JP2606327Y2 - 直流モータの回転子 - Google Patents

直流モータの回転子

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JP2606327Y2
JP2606327Y2 JP1992063641U JP6364192U JP2606327Y2 JP 2606327 Y2 JP2606327 Y2 JP 2606327Y2 JP 1992063641 U JP1992063641 U JP 1992063641U JP 6364192 U JP6364192 U JP 6364192U JP 2606327 Y2 JP2606327 Y2 JP 2606327Y2
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JP
Japan
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yoke
rotor
motor
plastic magnet
magnet
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JP1992063641U
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English (en)
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JPH0621347U (ja
Inventor
薫 松本
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Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ファン用直流モータ等
の直流モータの回転子に関するものである。。
【0002】
【従来の技術】従来のファン用直流モータの回転子の一
例として図2に示すものがある。図において、この回転
子は、磁性材を絞りプレス加工することにより得られる
ヨーク1内にリング状の回転子マグネット2を接着剤を
用いることにより固着させて構成したものになってい
る。そして、回転子マグネット2が発生する磁束はヨー
ク1を磁路として通ることにより有効に利用されるよう
になっている。なお、同様のタイプのファン用直流モー
タの回転子として実開平3−7667号公報に示される
ものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した直
流モータの回転子では、回転子マグネット2のヨーク1
への固定を接着剤を用いることにより行なっているた
め、接着不良により回転子マグネット2がヨーク1から
剥離したり、あるいは接着剤の塗布が不均一であった場
合ヨーク1と回転子マグネット2の同心度が悪化して回
転時に振動発生を惹起したりする虞があった。
【0004】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、磁界発生用マグネットのヨークからの剥離を防止
し、かつ振動発生を抑えることができる直流モータの回
転子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、磁界発生用のリング状のプラスチックマ
グネットを磁路形成用のヨークに内装させて成る直流モ
ータの回転子において、前記ヨークは、周囲に絶縁材を
設けた断面が丸形の磁性線材を一重に複数回密着巻回し
てなり、前記プラスチックマグネットは1個のリング状
から成って前記ヨークと一体成形され、かつ前記ヨーク
の内周の凹凸面に全周にわたって密着して構成されてな
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成とすれば、ヨークとプラスチッ
クマグネットとが一体成形されたこと及び巻回した断面
が丸形の磁性線材からヨークを構成してヨークとプラス
チックマグネットとの接合部が凹凸となっていることに
より、プラスチックマグネットがヨークに堅固に保持さ
れる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例の直流モータの回転
子を図1に基づいて説明する。なお、この直流モータの
回転子はファン用に用いられる。図において、3は磁路
形成用のヨーク、4は希土類磁石粉をプラスチックバイ
ンダで結合して得られる磁界発生用のリング状のプラス
チックマグネットである。
【0008】ヨーク3は断面形状が円形を成す磁性材の
丸線(直部材)3a(磁性線材)をコイルばね加工機
(図示省略)等を用いて一重に所定回数(複数回)密着
巻きして得られている。この場合、丸線3aの外径寸法
は、磁束を通すのに適切な厚さを確保するように設定さ
れ、かつ所定の軸方向の長さを確保できるように巻線回
数が設定されている。また、丸線3aには絶縁材(図示
省略)が塗布あるいは被覆により設けられており、渦電
流損の発生を最小限に抑えるようにしてある。
【0009】プラスチックマグネット4は、金型(図示
省略)を用いることにより前記ヨーク3と一体成形され
ている。すなわち、例えばヨーク3の内側及び外側にそ
れぞれ金型を位置させ、ヨーク3と内側の金型との間に
プラスチックマグネット4がヨーク3と一体成形して得
られるようになっている。プラスチックマグネット4に
は一対以上の磁極(図示省略)が着磁により設けられて
おり、ヨーク3はこの磁極が発生する磁束を通すように
なっており、磁路を構成している。
【0010】なお、ヨーク3に対して巻線後又は回転子
マグネット(プラスチックマグネット4)との一体成形
後、必要によりアニール処理を施して機械歪をとるよう
にしてもよい。
【0011】このように構成された直流モータの回転子
では、ヨーク3とプラスチックマグネット4とが一体成
形されているので、プラスチックマグネット4がヨーク
3から剥離するようなことを防止できる。また、ヨーク
3を巻回した丸線3aにより構成し、ヨーク3とプラス
チックマグネット4との接合部が凹凸となっているの
で、プラスチックマグネット4の成形時に生じる収縮や
運転・停止等に伴う熱変形等によっても、プラスチック
マグネット4がヨーク3から剥離するようなことがな
い。
【0012】また、プラスチックマグネット4が金型を
用いたヨーク3との一体成形により構成されているの
で、プラスチックマグネット4とヨーク3の同心度は金
型により決定され金型を精度高いものにすることにより
良好なものにすることができ、このように良好な同心度
を得て回転子の重心の偏心による振動発生を防止でき
る。すなわち、図2に示す直流モータの回転子では、接
着剤の塗布が不均一であった場合ヨーク1と回転子マグ
ネット2の同心度が悪化して回転時に振動発生を惹起し
たりする虞があったが、このような問題の発生を抑える
ことができる。
【0013】また、図2に示す直流モータの回転子では
回転子マグネット2をヨーク1に接着する工程が必要で
あったが、これに比してこのような接着工程を省略でき
るので、その分生産コストを下げることができる。ま
た、コイルばねを得るために汎用されているコイルばね
加工機をヨーク3の製造のために流用することができ、
装置のコストアップを必要最小限に抑えることができ
る。
【0014】なお、上述した直流モータの回転子はファ
ン用直流モータに用いられる場合を例にしたが、本発明
の直流モータの回転子は他の用途の直流モータに用いる
ことができるのは言うまでもない。
【0015】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
た直流モータの回転子であるから、ヨークとプラスチッ
クマグネットとが一体成形され、かつ巻回した断面が丸
形の磁性線材からヨークを構成してヨークとプラスチッ
クマグネットとの接合部が凹凸となっていてプラスチッ
クマグネットがヨークに堅固に保持されているので、プ
ラスチックマグネットがヨークから剥離するようなこと
を防止できる。
【0016】さらに、線部材の周囲に絶縁材を設けるこ
とにより、渦電流損の弁生を最小限に抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の直流モータの回転子を示す
断面図である。
【図2】従来の直流モータの回転子の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】 3 ヨーク 3a 丸線 4 プラスチックマグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−9148(JP,A) 特開 昭57−138853(JP,A) 特開 昭63−25053(JP,A) 特開 昭61−189142(JP,A) 特開 平3−139134(JP,A) 特開 平2−271509(JP,A) 特開 昭57−34750(JP,A) 実開 平3−70038(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界発生用のリング状のプラスチックマ
    グネットを磁路形成用のヨークに内装させて成る直流モ
    ータの回転子において、前記ヨークは、周囲に絶縁材を
    設けた断面が丸形の磁性線材を一重に複数回密着巻回し
    てなり、前記プラスチックマグネットは1個のリング状
    から成って前記ヨークと一体成形され、かつ前記ヨーク
    の内周の凹凸面に全周にわたって密着して構成されてな
    ることを特徴とする直流モータの回転子。
JP1992063641U 1992-08-19 1992-08-19 直流モータの回転子 Expired - Lifetime JP2606327Y2 (ja)

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JPH0621347U JPH0621347U (ja) 1994-03-18
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