JP2600450B2 - 半導体封止用エポキシ組成物 - Google Patents

半導体封止用エポキシ組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、半田耐熱性、難燃性および高温信頼性に優
れる半導体封止用エポキシ組成物に関するものである。
<従来の技術> エポキシ樹脂は耐熱性、耐湿性、電気特性および接着
性などに優れており、さらに配合処方により種々の特性
が付与できるため、塗布、接着剤および電気絶縁材料な
ど工業材料として利用されている。
たとえば、半導体装置などの電子回路部品の封止方法
として従来から金属やセラミックスによるハーメチック
シールとフェノール樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂などによる樹脂封止が提案されている。しかし、経済
性、生産性、物性のバランスの点からエポキシ樹脂によ
る樹脂封止が中心になっている。
一方、最近はプリント基板への部品実装においても高
密度化、自動化が進められており、従来のリードピンを
基板の穴に挿入する“挿入実装方式”に代り、基板表面
に部品を半田付けする“表面実装方式”が盛んになって
きた。それに伴い、パッケージも従来のDIP(デュアル
・インライン・パッケージ)から高密度実装、表面実装
に適した薄型のFPP(フラット・プラスチック・パッケ
ージ)に移行しつつある。
表面実装方式への移行に伴い、従来あまり問題になら
なかった半田付け工程が大きな問題になってきた。従来
のピン挿入実装方式では半田付け工程はリード部が部分
的に加熱されるだけであったが、表面実装方式ではパッ
ケージ全体が熱媒に浸され加熱される。表面実装方式に
おける半田付け方法としては半田浴浸漬、不活性ガスの
飽和蒸気による加熱(ベーパーフェイズ法)や赤外線リ
フロー法などが用いられるが、いずれの方法でもパッケ
ージ全体が210〜270℃の高温に加熱されることになる。
そのため従来の封止樹脂で封止したパッケージは、半田
付け時に樹脂部分にクラックが発生し、信頼性が低下し
て製品として使用できないという問題がおきる。
半田付け工程におけるクラックの発生は、後硬化して
から実装工程の間までに吸湿した水分が半田付け加熱時
に爆発時に水蒸気化、膨脹することに起因するといわれ
ており、その対策として後硬化したパッケージを完全に
乾燥し密封した容器に収納して出荷する方法が用いられ
ている。
封止用樹脂の改良も種々検討されている。たとえば、
ビフェニル骨格を有するエポキシ樹脂とゴム成分を添加
する方法(特開昭63−251419号公報)、ビフェニル骨格
を有するエポキシ樹脂と粒子径14μm以下の微粉末粒子
を添加する方法(特開平1−87616号公報)などが挙げ
られる。
また、封止用樹脂の耐湿性を改良するため、ハイドロ
タルサイト系化合物の添加(特開昭61−19625号公報)
が提案されている。
一方、半導体などの電子部品はUL規格により難燃性の
達成が義務づけられており、このため、封止用樹脂には
通常、臭素化合物およびアンチモン化合物などの難燃剤
が添加されている。
<発明が解決しようとする課題> しかるに乾燥パッケージを容器に封入する方法は製造
工程および製品の取扱作業が繁雑になるうえ、製品価格
が高価になる欠点がある。
また、種々の方法で改良された樹脂も、それぞれ少し
づつ効果を上げてきているが、まだ十分ではない。ビフ
ェニル骨格を有するエポキシ樹脂とゴム成分を添加する
方法(特開昭63−251419号公報)およびビフェニル骨格
を有するエポキシ樹脂と粒子径14μm以下の微粉末粒子
を添加する方法(特開平1−87616号公報)は半田付け
時の樹脂部分のクラック防止に効果があるものの、高温
での信頼性が低下する問題があった。
高温での信頼性は150〜200℃の高温環境下での半導体
の機能を保証するもので、発熱量の大きい半導体や自動
車のエンジンまわりで使用する半導体などでは必須の性
能である。
ビフェニル骨格を有するエポキシ樹脂の高温信頼性の
問題は、難燃性を付与するために添加している臭素化合
物およびアンチモン化合物などの難燃剤が主原因である
ことがわかっている。このため、半田耐熱性、難燃性お
よび高温信頼性のすべてに優れる半導体封止用エポキシ
樹脂は得られていなかった。
本発明の目的は、かかる半田付け工程で生じるクラッ
クの問題を解消し、難燃剤の添加による高温での信頼性
低下のない、すなわち半田耐熱性、難燃性および高温信
頼性にともに優れる半導体封止用エポキシ組成物を提供
することにある。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、ビフェニル骨格を有するエポキシ樹脂
に、ハイドロタルサイト化合物を添加することにより、
上記の課題を達成し、目的に合致した半導体封止用エポ
キシ組成物が得られることを見出し、本発明に到達し
た。
すなわち本発明は、エポキシ樹脂(A)、硬化剤
(B)、溶融シリカ(C)、ハイドロタルサイト系化合
物(D)、臭素化合物(E)およびアンチモン化合物
(F)からなる樹脂組成物であって、前記エポキシ樹脂
(A)が下記式(I) (ただし、R1〜R8は水素原子、炭素数1〜4の低級アル
キル基またはハロゲン原子を示す。)で表される骨格を
有するエポキシ樹脂(a)を必須成分として含有し、前
記溶融シリカ(C)の割合が全体の79〜90重量%であ
り、ハイドロタルサイト系化合物(D)の割合が全体の
0.01〜10重量%である半導体封止用エポキシ組成物及び
それによって封止された半導体装置を提供するものであ
る。
以下、本発明の構成を詳述する。
本発明におけるエポキシ樹脂(A)は、下記式 (ただし、R1〜R8は水素原子、炭素数1〜4の低級アル
キル基またはハロゲン原子を示す。)で表される骨格を
有するエポキシ樹脂(a)を必須成分として含有するこ
とが重要である。
エポキシ樹脂(a)を含有しない場合は半田付け工程
におけるクラックの発生防止効果は発揮されない。
上記式(I)において、R1〜R8の好ましい具体的とし
ては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、i
−プロピル基、m−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、塩素原子、臭素原子などが挙げられる。
本発明におけるエポキシ樹脂(a)の好ましい具体例
としては、4,4′−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)ビ
フェニル、4,4′−ビス(2,3−エポキシプロピキシ)−
3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニル、4,4′−ビス
(2,3−エポキシプロピキシ)−3,3′,5,5′−テトラメ
チル−2−クロロビフェニル、4,4′−ビス(2,3−エポ
キシプロポキシ)−3,3′,5,5′−テトラメチル−2−
ブロモビフェニル、4,4′−ビス(2,3−エポキシプロポ
キシ)−3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニル、4,4′
−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)−3,3′,−5,5′
−テトラブチルビフェニルなどが挙げられる。
本発明におけるエポキシ樹脂(A)は上記のエポキシ
樹脂(a)とともに該エポキシ樹脂(a)以外の他のエ
ポキシ樹脂をも併用して含有することができる。併用で
きる他のエポキシ樹脂としては、たとえば、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールAやレゾルシンなどから合
成される各種ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環式
エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ハロゲン化エポ
キシ樹脂などが挙げられる。
エポキシ樹脂(A)中に含有されるエポキシ樹脂
(a)の割合に関しては特に制限がなく必須成分として
エポキシ樹脂(a)が含有されれば本発明の効果は発揮
されるが、より十分な効果を発揮させるためには、エポ
キシ樹脂(a)をエポキシ樹脂(A)中に通常50重量%
以上、好ましくは70重量%以上含有せしめる必要があ
る。
本発明において、エポキシ樹脂(A)の配合量は通常
4〜20重量%、好ましくは6〜18重量%である。
本発明における硬化剤(B)は、エポキシ樹脂(A)
と反応して硬化させるものであれば特に制限されず、そ
れらの具体例としては、たとえば、フェノールノボラッ
ク樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールA
やレゾルシンから合成される各種ノボラック樹脂、各種
多価フェノール化合物、無水マレイン酸、無水フタル
酸、無水ピロメリット酸などの酸無水物およびメタフェ
ニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノ
ジフェニルスルホンなどの芳香族アミンなどが挙げられ
る。半導体装置封止用としては、耐熱性、耐湿性および
保存性の点から、フェノール系硬化剤が好ましく用いら
れ、用途によっては2種以上の硬化剤を併用してもよ
い。
本発明において、硬化剤(B)の配合量は通常2〜15
重量%、好ましくは3〜10重量%である。さらには、エ
ポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)の配合比は、機械的性
質および耐湿性の点から、(A)に対する(B)の化学
当量比が0.7〜1.3、特に0.8〜1.2の範囲にあることが好
ましい。
また、本発明においてエポキシ樹脂(A)と硬化剤
(B)の硬化反応を促進するため硬化触媒を用いてもよ
い、硬化触媒は硬化反応を促進するものならば特に限定
されず、たとえば、2−メチルイミダゾール、2,4−ジ
メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−
メチルイミダゾール、2−エプタデシルイミダゾールな
どのイミダゾール化合物、トリエチルアミン、ベンジル
ジメチルアミン、α−メチルベンジルジメチルアミン、
2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−ト
リス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,8−ジア
ザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7などの3級アンミ
ン化合物、ジルコニウムテトラメトキシド、ジルコニウ
ムテトラプロポキシド、テトラキス(アセチルアセトナ
ト)ジルコニウム、トリ(アセチルアセトナト)アルミ
ニウムなどの有機金属化合物およびトリフェニルホスフ
ィン、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、
トリブチルホスフィン、トリ(p−メチルフェニル)ホ
スフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィンなどの有
機ホスフィン化合物が挙げられる。なかでも耐湿性の点
から、有機ホスフィン化合物が好ましく、トリフェニル
ホスフィンが特に好ましく用いられる。
これらの硬化触媒は、用途によっては2種以上を併用
してもよく、その添加量はエポキシ樹脂(A)100重量
部に対して0.5〜5重量部の範囲が好ましい。
本発明における溶融シリカ(C)は真比重2.3以下の
非晶性シリカを意味する。その製造は必ずしも溶融状態
を経る必要はなく、任意の製造法を用いることができ
る。たとえば結晶性シリカを溶融する方法、各種原料か
ら合成する方法などが挙げられる。
溶融シリカ(C)の形状および粒径は特に限定されな
いが、平均粒径10μm以下の破砕溶融シリカ99〜50重量
%と平均粒径40μm以下の球状溶融シリカ1〜50重量%
からなる溶融シリカCが半田耐熱性の向上効果が大き
く、流動性が良好なため好ましく用いられる。なかで
も、平均粒径10μm以下、特に3μm以上10μm以下の
破砕溶融シリカ99〜50重量%、特に99〜70重量%と平均
粒径40μm以下、特に0.1μm以上40μm以下の球状溶
融シリカ1〜50重量%、特に1〜30重量%からなる溶融
シリカ(C)が最も好ましく用いられる。ここで、平均
粒径は、累計重量50%になる粒径(メジアン径)を意味
し、平均粒径が異なる2種類以上の破砕または球状溶融
シリカを併用した場合は、その混合物の破砕または球状
溶融シリカの平均粒径を意味する。
本発明において、溶融シリカ(C)の割合は全体の79
〜90重量%であり、さらに好ましくは79〜88重量%であ
る。溶融シリカ(C)が全体の79重量%未満では半田耐
熱性が不十分であり、90重量%を越えると流動性が不十
分である。
本発明におけるハイドロタルサト系化合物(D)は、
下記式(II)または(III)で示される複合金属化合物
である。
MgxAly(OH)2x+3y-nzAz・mH2O ……(II) MgxAlyO(2x+3y)/2 ……(III) (ただし、Aはn価の陰イオンAn-生成しうる官能基、
nは1〜3の整数、x、yおよびzは0<y/x≦1、0
≦z/y<1.5の関係にある0または正の数、mは0または
正の数を示す。) 上記式(II)において、官能基Aから生成しうるn価
の陰イオンAn-の好ましい具体的としては、F-、Cl-、Br
-、I-、OH-、HCO3 -、CHμCOO-、HCOO-、CO3 2-、SO4 2-
(COO-、酒石酸イオン〔CH(OH)COO-、クエン
酸イオン〔C(OH)COO-〕(CH2COO-、サリチル酸
イオンC6H4(OH)COO-などが挙げられる。なかでも、CO
3 2-が特に好ましい。
上記式(III)で表されるハイドロタルサイト系化合
物(D)たとえば、上記式(II)で表されるハイドロタ
ルサイト系化合物(D)を400〜900℃で焼成処理するこ
とにより製造される。
ハイドロタルサイト系化合物(D)の好ましい具体例
として、Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O、Mg4.5Al2(O
H)13CO3、Mg5Al1.5(OH)13CO3・3.5H2O、Mg5Al1.5(O
H)13CO3、Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O、Mg6Al2(OH)16C
O3、Mg0.56Al0.351.175、Mg0.7Al0.31.15、Mg0.75A
l0.251.125、Mg0.8Al0.21.1などが挙げられる。
本発明においてハイドロタルサイト系化合物(D)の
添加量は全体の0.01〜10重量%、好ましくは0.02〜5重
量%、特に好ましくは0.05〜2重量%である。添加量が
0.01重量%未満では高温信頼性の向上効果が不十分であ
り、10重量%を越えると半田耐熱性が低下する。
本発明における臭素化合物(E)およびアンチモン化
合物(F)は通常、半導体封止用エポキシ組成物に難燃
剤として添加されるもので、特に限定されず、公知のも
のが使用できる。
臭素化合物(E)の好ましい具体例としては、臭素化
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂などの臭素化エポキシ樹脂、臭
素化ポリカーボネート樹脂、臭素化ポリスチレン樹脂、
臭素化ポリフェニレンオキサイド樹脂、テトラブロモビ
スフェノールA、デカブロモジフェニルエーテルなどが
挙げられ、なかでも、臭素化ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂な
どの臭素化エポキシ樹脂が特に好ましく用いられる。
臭素化合物(E)の添加量は、臭素原子に換算して全
体の0.1〜5重量%が難燃性および高温信頼性の点で好
ましい。特に好ましくは0.2〜2重量%である。
また、アンチモン化合物(F)の好ましい具体例とし
ては、三酸化アンチモンが挙げられる。アンチモン化合
物(F)の添加量は、全体の0.1〜10重量%が難燃性お
よび高温信頼性の点で好ましい。特に好ましくは0.2〜
4重量%である。
本発明の半導体封止用エポキシ組成物には充填剤とし
て溶融シリカ(C)以外に結晶性シリカ、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、アルミナ、マグネシア、クレ
ー、タルク、ケイ酸カルシウム、酸化チタン、酸化アン
チモン、アスベスト、ガラス繊維などを添加することが
できる。
本発明において、溶融シリカ(C)などの充填剤をシ
ランカップリング剤、チタネートカップリング剤などの
カップリング剤であらかじめ表面処理することが、信頼
性の点で好ましい。カップリング剤としてエポキシシラ
ン、アミノシラン、メルカプトシランなどのシランカッ
プリング剤が好ましく用いられる。
本発明の半導体封止用エポキシ組成物にはカボンブラ
ック、酸化鉄などの着色剤、シリコーンゴム、変性ニト
リルゴム、変性ポリブタジエンゴム、スチレン系ブロッ
クン共重合体などのエラストマー、ポリエチレンなどの
熱可塑性樹脂、長鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の金属塩、長鎖
脂肪酸のエステル、長鎖脂肪酸のアミド、パラフィンワ
ックスなどの離型剤および有機過酸化物などの架橋剤を
任意に添加することができる。
本発明の半導体封止用エポキシ組成物は溶融混練する
ことが好ましく、たとえばバンバリーミキサー、ニーダ
ー、ロール、単軸もしくは二軸の押出機およびコニーダ
ーなどの公知の混練方法を用いて溶融混練することによ
り製造される。
<実施例> 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1〜9、比較例1〜7 表1に示した溶融シリカ(C)および表2に示したハ
イドロタルサイト系化合物(D)を、各々表2に示した
組成物比で試薬をミキサーによりドライブレンドした。
これを、バレル設定温度90℃の二軸の押出機を用いて溶
融混練後、冷却、粉砕して半導体封止用エポキシ組成物
を製造した。
この組成物を用い、低圧トランスファー成形法により
175℃×2分の条件で成形し、175℃×8時間の条件でポ
ストキュアして次の物性測定法により各組成物の物性お
よび成形性を測定した。
半田耐熱性:表面にA1蒸着した模擬素子を搭載した半導
体装置、28pin SOP20個を成形、ポストキュアし、85℃
/85%RHで50時間加湿後、260℃に加熱した半田浴に10秒
間浸漬してクラックの発生したSOPを不良とした。
難 燃 性:5″×1/2″×1/16″の燃焼試験片を成形、
ポストキュアし、UL94規格に従い難燃性を評価した。
高温信頼性:半田耐熱性評価後の28pin SOPを用い、20
0℃で高温信頼性を評価し、累積故障率50%になる時間
を求め、高温寿命とした。
表3にみられるように、本発明の半導体封止用エポキ
シ組成物(実施例1〜9)は半田耐熱性、難燃性および
高温信頼性に優れている。
これに対してエポキシ樹脂(a)を含有しない比較例
2では半田耐熱性に劣り、臭素化合物(E)および/ま
たはアンチモン化合物(F)を含有しない比較例3〜5
では難燃性に劣っている。
また、ハイドロタルサイト系化合物(D)を含有しな
い比較例9は実施例1に比較して半田耐熱性および高温
信頼性に劣っている。
さらに、溶融シリカ(D)の含有量が本発明の範囲外
のでは半田耐熱性が劣っていた。
<発明の効果> 本発明の半導体封止用エポキシ組成物は、特定のエポ
キシ樹脂、硬化剤、特定量の溶融シリカ、ハイドロタル
サイト系化合物、臭素化合物およびアンチモン化合物を
配合したために、半田耐熱性、難燃性および高温信頼性
に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/29 H01L 23/30 R 23/31

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、溶融
    シリカ(C),ハイドロタルサイト系化合物(D)、臭
    素化合物(E)およびアンチモン化合物(F)からなる
    樹脂組成物であって、前記エポキシ樹脂(A)が下記式
    (I) (ただしR1〜R8は水素原子、炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基またはハロゲン原子を示す。) で表される骨格を有するエポキシ樹脂(a)を必須成分
    として含有し、前記溶融シリカの割合が79〜90重量%で
    あり、ハイドロタルサイト系化合物(D)の割合が全体
    の0.01〜10重量%である半導体不使用エポキシ組成物。
  2. 【請求項2】溶融シリカ(C)が平均粒径10μm以下の
    破砕溶融シリカ99〜50重量%と平均粒径40μm以下の球
    状溶融シリカ1〜50重量%からなる請求項(11)に記載
    の半導体封止用エポキシ組成物。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の半導体封止用エポ
    キシ組成物で封止された半導体装置。
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