JP2602724B2 - アクリルアミド共重合体 - Google Patents

アクリルアミド共重合体

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【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、曳糸性の改良された水溶性アクリルアミド
重合体および該重合体からなる抄紙用粘剤及び凝集脱水
剤に関するものである。
高重合度で、水に溶解した場合、高粘度の水溶液を与
える水溶性アクリルアミド重合体は、その特性の故に、
凝集脱水剤、抄紙用粘剤、土質改良剤、増粘剤、石油回
収剤等として広く採用され多くの産業分野において広く
利用されているものである。
本発明のアクリルアミド共重合体は従来の水溶性アク
リルアミド重合体を改良したものであって、前記の分野
において、それらの重合体と同様に利用され、特に抄紙
用粘剤及び凝集脱水剤として優れた効果を有するため、
製紙業界及び廃水処理業界においてより幅広く利用され
得るものである。
[従来の技術] 高重合度の水溶性アクリルアミド重合体の抄紙用粘剤
としての性能が、水溶液における曳糸性と密接な関係に
あることは、特開昭48−9005、特開昭52−27808に明示
されているとおりであり、アクリルアミド重合体水溶液
の曳糸性を向上させる方法として、従来より提案されて
いる方法は、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸塩を共重合させる方法(特開昭52−3758
0)、重金属塩および/または還元性無機リン化合物の
存在下に重合開始剤としてアゾ化合物を用いる方法(特
開昭57−121007)等である。これらの提案された方法
は、曳糸性を向上させる技術的解決策として、アクリル
アミド重合体水溶液の粘度を増加させるということを採
用していることが、例示されている実施例に示されてい
る。
また高重合度のアクリルアミド重合体は、凝集脱水剤
としても賞用されている。その中でもアクリル酸アンモ
ニウムを含有するアクリルアミド重合体としては、高分
子量の重合体を得る目的で、0.1%の水酸化アンモニウ
ムpH10.7の水溶液として重合する方法が報告されている
(特開昭48−31281)。
またアクリル酸のアルカリ塩又はアンモニウム塩或は
それらの混合物とアクリル酸の水溶液共重合物(特開昭
55−40749)およびアクリル酸にアルカリ又はアンモニ
ウム若しくはその両者と水分とを加えた溶液を架橋剤を
使用する事なく重合させた膨潤性物質の製造法が報告さ
れている(特開昭55−58208)。
しかしこれらにはアクリル酸アンモニウムが単独か或
は併用されて重合されているが、曳糸性の改良は不十分
であり、曳糸性の著しく長い重合体があり、抄紙用粘剤
及び凝集脱水剤として必ずしも優秀な性能を有している
とは言えないものである。
[発明が解決しようとする問題] 一般に重合度の高い水溶性重合体の水溶液は高い粘性
を示すが、高重合度の重合体は水に不溶性のゲルを生じ
易く、その様な高重合度重合体の水溶液を工業的に使用
する際は、装置の配管、ポンプの閉塞等が生じ、抄紙用
粘剤として使用する場合には、抄紙用毛布を汚すなどさ
まざまな問題を引き起こすことが多い。
また前記2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸塩を使用する方法は、高価な化合物を最適共重
合量として6〜8重量%も使用しなければならず、安価
で工業的に有効な重合体を製造する方法として必ずしも
適したものとは言えないものである。
本発明者等は、その水溶液が高い曳糸性を示す水溶性
のアクリルアミド重合体を得るにあたり、重合度即ち水
溶液粘度を実質的に上昇させることなく、水に対する溶
解性が優れており、しかも安価に製造できる方法に関し
て鋭意検討を行なった。
(ロ)発明の構成 [課題を解決するための手段] 本発明者等は上記課題を解決する手段について鋭意検
討し、上記問題点がアクリル酸アンモニウムとその他の
アクリル酸塩からなる2種のアクリル酸塩をアクリルア
ミドと共重合させアクリルアミド共重合体とすることに
よって、解消することを見出して本発明を完成させた。
即ち、本発明は、下記繰り返し単位を有し、B型粘度
計(回転数12rpm:ローター3:温度25℃)で測定した1%
の水溶液の粘度が500cps以上であることを特徴とするア
クリルアミド共重合体ならびに該共重合体からなる抄紙
用粘剤および凝集脱水剤に関するものである。
ApBqCr ただし、Aはアクリルアミド又はアクリルアミドを主
成分とする単量体単位、Bはアクリル酸アンモニウム単
位、Cはアクリル酸アンモニウム以外のアクリル酸塩単
位であり、pは70〜95mol%、q+rは5〜30mol%(p
+q+r=100)、q:r(モル比)は2〜60:98〜40を示
す。
○アクリル酸塩 本発明のアクリルアミド共重合体は、アクリル酸アン
モニウムとその他のアクリル酸塩からなる2種のアクリ
ル酸塩をアクリルアミドと共重合させたものであるが、
アクリル酸アンモニウム以外のアクリル酸塩としては、
ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウ
ム等のアルカリ土類金属塩が挙げられ、本発明において
はアルカリ金属塩が好ましい。即ち、アクリルアミド/
アクリル酸アンモニウム/アクリル酸アルカリ金属塩共
重合体が本発明にとり好ましいものである。
上記構成からなる共重合体のうち、単量体の構成割合
としては5〜30mol%、好ましくは10〜30mol%、より好
ましくは15〜27mol%のアクリル酸塩を含むアクリルア
ミドを主成分とする単量体を重合させて水溶性アクリル
アミド共重合体としたもので、アクリル酸アンモニウム
がアクリル酸塩全量中2〜6mol%、好ましくは5〜40mo
l%、より好ましくは10〜35mol%含有されているもので
ある。
上記構成の本発明のアクリルアミド共重合体は、その
水溶液粘度を増加させることなく、溶解性および曳糸性
が改良されたものである。
即ち、アクリル酸塩を2種(そのうちの1種はアクリ
ル酸アンモニウム)用いて製造されたアクリルアミド共
重合体は、従来より公知のアクリル酸ナトリウムとアク
リルアミドを重合して得られた重合体と比較して、水溶
液粘度はアクリル酸アンモニウムを添加しない重合体と
同等であるが、その水溶液の曳糸性は非常に優れている
という特長を有するものである。
本発明のアクリルアミド共重合体は、抄紙用粘剤とし
て使用された場合、ウォッシュオフ現象は認められず良
好な紙層を形成し、ドライヤー面での付着傾向もなく紙
切れを引き起こすこともなく、優れた抄紙用粘剤となり
得るものである。
また本発明のアクリルアミド共重合体を凝集脱水剤と
して使用した場合、特に製紙用廃水の凝集沈澱テストに
おいて凝集沈澱性に優れていることが判明した。
従来の知見として、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸塩とアクリルアミドの共重合体が凝
集剤として優秀であり、とくにその曳糸性が長いほど凝
集沈降速度が早いという報告がある(特開昭52−3758
0)。
本発明は安価なアクリル酸アンモニウムを用いること
により同様の性能を有する凝集脱水剤を得たものであ
る。
尚、単量体中のアクリル酸塩の量が5mol%未満の単量
体を重合して得られた共重合体は、上記効果の程度が少
なく、30mol%を越えたものを重合して得られた共重合
体は、曳糸性は向上するが粘度の上昇を伴う様になる。
又、アクリル酸アンモニウムの量がアクリル酸塩の全量
に対して2mol%未満の場合、曳糸性の向上効果は少な
く、また60mol%を越える場合、曳糸性及び溶解性が低
下する。
さらに、本発明のアクリルアミド共重合体としてはコ
ロイド当量値の絶対値が0.7〜4.5meq/gの範囲にある共
重合体が好ましく、より好ましくは1.3〜3.9meq/gの範
囲、特に好ましくは2.0〜3.5meq/gの範囲にあるもので
ある。
又、本発明のアクリルアミド共重合体は、高粘度の水
溶液となり得るという性質を利用して、凝集脱水剤、抄
紙用粘剤、土質改良剤、増粘剤、石油回収剤等として、
特に抄紙用粘剤及び凝集脱水剤として利用されるアクリ
ルアミド重合体の特性を改良したものであり、基本的な
特性として当然に水溶液粘度が一定以上でなければなら
ず、本発明の共重合体としては、B型粘度計(回転数12
rpm:ローター3:温度25℃)で測定した1%水溶液の粘度
が500cps以上の重合体である必要があり、より好ましく
は3000cps以上の重合体である。
粘度はより高いものが、望ましいのであるが、製造の
可能性あるいは容易性の面からおのずから上限は定めら
れてしまうものである。
○その他の単量体 本発明のアクリルアミド共重合体として、重合体の特
性を低下させない範囲で、必要に応じて、例えばスチレ
ンスルホン酸のナトリウム塩等のアルカリ金属塩又はア
ンモニウム塩、スルホエチルアクリレート等のスルホア
ルキル(メタ)アクリレートのナトリウム塩等のアルカ
リ金属塩又はアンモニウム塩、酢酸ビニル及びN,N−ジ
メチルアクリルアミド等のN−アルキルアクリルアミド
類、アクリル酸メチル等のアクリル酸エステル、メタク
リル酸メチル等のメタクリル酸エステル、さらにはメト
キシエチルアクリレート等からなる水溶性あるいは水不
溶性単量体から選ばれた一種以上の単量体をさらに共重
合させた共重合体を用いることもできる。
○製造方法 本発明のアクリルアミド共重合体は公知の方法により
製造することが出来る。
例えば重合は水溶液重合、逆相乳化重合、逆相懸濁重
合法等の既知の重合方法が採用できる。只、製品価格を
考慮した場合は水溶液重合法が好ましく、製品価格を度
外視すれば、逆相乳化重合、逆相懸濁重合法等の既知の
重合方法も採用できる。
水溶液重合は、水溶液中の単量体の濃度を好ましくは
15重量%以上、より好ましくは17〜40重量%で、既知の
重合触媒、例えばアゾビスアミジノプロパン塩酸塩、ア
ゾビスシアノ吉草酸等のアゾ系触媒、過硫酸塩等の過酸
化物系触媒、さらにはアゾ系触媒あるいは過酸化物系触
媒と亜硫酸塩等の還元剤を併用して、重合開始温度0〜
25℃で通常行なわれる。使用される触媒の量は一般的に
単量体に対してアゾ系では100〜6000ppm、過酸化物系で
は1〜200ppm、併用される還元剤は1〜200ppm程度であ
る。
また必要であれば、アルコールアミン、メルカプタ
ン、アミン、尿素及びその誘導体等の連鎖移動剤、硫酸
ソーダ、食塩、ポリエチレングリコール、さらには界面
活性剤等、従来法において必要とされている物質を重合
系に存在させて重合させても良い。
一般に水溶液重合の場合、75〜95℃のピーク温度に達
するためアクリルアミド成分が一部加水分解を起こし、
アニオン性単位に変換される。そのため得られる重合体
のコロイド当量値は、仕込み組成から予想されるコロイ
ド当量値よりも概ね0.2〜0.8meq/g高くなる。従って、
仕込み時には目標とするコロイド当量値が得られる単量
体組成よりアクリル酸塩の組成を低めに設定しなければ
ならない。又、単量体が上記の様に変換されるので、本
発明における共重合体を構成する単量体の構成割合は、
仕込み時の量を基準としている。
水溶液重合によれば、多量に水分を含有したゴム状弾
性体から得られるが、これを既知の方法例えばチョッパ
ーを用いて挽き肉状に細分化した後、バンドあるいは回
転乾燥機等の装置で50〜120℃の熱風で固形分85%以上
にまで乾燥させ、さらにロール式粉砕機等の既知の粉砕
機で15メッシュ以下の粉末に粉砕される。
乾燥工程以前の段階で、メタノール、エタノール等の
アルコールあるいはまたアセトンで予め脱水した後、乾
燥する方法も採用できる。
○使用方法 本発明のアクリルアミド共重合体を、抄紙用粘剤とし
て使用する場合、通常溶解槽において予め0.03〜0.5%
好ましくは0.05〜0.2%の濃度に溶解しておき、使用す
るにあたっては必要に応じて2〜10倍に希釈して抄紙工
程以前の段階、例えば円網バット等に供給される。その
添加量は通常紙料に対して0.01〜2重量%である。
本発明の抄紙用粘剤はポリエチレンオキサイドや黄蜀
葵等の既知の粘剤と混合使用することも可能である。ま
た、サイズ紙を抄造するに際しても既知の方法が採用で
きる。さらには、ドライヤーからの剥離性を良好にする
ための既知の内添及び外添ドライヤー剥離剤を併用使用
することも可能である。
抄紙機としては、円網抄紙機、短網抄紙機、長網抄紙
機、フォーマー式抄紙機等の既知の抄紙機に適用でき
る。乾燥機として一般にトイレットペーパー、チリ紙、
ティッスペーパー等の家庭紙の抄造の場合、ヤンキード
ライヤーが使用されるが、多筒式ドライヤーが設置され
ている抄紙機でも適用できる。
また本発明のアクリルアミド共重合体を凝集脱水剤と
して使用する場合一般のアニオン系凝集剤と同様に、単
独で製紙、鉱山、土木、金属、その他各種の製造工程の
廃水処理として使用できる。また下水及びし尿において
も、カチオン・アニオン併用系及び三次処理として適用
できる。
本発明のアクリルアミド共重合体は特に曳糸性が長い
という特徴に起因して製紙用廃水の凝集沈澱において優
秀な性能を示すことが判明した。
[作用] アクリル酸アンモニウムとその他のアクリル酸塩から
なる2種のアクリル酸塩をアクリルアミドと共重合させ
ることにより、アクリルアミド重合体にその重合体が有
していない優れた曳糸性と溶解性を、水溶液粘度を変化
させることなく付与させ得るという作用を奏するもので
ある。
[実施例] 以下、比較例ととともに実施例について説明する。
比較例1 ステンレス製デュワービンにアクリルアミド及びアク
リル酸ナトリウムを、83mol%:17mol%の組成で、単量
体濃度25%の水溶液1kgを入れた。水溶液の温度を15℃
に調整した後、窒素を導入し90分間脱気した。触媒とし
てアゾビスアミジノプロパン塩酸塩を、単量体全量に対
して4000ppm添加した。温度上昇開始110分後重合が完結
したので、得られたゲルを取り出し小型のチョッパーで
挽き肉状に処理した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾
燥させた。得られた固体を粉砕し、その水溶液の粘度、
コロイド当量値、曳糸性および不溶解物量を測定したと
ころ、粘度5650cps、コロイド当量値−3.05meq/g、曳糸
性125mm、不溶解物量1ml以下であった。
なお、粘度、曳糸性及び不溶解物量の測定は次のよう
に行なった。
▽1%粘度測定 粉末4gを400mlの蒸留水で希釈、3時間撹拌した後、2
5℃に温度調節しB型粘度計で回転数12rpm、ローター3
の条件下、測定した。
▽曳糸性 粉末2gを400mlの蒸留水で希釈、3時間撹拌した後、2
5℃に温度調節し、容器を5mm/secの速度で降下させる台
上にセットし、さらに支持台に固定した直径10mmのガラ
ス製玉を深さ約20mmの位置まで浸積し、溶解液を5mm/se
cの速度で下降させ糸状に溶解液を曳き延ばし、ガラス
玉の下端が溶解液表面達した時点から糸が切れるまでの
時間T(sec)を測定し、下記式で曳糸性を計算した。
曳糸性(mm)=5×T ▽不溶解物量 粉末0.5gを500mlの蒸留水で希釈、3時間撹拌した
後、溶解液全量の直径20cmの83メッシュの篩でろ過、水
洗し篩上に残った不溶解物を集めてシリンダーに取り容
量を測定した。
実施例1〜12、比較例2 仕込み組成を変えた以外は比較例1と同様な方法で重
合を行なった。得られた結果を表−1に比較例1の結果
も含めてまとめた。
比較例3、実施例13〜14 比較例1の仕込み組成、触媒及び調整温度を変えた以
外同様な方法で重合を行なった。触媒は、アゾビスシア
ノ吉草酸ナトリウムを2000ppm、過硫酸アンモニウムを3
5ppm使用した。調整温度は10℃である。得られた結果を
表−2にまとめた。
比較例4 比較例1の単量体濃度、仕込み組成及び触媒を変えた
以外同様な方法で重合を行なった。単量体濃度は27.5重
量%に調製した。触媒は、アゾビスシアノ吉草酸ナトリ
ウムを2000ppm、過硫酸アンモニウムを300ppm使用し
た。得られた結果を表−2にまとめた。
使用比較例1、使用実施例1〜5 上記比較例及び実施例で得た重合体を用いて、抄紙用
粘剤としての性能についてカナダ標準ろ水度計でろ水量
を求め、特開昭54−163524号等に記載されている反ろ水
度を算出し効果の程度を確認した。実験は、カナダ標準
ろ水度(JIS−P8121)545mlに、叩解したNBKPの0.3重量
%パルプスラリーに、濃度0.1重量%の上記重合体水溶
液をスラリー中のパルプ量に対して重合体重量で0.05
%,0.15%,0.30%添加し、この時のろ水量(V)をカナ
ダ標準ろ水度計で測定した。反ろ水度は下記式で算出し
た。
反ろ水度は値が大きいほど抄紙用粘剤としての効果が
大きいことを示す。得られた結果を表−3にまとめた。
使用比較例2〜4、使用実施例6〜8 上記比較例及び実施例で得た重合体を用いて、凝集脱
水剤としての性能を次の調整廃水についてテストした。
調整廃水はパルプ廃水(COD380ppm:pH3.70)500mlに
硫酸バンドを所定量添加、攪拌し、飽和石灰水にてpH6
にして得た。この調整廃水に表1及び表2の比較例及び
実施例のポリマーの0.1%水溶液を所定量添加する。ジ
ャーテスターにて120rpm、1分間、攪拌し、フロックを
生成させる。さらに50rpmで攪拌し、生成フロック径を
観察する。攪拌終了後、フロックが水面から5cm沈むま
での時間を測定して、沈降速度を求める。30分静置した
のち上澄水についてCODを測定する。得られた結果を表
−4にまとめた。
アクリル酸アンモニウム、アクリル酸ナトリウム及び
アクリルアミドの共重合物が、調整廃水の凝集沈澱にお
いて沈降時間、濾液の清澄性、CODの低下に優秀な効果
があることがわかる。
(ハ)発明の効果 本発明によれば、曳糸性の高いアクリルアミド重合体
が安価に製造でき、抄紙用粘剤及び凝集脱水剤としての
みならず土質改良剤等の種々の分野の薬剤として幅広い
用途が期待できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−30505(JP,A) 特開 平2−209906(JP,A) 特開 平2−104796(JP,A) 特開 昭63−183907(JP,A) 特開 昭62−89714(JP,A) 特開 昭60−161410(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記繰り返し単位を有し、B型粘度計(回
    転数12rpm:ローター3:温度25℃)で測定した1%の水溶
    液の粘度が500cps以上であることを特徴とするアクリル
    アミド共重合体。 ApBqCr ただし、Aはアクリルアミド又はアクリルアミドを主成
    分とする単量体単位、Bはアクリル酸アンモニウム単
    位、Cはアクリル酸アンモニウム以外のアクリル酸塩単
    位であり、pは70〜95mol%、q+rは5〜30mol%(p
    +q+r=100)、q:r(モル比)は2〜60:98〜40を示
    す。
  2. 【請求項2】第1請求項記載のアクリルアミド共重合体
    からなることを特徴とする抄紙用粘剤。
  3. 【請求項3】第1請求項記載のアクリルアミド共重合体
    からなることを特徴とする凝集脱水剤。
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