JP2604140B2 - 塩基の生成方法 - Google Patents

塩基の生成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、塩基の生成方法に関する。さらに詳しく
は、本発明は、保存時において実質的に中性である化合
物から、使用時において塩基を生成させる方法に関す
る。
[発明の背景] 塩基は種々の反応(例、加水分解反応、重合反応、呈
色反応、酸化還元反応、中和反応等)に用いられる非常
に汎用な試薬である。一般的な商品においても、コンベ
ンショナルな銀塩写真の現像液、熱現像感光材料、接着
剤、各種洗剤等、塩基成分が組み込まれているものが数
多くある。
しかしながら、塩基(特に強塩基)は、空気中の二酸
化炭素を吸収して失活するなど安定性に問題がある。ま
た、反応性が高い強塩基を他の成分と接触状態で保存す
ることは困難である。さらに、塩基は皮膚を刺激する
等、人体に悪影響を及ぼす恐れがあり、塩基を取り扱う
際にはその毒性および皮膚刺激性等について注意する必
要がある。
従って、塩基成分を組み込んだ商品には、以上述べた
ような塩基の経時安定性、接触状態にある他の成分の保
存性、および取り扱い性に関する問題点があった。
以上の問題点を解決するための一手段として、特開昭
59−180537号公報に、後述する式(I)または(II)で
表わされる塩基プレカーサーが記載されている。上記公
報に記載されているように、後述する式(I)または
(II)で表わされる塩基プレカーサーは、常温では極め
て安定であり、かつ、ある温度以上に加熱すると速やか
に分解して塩基性成分を放出する。従って、この塩基プ
レカーサーは、熱現像感光材料用として好ましく用いる
ことができる。
[発明の要旨] 本発明は、下記式(I)または(II)で表わされる塩
基プレカーサーを用いる塩基の生成方法について、さら
に研究を進めた。
本発明の目的は、保存時において極めて安定である下
記式(I)または(II)で表わされる塩基プレカーサー
を用いて、塩基を必要とする時点において、一段と速や
かに塩基を生成させることができる塩基の生成方法を提
供することである。
本発明は、下記式(I)または(II)で表わされる塩
基プレカーサーを用いて下記式(I)または(II)のB
に相当する有機塩基を生成する方法であって、 下記式(I)または(II)で表わされる塩基プレカー
サーに、金属銀、銀化合物、金属銅および銅化合物から
なる群より選ばれる物質を分解促進剤として作用させる
ことを特徴とする塩基の生成方法を提供するものであ
る。
(R1−C≡C−CO2H)・B (I) R2(−C≡C−CO2H)・By (II) [上記式において、 R1は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環残基、ア
ラルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カル
バモイル基、−CO2M(Mはアルカリ金属原子)、および
−CO2H・Bからなる群より選ばれる一価の基であり(各
基は一以上の置換基を有していてもよい)、 R2はアルキレン基、アリーレン基、および複素環二価
残基からなる群より選ばれる二価の基であり(各基は一
以上の置換基を有していてもよい)、 Bは有機塩基であり、 xは、Bが一酸塩基の場合は1、Bが二酸塩基の場合
は2であり、そして、 yは、Bが一酸塩基の場合は2、Bが二酸塩基の場合
は1である]。
[発明の効果] 本発明の塩基の生成方法は、上記式(I)または(I
I)で表わされる塩基プレカーサーに、金属銀、銀化合
物、金属銅および銅化合物からなる群より選ばれる物質
を分解促進剤として作用させることを特徴とする。
本発明者の研究により、金属銀、銀化合物、金属銅、
および銅化合物は、上記塩基プレカーサーの分解反応
(塩基生成反応)に対して、優れた触媒作用を示すこと
が判明した。
本発明の塩基の生成方法は、上記塩基プレカーサー
に、金属銀、銀化合物、金属銅および銅化合物からなる
群より選ばれる物質を分解促進剤として作用させること
により、容易かつ迅速に塩基を生成させることができ
る。従って、本発明の塩基の生成方法により、保存状態
では非常に安定な物質のみの組み合わせ(分解促進剤と
塩基プレカーサー)で、迅速に塩基を生成させることが
可能となった。
特に前述した特開昭59−180537号公報記載の加熱処理
と共に、上記分解促進剤を作用させることにより、塩基
を必要とする時点において、一段と速やかに塩基を生成
させることができる。また、本発明の塩基の生成方法を
用いることで、上記加熱処理における加熱温度をより低
い温度とすることもできる。
[発明の詳細な記述] 本発明の塩基の生成方法は、金属銀、銀化合物、金属
銅および銅化合物からなる群より選ばれる物質を分解促
進剤として用いるものである。
銀および銅の化合物は、イオン結合性のものでも、共
有結合性のものでも特に制限なく用いることができる。
また、銅化合物の銅原子の原子価は、一価でも二価でも
よい。銀および銅の化合物は、一個以上の配位子もしく
は結晶水を有していてもよい。さらに、銀および銅の化
合物は、水または有機溶剤に可溶であっても不溶であっ
てもよい。すなわち、銀および銅の化合物であれば、特
に制限なく、塩基プレカーサーの分解促進剤として作用
させることができる。
上記分解促進剤のうちでは、酸化物、硫化物、ハロゲ
ン化物、カルボン酸塩および置換アセチリドからなる群
より選ばれる銀および銅の化合物が好ましい。また、金
属銀または銀化合物よりも、金属銅または銅化合物の方
が、触媒機能の観点および実用上安価であることから好
ましい。
次ぎに、本発明の塩基の生成方法において、塩基プレ
カーサーの分解促進剤として好ましく用いることができ
る物質の代表的な具体例を以下に示す。
(1)金属銀、(2)金属銅、(3)Ag2O、 (4)Cu2O、(5)CuO、 (6)Ag2S、(7)Cu2S、 (8)CuS、(9)AgCl、 (10)CuCl、(11)CuCl2、 (12)CuCl2・2H2O、 (13)AgBr、(14)CuBr、 (15)AgI、(16)CuI、 (17)AgNO3、 (18)Cu(NO3、 (19)AgOCOCH3、 (20)Cu(OCOCH3、 (21)AgCN、(22)CuCN、 (23)C21H44CO2Ag、 (33) C8H17−C≡C−Ag (35)エチレンジアミン四酢酸銅 (36)CuSO4・5H2O 以上述べたような、塩基プレカーサーの分解促進剤
は、単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
以下、下記式(I)または(II)で表わされる塩基プ
レカーサーについて説明する。
(R1−C≡C−CO2H)・B (I) R2(−C≡C−CO2H)・By (II) 上記塩基プレカーサーの構造的特徴は、酸部がプロピ
オール酸誘導体で、カルボキシル基のα位に三重結合を
有する点にあり、これによってカルボキシル基が著しく
脱炭酸し易くなっている。しかしながら、プロピオール
酸誘導体は、常温かつ分解反応の触媒の存在しない保存
条件下においては極めて安定であり、加熱および/また
は分解反応の触媒の作用により初めて脱炭酸して塩基成
分を放出する。
上記式(I)において、R1は水素原子、アルキル基
(好ましくは炭素原子数1乃至5個)、シクロアルキル
基(好ましくは炭素原子数5乃至8個)、アルケニル基
(好ましくは炭素原子数2乃至5個)、アルキニル基
(好ましくは炭素原子数2乃至5個)、アリール基
(例、フェニル基、ナフチル基、アンスリル基)、複素
環残基(例、ピリジル基、チエニル基、チアゾリル基、
ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基)、アラル
キル基(好ましくは炭素原子数7乃至10個)、アシル基
(好ましくは炭素原子数2乃至12個)、アルコキシカル
ボニル基(好ましくは炭素原子数2乃至9個)、カルバ
モイル基(好ましくは炭素原子数2乃至9個)、−CO2M
(Mはアルカリ金属原子;例、−CO2Na、−CO2K)、お
よび−CO2H・B(Bは有機塩基)からなる群より選ばれ
る一価の基である(各基は一以上の置換基を有していて
もよい)。
前述した式(II)において、R2はアルキレン基、アリ
ーレン基(例、1,3−フェニレン基、1,4−フェニレン
基、1,5−ナフチレン基、9,10−アリスレン基)、およ
び複素環二価残基(例、チエニレン基)からなる群より
選ばれる二価の基である(各基は一以上の置換基を有し
ていてもよい)。
式(I)または(II)で表わされる塩基プレカーサー
が、本発明の塩基の生成方法において充分な分解速度を
有するためには、R1およびR2は適度な電子吸引性を有す
ることが好ましい。
以上の理由で、R1はアルケニル基、アルキニル基、フ
ェニル基、ナフチル基、アンスリル基、ピリジル基、チ
エニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、−CO2M、および−CO2H・Bからなる群より選ばれる
一価の基であることが好ましい(各基は一以上の置換基
を有していてもよい)。
同様に、R2はフェニレン基、ナフチレン基、アリスレ
ン基、およびチエニレン基からなる群より選ばれる二価
の基であることが好ましい(各基は一以上の置換基を有
していてもよい)。
また、原料の入手が容易であること、および合成が容
易であることを考慮すると、R1はフェニル基、ナフチル
基、アンスリル基、ピリジル基、チエニル基からなる群
より選ばれる一価の基であることが、さらに好ましい
(各基は一以上の置換基を有していてもよい)。
前述した式(I)および(II)において、Bは有機塩
基であり、xは、Bが一酸塩基の場合は1、Bが二酸塩
基の場合は2であり、そして、yは、Bが一酸塩基の場
合は2、Bが二酸塩基の場合は1である。
Bで示される有機塩基は、特に制限はなく、使用目的
に応じて選択することができる。
以下に、本発明に用いる塩基プレカーサーの塩基部B
の代表的な具体例を示す。
次に、本発明の塩基の生成方法において好ましく用い
ることができる、前述した式(I)または(II)で表わ
される塩基プレカーサーの代表的な具体例を以下に示
す。
以下、本発明の塩基の生成方法の具体的な利用方法に
ついて説明する。
本発明の塩基の生成方法は、前述したように、銀塩写
真法、ジアゾ写真法などの画像形成、アニオン重合性の
接着剤、塗布の塗膜形成、シーリング・コーキング剤、
洗浄剤等の塩基成分を必要とする様々な化学反応系に、
有効に適用することができる。
銀塩写真法においては、現像すなわちハロゲン化銀と
現像主薬との酸化還元反応はアルカリ性の条件下で行な
われる。本発明に従い、感材中に前述した塩基プレカー
サーと分解促進剤を隔離状態で加えておくことにより、
露光後、単に加熱することによって現像を引き起すこと
ができる。この場合、塩基プレカーサーと分解促進剤は
それぞれ別の支持体上の少なくとも一層に含有させる、
あまたは同一支持体上に別層添加するか、あるいは乳化
分散、固体分散、マイクロカプセル等により互いに隔離
するのが望ましい。例えば、塩基プレカーサーは感光材
料に、現像促進剤は現像用シートに含有させ、現像時に
両者を重ねあわせて加熱することができる。
ジアゾ写真法においては、下式に示すように、未露光
部の残存ジアゾニウム塩とカプラーとを、アルカリ性の
条件下、カップリング反応させ、アゾ色素を形成させ
る。
本発明を上記ジアゾ写真法に適用する場合、例えば乾
式法において、ジアゾ感光紙にジアゾニウム塩と共に塩
基プレカーサーと分解促進剤を隔離状態で添加して塗布
し、露光後、熱現像することによってアゾ色素画像を得
ることができる。従来の熱現像法ジアゾ写真では、炭酸
アンモニウム、ヘキサメチレンテトラミン等のアルカリ
発生剤を用いていたが、現像時間が長く、感光紙の安定
性も良好ではなかった。これに対して、本発明の塩基発
生法を用いることによっり迅速な画像形成が可能にな
り、しかも感光紙の安定性も改良された。
また、本発明に従い生成した塩基を、アニオン重合性
モノマーの重合反応の塩基性触媒として利用することが
できる。上記アニオン重合については特に制限はなく、
接着剤、塗装剤、シーリング・コーキング剤等の様々な
分野に適用することができる。
また、洗浄剤、かびとり剤等のような塩基成分を必要
とする商品にも本発明を適用することができる。以上の
ような商品に本発明を適用する場合、塩基プレカーサー
を含む成分と、分解促進剤を含む成分からなる二成分型
の製品とすることが好ましい。そして、使用時に両者を
混合(好ましくは混合後加熱)することにより、塩基を
生成させることができる。従って、本発明を適用するこ
とにより、これらの製品を中性の安全かつ安定なものと
することができる。
以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
[比較例1] 下記の塩基プレカーサーの5×10-2モル/溶液(溶
媒:酢酸ブチルおよびエチレングリコール・モノメチル
エーテル、体積比=50:50)を80℃に加温して、グアニ
ジンの生成による水素イオン指数(pH)の時間変化を測
定した。
[実施例1] 比較例1において用いた塩基プレカーサーの溶液10ml
に、下記の分解促進剤を塩基プレカーサーに対して0.1
当量加えた後、80℃に加温して、グアニジンの生成によ
る水素イオン指数の時間変化を測定した。
[実施例2] 比較例1において用いた塩基プレカーサーの溶液10ml
に、実施例1において用いた分解促進剤を塩基プレカー
サーに対して0.01当量加えた後、80℃に加温して、グア
ニジンの生成による水素イオン指数の時間変化を測定し
た。
以上の比較例1および実施例1、2の測定結果を第1
図に示した。
第1図において、横軸は80℃への加温が終了してから
の時間(分)であり、縦軸は溶液の水素イオン指数であ
る。
曲線(−□−□−)は比較例1の測定結果であり、曲
線(−△−△−)は実施例1の測定結果であり、曲線
(−○−○−)は実施例2の測定結果である。
第1図に示される結果から明らかなように、分解促進
剤の効果は、塩基プレカーサーに対して0.01当量用いた
場合にも顕著であり、塩基プレカーサー自身の分解は極
めて遅いが、本発明に従い分解促進剤を併用すると速や
かに分解することがわかる。
[応用例1] 熱現像シアゾ写真への応用 原紙上に、下記の成分の混合物を100μmの湿潤厚で
塗布した。
乾燥後、ジアゾ露光装置を用いて透明なテキスト・オ
リジナルを通し、露光した。露光済のサンプルプを120
℃で5秒加熱したところ、光学濃度1.15の良好なS/N比
の青色ポジ画像が得られた。
[参考例1] 応用例1において用いた塩基プレカーサーと分解促進
剤に代えて、ヘキサメチレンテトラミン100mgを加えて
同様な処理をしたところ、得られた画像の光学濃度は0.
50であった。
[実施例3] 比較例1において用いた塩基プレカーサーの溶液10ml
に、本発明の分解促進剤(4)を塩基プレカーサーに対
して0.1当量加えた後、80℃に加温した。30秒後に水素
イオン濃度を測定したところ、グアニジンの迅速な生成
によりpH値が11.5に上昇していた。
[実施例4] 比較例1において用いた塩基プレカーサーの溶液10ml
に、本発明の分解促進剤(5)を塩基プレカーサーに対
して0.1当量加えた後、80℃に加温した。30秒後に水素
イオン濃度を測定したところ、グアニジンの迅速な生成
によりpH値が12.0に上昇していた。
[実施例5] 比較例1において用いた塩基プレカーサーの溶液10ml
に、本発明の分解促進剤(30)を塩基プレカーサーに対
して0.1当量加えた後、80℃に加温した。30秒後に水素
イオン濃度を測定したところ、グアニジンの迅速な生成
によりpH値が12.2に上昇していた。
[実施例6] 比較例1において用いた塩基プレカーサーの溶液10ml
に、本発明の分解促進剤(6)、(7)、(10)、(2
3)、(24)および(26)を、それぞれ塩基プレカーサ
ーに対して0.1当量加えた後、80℃に加温した。30秒後
に水素イオン濃度を測定した。以上の結果を下記第1表
に示す。なお、第1表には、実施例1(分解促進剤3
7)、実施例3(4)、実施例4(5)、実施例5(3
0)の結果も、まとめて示す。
第1表に示される結果から明らかなように、銅触媒ま
たは銀触媒を分解促進剤として使用することで、有機塩
基(グアニジン)が迅速に生成し、pH値(水素イオン濃
度)が上昇する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、比較例1および実施例1、2における測定結
果を示すグラフである。 横軸は80℃への加温が終了してからの時間(分)であ
り、縦軸は溶液の水素イオン指数である。 −□−□−:比較例1の測定結果 −△−△−:実施例1の測定結果 −○−○−:実施例2の測定結果

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I)または(II)で表わされる塩
    基プレカーサーを用いて下記式(I)または(II)のB
    に相当する有機塩基を生成する方法であって、 下記式(I)または(II)で表わされる塩基プレカーサ
    ーに、金属銀、銀化合物、金属銅および銅化合物からな
    る群より選ばれる物質を分解促進剤として作用させるこ
    とを特徴とする塩基の生成方法: (R1−C≡C−CO2H)・B (I) R2(−C≡C−CO2H)・By (II) [上記式において、 R1は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケ
    ニル基、アルキニル基、アリール基、複素環残基、アラ
    ルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバ
    モイル基、−CO2M(Mはアルカリ金属原子)、および−
    CO2H・Bからなる群より選ばれる一価の基であり(各基
    は一以上の置換基を有していてもよい)、 R2はアルキレン基、アリーレン基、および複素環二価残
    基からなる群より選ばれる二価の基であり(各基は一以
    上の置換基を有していてもよい)、 Bは有機塩基であり、 xは、Bが一酸塩基の場合は1、Bが二酸塩基の場合は
    2であり、そして yは、Bが一酸塩基の場合は2、Bが二酸塩基の場合は
    1である]。
  2. 【請求項2】上記分解促進剤が、金属銅または銅化合物
    である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】上記分解促進剤が、酸化物、硫化物、ハロ
    ゲン化物、カルボン酸塩および置換アセチリドからなる
    群より選ばれる銀または銅の化合物である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】上記分解促進剤が、一価の銅の置換アセチ
    リドである特許請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】加熱条件下で、上記塩基プレカーサーに上
    記分解促進剤を作用させる特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  6. 【請求項6】上記加熱条件が、50℃以上である特許請求
    の範囲第5項記載の方法。
  7. 【請求項7】上記式におけるBが、置換もしくは非置換
    のグアニジンである特許請求の範囲第1項記載の方法。
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