数LC
M(P,N)とコギング次数kが異なるようにしたの
で、モータの極数や部品の形状等の構造を変更すること
なくピュアトーンを防止することができた。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1は本考案に係るディスク型記憶装置の駆動装
置の一実施例の要部であるロータマグネットを示す斜視
図、図2は図1のロータマグネットをハブに組み込んで
得られるハブアセンブリを示す側面断面図、図3は図2
のハブアセンブリを示す平面図、図4はステータコアを
示す平面図、図5は図1〜図4のロータマグネットとス
テータコアを有するディスク型記憶装置の駆動装置の概
略を示す側面図、図6は実施例のコギング次数を示す説
明図、図7は実施例の騒音の周波数スペクトルを示す説
明図である。
【0008】まず、図5を参照して本考案に係るディス
ク型記憶装置の駆動装置の概略を説明する。この駆動装
置は一例としてHDDのトッププレート1aとベースプ
レート1bからなるケーシング内に密封されており、ま
た、ベースプレート1bの下方にはHDDのプリント基
板2が固定されている。また、中心軸であるシャフト3
の回りにはハブ4が上下端においてそれぞれスクリュー
6、7により固定され、このシャフト3とハブ4がモー
タベース8に対して2つの環状のボールベアリング10
5を介して回転可能に支持されている。ディスク108
aはハブ4の外周面に対してクランパ5とスクリュー6
により固定されている。
【0009】モータベース8の外周はHDDのベースプ
レート1bに固定され、また、モータベース8には図4
に示すように一例として9個(=N)のステータコア9
aおよびステータコイル9bが円周方向に沿って固定さ
れている。図3に示すようにハブ4の内周面にはコア9
aおよびコイル9bに対向するように着磁部分が円周方
向に並んだロータマグネット10が固定されている。し
たがって、モータ運転時にはロータマグネット10の回
転によりシャフト3とハブ4がモータベース8に対して
回転する。
【0010】図1は本考案の第1実施例にかかるロータ
マグネット10を示している。この第1実施例のロータ
マグネット10は図1に示すように、多極着磁されてお
り、この例では12極(P=12)である。各着磁部分
の磁化方向はラジアル方向、すなわち放射半径方向であ
り、ロータマグネット10の内周部がNの部分の外周部
はSとなっている。かかるラジアル方向の着磁部分がN
Sが入れ替わる形で交互に円周方向に配列されている。
又、各着磁部分は図2に示すように軸方向に対して0°
<θ≦50°のスキュー角θで傾いている。ここまでの
構成は従来のロータマグネットと何等変るところはな
い。
【0011】本考案ではロータマグネット10に対して
上記多極着磁の外に方向の単極着磁が行われる。すな
わち一実施例を示す図1に矢印で示されるようにロータ
マグネット10は軸方向に単極で着磁されている。な
お、この単極着磁の強さはラジアル方向の多極着磁に比
較して微少、つまりロータマグネット10の軸方向の単
極着磁の強さはラジアル方向の多極着磁よりもはるかに
小さく、ピュアトーン防止効果が得られる程度の強さ
ある。このような構成では、最小公倍数LCM(P,
N)が36であり、また、3相両方向通電方式の場合の
通電切り換え周波数fsは、 fs=36 である。そして、このコギング次数kは実験で求めたと
ころ、図6に示すように k=18 となり、また、図に示すようにピュアトーンは約50
mVで、従来例の約1/10となった。なお、図中単極
着磁はnsで、多極着磁はNSで示してある。
【0012】また、このような構成では、ロータマグネ
ット10の軸方向の着磁の程度が微小であるのでトルク
等の性能に悪影響を与えることもなくなり、さらに従来
例に対して極数Pや、ステータ数Nやスロット形状等を
変更することなくピュアトーンを防止することができ
る。
【0013】
【0014】以上説明したように本考案によれば、ロー
タマグネットに対して方向に微少な強さで単極着磁を
行ってステータコアのスロット数んとロータマグネット
の極数Pの最小公倍数LCM(P,N)とコギング次数
kが異なるようにしたところ、コイル切り換えによる振
動がコギング周波数と共振しないため、モータ構造を変
更することなくピュアトーンを防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るディスク型記憶装置の駆動装置の
一実施例の要部であるロータマグネットを示す斜視図で
ある。
【図2】図1のロータマグネットをハブに組み込んで得
られるハブアセンブリを示す側面断面図である。
【図3】図2のハブアセンブリの平面図である。
【図4】図1〜図3のロータマグネットが組み込まれた
ときに対向するステータコアを示す平面図である。
【図5】図1〜図4のロータマグネットとステータコア
を有するディスク型記憶装置の駆動装置の概略を示す側
面断面図である。
【図6】第1実施例のコギング次数を示す説明図であ
る。
【図7】第1実施例の騒音の周波数スペクトルを示す説
明図である。
【図8】第2実施例のロータマグネットを示す斜視図で
ある。
【図9】従来例のコギング次数を示す説明図である。
【図10】従来例の騒音の周波数スペクトルを示す説明
図である。
【符号の説明】
4 ハブ 9a ステータコア 9b ステータコイル 10 ロータマグネット N 多極着磁部分 S 多極着磁部分 n 単極着磁部分(着磁方向) s 単極着磁部分(着磁方向)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクを搭載するハブを回転するた
    めにスロット数がN個のステータコアおよび極数がP個
    のロータマグネットを備え、前記スロット数Nと前記極
    数Pの最小公倍数LCM(P,N)とステータコイルの
    通電切り換え周波数fsが一致する磁気ディスク型記憶
    装置の駆動装置において、 前記ロータマグネットのP個の極をそれぞれラジアル方
    向に着磁すると共に、前記ロータマグネットの軸方向を
    前記各極のラジアル方向の着磁強さよりも弱く、且つ、
    ピュアトーンが発生しない着磁強さで単極着磁すること
    によりコギング次数k前記最小公倍数LCM(P,
    N)の1/2となるようにしたことを特徴とする磁気デ
    ィスク型記憶装置の駆動装置。
JP1993010648U 1993-02-17 1993-02-17 磁気ディスク型記憶装置の駆動装置 Expired - Lifetime JP2607780Y2 (ja)

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JPH0666280U JPH0666280U (ja) 1994-09-16
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