JP2603765Y2 - 電子線照射装置 - Google Patents
電子線照射装置Info
- Publication number
- JP2603765Y2 JP2603765Y2 JP1993057968U JP5796893U JP2603765Y2 JP 2603765 Y2 JP2603765 Y2 JP 2603765Y2 JP 1993057968 U JP1993057968 U JP 1993057968U JP 5796893 U JP5796893 U JP 5796893U JP 2603765 Y2 JP2603765 Y2 JP 2603765Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electron beam
- window
- beam irradiation
- irradiation
- reflectors
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は被処理物にカーテン状の
電子線を照射する電子線照射装置に関し、特に電子線を
反射する反射板の改良に関する。
電子線を照射する電子線照射装置に関し、特に電子線を
反射する反射板の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来の電子線照射装置の概略正面
図、図４は被処理物の搬送方向に垂直な方向での従来の
電子線照射装置の概略断面図である。電子線照射装置
は、円筒状の電子線発生部２１の内部にターメナル２
２、ガン構造体２３及びフィラメント２４を配置し、フ
ィラメント２４に電流を通じて加熱することによりフィ
ラメントから放出された熱電子２５を加速し、カーテン
状の電子線を発生するものである。又電子発生部２１の
内部は電子が気体分子と衝突してエネルギーを失うこと
を防ぐため拡散ポンプ等により真空に保持している。照
射窓部２７は金属箔からなる窓箔を有し該窓箔により電
子線発生部２１と照射空間２６とが仕切られ、窓箔を突
き抜けた電子線が被処理物２９に照射される。
図、図４は被処理物の搬送方向に垂直な方向での従来の
電子線照射装置の概略断面図である。電子線照射装置
は、円筒状の電子線発生部２１の内部にターメナル２
２、ガン構造体２３及びフィラメント２４を配置し、フ
ィラメント２４に電流を通じて加熱することによりフィ
ラメントから放出された熱電子２５を加速し、カーテン
状の電子線を発生するものである。又電子発生部２１の
内部は電子が気体分子と衝突してエネルギーを失うこと
を防ぐため拡散ポンプ等により真空に保持している。照
射窓部２７は金属箔からなる窓箔を有し該窓箔により電
子線発生部２１と照射空間２６とが仕切られ、窓箔を突
き抜けた電子線が被処理物２９に照射される。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】従来の電子線照射装置
は、図４に示すように被処理物２９ヘ電子線が照射され
る面は上部よりの一面しかない。又、被処理物に電子線
が均一に照射されるように、被処理物の幅よりも窓部の
幅を広くしており、窓部の両端部を通過する電子線は被
処理物に照射されずビームダンパー２９に到達してしま
う。そして、これも電子線照射装置のビーム電流として
いるので照射効率が悪い。又被処理物の一面にしか照射
されないので、厚みのある被処理物、例えば木工等の側
面にもインクを硬化させたい場合、側面を照射できない
という問題がある。
は、図４に示すように被処理物２９ヘ電子線が照射され
る面は上部よりの一面しかない。又、被処理物に電子線
が均一に照射されるように、被処理物の幅よりも窓部の
幅を広くしており、窓部の両端部を通過する電子線は被
処理物に照射されずビームダンパー２９に到達してしま
う。そして、これも電子線照射装置のビーム電流として
いるので照射効率が悪い。又被処理物の一面にしか照射
されないので、厚みのある被処理物、例えば木工等の側
面にもインクを硬化させたい場合、側面を照射できない
という問題がある。
【０００４】本考案は前記事情に基づいてなされたもの
であり、簡易な構成により電子線の照射効率がよく、か
つ木工等の厚みがある被処理物の側面をも容易に照射し
処理することが可能な電子線照射装置を提供することを
目的とする。
であり、簡易な構成により電子線の照射効率がよく、か
つ木工等の厚みがある被処理物の側面をも容易に照射し
処理することが可能な電子線照射装置を提供することを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本考案に係る電子線照射装置は、ターミナル内にフィ
ラメントを保持した電子線発生部と、該電子線発生部の
下面に形成した窓箔よりなる照射窓部と、被処理物が搬
送されるビームダンバーを有する搬送室とよりなり、前
記搬送室を移動する厚みのある被処理物に該電子線を垂
直に照射するよう構成し、前記搬送室内の搬送方向に垂
直方向である窓部の長手方向の両端部に一対の反射板を
配置し、該反射板により被処理物の両端を通過する電子
線を反射するようにしたことを特徴とする。また、前記
一対の反射板の形状は楕円形状、半円形状あるいは平面
形状であることを特徴とする。
に本考案に係る電子線照射装置は、ターミナル内にフィ
ラメントを保持した電子線発生部と、該電子線発生部の
下面に形成した窓箔よりなる照射窓部と、被処理物が搬
送されるビームダンバーを有する搬送室とよりなり、前
記搬送室を移動する厚みのある被処理物に該電子線を垂
直に照射するよう構成し、前記搬送室内の搬送方向に垂
直方向である窓部の長手方向の両端部に一対の反射板を
配置し、該反射板により被処理物の両端を通過する電子
線を反射するようにしたことを特徴とする。また、前記
一対の反射板の形状は楕円形状、半円形状あるいは平面
形状であることを特徴とする。
【０００６】
【作用】本考案は前記構成により、照射窓部の両端の電
子線を反射板で内側に反射させることができ、ほぼ全量
の電子線を被処理物に照射しうる。又、原子番号の高い
鉛等の反射板あるいは楕円形状等の反射板により、電子
線を効率よく反射することができる。更に、被照射物の
形状、寸法等に応じて反射板を可動自在とすることがで
きる。
子線を反射板で内側に反射させることができ、ほぼ全量
の電子線を被処理物に照射しうる。又、原子番号の高い
鉛等の反射板あるいは楕円形状等の反射板により、電子
線を効率よく反射することができる。更に、被照射物の
形状、寸法等に応じて反射板を可動自在とすることがで
きる。
【０００７】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図１は、本考案の一実施例である電子線照射装置の
被処理物の搬送方向に垂直な方向よりみた概略断面図で
ある。図中１は円筒状の電子線発生部であり、内部には
電子線を発生するターミナル２が配設され、該ターミナ
ル２は熱電子を放出する線状陰極としてのフィラメント
３とフィラメント３を支持するガン構造体４よりなる。
又、電子線発生部１は、、ターミナル２で発生した電子
線５が気体分子と衝突してエネルギーを失うことを防止
するため、内部は１０-6〜１０-7Ｔｏｒｒの真空に保た
れている。図中６は搬送室でありコンベア等により、図
面上誌面方向（搬送方向に垂直）に移動する被処理物７
が搬送される。照射窓部８は金属箔からなる窓箔９を有
する。該窓箔は電子線発生部１内の真空雰囲気と照射空
間１０とを仕切るものであり、窓箔を介して照射空間に
電子線５を取り出すものである。
る。図１は、本考案の一実施例である電子線照射装置の
被処理物の搬送方向に垂直な方向よりみた概略断面図で
ある。図中１は円筒状の電子線発生部であり、内部には
電子線を発生するターミナル２が配設され、該ターミナ
ル２は熱電子を放出する線状陰極としてのフィラメント
３とフィラメント３を支持するガン構造体４よりなる。
又、電子線発生部１は、、ターミナル２で発生した電子
線５が気体分子と衝突してエネルギーを失うことを防止
するため、内部は１０-6〜１０-7Ｔｏｒｒの真空に保た
れている。図中６は搬送室でありコンベア等により、図
面上誌面方向（搬送方向に垂直）に移動する被処理物７
が搬送される。照射窓部８は金属箔からなる窓箔９を有
する。該窓箔は電子線発生部１内の真空雰囲気と照射空
間１０とを仕切るものであり、窓箔を介して照射空間に
電子線５を取り出すものである。
【０００８】この窓箔９は、電子線発生部１内の真空雰
囲気を十分維持できる機械的強度があり、しかも耐熱性
に優れたチタン箔が主に使用されている。又、照射空間
１０の照射窓部８の両端には楕円形状の反射板１１が設
置されている。そして、窓箔９を通過した電子線がまず
被処理物７の上面に照射され、被処理物からはずれてい
る照射窓部８の両端の電子線は反射板１１で内側に反射
されて被処理物７の側面を照射することができる。な
お、１２は冷却機構を有するビームダンパーである。
囲気を十分維持できる機械的強度があり、しかも耐熱性
に優れたチタン箔が主に使用されている。又、照射空間
１０の照射窓部８の両端には楕円形状の反射板１１が設
置されている。そして、窓箔９を通過した電子線がまず
被処理物７の上面に照射され、被処理物からはずれてい
る照射窓部８の両端の電子線は反射板１１で内側に反射
されて被処理物７の側面を照射することができる。な
お、１２は冷却機構を有するビームダンパーである。
【０００９】前記実施例では、反射板は楕円状であるが
半円状でもよく、又、図２に示すように平面状の反射板
１３を用いかつ角度調整金具１４を用いることにより、
被処理物の幅等に応じて、反射板の角度を調整して可動
可能としている。又、反射板は電子を効率よく反射させ
るためにその材質として原子番号の大きい素材である鉛
等を用いている。
半円状でもよく、又、図２に示すように平面状の反射板
１３を用いかつ角度調整金具１４を用いることにより、
被処理物の幅等に応じて、反射板の角度を調整して可動
可能としている。又、反射板は電子を効率よく反射させ
るためにその材質として原子番号の大きい素材である鉛
等を用いている。
【００１０】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、被処理物
の搬送方向に垂直な方向における照射空間の両端部に反
射板を設けることにより、電子線照射装置のビーム電流
として表示されるが実際は被処理物に照射されずビーム
ダンパーに吸収されていた窓部の両端の電子を反射させ
照射することができるので電子線の照射効率がよい。
又、厚みがある被処理物の側面にも同一工程で処理可能
となる等の利点がある。
の搬送方向に垂直な方向における照射空間の両端部に反
射板を設けることにより、電子線照射装置のビーム電流
として表示されるが実際は被処理物に照射されずビーム
ダンパーに吸収されていた窓部の両端の電子を反射させ
照射することができるので電子線の照射効率がよい。
又、厚みがある被処理物の側面にも同一工程で処理可能
となる等の利点がある。
【図１】本考案の一実施例である電子線照射装置の搬送
方向に垂直な方向における概略側面図。
方向に垂直な方向における概略側面図。
【図２】同じく他の実施例を示す概略側面図。
【図３】従来の電子線照射装置の概略正面図。
【図４】同じく搬送方向に垂直な方向における電子線照
射装置の概略断面図。
射装置の概略断面図。
１ 電子線発生部 ９ 窓箔 ２ ターミナル １０ 照射空
間 ３ フィラメント １１ 反射板 ４ ガン構造体 １２ ビーム
ダンパー ５ 電子線 １３ 反射板 ６ 搬送室 １４ 角度調
整金具 ７ 被処理物 ８ 照射窓部
間 ３ フィラメント １１ 反射板 ４ ガン構造体 １２ ビーム
ダンパー ５ 電子線 １３ 反射板 ６ 搬送室 １４ 角度調
整金具 ７ 被処理物 ８ 照射窓部
Claims (2)
- 【請求項１】 ターミナル内にフィラメントを保持した
電子線発生部と、該電子線発生部の下面に形成した窓箔
よりなる照射窓部と、被処理物が搬送されるビームダン
バーを有する搬送室とよりなり、前記搬送室を移動する
厚みのある被処理物に該電子線を垂直に照射するよう構
成した電子線照射装置において、前記搬送室内の搬送方
向に垂直方向である窓部の長手方向の両端部に一対の反
射板を配置し、該反射板により被処理物の両端を通過す
る電子線を反射するようにした電子線照射装置。 - 【請求項２】 前記一対の反射板の形状は楕円形状、半
円形状あるいは平面形状である請求項１記載の電子線照
射装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993057968U JP2603765Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 電子線照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993057968U JP2603765Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 電子線照射装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0723300U JPH0723300U (ja) | 1995-04-25 |
| JP2603765Y2 true JP2603765Y2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=13070818
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993057968U Expired - Lifetime JP2603765Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 電子線照射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2603765Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP1993057968U patent/JP2603765Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0723300U (ja) | 1995-04-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO1994028573A1 (en) | Electron beam array for surface treatment | |
| JP2003288853A (ja) | Ｘ線装置 | |
| JP5522440B2 (ja) | 電子線照射装置及び電子線照射方法 | |
| JP2603765Y2 (ja) | 電子線照射装置 | |
| US4484339A (en) | Providing X-rays | |
| JPS6035447A (ja) | 電子流生成方法及び装置 | |
| JP2000241600A (ja) | 荷電粒子線照射装置 | |
| JP3432545B2 (ja) | 高速原子線を用いる加工装置 | |
| JPH0760654B2 (ja) | イオンビ−ム発生方法および装置 | |
| JP2004170353A (ja) | 電子線照射装置とその照射方法 | |
| EP0058137A2 (en) | Apparatus for providing X-rays | |
| JPH1172600A (ja) | 電子線照射装置 | |
| JP3803845B2 (ja) | 電子加速器による照射利用ｘ線発生装置 | |
| JPH11133196A (ja) | 電子線照射装置 | |
| JP2002000705A (ja) | 医療機器の電子線照射装置 | |
| JP4707268B2 (ja) | Ｘ線管装置及びｘ線検査装置 | |
| JPH01227338A (ja) | Ｘ線管装置 | |
| JPH04264723A (ja) | 紫外線照射装置 | |
| JPH11248900A (ja) | 電子線照射方法及びその装置 | |
| JPH0745223A (ja) | Ｘ線管 | |
| JP2001099999A (ja) | 電子線照射装置 | |
| JPS63125677A (ja) | 金属体加熱装置 | |
| JPH08327799A (ja) | 電子線照射装置 | |
| JPS601743A (ja) | 水素イオンビ−ム照射源 | |
| Korolev et al. | New type sealed-off accelerators of 200-keV electrons beam |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121 Year of fee payment: 9 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121 Year of fee payment: 9 |