JP2604041Y2 - 内燃機関のシリンダブロック - Google Patents
内燃機関のシリンダブロックInfo
- Publication number
- JP2604041Y2 JP2604041Y2 JP1993050363U JP5036393U JP2604041Y2 JP 2604041 Y2 JP2604041 Y2 JP 2604041Y2 JP 1993050363 U JP1993050363 U JP 1993050363U JP 5036393 U JP5036393 U JP 5036393U JP 2604041 Y2 JP2604041 Y2 JP 2604041Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling water
- cylinder
- cylinder block
- internal combustion
- combustion engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は内燃機関のシリンダブ
ロックに関する。
ロックに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来からエンジンの小型化を図るため、
隣合うシリンダボアの間を接近させてシリンダ壁相互を
連結するように構成したものが知られている（ＮＤＵ８
８５８の公開番号を記載下さい）。その場合、シリンダ
ボア回りのウォータジャケット内面にシリンダ壁相互の
連結部分の冷却性を高めるため、連結部分付近を流れる
冷却水に乱流を生成するバイメタル製の邪魔板が設けら
れる。
隣合うシリンダボアの間を接近させてシリンダ壁相互を
連結するように構成したものが知られている（ＮＤＵ８
８５８の公開番号を記載下さい）。その場合、シリンダ
ボア回りのウォータジャケット内面にシリンダ壁相互の
連結部分の冷却性を高めるため、連結部分付近を流れる
冷却水に乱流を生成するバイメタル製の邪魔板が設けら
れる。
【０００３】また、シリンダ壁相互の連結部分の冷却性
を高める手段のひとつとして、連結部分を貫通する冷却
水路を形成する例がよく見られる。
を高める手段のひとつとして、連結部分を貫通する冷却
水路を形成する例がよく見られる。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
冷却水路はシリンダボア回りを流れる冷却水に対してそ
の流れとほぼ直交する方向へ開口するため、冷却水の通
りが悪くシリンダ壁相互の連結部分を期待する程よく冷
却できないという問題点があった。そのため、ウォータ
ジャケットの内面に連結部分の冷却水路へ冷却水の流れ
を積極的に導く整流突起を形成することが考えられる
が、冷却水路として加工の容易なキリ孔を形成する場
合、そのキリ孔加工用の穴（冷却水路の形成後に盲プラ
グでふさがれる）で、整流突起の冷却水路と直に対向す
る最も必要な部分が欠け落ちてしまう。なお、従来の邪
魔板では冷却水の乱流を生成するので、かえって冷却水
路への流れが悪くなる心配があった。
冷却水路はシリンダボア回りを流れる冷却水に対してそ
の流れとほぼ直交する方向へ開口するため、冷却水の通
りが悪くシリンダ壁相互の連結部分を期待する程よく冷
却できないという問題点があった。そのため、ウォータ
ジャケットの内面に連結部分の冷却水路へ冷却水の流れ
を積極的に導く整流突起を形成することが考えられる
が、冷却水路として加工の容易なキリ孔を形成する場
合、そのキリ孔加工用の穴（冷却水路の形成後に盲プラ
グでふさがれる）で、整流突起の冷却水路と直に対向す
る最も必要な部分が欠け落ちてしまう。なお、従来の邪
魔板では冷却水の乱流を生成するので、かえって冷却水
路への流れが悪くなる心配があった。
【０００５】この考案はこのような問題点を解決するた
め、キリ孔加工用の穴をふさぐ盲プラグを利用して、冷
却水路への良好な流れを確保することを目的とする。
め、キリ孔加工用の穴をふさぐ盲プラグを利用して、冷
却水路への良好な流れを確保することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そのため、隣合うシリン
ダボアの間を接近させてシリンダ壁相互を連結すると共
に、その連結部分をボア列と直交方向に貫通する冷却水
路として傾斜するキリ孔を備える内燃機関のシリンダブ
ロックにおいて、その外壁に開口するキリ孔加工用の穴
をふさぐ盲プラグに、シリンダボア回りを流れる冷却水
をボア間の傾斜する冷却水路へ向ける整流突起として冷
却水の流れ方向に略直交する起立板を設け、その先端に
冷却水を上向きに付勢する斜辺部を形成する。
ダボアの間を接近させてシリンダ壁相互を連結すると共
に、その連結部分をボア列と直交方向に貫通する冷却水
路として傾斜するキリ孔を備える内燃機関のシリンダブ
ロックにおいて、その外壁に開口するキリ孔加工用の穴
をふさぐ盲プラグに、シリンダボア回りを流れる冷却水
をボア間の傾斜する冷却水路へ向ける整流突起として冷
却水の流れ方向に略直交する起立板を設け、その先端に
冷却水を上向きに付勢する斜辺部を形成する。
【０００７】
【作用】シリンダブロックの鋳型を変更せずにキリ孔加
工用の穴をふさぐ盲プラグを利用することにより、ボア
間の冷却水路と対応する適正な位置に有効な整流突起を
容易に形成することができる。整流突起は起立板とその
先端の斜辺部とからなり、簡単な構成に拘わらず、起立
板の斜辺部で傾斜する冷却水路への流量を効率よく増加
させることができる。
工用の穴をふさぐ盲プラグを利用することにより、ボア
間の冷却水路と対応する適正な位置に有効な整流突起を
容易に形成することができる。整流突起は起立板とその
先端の斜辺部とからなり、簡単な構成に拘わらず、起立
板の斜辺部で傾斜する冷却水路への流量を効率よく増加
させることができる。
【０００８】
【実施例】図１，図２において、１は鋳物製のシリンダ
ブロックで、隣合うシリンダボア２の間を接近させてシ
リンダ壁３相互を連結するように形成される。４はシリ
ンダボア２回りのウォータジャケットで、シリンダブロ
ック１外部の冷却水路５に連通する入口６と、シリンダ
ヘッドのウォータジャケットに連通する出口（図示せ
ず）が設けられる。なお、冷却水路５はシリンダブロッ
クの一側外壁に形成の水路部分と共にその開口部を後述
するキリ孔加工後にカバー７で密閉することにより構成
される。
ブロックで、隣合うシリンダボア２の間を接近させてシ
リンダ壁３相互を連結するように形成される。４はシリ
ンダボア２回りのウォータジャケットで、シリンダブロ
ック１外部の冷却水路５に連通する入口６と、シリンダ
ヘッドのウォータジャケットに連通する出口（図示せ
ず）が設けられる。なお、冷却水路５はシリンダブロッ
クの一側外壁に形成の水路部分と共にその開口部を後述
するキリ孔加工後にカバー７で密閉することにより構成
される。
【０００９】シリンダボア２にはこれらシリンダ壁３相
互の連結部分８を貫通する冷却水路９が、シリンダブ１
の一側外壁に開口するキリ孔加工用の穴１０から稍上向
きに傾斜するキリ孔として形成される。１１はキリ孔加
工用の穴１０を冷却水路９の形成後にふさぐ盲プラグ
で、その内面にウォータジャケット４を流れる冷却水を
冷却水路９へ向ける整流突起１２として、冷却水の流れ
方向に略直交する起立板が設けられる。起立板１２は図
３のようにその先端が冷却水路９の傾斜角度に対応する
逆向きの斜辺部１３に形成され、連結部分８との隙間を
流れる冷却水に冷却水路９への上向きな流れを発生させ
るようになっている。
互の連結部分８を貫通する冷却水路９が、シリンダブ１
の一側外壁に開口するキリ孔加工用の穴１０から稍上向
きに傾斜するキリ孔として形成される。１１はキリ孔加
工用の穴１０を冷却水路９の形成後にふさぐ盲プラグ
で、その内面にウォータジャケット４を流れる冷却水を
冷却水路９へ向ける整流突起１２として、冷却水の流れ
方向に略直交する起立板が設けられる。起立板１２は図
３のようにその先端が冷却水路９の傾斜角度に対応する
逆向きの斜辺部１３に形成され、連結部分８との隙間を
流れる冷却水に冷却水路９への上向きな流れを発生させ
るようになっている。
【００１０】このような構成により、冷却水はシリンダ
ブロック１外部の冷却水路５からウォータジャケット４
内に入り、シリンダ壁３の熱量を奪いながらシリンダボ
ア２回りを流れ、シリンダヘッドのウォータジャケット
へと導かれるのであり、シリンダ壁３相互の連結部分８
を通過する際に盲プラグ１１の整流突起１２で冷却水路
９へと積極的に流れるようになる。したがって、シリン
ダ壁３相互の連結部分８を貫通する冷却水路９への冷却
水の流量が大きく増加するため、シリンダボア２間の良
好な冷却性を確保できる。
ブロック１外部の冷却水路５からウォータジャケット４
内に入り、シリンダ壁３の熱量を奪いながらシリンダボ
ア２回りを流れ、シリンダヘッドのウォータジャケット
へと導かれるのであり、シリンダ壁３相互の連結部分８
を通過する際に盲プラグ１１の整流突起１２で冷却水路
９へと積極的に流れるようになる。したがって、シリン
ダ壁３相互の連結部分８を貫通する冷却水路９への冷却
水の流量が大きく増加するため、シリンダボア２間の良
好な冷却性を確保できる。
【００１１】整流突起１２は冷却水路加工用の穴１０を
ふさぐ盲プラグ１１に形成したので、従来のようにシリ
ンダブロック１の鋳型を変更することなく、冷却水路９
の形成後に盲プラグ１１を打ち込むことで、シリンダボ
ア２間の冷却水路９と直に対向する必要位置に極めて容
易に形成することができる。また、整流突起１２の斜辺
部１３で上向きの流れが発生するので、傾斜する冷却水
路９への流量を効率よく増加させることが可能になる。
ふさぐ盲プラグ１１に形成したので、従来のようにシリ
ンダブロック１の鋳型を変更することなく、冷却水路９
の形成後に盲プラグ１１を打ち込むことで、シリンダボ
ア２間の冷却水路９と直に対向する必要位置に極めて容
易に形成することができる。また、整流突起１２の斜辺
部１３で上向きの流れが発生するので、傾斜する冷却水
路９への流量を効率よく増加させることが可能になる。
【００１２】
【考案の効果】以上要するにこの考案によれば、隣合う
シリンダボアの間を接近させてシリンダ壁相互を連結す
ると共に、その連結部分をボア列と直交方向に貫通する
冷却水路として傾斜するキリ孔を備える内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、その外壁に開口するキリ孔加工
用の穴をふさぐ盲プラグに、シリンダボア回りを流れる
冷却水をボア間の冷却水路へ向ける整流突起として冷却
水の流れ方向に略直交する起立板を設け、冷却水路側の
先端に冷却水を上向きに付勢する斜辺部を形成したの
で、シリンダボア間の冷却性を高めるに有効な整流突起
をシリンダブロックの鋳型を変更せずに、盲プラグを打
ち込むことでシリンダボア間の冷却水路と対応する適正
な位置に極めて容易に形成できるという効果が得られ
る。
シリンダボアの間を接近させてシリンダ壁相互を連結す
ると共に、その連結部分をボア列と直交方向に貫通する
冷却水路として傾斜するキリ孔を備える内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、その外壁に開口するキリ孔加工
用の穴をふさぐ盲プラグに、シリンダボア回りを流れる
冷却水をボア間の冷却水路へ向ける整流突起として冷却
水の流れ方向に略直交する起立板を設け、冷却水路側の
先端に冷却水を上向きに付勢する斜辺部を形成したの
で、シリンダボア間の冷却性を高めるに有効な整流突起
をシリンダブロックの鋳型を変更せずに、盲プラグを打
ち込むことでシリンダボア間の冷却水路と対応する適正
な位置に極めて容易に形成できるという効果が得られ
る。
【図１】シリンダブロックの水平断面図である。
【図２】その一部拡大図である。
【図３】盲プラグの断面図である。
１ シリンダブロック ２ シリンダボア ３ シリンダ壁 ４ ウォータジャケット ８ 連結部分 ９ 冷却水路 １０ キリ孔加工用の穴 １１ 盲プラグ １２ 整流突起
Claims (1)
- 【請求項１】隣合うシリンダボアの間を接近させてシリ
ンダ壁相互を連結すると共に、その連結部分をボア列と
直交方向に貫通する冷却水路として傾斜するキリ孔を備
える内燃機関のシリンダブロックにおいて、その外壁に
開口するキリ孔加工用の穴をふさぐ盲プラグに、シリン
ダボア回りを流れる冷却水をボア間の冷却水路へ向ける
整流突起として冷却水の流れ方向に略直交する起立板を
設け、その先端に冷却水を上向きに付勢する斜辺部を形
成したことを特徴とする内燃機関のシリンダブロック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993050363U JP2604041Y2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 内燃機関のシリンダブロック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993050363U JP2604041Y2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 内燃機関のシリンダブロック |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0722052U JPH0722052U (ja) | 1995-04-21 |
| JP2604041Y2 true JP2604041Y2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=12856815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993050363U Expired - Lifetime JP2604041Y2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 内燃機関のシリンダブロック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2604041Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7216611B2 (en) | 2004-03-10 | 2007-05-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cooling structure of cylinder block |
| US7278381B2 (en) | 2004-03-31 | 2007-10-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cooling structure of cylinder block |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5903002B2 (ja) * | 2012-06-08 | 2016-04-13 | 富士重工業株式会社 | エンジンの冷却装置 |
| JP6176188B2 (ja) * | 2014-05-30 | 2017-08-09 | マツダ株式会社 | 多気筒エンジンの冷却構造 |
| JP6718222B2 (ja) * | 2015-11-13 | 2020-07-08 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP1993050363U patent/JP2604041Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7216611B2 (en) | 2004-03-10 | 2007-05-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cooling structure of cylinder block |
| US7278381B2 (en) | 2004-03-31 | 2007-10-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cooling structure of cylinder block |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0722052U (ja) | 1995-04-21 |
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