JP2607620B2 - シーケンスプログラム制御系モニタのグループ分け方法 - Google Patents

シーケンスプログラム制御系モニタのグループ分け方法

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JP2607620B2
JP2607620B2 JP63104836A JP10483688A JP2607620B2 JP 2607620 B2 JP2607620 B2 JP 2607620B2 JP 63104836 A JP63104836 A JP 63104836A JP 10483688 A JP10483688 A JP 10483688A JP 2607620 B2 JP2607620 B2 JP 2607620B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、シーケンスプログラム制御系モニタのグル
ープ分け方法に関するものである。
(従来の技術) 例えば制御すべき設備の動作シーケンスを指定したシ
ーケンスプログラムを組み、このプログラムに従って制
御シーケンスの各段階を逐次進めていくようにした、所
謂シーケンスプログラム制御は一般に良く知られてい
る。そして、該シーケンス制御は、実際に工場に於ける
機械器具の組立ラインや工作機械等において、前段階の
動作に応じて次段階の動作を自動的かつ連続的に行なわ
せるために多く利用されている。
ところで、上記のようなシーケンスプログラム制御に
おいて、その制御が正常に行なわれているか否かを監
視、つまりモニタリングのための別プログラムを併せて
組込み、制御ステップ毎のモニタリングを行って異常時
に警報を発するという考えのものがある。しかし、この
場合には、上記設備内容の変更の都度、それに応じて当
該設備の動作制御用とモニタリング用の両プログラムを
変更する必要があり、また、このように動作制御用とモ
ニタリング用の2つのプログラムが必要であるために結
局全体のプログラム容量が肥大化するという難点があ
る。
これに対して予め設備を正常に動作させた際の上記シ
ーケンス制御回路の各構成制御要素の基準作動パターン
(I/O遷移パターン)を順次記憶させておき、設備の実
際の稼動時に実際の作動パターンが当該記憶していた基
準作動パターンと一致しているか否かを順次ステップ毎
に照合していき、不一致のとき異常であるとの指摘を行
なうようにした、所謂プレイバック式のシーケンスモニ
タ装置が知られている(例えば、特開昭60−238906号公
報参照)。このプレイバック式シーケンスモニタシステ
ムの場合、上記の設備が正常に動作しているか否かに拘
わらず、両作動パターンが一致しなければ必ず異常の指
摘があることになる。
しかし、実際の設備においては、各制御要素の動作の
遷移順序が一定であるグループが設備内に複数個存在
し、これら複数のグループがそれぞれ同時に並行して独
立動作(以下、これを同時並行動作と称する)をする場
合がある。この場合、これら各独立動作グループの動作
タイミングのズレの影響を受けて、当該設備のシーケン
ス制御系を構成する各制御要素の実際の作動パターンの
遷移の種類は極めて多くなる。
従って、このような設備のシーケンス制御の状態を上
記プレイバック式のシーケンスモニタ装置でモニタリン
グする場合、設備が正常に動作しているにもかかわら
ず、上記動作タイミングのズレのために各制御要素の実
際の作動パターンがモニタ装置に記憶された基準作動パ
ターンと一致しないことになって異常の指摘が行なわれ
る、所謂モニタ装置の誤動作が多くなるという問題があ
る。
この問題に対する対策として、当該設備を、各動作の
遷移順序(動作タイミング)が同一と考えられる複数の
独立動作グループにグループ分けし、各独立動作グルー
プ毎にその中に含まれる各制御要素の作動パターンをモ
ニタすることにより、同時並行動作を行なう各独立動作
グループの動作タイミングのズレの影響を排除し、モニ
タ装置の誤作動を無くするようにすることが考えられ
る。
例えば、従来このようなモニタ装置の同時並行動作に
よる誤作動の問題を直接的に意識したものではないが、
特開昭61−177505号公報では、1つのバッチを複数の工
程に分割するとともに、各工程単位で通常のシーケンス
手順、異常処理過程をルール化しておくことにより、異
常の発生に対して柔軟に対処できるようにしたシーケン
ス制御システムの異常処理方法が提案されている。
また、プレイバック式シーケンスモニタ装置におい
て、記憶パターンと異なる実作動パターンが得られたと
きに、その後の設備の動作状態を実際に確認してその動
作に異常がない場合には上記実作動パターンを正常パタ
ーンとして新たに記憶することにより、正常と認められ
る複数の作動パターンが得られる都度、これを順次自動
的に学習して記憶変更する、所謂学習機能を有するモニ
タ装置も提案されている。
ところで、制御すべき設備の制御系を構成する各制御
要素を各独立動作グループに分割するグルーピング作業
は、上記モニタ装置の信頼性に直接的に影響を及ぼすの
で、極めて重要であり、特に注意深く行なわれる。
しかしながら、実際の設備、特にその規模が大きく且
つ機構も複雑な設備では極めて数多くの構成制御要素を
有しており、いかに注意深くグルーピング作業を行なっ
てもこれら制御要素全てについて性格にグルーピングす
ることは実際上困難であり、不慮のミスが生じ得る。一
般に上述のような同時並行動作に対するグループ分けの
規則は明確に確立されておらず、必然的に人為的な試行
錯誤的方法とならざるを得ず、準備工数が膨大なものと
なる。そして、このグルーピングにミスがあった場合に
は、上記モニタ装置の誤作動が生じる。
(問題点を解決するための手段) 本発明方法では、上記のような問題を解決することを
目的としてなされたもので、当該制御設備の制御系を構
成する複数の制御要素各々の作動状態の変化を検出し、
該検出パターンを予め記憶されている当該各制御要素の
正常動作状態における基準変化パターンと比較すること
によって上記制御系の制御状態の正常又は異常を所定の
制御要素グループ毎にグループ分けして診断するように
してなるシーケンスプログラム制御系のモニタリングシ
ステムにおいて、上記複数の制御要素各々の作動状態を
表わす信号がそれらの内の他の特定の信号のみに影響を
及ぼす関係にあるか、又はそれらの内の他の複数の信号
に影響を及ぼす関係にあるかを基準として、上記複数の
制御要素各々の作動状態を表わす信号について各々第1,
第2の従属影響度を判定し、該判定結果から第1の従属
影響度であると判定された制御要素の作動状態を表わす
信号が影響を与える制御要素各々の作動状態を表わす信
号はそれぞれ同じグループに、第2の従属影響度である
と判定された制御要素の作動状態を表わす信号が影響を
与える制御要素各々の作動状態を表わす信号はその内の
一つの信号を同じグループ、他の信号を新規のグループ
に、各々グルーピングするようにしてなるものである。
(作 用) 上記本発明方法の構成では、先ず複数の制御要素各々
の動作状態を表わす信号が、それらの内の他の特定の信
号のみに影響を及ぼす関係にあるか、又は他の複数の信
号に影響を及ぼす関係にあるかを基準として上記複数の
制御要素各々の作動状態を表わす信号について、各々第
1,第2の従属影響度を判定し、その判定結果に基いて、
上記第1の従属影響度であると判定された制御要素の作
動状態を表わす信号が影響を与える制御要素各々の作動
状態を表わす信号はそれぞれ同グループに、第2の従属
影響度であると判定された制御要素の作動状態を表わす
信号が影響を与える制御要素各々の作動状態を表わす信
号はその内の一つの信号を同じグループ、他の信号を新
規のグループに、各々所定のルールでグルーピングする
ようにすることにより、複数の制御要素相互間の従属関
係にある制御要素同士を同一グループとする一方、従属
関係にない制御要素を別グループとして人的判断要素を
なくして単純かつ正確にシステムマチックにグループ分
けするようになっている。
その結果、動作タイミングの同じ制御要素同士は必ず
別グループとなり、又グループ分け後のグループ数も組
合せ上最少の状態に整理することができる。
(発明の効果) 従って、上記本発明方法の構成によると、モニタリン
グの前提となるグループ分けそのものに人的作業による
試行錯誤的要素がなくなるので、グルーピング精度が向
上し、その準備工数を大幅に削減できる。また、その結
果モニタ装置の誤動作がなくなり、モニタ装置の信頼性
が向上する。
(実施例) 第1図〜第5図は、本発明の実施例に係るシーケンス
プログラム制御系モニタのグループ分け方法およびその
実施システムを示している。
先ず第1図は、上記本発明のグループ分け方法が適用
実施されるシーケンスプログラム制御系のプレイバック
式シーケンスモニタシステムの一例の全体構成を示すも
のである。
該第1図に示すように、本実施例システムに係るシー
ケンスモニタ装置は、制御すべき設備1の制御系を構成
する各制御要素の作動状態を表わす信号(IN/OUT)を入
力するI/O状態入力部2と、該入力部2からの信号を上
記I/O状態の変化、すなわち、上記制御系を構成する各
要素の作動状態の変化を検出する変化検出部3と、上記
設備1の正常動作時における上記各要素の作動パターン
をそのパターンが変化する各ステップ毎に記憶する正常
パターン記憶部4とを備えている。
上記設備1は、例えば各動作の遷移順序が一定とされ
る複数の独立動作グループに分割され、これら独立動作
グループの内の少なくとも幾つかは設備起動時において
は同時に並行動作を行なっている。そして、上記設備1
の制御系は、ワーク等に対する加工や搬送等に係る各種
出力要素(例えばシリンダ装置)と、該出力要素の作動
状態やワークの位置など設備1の作動状態を検出する検
出要素(例えばリミットスイッチ)とを備えるととも
に、これら出力要素及び検出要素は、上記各独立動作グ
ループに対応して分割されている。
また、上記正常パターン記憶部4は、上記設備1に予
め正常な動作を行なわせ、そのときの上記各独立動作グ
ループ毎の各要素の作動パターンを、そのパターンが変
化する各ステップ毎に記憶させたものである。
ところで、本実施例システムに係るシーケンスモニタ
装置は、上記設備1の制御系を構成する各要素につい
て、上記変化検出部3による検出動作で得られる実際の
作動パターンと、上記正常パターン記憶部4に記憶され
た上記作動パターンに対応する独立動作グループ内のス
テップの記憶パターンとを比較して設備1の制御状態を
診断するとともに、この診断結果に基づいて、誤ってグ
ループ分けされた要素について、必要に応じてグルーピ
ングの修正を自動的に行なう診断処理部10を備えてい
る。
この診断処理部10は、上記作動状態の変化検出部3に
よる検出で得られる実際の作動パターンが、上記正常パ
ターン記憶部4に記憶された上記作動パターンに対応す
る独立動作グループ内のステップの記憶パターンと一致
するか否かを判定する判定部11と、この判定結果が不一
致の場合に、上記判定部11からの不一致の判定信号を受
けて当該不一致を示す要素が異常であるか否かを学習機
能により判断する判断部12と、この判断結果で上記不一
致の要素が真の異常ではない場合に、該不一致の要素は
真の異常ではないという上記判断部12からの診断信号を
受けて上記不一致の要素をモニタ対象から一旦除外する
モニタ対象制御部13と、上記診断信号を受けて、設備1
の各独立動作グループにおいて、上記不一致の要素の作
動状態の変化が起こる変化ステップを記憶するステップ
記憶部14と、上記変化ステップが継続的に同一とならな
い(同期しない)独立動作グループを消去するととも
に、上記変化ステップが継続的に同一となる(同期す
る)唯一の独立動作グループを抽出する抽出部15と、正
常パターン記憶部4に出力して、上記不一致の要素の作
動状態についての記憶内容を、該記憶内容が初めに記憶
されていた独立動作グループから上記抽出部15により抽
出された独立動作グループに記憶変更せしめる記憶変更
制御部16とで構成されている。
以上の構成を備えたシーケンスモニタ装置のモニタ動
作について、第2図のフローチャートを参照して簡単に
説明する。
まず、モニタリング制御がスタートすると、当該設備
1のシーケンスプログラム制御系を構成する各制御要素
の作動状態が上述したI/O状態入力部2に入力され、該I
/O状態入力部2は上記各制御要素の作動状態を表わす信
号を作動状態変化検出部3に出力する(ステップS1)。
そして、該変化検出部3はI/O状態に変化があるか否
かを検出する(ステップS2)。その結果、変化がない場
合(NO)はこの検出作業を更に継続して行ない、変化が
あった場合(YES)には当該変化したI/O状態を表わす信
号を上述した診断処理部10の判定部11に出力する。
上記変化検出部3からの信号を受けた判定部11は、上
記入力信号で表わされる実際の作動パターンが、正常パ
ターン記憶部4に記憶された上記作動パターンに対応す
る独立動作グループ内のステップの記憶パターンと一致
するか否かを判定する(ステップS3)。その結果、一致
する場合(YES)には本来何ら異常がない場合であるの
でステップS1に戻り、設備1の作動状態の変化の検出作
業が更に繰り返して行なわれる。一方上記判定結果が不
一致である場合には、判定部11は不一致の判定信号を出
力する。
モニタ対象制御部13は、上記不一致の判定信号より不
一致を示す要素が既にモニタ対象から除外されているか
否かをチェックする(ステップS4)。そして、その結果
がYESの場合には後述するステップS7に進む一方、他方N
Oの場合には上記不一致の判定信号は判断部12に送られ
る。
上記判断部12は、判定部11から出力された上記不一致
の判定信号に基づき、不一致の要素が真の異常であるか
否かを学習機能により判断する(ステップS5)。この判
断結果がYESの場合は上記不一致の要素に実際に異常が
あると考えられるので、異常指示(アラーム信号)を出
してオペレータに知らせる。他方、上記判断結果がNOの
場合には、上記不一致の要素が真の異常ではないことを
知らせる判断信号を出力する。
上記判断信号を受けたモニタ対象制御部13は、上記不
一致の要素をモニタ対象から除外する(ステップS6)。
すなわち、上記設備1の実際の作動パターンと上記正常
パターン記憶分4に記憶された上記実際の作動パターン
に対応する独立動作グループ内の対応するステップの基
準となる記憶パターンとが不一致を示す場合において、
上述の判定分11で異常が検出されたにもかかわらず判断
分12の学習機能により真の異常ではないと判断された不
一致の要素は、該要素のグルーピングに誤りがあった可
能性があるので、この時点でモニタ対象から一旦除外さ
れる。
そして、その後のサイクルでは、上記不一致の要素の
作動状態の変化が起こる変化ステップが継続的に同一と
なる、すなわち、同期する唯一の独立動作グループを抽
出してグルーピングの修正を行なう。
次に上記同期するグルーピングの抽出とグルーピング
の修正について説明する。
上述したように、ステップS4では、判定部11からの不
一致の判定信号に基づいてモニタ対象制御部13により不
一致を示す要素が既にモニタ対象から除外されているか
否かがチェックされる。そして、チェックの結果がNOの
場合には前記のようにステップS5に進むが、それ以前の
サイクルで上記不一致の要素が既にモニタ対象から除外
されている場合には、当該チェックの結果がYESとなり
ステップS7に進む。
ステップS7では、上記設備1の各独立動作グループに
おいて、上記不一致の要素の作動状態の変化が起こる変
化ステップがステップ記憶部14に一時的に記憶される。
なお、この場合、以前のサイクルで、上記不一致の要素
を作動状態の変化が同期せずに否定され消去されたグル
ープ(以下これをNGグループという)については上記変
化ステップの記憶は行なわない。
次に、上記ステップS7で記憶した内容が過去に一時記
憶した内容と矛盾があるか否かについて、NGグループを
除く全ての独立動作グループ毎にチェックする(ステッ
プS8)。
上記チェックの結果がYESのグループについては同期
しないので否定し、NGグループを消去する(ステップ
S9)。
そして、上記ステップS8でのチェックの結果がNOグル
ープ(可能性があるグループ)がある場合には、抽出部
15により上記可能性があるグループが唯一つだけである
か否かチェックする(ステップS10)。その結果、可能
性があるグループが2以上である場合(NO)は、同期す
るグループが特定できないのでステップS1に戻り、更に
上記サイクルを繰り返す。当該グループが唯一つになっ
た場合には、抽出部15は抽出信号を出力する。
上記抽出信号を受けた記憶変更制御部16は、正常パタ
ーン記憶部4に出力し、上記不一致の要素の作動状態に
ついての記憶内容を、該記憶内容が初めに記憶されてい
た独立動作グループから上記抽出部15により抽出された
独立動作グループに記憶変更せしめる(ステップ
S11)。
以上のようにして新たな正常パターンを形成した後
に、モニタ対象から除外されていた不一致の要素をモニ
タ対象制御部13によりモニタ対象に復帰させ(ステップ
S12)、その後、ステップS1戻り、以後は通常のモニタ
を実行する。
すなわち、上記プレイバック式シーケンスモニタ装置
では、本来グルーピングそのものにミスがあることを前
提とし、設備が正常に動作しているのにも拘わらず、当
該グルーピングのミスのために異常が検出された制御系
の要素を学習機能によつて把握するとともに、上記要素
が真に含まれるべきグループを自動的に探索してグルー
ピングの修正を行なうことにより、当該グルーピングの
ミスによる誤動作を排除した信頼性の高いシーケンスプ
ログラム制御系のモニタ装置を提供しようとするもので
あって、上述の説明から明らかなように複数の独立動作
グループに分割された設備のシーケンスプログラム制御
系のモニタ装置において、記憶と異なる作動パターンが
得られたときに不一致の要素が真の異常であるか否かを
判断する判断部を設けるとともに、モニタ対象制御部に
より真の異常ではない不一致の要素をモニタ対象から一
旦除外するようにしたので、誤ってグルーピングされた
要素を正確に把握することができるとともに、該不一致
要素をモニタ対象から一旦除外することができる。そし
て、各独立動作グループにおいて上記不一致の要素の作
動状態の変化が起こる変化ステップを記憶するステップ
記憶部を設け、抽出部により、上記各独立動作グループ
において上記変化ステップが継続的に同一とならない
(同期しない)独立動作グループを消去して上記変化ス
テップが継続的に同一となる(同期する)唯一の独立動
作グループを自動的に抽出するようにしたので、上記不
一致の要素が真に含まれるべき独立動作グループを自動
的に探索することができる。更に、正常パターン記憶部
に出力して、上記不一致の要素に関する記憶内容を該記
憶内容が初めに記憶されていた独立動作グループから上
記抽出部により抽出された独立動作グループに自動的に
記憶変更せしめる記憶変更制御部を設けているので、誤
ってグルーピングされた要素のグルーピングの修正を自
動的に行なうことができる。
この結果、グルーピングのミスによるモニタ装置の誤
動作をなくし、モニタ装置の自体の信頼性を向上させる
ことができるものである。
しかし、上記モニタ装置の信頼性をより大きく向上さ
せるためには本来上記グルーピングそのものに可能な限
り人的ミスがないことが好ましい訳であり、そのために
はグルーピングシステムそのものから試行錯誤的要素を
除外しなければならない。
次に、上記装置の前提となるグルーピング方法につい
て説明する。
先ず試行錯誤的要素を除外した本実施例のグルーピン
グ方法を実現するための手段として本実施例装置では、
第3図の構成を備えている。
すなわち、先ず符号17は上記各制御要素の作動状態を
表す信号I/Oの従属影響度を設定するI/O従属影響設定部
であり、当該制御要素のI/Oが直接的に影響を及ぼす他
の制御要素のI/Oの数によって当該制御要素のI/Oの従属
影響度と対象となる他の制御要素のI/Oを設定する。
この場合、上記従属影響度は、例えば第1の従属影響
度「0」と第2の従属影響度「1」で表され、それぞれ
次のように定義されている。
第1の従属影響度「0」・・・・所定の制御要素のI/
Oが他の複数の制御要素のI/Oの内の特定の制御要素のI/
Oのみしか影響を与えない関係。
第2の従属影響度「1」・・・・所定の制御要素のI/
Oが他の複数の制御要素のI/Oに影響を与える関係。
また、符号18は、グループ分け処理部であり、上記従
属影響度設定部17で設定された従属影響度に基き、次の
第1、第2のルールによって従属関係にあると認定され
る制御要素のI/O同士を同一グループに、そうでないも
のを別のグループにグループ分けする。
<第1ルール> 従属影響度0のI/Oが影響を与えるI/Oは、それぞれ同
じグループの設定される。但し、その場合においても、
既にグループが設定されているI/Oについては先の設定
の方を優先する。
<第2ルール> 従属影響度1のI/Oが影響を与えるI/Oは、その内の一
つが同じグループに設定され、他のI/Oは新規のグルー
プに設定される。但し、既にグループが設定されている
I/Oについては先の設定を優先する。
上記のようにしてグループ分けがなされ、上述のシー
ケンスモニタ100に入力される。
今例えば第4図のような複数の制御要素A〜Kを含む
シーケンスプログラム制御系を例に取って上述のグルー
プ分け方法を具体的に説明すると次のようになる。
先ず上記第4図のシステムは、例えばA部、C部、G
部、H部、U部、S部から各スタートして矢印(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)の各方向に同
時並行動作を行ない、且つ上記した従属影響度0,1,2,3
・・・n−1に応じて所定の関係をもってシーケンス動
作を行う各制御要素を上記の第1および第2のルールに
基づいてグルーピングすると、 A=Gr.No.1 M=Gr.No.2 B=Gr.No.1 U=Gr.No.5 → V=Gr.No.5 C=Gr.No.1 N=Gr.No.2 L=Gr.No.2 O=Gr.No.2 D=Gr.No.1 P=Gr.No.2 E=Gr.No.1 S=Gr.No.6 → T=Gr.No.6 F=Gr.No.1 Q=Gr.No.2 G=Gr.No.3 R=Gr.No.2 H=Gr.No.4 I=Gr.No.1 J=Gr.No.1 K=Gr.No.1 のようになる。
これをグループ別に整理して示すと、 Gr.No.1=A,B,C,D,E,F,I,J,K Gr.No.2=L,M,N,O,P,Q,R Gr.No.3=G Gr.No.4=H Gr.No.5=U,V Gr.No.6=S,T となり、人的判断要素なく極めて単純かつ正確にグルー
プ分けされ、試行錯誤的要素がなくなる。しかも、組合
せ上最少のグループ数に整理される。従って、準備工数
も大幅に削減できる。
また、例えば上記の場合において、最初にT(T=G
r.No6)をGr.No.1に設定したとすると、 T=Gr.No.1 K=Gr.No.1 A=Gr.No.1 B=Gr.No.1 である。
そして、例えば今C=Gr.No.1とすると、L=Gr.No.2
となり、 M=Gr.No.2又はGr.No.3 S=Gr.No.2又はGr.No.3,Gr.No.4 T=Gr.No.2又はGr.No.3,Gr.No.4 となって矛盾することになる(重複)。
従って、結局上記C=Gr.No.1の仮説は否定され、C
=Gr.No.2 L=Gr.No.1 → M=Gr.No.1 D=Gr.No.2 U=Gr.No.5 E=Gr.No.2 N=Gr.No.1 F=Gr.No.2 O=Gr.No.1 G=Gr.No.3(ここでP=Gr.No.1とすると H=Gr.No.4 S=Gr.No.5 I=Gr.No.2 →T=Gr.No.6となり矛盾する)J=G
r.No.2 P=Gr.No.6 H=Gr.No.4 Q=Gr.No.6 I=Gr.No.1 R=Gr.No.6 J=Gr.No.1 S=Gr.No.1 (Kはすでに V=Gr.No.5 Gr.No.1に設定済) のようにグループ分けされることになり、何れの制御要
素点からスタートしても正確にグループ分けされる。
なお、上記の場合において、例えば第5図に示すよう
に上述のグループ分け結果より少なくとも2サイクル以
上(数十〜数百サイクルが好ましい)のI/O遷移をティ
ーチングする複数サイクル記憶部20と該複数サイクル記
憶部20のデータをもとにプレイバック式シーケンスモニ
タを実行し、グループ分けミスを抽出するオフライン・
プレイバック式シーケンスモニタ実行部21と設け、これ
によって次のような動作を行わせることによって上記グ
ループ分け精度自体をより向上させるようにする構成が
採用される。
(a)複数サイクル記憶部20で記憶したI/O遷移のサイ
クルの内の設備に異常が発生した時のサイクルは無効に
する。
(b)上記複数サイクル記憶部20で記憶したサイクルの
内の任意のサイクルを基本I/O遷移パターンとして実行
する。
(c)グループ分けの修正を行うことにより、更に高精
度なI/O遷移パターンを再編集する。
従って、グルーピング精度の更なる向上に加え、再グ
リーピング後の検証作業も容易になり、より以上に準備
工数を削減することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明実施例に於けるシーケンスプログラム
制御系のプレイバックシーケンスモニタ装置の基本回路
図、第2図は、同装置のモニタ動作を示すフロチャー
ト、第3図は、同装置に於ける制御要素I/Oのグループ
分け方法を実施するグルーピング手段の構成を示すブロ
ック図、第4図は、一般的なシーケンスプログラム制御
系の構成を示す制御系統図、第5図は、上記プレイバッ
クシーケンスモニタ装置に付設されるグルーピングミス
抽出手段の基本構成を示すブロック図である。 1……設備 2……I/O状態入力部 3……変化検出部 4……正常パターン記憶部 10……診断処理部 17……I/O従属影響設定部 18……グループ分け処理部 100……シーケンスモニタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】当該制御設備の制御系を構成する複数の制
    御要素各々の作動状態の変化を検出し、該検出パターン
    を予め記憶されている当該各制御要素の正常動作状態に
    おける基準変化パターンと比較することによって上記制
    御系の制御状態の正常又は異常を所定の制御要素グルー
    プ毎にグループ分けして診断するようにしてなるシーケ
    ンスプログラム制御系のモニタリングシステムにおい
    て、上記複数の制御要素各々の作動状態を表わす信号が
    それらの内の他の特定の信号のみに影響を及ぼす関係に
    あるか、又はそれらの内の他の複数の信号に影響を及ぼ
    す関係にあるかを基準として、上記複数の制御要素各々
    の作動状態を表わす信号について各々第1,第2の従属影
    響度を判定し、該判定結果から第1の従属影響度である
    と判定された制御要素の作動状態を表わす信号が影響を
    与える制御要素各々の作動状態を表わす信号はそれぞれ
    同じグループに、第2の従属影響度であると判定された
    制御要素の作動状態を表わす信号が影響を与える制御要
    素各々の作動状態を表わす信号はその内の一つの信号を
    同じグループ、他の信号を新規のグループに、各々グル
    ーピングするようにしたことを特徴とするシーケンスプ
    ログラム制御系モニタのグループ分け方法。
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