JP2607487B2 - 不織ウエブ材の円筒状スリーブ - Google Patents

不織ウエブ材の円筒状スリーブ

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JP2607487B2
JP2607487B2 JP61265742A JP26574286A JP2607487B2 JP 2607487 B2 JP2607487 B2 JP 2607487B2 JP 61265742 A JP61265742 A JP 61265742A JP 26574286 A JP26574286 A JP 26574286A JP 2607487 B2 JP2607487 B2 JP 2607487B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は印刷特にリトグラフイーに用いる加湿ロール
のカバー部材に係る。詳しくは、部分的に特殊繊維を有
する不織ウエブ材よりなる円筒状スリーブに係る。又、
本発明は加湿ロールカバーとして用いた場合改善特性を
発揮する円筒状スリーブの製造方法にも係るものであ
る。
〔背景〕
リトグラフイー印刷は、プリントプレートに加湿水溶
液を塗布しプレードのバツクグランド領域をカバーし次
いで画像域として機能すべきこの領域に油ベースのイン
クを塗布する工程を伴つている。本発明について下記の
詳細説明で良く判るように水溶液は一般にインク移しロ
ール及びウオータフオームロールを含む一連のロールに
よりプリントプレートに供給源から送られる。目的とす
る所は、プリント工程サイクルの持続時間にわたりでき
るだけ経済的かつ能率的に均一にして連続せる清浄豊富
な薄膜状の水溶液をプリントプレートのバツクグランド
領域に塗布することにある。この多岐にわたる目的には
多くのもともと相いれない諸要求が伴つており、その達
成には二三の障害がある。
一体型のロールは一般にはきわめて高価につくので能
率及び経済性に対する要求は先ず加湿ロールに対する代
替可能の表面を提供する点に始まる。ロールカバーの形
態の代替可能の表面はロールに簡単に装着ができ次いで
作業中発生する回転力その他の変形力にも拘らずきちん
とロールに取付けることができるような寸法のものでな
ければならぬ。この装着及び把握問題は先行技術におい
て取り上げられており、その典型的なものは米国特許第
3,180,115号における論述があげられる。この特許の場
合、従来用いられた粘着剤や端つなぎ類のような多くの
補助固定装置の缺点を避けるよう弾性糸を含んだロール
カバー部材について述べられている。弾性の加湿ロール
カバーにおける関連改良が米国特許第4,043,142号に記
載されており、これによれば織り物が印刷コピーにパタ
ーンを作り出す傾向を低減する編み織り物が用いられて
いる。
連続せる均一な水性加湿フイルムは良質の印刷を達成
する上で重要である。フイルムの不連続性又はパターン
はカバー面の不規則性により引き起こされることがあ
り、カバー部材の基本デザイン(米国特許第3,180,115
号の主題である弾性カバーについての米国特許第4,043,
042号の論述参照のこと)もしくは使用時におけるカバ
ー部材のゆがみや摩耗に帰因する。このように、カバー
部材は初期デザインにおいて固有の不規則性を伴わず使
用時における不規則性を除去すべく均一な摩耗性をもつ
ものでなければならない。更に、カバー部材は使用時発
生する変形力に抗する十分な構造上の一体性も持たねば
ならない。モレトン(molleton)と呼ばれるけばの立つ
た荒目に織つた棉地には毛ば立つた繊維による不均一と
いう問題が発生する。繊維は均一性が達せられるような
安定した状態に達する割り込み期間を要する時間で圧縮
する傾向がある。
清浄な加湿フイルムの提供に関する限り、加湿ロール
カバーの選定に当り少なくとも2つの考慮事項がある。
第1に、ロールカバー部材はくづ棉又は荒い織り目の繊
維の形をした汚染物の発生源となることがある。加湿工
程中におけるプリントプレート上へのくづ棉や荒織り繊
維の堆積により次のプレートに対するインク塗布が妨げ
られ、プリント品質のロスを招く結果になる。第2の考
慮点は、ロールカバー部材のインクによる汚染及びカバ
ーからのインクの除去能力の問題である。プレス工程
後、僅少なるも無視できない量のインクがインクだめに
戻りインク移しロールカバー上に付着する。従つてロー
ルカバー部材のインク除去清浄の容易度はカバーの有用
性を評価する上で重要な目安である。一例をあげると、
モレトンロールがインクかすで汚れた場合、ロール装置
全体を外し表面を別の洗浄槽の中で洗う必要がある。
又、単色刷りにしばしば必要とされるようにインクの色
を変える際モレトンカバーの除去及び取替えが行われ
る。本発明の目的であるカバーは印刷機上で洗浄するこ
とができ、インクの色の変更のための取換えは不要であ
る。
米国特許第3,229,351号及び3,293,097号には、均一の
表面織り方を有する継ぎ目なしの密着性にして多孔性の
ハイドロスコープ状の不織性円筒形スリーブよりなる加
湿ロールカバーが開示されており、スリーブは可溶性、
伸展性及び乾燥時における寸法的安定性について一定の
特性を有する親水性の不規則配列の繊維よりなつてい
る。かかる繊維の例には、ポリビニールアルコール(PV
A)繊維、ポリピロリドン(polypyrrolidone)やレーヨ
ン、棉、一部けん化のセルローズアセテート繊維その他
があげられる。可溶性固着剤繊維又は樹脂(例えばPV
A)対親水性繊維(例えばレーヨン)の比率が増大する
につれスリーブの強度も増加するけれど水分保持能力及
び透過性は低下する。これらの繊維より作られたカバー
部材は加湿(成形)ロールとして良好な機能を発揮する
が長期の使用にわたり構造上の一体性を維持すべく十分
な強度をもたせた場合にはインク移しロールとしての使
用には水分保持能力及び透過性が不十分である。
豊富な量の加湿水溶液を得る能力はロールカバー部材
の液保持特性に係るものである。実際の液体源がインク
だめのさら内に含まれてもプリントプレートのバツクグ
ランド面を加湿するためのコントロール度はインク移し
ロールの効果的機能にある。この理由により、ロールの
カバーはインクだめロールから水分を吸収し十分な水分
を保持し要求を満たしロールからの水分が十分に供給さ
れるよう調節量の液体を放出する能力をもたねばなら
ぬ。
米国特許第4,339,858号には、上述の諸特徴を具え内
部及び外部の同心配置の層を有するほぼ均一横断面寸法
の円筒形状の部材よりなる加湿ロールのカバー部材が開
示されており、内部層は水分吸上げ可能の織り物よりな
り、外部層は親水性の不規則配置繊維よりなる多孔性円
滑連続面の水分透過性ハイドロスコープ状の固着性不織
部材から構成されており、内部層を外部層に両方の接触
面にそつて接着するための接着装置を有し、円筒形の部
材は乾燥時における第1の半径方向寸法と半径方向に拡
張する力を伴う加湿時における第2の半径方向寸法とを
有し、第2半径方向寸法は第1半径方向寸法より大き
く、円筒形部材は乾燥により第2半径方向寸法を再加湿
により第3半径方向寸法を保持することができ、第3半
径方向寸法は第2半径方向寸法より小さい。内部層の織
り地は比較的高価につき、その使用により形成工程中PV
A接着剤の過剰な移動が引き起こされ、その結果外部層
の強度が低下することになる。
〔発明の要約〕
本発明は、充分な水分保持能力と強度を兼ね備えた、
加湿ロールのカバー部材として使用可能な円筒状スリー
ブの提供を目的とする。
本発明は、一部加水分解によるアクリル繊維および他
の親水性繊維よりなる不織ウエブ材の円筒状スリーブを
特徴とする。
本発明の別の局面によると、少なくとも1つの内部層
と少なくとも1つの外部層を有し、内部層は一部加水分
解によるアクリル繊維および他の親水性繊維を有する不
織ウエブ材よりなる合成円筒状スリーブが提供される。
本発明のさらに他の局面による、円筒状スリーブを製
造する方法は、イ.一部加水分解によるアルカリ繊維お
よび他の親水性繊維を有する不織ウエブを水中に浸し、
ロ.浸されたウエブを円筒状基層に巻き、ハ.円周方向
長さに張力を受けた織物テープでウエブを包み、ニ.包
まれたウエブを耐久性のあるスリーブを形成するのに十
分な熱に当てる段階を有する。
部分的に加水分解されたアクリル繊維と他の親水性繊
維を共に用いることによって、増大した強度、水分吸収
性および透過性がスリーブに付与される。
これは、本願発明者による一部加水分解アクリル繊維
の思いがけない特性の発見に基づいており、その特性と
理由は後段で詳細に説明する。
〔実施例〕
第1図において、典型的な加湿輪列系が示され、皿箱
3に入れられてる加湿水溶液1は発送ロール5で取り上
げられ複合ロールカバー9を具えたインク移しロール7
にロール5とロール7との瞬間的接触を介して送られ
る。発送ロール5と振動ロール11との間におけるインク
移しロール7の往復運動はカム機構13によりコントロー
ルされる。加湿水溶液はインク移しロール7のカバー9
から振動ロール11に移され、更にカバー16を具えた水形
成ロール15に送られ最終的にプリントプレート17の表面
に送られる。
第2図は複合ロールカバー9の詳細を示している。一
部加水分解されたアクリル繊維および他の親水性繊維よ
りなる不織材の内部層19とポリビニールアルコールより
なる不織材の同心外部層21を有している。
当業技術分野で周知の如く、アクリル繊維は繊維形成
物がアクリロニトリル単位重量当り少なくとも85%より
なる任意の長鎖型合成ポリマーであるような製作繊維で
ある。本発明の一部加水分解によるアクリル繊維は好適
には加水分解量当り50%未満より好適には加水分解量当
り25%である。繊維は好適には日本エツキスプラン会社
(Japan Explan Co.,Ltd.)より得られるランシール(L
anseal)Fなどのコアシース加水分解のアクリル繊維で
ある。コアシース繊維は、繊維シースがポリアクリレー
トでコアがポリアクリロニトリルであるようにポリアク
リロニトリル繊維を加水分解することにより作られる。
これらの繊維は「超吸収性」繊維として説明されてい
る。本出願人はこれら繊維の思いがけない特性を発見し
た。他の繊維と一緒に適当比率で混合し適当な形成条件
の下で処理すると、これらの繊維は単に水分保持能力を
増加するだけでなく接着剤として働きスリーブの強度を
向上する。本発明スリーブの顕微鏡写真より判るよう
に、アクリル繊維の加水分解部分は処理中に十分に柔か
くなり繊維の若干のポリマー性の原料が流れ隣接する加
水分解されたアクリル繊維と他の不織ウエブの繊維との
間における接着剤を形成することを可能ならしめる。
本発明において有用な不織ウエブは好適には、ほんの
小量の加水分解されたアクリル繊維と大半はその他親水
性繊維を包含し、該親水性繊維は接着剤繊維でも然らざ
るものでも良い。例えば、重量当り10%〜50%の加水分
解されたアクリル繊維で残余はレーヨン又はレーヨンと
ポリビニールアルコールの混合物であるようなものが好
ましい。
不織ウエブのための特に好適な等級のその他接着剤繊
維はポリビニールアルコール繊維、に約0.5デニール〜
6デニールで0.5cmから6cm(好適には1cmから4cm)の一
本の平均繊維長のポリビニールアルコール繊維である。
ポリビニールアルコール繊維はその熱水中における溶解
特性いかんによりさまざまな等級のものが得られる。ポ
リビニルアルコール繊維の使用によりロールカバーの耐
摩耗性が向上し高パーセント(25から50%)のポリビニ
ールアルコール繊維の使用は大きな摩耗力を受けるロー
ルカバーの場合必要なものである。その他の有用な熱溶
解性繊維即ち湿気の有無に係らず熱及び圧力をかけた時
互いに接着のできる繊維にはポリピロリドン繊維が含ま
れる。
一般に、必ずしも熱溶解性とは限らない追加の親水性
繊維を不織ウエブに混入することが好ましい。棉や再生
セルロース、ビスコースレーヨン、セルロースアセテー
トレーヨンその他レーヨンなどのセルロース繊維も混入
され不織ウエブ即ちスリーブの特性を変え例えば強度な
らびにハイドログロスコピツク特性を増大させることが
できる。けん化セルロースアセテート繊維、特にセルロ
ースアセテート繊維が製造時向きのそろつた状態でけん
化されておりかつ0.5デニール〜3デニールのもので0.6
4cm〜5.1cm(好適には1.3cmから3.81cm)の一本の繊維
の平均長のものが最大40重量パーセントの加水分解され
たアクリル繊維と組合わせで、本発明による加湿ロール
カバーに用いられた場合優れた特性を示す不織材を提供
する。
ポリビニールアルコール(PVA)を含まず一方PVAとレ
ーヨンの不織混合材より作つたスリーブに比べ改善され
た引張り強度ならびに水分吸収性を有する本発明のスリ
ーブにより上記スリーブに比べ摩耗抵抗が低下する。従
つて、PVA繊維を含まない本発明のスリーブは普通若し
くは低い摩耗力にカバーがさらけ出された例えば低速オ
フセツト印刷機における如き加湿ロールにのみ使用すべ
きである。
第2図に示す別実施例において、本発明のスリーブ
は、優れた耐摩耗性を示すPVA及びレーヨンの外部層に
関連して優れた引張強度と水分吸収性を有する複合カバ
ーの内部層として使用される。特に、本発明のスリーブ
は米国特許第4,339,858号に記載の複合スリーブの内部
編み層の代りに使用できる。内部層として本発明のスリ
ーブと外部層として高摩耗スリーブとよりなるスリーブ
が大きな摩耗力を受けるインク移しロールカバーとして
特に有用性のあるものである。
不織材は一般に本文に引例した米国特許第3,293,097
号及び3,229,351号の製造方法についての記載に述べら
れている。これらの特許は、加湿ロールカバー向けとし
て暫新な方向で処理できる不織繊維の使用について記載
している。既述の如く、これら特許に述べられた形成ロ
ールカバーは、水分保持能力の欠除のため僅かにリトグ
ラフ印刷機のインク移し位置のみにしか有用性を示さな
い。
好適な形成方法の場合、レーヨンとポリビニールアル
コール繊維及びコアシース加水分解によるアクリル繊維
よりなる不織ウエブはエヤ・レイド方式(air−laid pr
ocess)(又はクロス・ラツピング梳棉加エウエブ)で
製作される。この不織ウエブの取扱い強度は針孔あけ又
はきわめて薄いポリビニールアルコール樹脂の水溶液を
塗布し炉で乾燥することにより改善できる。これらの処
理は形成されたスリーブの特徴には影響を及ぼさない。
このウエブは水又は弱酸性水溶液に浸され形成即ち円
筒状金属マンドレルの周りに若干の層状に包まれる。飽
和水を3から4のpH値に酸化することは加水分解による
アクリル繊維の水分吸収性を一時低下することにより不
織ウエブの取扱い強度に有利である。形成に続いて水分
吸着性をスリーブを弱水性ベースで中和することにより
これを再確立することができる。
マンドレル上の不織ウエブには張力を受けた湿性織り
テープが巻きつけられ繊維にかなりの半径方向圧縮をか
ける。好適には張力は若干の層を元の組合せ厚みの約20
%に圧縮するのに十分なものでなければならぬ。次いで
包まれたウエブはアクリル繊維が所定限度に接着せしめ
られるのに十分な熱を受ける。スリーブ温度は少なくと
も105℃に上昇せねばならず他方スリーブは受け入れら
れる接着には依然湿性がある。加熱方法ならびに温度の
いかんによるも、加熱時間は短くは数分から長くは1時
間に及ぶ。テープ除去に続いて、スリーブは砂処理され
テープマークを取り除き、マンドレルから外され、水又
は弱水性ベース中に浸し次に拡張し乾燥する。
米国特許第3,229,351号に記載の如く、カバー9は均
一表面織りを有する継ぎ目なし密着性にして多孔性でし
めり易く不織円筒状構造を形成している。繊維は好適に
は、イ.約37℃(100゜F)好適には76℃(170゜F)未満
の温度でほぼ不溶解性であり、ロ.水分による加湿時好
適には少なくとも3%長手方向に拡げられ、ハ.乾燥時
には寸法的安定を有し、ニ.水分が加湿時にはその拡げ
られた状態から長手方向に収縮するような親水性の不規
則配置の繊維である。
不織ウエブは単層又は多層の不織材より構成できる。
熱溶解性又は不織ウエブ中のその他の親水性繊維と関連
して熱及び湿気溶解性を示す親水性繊維及び若しくは樹
脂の使用により、熱だけ若しくは熱及び湿気のいずれか
を加え同時に多層材を適宜装置内で圧力を加えてウエブ
の多層を一体に接着することができる。勿論、熱湿気及
び圧力の特有条件なるものは使用する繊維や樹脂に依存
する。
単一の不織ウエブ内にポリビニールアルコール繊維と
一緒に好適な加水分解によるアクリル繊維とランシール
Fの低レベルの使用によりランシールFなしの比較し得
るスリーブに比べて最大50%も大きな水分吸収性及び同
等強度をもつスリーブが得られる点が判明している。
複合スリーブの実施の場合、米国特許第4,339,858号
に記載の織り内部層の代りとしての不織ウエブ中におけ
るランシールFの使用により、最大2倍の水分吸収性と
同等の保持力及び2倍の耐摩耗性をもつスリーブが得ら
れている。
例 テスト方法 2つのベンチテストが加湿カバーのための形成スリー
ブの適応性を決める審査器具として有効である。
水分吸収性 乾燥見本が計量され、30秒間水中に浸され
加湿スポンジ上にぬりつぶし再び計量を行う。水分吸収
性は乾燥重量の百分率として報告される。経験の示す所
によれば、40〜75%の水分吸収が加湿(形成)スリーブ
のため好適であり、75%以上の吸収はインク移しスリー
ブ又はその内部の「貯蔵所」のため好適である。このテ
ストは本文に引用された米国特許第4,339,858号に記載
されている。
5%伸長における力 均一寸法2.54cm×15.24cm(1″
×6″)のサンプル長片を「円筒回り」から切りとり乾
燥状態で計量した。サンプルは徹底的に乾燥しており、
引張テスターにクランプされ毎分5%の引張歪率を賦課
した。5%伸長における力は300g/m2の乾燥スリーブベ
ース重量に標準化されている。本出願人の経験の示す所
によれば、形成スリーブはそれを単体スリーブとして使
用せねばならぬ場合少なくとも約17N/cmの「5%力」を
持たねばならぬ。若し形成工程において強力な裏打ちに
成層する必要がある場合には、使用時の剪断力に耐える
よう少なくとも約13N/cmの「5%力」を待たねばなら
ぬ。
繊 維 アクリル繊維は日本エクスラン会社より入手し得るラ
ンシールF繊維である。例1、3、5、7、9及び11に
おけるランシールF繊維は7d×56cmで、例2、4、6、
8、10、12、13、14及び15のF繊維は2.6d×35mmであつ
た。F700としてアメリカンエンカ社より入手できるレー
ヨン繊維は1.5d×35mmで倉敷レーヨン社よりクラロンVP
B101として入手できるものも同じく1.5d×35mmであつ
た。
例1〜8及び比較例A〜D 次の第1例セツトは不織繊維裏打ちを1%酢酸に浸し
51.3mm径の中空マンドレル上に巻きつけて行われた。裏
打ちは1.22kg/cm2(122KPa)の標準圧力をかけるのに十
分な張力で湿性織りナイロンで包装された。この包装中
サーモカツプルが挿入された。スコツチパクの袋がマン
ドレルの周りにテープ巻きにされ(スリーブを湿性に保
つため)、マンドレルは設定温度で炉中に挿入された。
サーモカツプルが少なくとも2時間にわたり温度安定を
示す終つた後、袋を取出しスリーブを設定温度で少なく
とも1時間にわたり乾燥可能ならしめた。
上記テストの結果によれば、ランシールはPVAよりも
低い温度で接着を始めるが、PVAよりも温度に伴う接着
効率は少ししか増加しない。
例9及び10ならびに比較例E 次は僅かに異なつた形成方法である。湿性の裏打ちに
テープを巻いて普通の圧力1.22kg/cm2(122KPa)を与え
た後、蒸気を10分間中空マンドレルに送り通した。マン
ドレル洩れのため、最大蒸気温度は約115℃で最大スリ
ーブ温度は約98℃であつた。
上述のランシール裏打ちはPVA裏打ち同様接着されな
いが、優れた水分吸収性を示す。例によれば、ランシー
ルF繊維は優れた接着性を得るため長時間にわたり高温
に露出せねばならぬ。
例11〜15及び比較例F〜H 次に、下記の如く52.8mm径の中空マンドレルを使用し
た。重ね巻きテープ張力が2つの異なれる正規圧力を与
えるようコントロールされた。160℃の蒸気がさまざま
な時間マンドレルに通された。これらの条件の下で、ス
リーブ温度は110℃に近接し他方裏打ちは依然湿性で裏
打ちが乾燥した後150℃であつた。
上記の例G及び例13によりランシール繊維を使用して
低接着剤繊維混合物における増加水分吸収率及び強度を
得るという利点が示されている。例14、15及び比較例H
の示すように、ランシールFの使用により得られる利点
は高接着剤混合体において低下する。
例16 合成の形成スリーブの一例として、52.8mm径の中空マ
ンドレルを80g/m2のベース重量ウエブの3層で1%酢酸
で湿性にされた60%(重量)繊維700レーヨン(1.5d×3
8mm)、17%VPB101ポリビニールアルコール繊維1.5d×3
8mm)及び23%ランシールF繊維(7d×56mm)の混合物
で包んだ。54%繊維700及び46%VPB101PVAの115g/m2
ース重量ウエブが1%酢酸で湿性が与えられ多のウエブ
上に巻かれた。湿性織りナイロン硬化テープがこれらの
ウエブ上にマンドレル面と直角に1.03kg/cm2(103KPa)
の圧力を与えるよう十分な張力の下で巻かれた。マンド
レルは6.10kg/cm2(610KPa)以下の蒸気を使用し7分間
内部加熱を受けた。硬化テープがほどかれた後、乾燥ス
リーブが100グリッドのサンドペーパで砂処理されテー
プのマークを取除いた。スリーブはマンドレルから取外
され0.1Nの水性アンモニヤにすつかり浸され55.1mmの直
径に拡げられ、この拡大状態で乾燥された。この合成ス
リーブは、インク移しローラカバーとして好適な93%の
30秒水分吸収率を有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は典型的なリトグラフ印刷機における加湿装置の
概略図式図、 第2図は一部を取り去つて下部構造を示した本発明の合
成ロールカバーの斜視図である。 9……複合ロールカバー、19……カバー9の内部層、21
……カバー9の外部層。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一部加水分解によるアクリル繊維および他
    の親水性繊維よりなる不織ウエブ材の円筒状スリーブ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載のスリーブに
    おいて、前記一部加水分解によるアクリル繊維は核さや
    を加水分解されたアクリル繊維である円筒状スリーブ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項に記載のスリーブに
    おいて、前記一部加水分解によるアクリル繊維は1から
    9のデニール数である円筒状スリーブ。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項に記載のスリーブに
    おいて、不織ウエブは重量当り少なくとも10%の一部加
    水分解によるアクリル繊維を有する円筒状スリーブ。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項に記載のスリーブに
    おいて、不織ウエブは重量当り最高50%の一部加水分解
    によるアクリル繊維を有する円筒状スリーブ。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第5項に記載のスリーブに
    おいて、セルローズ繊維を更に有する円筒状スリーブ。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項に記載のスリーブに
    おいて、前記セルローズ繊維はけん化セルローズアセテ
    ート繊維である円筒状スリーブ。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第4項に記載のスリーブに
    おいて、前記不織ウエブは更に別の熱溶解性繊維を有す
    る円筒状スリーブ。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第8項に記載のスリーブに
    おいて、前記別の熱溶解性繊維はポリビニルアルコール
    繊維である円筒状スリーブ。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第1項に記載のスリーブ
    において、一部加水分解による繊維は加水分解容積当り
    50%未満である円筒状スリーブ。
  11. 【請求項11】少なくとも1つの内部層と少なくとも1
    つの外部層を有し、前記内部層は一部加水分解によるア
    クリル繊維および他の親水性繊維を有する不織ウエブ材
    よりなる合成円筒状スリーブ。
  12. 【請求項12】特許請求の範囲第11項に記載のスリーブ
    において、前記外部層はポリビニルアルコールを有する
    不織ウエブよりなる合成円筒状スリーブ。
  13. 【請求項13】円筒状スリーブを製造する方法にして、 イ 一部加水分解によるアルカリ繊維および他の親水性
    繊維を有する不織ウエブを水中に浸し、 ロ 浸された前記ウエブを円筒状基層に巻き、 ハ 円周方向長さに張力を受けた織物テープで前記ウエ
    ブを包み、 ニ 包まれた前記ウエブを耐久性のあるスリーブを形成
    するのに十分な熱に当てる段階を有する方法。
  14. 【請求項14】特許請求の範囲第13項に記載の方法にお
    いて、前記ウエブを少なくとも105℃の温度にて少なく
    とも4分間保持することにより熱を供給する方法。
  15. 【請求項15】特許請求の範囲第13項に記載方法おい
    て、円周方向の長さにおける全張力が前記ウエブの層を
    その元の厚みの少なくとも20%の厚みに圧縮するのに十
    分である方法。
JP61265742A 1985-11-12 1986-11-10 不織ウエブ材の円筒状スリーブ Expired - Lifetime JP2607487B2 (ja)

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