JP2600568Y2 - 動力舵取装置用流量制御装置 - Google Patents

動力舵取装置用流量制御装置

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JP2600568Y2 JP1993007151U JP715193U JP2600568Y2 JP 2600568 Y2 JP2600568 Y2 JP 2600568Y2 JP 1993007151 U JP1993007151 U JP 1993007151U JP 715193 U JP715193 U JP 715193U JP 2600568 Y2 JP2600568 Y2 JP 2600568Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ポンプから吐出された
作動流体を絞り通路を介して動力舵取装置に送出し、余
剰流をバイパス通路から吸入側に還流する動力舵取装置
用流量制御装置、特に、ポンプ回転数の上昇につれて動
力舵取装置に送出する流量を降下させる流量制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用動力舵取装置に用いられる油圧
ポンプ装置は、低速走行時(一般にエンジン回転速度が
低い時)においても、十分な操舵力補助が行えるように
ポンプの吐出流量が設定されている。従って、このよう
な油圧ポンプ装置においては、エンジン回転速度(エン
ジン回転数)の上昇に応じて、エンジン回転数に比例し
た流量の作動油が吐出されることとなる。このことは、
本来操舵力補助をほとんど必要としない高速走行時(一
般にエンジン回転数が高い時)において、作動油の流量
が過剰となる。このような現象に対処するため、ポンプ
から吐出される作動油(吐出油)のうちの一部を、動力
舵取装置のパワーアシスト部には送らず、油圧ポンプ側
へバイパス還流させる定流量制御弁(フローコントロー
ルバルブ)方式が従来、広く採られている。
【0003】ところで、定流量制御を行なう方式の流量
制御装置において、ポンプ回転速度(回転数)が一定値
を超えたところで(一般に高速走行時)、ポンプからの
送出流量を更に制限するようにした、いわゆるドルーピ
ング機能を発揮させるようにしたものが動力舵取装置に
は採用される場合がある。これは、一般に高速走行時に
おいては、動力舵取装置における操舵力補助はほとんど
必要でなく、むしろ操縦安定性の観点から、保舵力を増
加させるために、操舵力補助(パワーアシスト)を減少
させたいからである。
【0004】このものは、図3に示すように、ポンプハ
ウジング50内に、作動油を供給する供給通路51と、
作動油の余剰流をポンプの流入側に還流するバイパス通
路52と、供給通路51およびバイパス通路52が開口
するバルブ収納孔53とを形成し、バルブ収納孔53の
一端に設けられバルブ収納孔53を介して供給通路51
に連通する摺動孔54aが形成されるとともに動力舵取
装置のサーボ弁Cに作動油を送り出すための送出口54
bが形成されたユニオン54と、摺動孔54aの途中に
設けられた絞り通路58と、この絞り通路58の上流側
であってユニオン54の先端に形成された固定絞り59
と、バルブ収納孔53に摺動可能に設けられ絞り通路5
8前後の作動油の圧力によって作動しバイパス通路52
の開度を調整する流量調整用スプール55と、摺動孔5
4aに摺動可能に設けられて絞り通路58の開口を制御
するとともにバルブ収納孔53を介して供給通路51に
連通する流通孔56aが中央部に貫通して形成された制
御スプール56と、ユニオン54と制御スプール56の
一端間に介挿され絞り通路58の開度が大きくなる方向
に制御スプール56を付勢するスプリング57と、制御
スプール56の他端側に設けられ絞り通路58の開度が
小さくなる方向に制御スプール56を付勢するドルーピ
ング圧力室60と、ユニオン54に形成され固定絞り5
9の上流側の油圧をドルーピング圧力室60に導くオイ
ル導入孔61とを備えた構成である。
【0005】上記構成において、ポンプから吐出した作
動油が供給通路51に供給されると、作動油は固定絞り
59から流量制御弁の第1弁室62へと供給され、制御
スプール56内の流通孔56a、絞り通路58を経て、
送出口54bからサーボ弁Cへと送出される。ポンプ回
転数が上昇し、ポンプ吐出流量が増加すると、絞り通路
58前後に圧力差が生じ、この圧力差によって流量調整
用スプール55が移動して、バイパス通路52との開口
面積が制御され、一部の作動油がバイパス通路52へと
還流するため、一定の吐出流量となる。さらに、ポンプ
回転数が上昇し、ポンプ吐出流量が増加すると、固定絞
り59により固定絞り59の上流側の油圧が大きくな
り、オイル導入孔61を介してドルーピング圧力室60
に供給される作動油によりスプリング57の付勢力に抗
して制御スプール56が図3中右方向に移動される。こ
れにより、制御スプール56に形成された筒状部56b
が絞り通路58の一部を塞いでしまう。その結果、絞り
通路58前後の圧力差が大きくなり、流量調整用スプー
ル55がさらに移動され、作動油をバイパス通路52に
還流するため、絞り通路58を経て、送出口54bから
サーボ弁Cに送出される作動油の流量は減少しつつ一定
に制限され、いわゆるドルーピング制御がなされること
となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
ドルーピング機構を有する流量制御装置の作動は、常温
状態においては、図2の実線図示のように理想的な状態
で行われる。しかし、低温状態においては、作動油の粘
性抵抗が増大するため、図3において、ポンプから供給
通路51に供給された作動油が固定絞り59を通過する
際に、回転数が低い時でも固定絞り59前後の圧力差が
大きくなる。さらに、固定絞り59を通過した作動油が
制御スプール56の流通孔56aを通過する際に、作動
油の粘性抵抗が流通孔56aの内周に作用する。この作
動油の流動方向(作用方向)が絞り通路58を塞ぐ方向
となっているので、この作動油の粘性抵抗による制御ス
プール56の流通孔56a内周への作用と、オイル導入
孔61からドルーピング圧力室60に導入される油圧力
により制御スプール56が図3中右方向に移動し、絞り
通路58の開口面積を減少させてしまう。その結果、絞
り通路58前後の圧力差が大きくなり、流量調整用スプ
ール55が移動され、作動油をバイパス通路52に還流
してしまうため、ポンプ回転数(N)と流量(Q)との
関係は、図2の点線で示すようになる。つまり、ポンプ
回転数が低い状態でドルーピング作用が開始されてしま
うという不都合が生じる。このような低温時の不都合を
解消し、低温時であって、ポンプ回転数の低い、いわゆ
るポンプ稼働の立上がり時においても、サーボ弁Cへの
十分な圧油送出が行なわれるような流量制御装置を提供
しようとするのが本考案の目的(課題)である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の動力舵取装置用
流量制御装置は、上述した問題を解決するためになされ
たもので、ハウジング内に、作動流体を供給する供給通
路と、作動流体の余剰流をポンプの流入側に還流するバ
イパス通路と、前記供給通路および前記バイパス通路が
開口するバルブ収納孔とを形成し、前記バルブ収納孔の
一端に設けられ前記バルブ収納孔を介して前記供給通路
に連通する摺動孔が形成されたユニオンと、前記摺動孔
の途中に形成された絞り通路と、この絞り通路の上流側
に形成された固定絞りと、前記バルブ収納孔に摺動可能
に設けられ前記絞り通路前後の圧力差に応動して前記バ
イパス通路の開度を調整する流量調整用スプールと、前
記摺動孔に摺動可能に設けられて前記絞り通路の開度を
制御するとともに前記バルブ収納孔を介して前記供給通
路に連通する流通孔が貫通して形成された制御スプール
と、前記絞り通路の開度が大きくなる方向に前記制御ス
プールを付勢するスプリングと、前記絞り通路の開度が
小さくなる方向に前記制御スプールを付勢するドルーピ
ング圧力室と、前記固定絞りの上流側の油圧を前記ドル
ーピング圧力室に導くオイル導入孔とを備え、前記絞り
通路を形成した嵌合部材を前記制御スプールの上流側の
摺動孔に嵌着するとともに、前記絞り通路を、前記制御
スプールによって絞られないとき最大流量が流れる開口
面積となり、制御スプールによってもっとも絞られたと
き最小流量が流れる開口面積となるように設定したこと
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】ポンプ回転数の上昇による吐出流量の増加で、
固定絞りの前後の圧力差が大きくなり、その圧力差によ
って制御スプールがスプリングの付勢力に抗して作動
さ、絞り通路の開口面積が減少する方向に変位して、動
力舵取装置に送出する流量が降下される。
【0009】低温時の低回転時では、吐出流量が少なく
ても、作動油の粘性抵抗の増大により、固定絞り前後の
圧力差が大きくなり、オイル導入路を介してドルーピン
グ圧力室に導入された油圧力が制御スプールに対して絞
り通路を塞ぐ方向に作用するが、本考案においては、制
御スプールの上流側の摺動孔に嵌合部材を固定し、この
嵌合部材に絞り通路を設けたので、制御スプールの流通
孔内周に作用する作動油の粘性抵抗の作用方向が絞り通
路を開く方向となり、この粘性抵抗による作用がドルー
ピング圧力室に導入される固定絞り上流側の油圧力に対
抗して働くので、制御スプールが作動しにくくなり、低
温時の低回転時に動力舵取装置に送出する作動油の流量
を確保できる。
【0010】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は、本考案の動力舵取装置用流量制御装置の実
施例を示すもので、10はポンプハウジングで、このポ
ンプハウジング10に流量制御装置20が組み込まれて
いる。この流量制御装置20は、ユニオン21、流量調
整用スプール22、この流量調整用スプール22をユニ
オン21側に付勢するスプリング23、ユニオン21内
に設けられた制御スプール24、ユニオン21内に固定
され絞り通路34を有する嵌合部材25、当接部材26
および制御スプール24を当接部材26側に付勢するス
プリング27を主要構成部材としている。
【0011】ポンプハウジング10には、バルブ収納孔
11が貫通して設けられており、このバルブ収納孔11
にはポンプの吐出ポートに連通する供給通路12とポン
プの吸入ポートに連通するバイパス通路13がバルブ収
納孔11の軸線方向と直交する方向に開口されている。
また、バルブ収納孔11の一端にはユニオン21が液密
的に螺着され、他端には止め栓27が液密的に嵌着され
ている。ユニオン21は、略円筒形状で、その内端側は
バルブ収納孔11内に隙間を有して嵌入され、その内端
外周とバルブ収納孔11の内周間の隙間は供給通路12
とバルブ収納孔11を連通する途中に位置する固定絞り
31となっている。
【0012】この固定絞り31は、供給通路12から供
給される作動流体の流量に比例して、上流側と下流側、
すなわち、供給通路12とバルブ収納孔11間に圧力差
を生じさせる作用をする。ユニオン21の外端には送出
口21aが形成されており、この送出口21aは図略の
動力舵取装置のサーボ弁に接続されている。
【0013】流量調整用スプール22は、バルブ収納孔
11内のユニオン21と止め栓28との間に摺動可能に
嵌合され、バルブ収納孔11内に第1弁室32と第2弁
室33を形成する。この第2弁室33内にスプリング2
3が介挿されており、これにより、流量調整用スプール
22はユニオン21に当接する方向に付勢され、その状
態で、バイパス通路13と供給通路12との連通を遮断
している。
【0014】ユニオン21内部には摺動孔21bが形成
されており、この摺動孔21bの内端側には嵌合部材2
5が嵌着され、摺動孔21bの外端側には当接部材26
が嵌着されている。この嵌合部材25と当接部材26と
の間で、摺動孔21bには制御スプール24が摺動可能
に嵌挿されている。また、嵌合部材25と制御スプール
24との間にスプリング27が介挿されており、このス
プリング27により、制御スプール24は当接部材26
に当接する方向に付勢されている。この制御スプール2
4は、中間部には摺動孔21bと摺接する摺動部24a
が、当接部材26側とその反対側には各々筒状部24
b、24cが形成され、中央部には流通孔24dが貫通
して設けられている。
【0015】嵌合部材25には、制御スプール24の筒
状部24cと対応する位置に複数の絞り通路34が制御
スプール24の摺動方向に平行に開口して形成されてお
り、これら絞り通路34が筒状部24cの端面で塞がれ
ることにより、絞り通路34の開口面積が変化するよう
になっている。当接部材26には小孔26aが形成さ
れ、絞り通路34の下流側は、小孔26a、ユニオン2
1に設けた連通孔35、ポンプハウジング10に設けた
連通孔36を経て、第2弁室33と連通している。これ
により、絞り通路34の下流側の作動油が第2弁室33
に導入され、流量調整用スプール22の両端面には絞り
通路34前後の圧力が作用し、その圧力差に応じて流量
調整用スプール22が移動し、この圧力差を一定に保持
できるようにバイパス通路12の開度を調整するように
している。
【0016】制御スプール24の筒状部24bが形成さ
れた側には、筒状部24bの外周と、摺動孔21bと、
ユニオン21内に形成された段部21cの端面とで、ド
ルーピング圧力室37が形成されている。このドルーピ
ング圧力室37は供給通路12と、ユニオン21に設け
られたオイル導入路38を介して連通している。固定絞
り31の上流側の油圧がドルーピング圧力室37に導入
されることにより、ドルーピング圧力室37の圧力が制
御スプール24に対して摺動部24aの筒状部24b側
端面に押圧力を作用させて、スプリング27の付勢力に
抗して絞り通路34側に摺動させる。制御スプール24
の摺動により、筒状部24cの端面で絞り通路34が塞
がれ、絞り通路34の開口面積が減少し、その開度に応
じて供給通路12からの作動油を流通孔24dを経て送
出口21aから動力舵取装置のサーボ弁へ送出するよう
になっている。
【0017】次に、上述した構成に基づいて、作動を説
明する。エンジンによりポンプが駆動されると、作動油
がポンプの吐出室から供給通路12に供給される。供給
された作動油は、固定絞り31を通って第1弁室32に
導かれ、第1弁室32から絞り通路34、流通孔24d
を経て、ユニオン21の送出口21aから動力舵取装置
へ供給される。
【0018】ポンプの回転速度が低い場合は、作動油の
吐出流量が少なく、流量調整用スプール22はバイパス
通路13を閉止して、吐出流量の全量が動力舵取装置へ
送出される。ポンプの回転速度が上昇して吐出流量が増
大すると、絞り通路34前後の圧力差を一定にすべく流
量調整用スプール22が摺動を始め、第1弁室32が図
1に示すようにバイパス通路13と開口して、作動油の
余剰流がバイパス通路13を通ってポンプの吸入側に還
流される。この結果、動力舵取装置へ供給される作動油
は、制御スプール24によって絞られていない状態の
り通路34により図2に示す最大流量Q1に維持され
る。
【0019】また、高速走行に伴ってポンプの回転速度
がさらに上昇し、供給通路12を流れる吐出流量が増大
すると、固定絞り31における流路抵抗により固定絞り
31の上流側である供給通路12内の流体圧力が上昇
し、供給通路12と第1弁室32間に圧力差が生じる。
供給通路12の圧力は、オイル導入路38を介してドル
ーピング圧力室37に導入されることによって、制御ス
プール24の摺動部24aの筒状部24b側端面に押圧
力として作用するので、この押圧力の増大により、制御
スプール24はスプリング27の付勢力に抗して徐々に
図1中左方向に摺動し、筒状部24cが絞り通路34に
近づく。その結果、絞り通路34が徐々に絞られ、動力
舵取装置へ送出される作動油の流量は減少して、制御ス
プール24によってもっとも絞られたとき、絞り絞り通
路34での筒状部24cを除いた開口面積を流れる最小
流量Q2(図2)まで減少する。
【0020】このように、車両の低速走行時では動力舵
取装置への供給流量を多くしてハンドル操作を軽くし、
高速走行に移行するに伴って、動力舵取装置への供給流
量を徐々に少なくしてハンドル操作を徐々に重くし、高
速安定性をもたせることができ、いわゆるドルーピング
機能が発揮されることとなる。ところで、低温時におい
ては、高温時に比べて作動油の粘性が高くなるため、固
定絞り31の上流側の供給通路12内の流体圧力が高く
なって固定絞り31前後に大きな差圧が発生する。その
ため、オイル導入路38を介してドルーピング圧力室3
7に供給される油圧力が制御スプール24に対して絞り
通路34を塞ぐ方向に作用するが、本考案では、絞り通
路34を制御スプール24の上流側に設けたので、制御
スプール24の流通孔24d内周に作用する作動油の粘
性抵抗の作用方向が絞り通路34を開く方向となり、こ
の粘性抵抗による作用がドルーピング圧力室37に導入
される固定絞り31上流側の油圧力に対抗して働くの
で、制御スプール24が作動しにくくなり、低温時の低
回転時に動力舵取装置に送出する作動油の流量を確保で
きる。また、絞り通路34を制御スプール24の上流側
の摺動孔21bに制御スプール24の摺動方向に平行に
開口するように設けたので、絞り通路34を粘性抵抗が
大きい作動油が通過しやすくなり、動力舵取装置へ必要
な流量の作動油を供給できる。
【0021】さらに、絞り通路34を、制御スプール2
4によって絞られないとき最大流量が流れる開口面積と
なり、制御スプール24によってもっとも絞られたとき
最小流量が流れる開口面積となるように設定するととも
に、絞り通路34をユニオン21から独立させた構成な
ので、嵌合部材25のみを絞り通路34の穴径や穴位置
を変更したものと交換することによって、流量特性を変
更することができ、ユニオンおよび制御スプールに汎用
性を持たせることができ、幅広く流量特性の違う動力舵
取装置に対応できる。
【0022】
【考案の効果】本考案の動力舵取装置用流量制御装置
は、制御スプールの上流側の摺動孔に嵌合部材を固定
し、この嵌合部材に絞り通路を設けたので、低温時、制
御スプールの流通孔内周に作用する作動流体の粘性抵抗
の作用方向が絞り通路を開く方向となり、この粘性抵抗
による作用がドルーピング圧力室に導入される固定絞り
上流側の油圧力に対抗して働くので、制御スプールが作
動しにくくなり、低温時の低回転時においても動力舵取
装置に送出する作動油の流量を確保できる。
【0023】さらに、絞り通路を、制御スプールによっ
て絞られないとき最大流量が流れる開口面積となり、制
御スプールによってもっとも絞られたとき最小流量が流
れる開口面積となるように設定するとともに、絞り通路
をユニオンから独立させた構成なので、嵌合部材のみを
絞り通路の穴径や穴位置を変更したものと交換すること
によって、流量特性を変更することができ、車種に応じ
た流量特性をもつ動力舵取装置用流量制御装置を容易に
得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例である流量制御装置の全体構成
を示す縦断面図である。
【図2】ポンプ回転数に対する流量特性を示すグラフで
ある。
【図3】従来の流量制御装置の全体構成を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
10 ポンプハウジング 11 バルブ収納孔 12 供給通路 13 バイパス通路 20 流量制御装置 21 ユニオン 22 流量調整用スプール 24 制御スプール 25 嵌合部材 27 スプリング 31 固定絞り 34 絞り通路 37 ドルーピング圧力室 38 オイル導入路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、作動流体を供給する供
    給通路と、作動流体の余剰流をポンプの流入側に還流す
    るバイパス通路と、前記供給通路および前記バイパス通
    路が開口するバルブ収納孔とを形成し、前記バルブ収納
    孔の一端に設けられ前記バルブ収納孔を介して前記供給
    通路に連通する摺動孔が形成されたユニオンと、前記摺
    動孔の途中に形成された絞り通路と、この絞り通路の上
    流側に形成された固定絞りと、前記バルブ収納孔に摺動
    可能に設けられ前記絞り通路前後の圧力差に応動して前
    記バイパス通路の開度を調整する流量調整用スプール
    と、前記摺動孔に摺動可能に設けられて前記絞り通路の
    開度を制御するとともに前記バルブ収納孔を介して前記
    供給通路に連通する流通孔が貫通して形成された制御ス
    プールと、前記絞り通路の開度が大きくなる方向に前記
    制御スプールを付勢するスプリングと、前記絞り通路の
    開度が小さくなる方向に前記制御スプールを付勢するド
    ルーピング圧力室と、前記固定絞りの上流側の油圧を前
    記ドルーピング圧力室に導くオイル導入孔とを備え、前
    記絞り通路を形成した嵌合部材を前記制御スプールの上
    流側の摺動孔に嵌着するとともに、前記絞り通路を、前
    記制御スプールによって絞られないとき最大流量が流れ
    る開口面積となり、制御スプールによってもっとも絞ら
    れたとき最小流量が流れる開口面積となるように設定し
    ことを特徴とする動力舵取装置用流量制御装置。
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