JP2601081B2 - 渦流探傷コイルの芯出し方法 - Google Patents

渦流探傷コイルの芯出し方法

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JP2601081B2 JP30683191A JP30683191A JP2601081B2 JP 2601081 B2 JP2601081 B2 JP 2601081B2 JP 30683191 A JP30683191 A JP 30683191A JP 30683191 A JP30683191 A JP 30683191A JP 2601081 B2 JP2601081 B2 JP 2601081B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貫通型渦流探傷装置を
用いて管材の探傷を行う際に、そのコイルの中心を管材
の中心に一致させる渦流探傷コイルの芯出し方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】貫通型渦流探傷装置を用いた管材の探傷
では、管材のサイズが変わることに、探傷装置のコイル
を変えて、その中心を管材の中心に一致させる必要があ
る。この芯出し方法としては、基準欠陥を設けたテース
トピースを用いる方法がある。この方法を図6により説
明する。
【0003】テストピース1は管状で、管周方向の一箇
所に、基準欠陥としてのドリルホール2が設けられてい
る。芯出しを行う際には、ドリルホール2を真上、真
下、右側、左側の4方向にそれぞれ向けて、コイル3内
にテストピース1を4回通し、その都度、ドリルホール
2に対応する検出信号を取り出す。そして、それぞれで
得られた検出信号のピーク値から、コイル3内でのテス
トピース1の中心位置を求め、その中心位置がコイル3
の中心位置に一致するように、コイル3を上下方向、左
右方向に移動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法は、精度が高
く、最終の微調整として殆どの貫通型渦流探傷装置に使
用されるが、テストピースの中心位置を求めるために、
コイル内にテストピースを4回通さなければならず、2
0〜30分の作業時間を必要とする。短時間で芯出しを
行う方法として、コイルの内周面に複数のギャップセン
サを周方向に所定ピッチで取付け、各ギャップセンサの
出力信号からテストピースの中心位置を求める方法は、
特開昭51−7986号公報および特開昭51−109
885号公報に開示されている。しかし、この方法で
は、ギャップセンサの増設により、コイルおよびその信
号処理装置の構造複雑化が避け得られず、装置コストが
高くなる。
【0005】本発明の目的は、ギャップセンサ等の付加
装置を用いることなく、短時間で高精度にテストピース
の中心位置を求めることができる渦流探傷コイルの芯出
し方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の渦流探傷コイル
の芯出し方法は、管状のテストピースに複数の基準欠陥
を、管軸方向にずらせて管周方向に所定ピッチで設け、
そのテストピースを貫通型渦流探傷装置のコイル内に通
したときに各基準欠陥に対応して得られる複数の検出信
号から、コイル内でのテストピースの中心位置を求め、
その中心位置にコイルの中心位置が一致するように、コ
イルを移動させることを特徴とする。
【0007】
【作用】テストピースに複数の基準欠陥を管周方向に所
定ピッチで設けているので、テストピースの中心位置を
求めるのに必要な複数の検出信号が、コイルにテストピ
ースを1回通すだけで得られる。しかも、各基準欠陥を
テストピースの管軸方向にずらせているので、複数の検
出信号が互いに重なり合わず、精度よく取り出される。
従って、ギャップセンサ等の付加装置を用いずに、コイ
ルにテストピースを1回通すだけで、テストピースの中
心位置が正確に検出される。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明法におけるテストピース中心位置の
検出原理を示す模式図である。
【0009】本発明法に使用するテストピース10は、
探傷すべき管材と同一の断面形状をした長さ3m程度の
管材からなり、その管材には、JIS規格に基づいた基
準欠陥としての4個のドリルホール11(直径1.6m
m)が、管周方向に90度の等ピッチで、管軸方向に5
00mm程度の間隔をあけて設けられている。そして、
No. 1のドリルホール11を左側、No. 2をドリルホー
ルを下側、No. 3のドリルホール11を右側、No. 4の
ドリルホール11を上側に位置させて、そのテストピー
ス10をコイル20に通す。コイル20は、貫通型渦流
探傷装置に備わるもので、探傷すべき管材の種類に応じ
た寸法を有する。
【0010】テストピース10をコイル20に通すこと
により、No. 1〜No. 4の各ドリルホール11に対応す
る検出信号が順番に得られる。No. 1検出信号のピーク
値P1はテストピース10とコイル20との間の左側の
ギャップ量に対応するものとなり、No. 2検出信号のピ
ーク値P2は、下側のギャップ量に対応するものとな
る。同様に、No. 3検出信号、No. 4検出信号の各ピー
ク値P3,P4は、それぞれ右側、上側のギャップ量に
対応するものとなる。従って、これらのピーク値から、
テストピース10の中心位置とコイル20の中心位置と
の上下方向についてのずれ、並びに左右方向についての
ずれYが求まる。この求め方を以下に説明する。
【0011】図2に示すように、コイル中心をO、テス
トピース中心をO′とし、テストピースにおけるドリル
ホールの位置をA〜Dとする。検出信号のピーク値P1
〜P4は、コイル表面とドリルホールの最短距離x1
4 で決まり、式1の関係が成立する。一方、テストピ
ースの外径をd、コイルの内径をDとすると、図2の三
角形OBDについては、図3のような長さの関係が成立
する。従って、式2の関係が成立し、更に、式1および
式2より、左右方向のずれ量Yが式3のように求まる。
同様に、三角形OACについて考えることにより、上下
方向のずれ量Xが式4で表される。よって、検出信号の
ピーク値P1〜P4から、テストピースの中心ずれ量
X,Yが求まる。
【0012】
【式1】y1 =kP1 y2 =kP3 x1 =kP2 x2 =kP4
【0013】
【式2】
【0014】
【式3】
【0015】
【式4】
【0016】図4は、検出信号のピーク値とテストピー
ス10の中心ずれ量との関係を上下方向について示した
グラフである。
【0017】上側のドリルホール11に対応する検出信
号は、テストピース10の中心が上方へ偏位するほど大
きくなり、下側のドリルホール11に対応する検出信号
は、逆に、テストピース10の中心が下方へ偏位するほ
ど大きくなる。そして、両方の検出信号のピーク値がほ
ぼ30mm(レコーダ上での出力)のときに、テストピ
ース10の中心がコイル20の中心と同一レベルにな
る。
【0018】図5は、本発明法を実施するのに適した装
置の概略構成を示す模式図である。
【0019】コイル20は、サーボモータ等を用いた上
下移動機構30および左右移動機構40によって、上下
方向および左右方向に移動される。探傷すべき管材を搬
送するラインを用いて、テストピース10をコイル20
内に通すと、その4つのドリルホール11に対応する検
出信号が、探傷器50において順番に得られる。得られ
た4つの検出信号は、レコーダ60に表示記録されると
共に、インターフェース70を介して演算器80に送ら
れる。演算器80は、まず、入力された4つの検出信号
から、テストピース10の中心とコイル20の中心との
ずれ量を、式3および式4により、上下方向および左右
方向について求める。次いで、両方のずれ量を0とする
のに必要なコイル20の上下方向の移動量および左右方
向の移動量を求めて、制御器90へ出力する。制御器9
0は、演算器80からの指示に基づいて、上下移動構成
30および左右移動機構40を制御する。これにより、
テストピース10の中心にコイル20の中心が一致す
る。
【0020】本発明法によれば、コイル20内へテスト
ピース10を一度通すだけで、コイル20を例えば±0.
5mm以内の精度で芯出しすることができ、且つ、その
所要時間を1分以内に抑えることができる。ちなみに、
1個のドリルホールが設けられたテストピースをコイル
に4回通する方法では、同じ精度で芯出しを行うのに、
20〜30分を要した。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の渦流探傷コイルの芯出し方法は、コイルにテストピー
スを1回通すだけで、テストピースの中心位置を正確に
求めることができる。従って、短時間で芯出しを行うこ
とができる。また、テストピースの中心位置を求めるの
に、ギャップセンサーを使用せず、今までどおりのコイ
ルを使用する。従って、装置の複雑化が避けられ、装置
コストが低く抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法におけるテストピース中心位置の検出
原理を示す模式図である。
【図2】テストピースの中心位置のずれ量の求め方を説
明するための模式図である。
【図3】同じくずれ量の求め方の説明図である。
【図4】テストピースの中心位置のずれ量と検出信号の
ピーク値との関係を示すグラフである。
【図5】本発明法を実施するのに適した装置の模式図で
ある。
【図6】従来法を説明するための模式図である。
【符号の説明】
10 テストピース 11 基準欠陥(ドリルホール) 20 コイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状のテストピースに複数の基準欠陥
    を、管軸方向にずらせて管周方向に所定ピッチで設け、
    そのテストピースを貫通型渦流探傷装置のコイル内に通
    したときに各基準欠陥に対応して得られる複数の検出信
    号から、コイル内でのテストピースの中心位置を求め、
    その中心位置にコイルの中心位置が一致するように、コ
    イルを移動させることを特徴とする渦流探傷コイルの芯
    出し方法。
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