JP2599215B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2599215B2
JP2599215B2 JP2215468A JP21546890A JP2599215B2 JP 2599215 B2 JP2599215 B2 JP 2599215B2 JP 2215468 A JP2215468 A JP 2215468A JP 21546890 A JP21546890 A JP 21546890A JP 2599215 B2 JP2599215 B2 JP 2599215B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複数段階に火力調節が可能なオーブントー
スタ等の加熱調理器に関する。
[従来の技術] 例えばオーブントースタ等で従来提案されている火力
制御の構造は、ヒータのワット数の切換えを行うもので
あり、例えば第12図に示すようになっていた。
つまり、第12図中81で示す電源には、第1スイッチ82
と、ヒータ83と、第2スイッチ84との直列回路が接続さ
れており、第1スイッチ82にはダイオード85が並列に接
続されている。ヒータ83には、他のヒータ86と、切換え
スイッチ87の共通端子87aと第1切換え端子87bとの直列
回路が並列接続されている。切換えスイッチ87の第2切
換え端子87cは電源81に接続されている。なお、ヒータ8
3、86のうちの一方は、加熱室内の上部に、また他方は
加熱室内の下部に夫々配設される。
このような回路構成において、上記第1スイッチ82
と、第2スイッチ84と、切換えスイッチ87の共通端子87
aと第1切換え端子87bを夫々オンさせると共に、切換え
スイッチ87の共通端子87aと第2切換え端子87cをオフさ
せると、各ヒータ83,86が並列となって通電されるか
ら、「強火」の火力モードとなる。
また、第2スイッチ84と、切換えスイッチ87の共通端
子87aと第1切換え端子87bを夫々オンさせると共に、第
1スイッチ82と、切換えスイッチ87の共通端子87aと第
2切換え端子87cとを夫々オフさせると、ヒータ83,86の
並列回路にダイオード85が直列に接続されるから、「中
火」の火力モードとなる。
さらに、切換えスイッチ87の共通端子87aと第1切換
え端子87bを夫々オフさせると共に、第1スイッチ82
と、切換えスイッチ87の共通端子87aと第2切換え端子8
7cとを夫々オンさせると、ヒータ83,86が直列接続され
て通電されるから、「弱火」の火力モードとなる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来は火力制御を行うために、以上のように
ダイオード85および三つのスイッチ82,84,87を必要とす
るから、部品点数が多く構成が複雑であるという問題が
あった。しかも、従来では、いずれの火力モードでも、
そのモード毎に一定に決められた通電量にしたがって調
理をするため、火力が低いモード程、同モードでの設定
温度域まで加熱室内の温度が上がるのに多くの時間を必
要とする。したがって、調理時間が長く、それに伴って
消費電力も多いという問題があった。
また、火力の低いモードでは加熱室内の温度を設定温
度域にまで短時間に高めるにはヒータに通電開始から連
続通電することによってなすことも考えられるが、この
ように連続通電を行うと火力が高くなり、その結果低い
火力で調理される被調理物が高い火力に晒され被処理物
に悪影響を与えるという問題がある。
本発明の目的は、多くの部品を使用することなく簡単
な構成で複数段階の火力調節ができるとともに、また、
低い火力で調理される場合において高い火力となること
を防止して短時間で調理室内の温度を設定温度域に上げ
ることができ、調理時間の短縮および電力消費の低減化
を図ることができる加熱調理器を得ることにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の加熱調理器にお
いては、加熱室内に設けられたヒータと、上記ヒータへ
の通電時間と非通電時間との比が互いに異なる複数の火
力モードが設定された火力モード制御手段、およびタイ
マー手段を有した制御装置と、上記複数の火力モードの
うちいずれかのモードを選択させる火力選択手段と、上
記タイマー手段に調理時間を設定させるタイマーと、上
記調理時間内において上記制御装置により動作されると
ともに、上記ヒータに対する通電回路に挿入された開閉
スイッチを有し、このスイッチを選択された上記火力モ
ードで開閉させる開閉手段とを具備するとともに、上記
火力モードのうちの火力の低い火力モードはそれぞれ間
欠通電される初期モードとそれ以降に引続いて実施され
る本モードを有し、上記初期モードの間欠通電における
通電時間を本モードの間欠通電における通電時間よりも
長くしたものである。
[作 用] 本発明において、制御装置のタイマー手段にはタイマ
ーの操作により調理時間が設定され、この調理時間の経
過により加熱調理が完了する。また、火力選択手段は、
その操作により制御装置の火力モード制御手段に設定さ
れた複数の火力モードのうちのいずれか一つを選択す
る。
したがって、火力選択手段の操作後にタイマーを操作
することにより、選択された火力モードで、設定された
調理時間の加熱調理が行われる。そして、この調理時に
おいて制御装置により動作される開閉手段は、その開閉
スイッチを選択された火力モードにしたがって開閉させ
る。それによって、上記開閉スイッチが直列に接続され
たヒータへの通電時間を非通電時間とが制御される。こ
のため、例えば上記調理時間内においてより多くの通電
時間が確保されるように制御される場合には、強い火力
での加熱調理をすることができ、また、上記調理時間内
においてより多くの非通電時間が確保される場合には、
弱い火力で加熱調理をすることができる。
このように、ヒータ自体の発熱量を一定に保持したま
まで、ある加熱時間(調理時間)内におけるヒータへの
通電量を制御装置で制御すことによって、火力制御をな
すから、ヒータのワット数を切換える必要がない。
しかも、非通電時間が零以外の時間に設定されている
火力モードつまり火力の低いモードでは、非通電時間が
零に設定された火力モードよりも弱い火力で調理がなさ
れるが、その際における初期には間欠通電される初期モ
ードが、その後には引続いて間欠通電される本モードが
実施される。そのため単位時間内での通電時間が本モー
ドの通電時間よりも長い初期モードで得られる強い火力
で、加熱室内の温度を設定温度域に立て上げることがで
き、よって、通電開始より短時間で設定温度域まで加熱
室内の温度を高めることができるとともに、上記立ち上
げる際に間欠通電がなされていることから低い火力で調
理される被調理物に悪影響を及ぼす高い火力となること
を防止できる。
[実施例] 以下、本発明をオーブントースタに適用した一実施例
について、第1図から第11図を参照して説明する。
第10図中1はオーブントースタの外郭を構成するケー
スであり、このケース1の前面パネル2には開閉扉3が
回動可能に取付けられている。ケース1内には開閉扉3
にて開閉される前面開口の加熱室4が形成されており、
この加熱室4には焼き網5とともに、この焼き網5の上
下に夫々位置してヒータ6が設けられている。これら上
下のヒータ6は並列接続または直列接続されている。こ
のヒータ6はプラグ1aを介して商用交流電源7(第1図
参照)に接続される。
ケース1内には加熱室4とは区画されたタイマ収納室
8(第3図参照)が形成されており、この収納室8には
ヒータ6への通電時間を設定するタイマー9が設けられ
ている。このタイマー9は第3図および第4図に示すよ
うに、フレーム10を有している。フレーム10の前面10a
にはブラケット11が取付けられ、このブラケット11は前
面パネル2の表面にねじ止めされるようになっている。
フレーム10の上部には操作軸12が回転自在に軸支され
ている。操作軸12の前端は前面パネル2を貫通し、その
貫通端にはタイマー摘み40が取付けられている。操作軸
12はタイマー摘み40とともにタイマー巻き上げ方向並び
に巻き戻し方向に人為的に回動操作される。そして、こ
の操作軸12をタイマー巻き上げ方向に回動させると、こ
れに連動して図示しないぜんまいが巻き上げられ、この
ぜんまいの復帰力により、操作軸12が逆にタイマー巻き
戻し方向(第8図中矢印A方向)に回動付勢されるよう
になっている。
第3図に示すように操作軸12にはこれと一体に回転す
る大歯車13が取付けられている。大歯車13はフレーム10
に軸支した小歯車14と噛合っており、小歯車14の一端面
にはがんぎ車15が同軸的に固定されている。がんぎ車15
の下方にはテンプ16が配置されている。テンプ16はフレ
ーム10に枢軸17(第8図、第9図参照)を介して回転可
能に枢支されており、このテンプ16にはがんぎ車15の歯
部18に対し、その周方向に離間した二箇所で係脱可能に
掛合する一対の掛合爪部19a,19bが設けられている。
フレーム10の下部後面10bには、ブラケット20を介し
てテンプ16を回動させるソレノイド21が取付けられてい
る。ソレノイド21は、商用交流電源7からの交流電流を
直流に交換するとともに、その電圧を適正に調整するソ
レノイド用安定化電源23(第1図参照)に接続されて、
この電源23によって励磁されて鉄心24を磁化するように
なっている。
ブラケット20には鉄心24と離間対向して磁性金属板25
の一端が揺動可能に係止されている。磁性金属板25の他
端はフレーム10に設けた貫通孔26を貫通してテンプ16側
に延びており、この他端に設けた係止部27がテンプ16の
係止腕部31に引掛かっている。そして、磁性金属板25は
引張りスプリング28によって、上記鉄心24から離間する
方向に付勢されている。この付勢により磁性金属板25の
係止部27が押し上げられ、テンプ16が第8図中矢印Bで
示すように、反時計回り方向に回動されるようになって
いる。このため、テンプ16の掛合爪部19a,19bのうち、
がんぎ車15の回転方向後側に位置する一方の掛合爪部19
aが歯部18に掛止し、図示しないぜんまいの復帰力によ
るがんぎ車15の回転を阻止している。
上記鉄心24に磁性金属板25が吸着されると、第9図に
示すように磁性金属板25の係止部27が引き下げられて、
テンプ16が第9図中矢印C方向に示すように時計回り方
向に回動される。すると、がんぎ車15に掛止していた一
方の掛止爪部19aが、がんぎ車15から離脱し、このがん
ぎ車15の回転規制が解除されるが、逆に他方の掛止爪部
19bががんぎ車15の歯部18間に入り込む。したがって、
上記回転規制の解除によってがんぎ車15が一定角度回転
すると、他の歯部18が対し掛止爪部19bに掛止し、再び
がんぎ車15の回転が阻止されるようになっている。
すなわち、がんぎ車15はテンプ16が一回回動するごと
に、歯部18の1ピッチ分だけ回動するものであり、この
回動が小歯車14および大歯車13を介して操作軸12に伝わ
るから、操作軸12はソレノイド21の励磁に対応して間欠
的に回転駆動される。したがって、本実施例では、これ
ら大歯車13、小歯車14、がんぎ車15、テンプ16、磁性金
属板25、およびソレノイド21によって、操作軸21を駆動
する駆動手段29を構成している。
ケース1の前面パネル2には、タイマー摘み40の周囲
に位置して、調理時間を表示する目盛30が1分刻みに30
分まで付されており、この目盛30にタイマー摘み40の指
標突起40aを合わせることで、調理時間の設定がなされ
る。
また、第3図に示すように操作軸12には第1の板カム
47および第2の板カム48が固定されている。これら板カ
ム47,48のカム面47a,48aと対向する位置には、タイマー
スイッチ、つまり後述する制御装置41のソレノイド駆動
モードを切換える常開形の拡大スイッチ49およびノーマ
ルスイッチ50が設けられている。これらスイッチ49,50
はカム面47a,48aに接するカム従動子49a,50aを備えてお
り、タイマー摘み40を介して操作軸12が巻き上げ方向に
回動されると、カム面47a,48aの形状に応じてカム従動
子49a,50aが押し上げられ、夫々のスイッチ49,50が個別
に閉じられるようになっている。
すなわち、本実施例ではタイマー摘み40の指標突起40
aが切位置にある場合には、両方のスイッチ49,50は共に
開いており、このうち拡大スイッチ49は指標突起40aを
1分から15分までの短時間帯にセットした際に閉じると
ともに、ノーマルスイッチ50は指標突起40aを15分から3
0分間での長時間帯にセットした際に閉じるようになっ
ている。したがって、これらのスイッチ49,50により操
作軸12の回動角度、つまり、セットした調理時間が検出
され、後述の制御装置のソレノイド制御手段が、ソレノ
イド21に30秒間隔で動作パルスを送出する第1駆動モー
ド、または1分間隔で動作パルスを送出する第2駆動モ
ードのいずれかに切替わるようになっている。
このような駆動モードにより調理時間を短時間帯にセ
ットした場合は、長時間帯にセットした場合に比較して
駆動手段29の駆動スピードが2倍になるから、第7図に
示すように短時間帯を表示する目盛30の間隔L1が、長時
間帯の目盛30の間隔L2の2倍に拡大されている。
上記タイマー9のソレノイド21はマイクロコンピュー
タよりなる制御装置41で制御されるようになっている。
この制御装置41は、第1図に示すようにタイマー手段4
2、ソレノイド制御手段43、および火力モード制御手段4
4を少なくとも有している。この制御装置41は、商用交
流電源7からの交流電流を直流に変換するとともに、そ
の電圧を適正に調整するマイコン電源36にて駆動される
ようになっている。
タイマー手段42には上記タイマー9を介して調理時間
が設定されるものであり、これに設定された時間は、制
御装置41に接続された発振回路45によって得られるパル
スの数を、カウンターでカウントすることにより測られ
るようになっている。
このタイマー手段42にはソレノイド制御手段43が接続
されている。この手段43には、例えばタイマー摘み40を
切(オフ)状態から15分の間の短時間帯に合わせた際に
は、30秒に1回、また、タイマー摘み40を15分から30分
間での長時間帯に合わせた際には、1分間に1回の割合
で動作パルスをソレノイド21に送出する二つのソレノイ
ド駆動モードの夫々が、予めプログラムされて設定され
ている。このため、ソレノイド制御手段43は、タイマー
摘み40を短時間帯に合わせると、ソレノイド21への通電
間隔、つまり、ある通電時期から次ぎの通電時期までの
非通電間隔が30秒となり、逆に長持間帯に合わせると、
非通電間隔が1分となり、このような二つのソレノイド
駆動モードでソレノイド21への通電を制御する。
タイマー手段42には火力モード制御手段44が接続され
ている。この制御手段44は、ヒータ6への単位時間(30
秒)あたりの通電時間と非通電時間との比が互いに異な
る複数火力モード、例えば「強火」火力モード、「中
火」火力モード、および「弱火」火力モードの夫々が予
め設定されている。
「強火」火力モードは、火通電時間が零で、かつ、通
電時間が連続となる設定である。「中火」火力モード
は、通電時間と非通電時間とがいずれも15秒に設定さ
れ、これらが交互に繰り返される設定である。「弱火」
火力モードは、そのモード実行初期に実施される初期モ
ードと、それに引続いて実施される本モードとを有して
いる。そして、初期モードは、通電時間が20秒で、か
つ、非通電時間が10秒を1サイクルとし、それを2回繰
り返す設定である。本モードは、通電時間が8秒で、か
つ、非通電時間が22秒に設定され、これらが交互に繰り
返される設定である。
この制御装置41には開閉手段としてのリレー46が接続
されている。リレー46は、リレー接点としての常開形の
開閉スイッチ46aを有して形成されており、この開閉ス
イッチ46aは上記ヒータ6に対する通電回路に挿入され
ている。そして、このリレー46は上記火力モード制御手
段44に設定された複数の火力モードのうち、選択された
火力モードにしたがって上記開閉スイッチ46aを開閉さ
せるものである。それによって、ヒータ6への通電時間
と非通電時間とを制御するようになっている。
上記前面パネル2の裏側には第6図に示すようにプリ
ント配線基板71が取付けられている。この基板71には火
力選択手段としての火力スイッチ72が取付けられている
とともに、火力表示用の発光素子73〜75が夫々取付けら
れており、夫々は前面パネル2の表面に露出されてい
る。火力スイッチ72は本実施例の場合には自動復帰型の
押しボタン式のスイッチで形成されており、その押圧操
作の回数により上記複数の火力モードのいずれか一つを
選択できるようになっている。
各発光素子73〜75の夫々は発光ダイオードなどで形成
されており、上段の発光素子73は「強火」火力モード表
示用として、中段の発光素子74は「中火」火力モード表
示用として、また、下段の発光素子75は「弱火」火力モ
ード表示用として用いられている。そして、発光素子73
〜75はいずれも制御装置41により点滅点灯および連続点
灯されるようになっている。
なお、第1図中38は調理の完了を報知するブザーであ
る。
次に、第2図を参照してこの実施例の動作を説明す
る。
プラグ1aをコンセントに接続すると、電源がオンされ
て制御装置41はステップ1を実行して「強火」火力モー
ド表示用の発光素子73のみを点滅動作させて、電源の投
入を表示してから、ステップ2を実行して火力スイッチ
72がオンしているか否かを判断する。この判断がNOの場
合には、制御装置41は自動的に「強火」火力モードを選
択して、ステップ3に進みタイマー9が操作されたか否
かを判断する。そして、このタイマー9が操作されてス
テップ3の判断がYES(成立)となると、ステップ4で
タイマー9の接点つまりスイッチ49,50のいずれか少な
くとも一方が閉じられたか否かが判断され、その判断が
成立すると、ステップ5を実行してリレー46を励磁す
る。それにより、開閉スイッチ46aが閉じられる。次い
でステップ6を実行して、「強火」火力モード表示用の
発光素子73のみを連続点灯させて、「強火」火力モード
で調理を行うことを表示する。
これに引き続き実行されるステップ7では、制御装置
41が、そのタイマー手段42によるタイマー動作を開始さ
せるとともに、火力モード制御手段44による「強火」火
力モードにしたがってリレー46を制御し、かつ、ソレノ
イド制御手段43によりソレノイド21への励磁を制御す
る。
したがって、この「強火」火力モードの場合には、リ
レー46の開閉スイッチ46aを連続して閉じた状態を維持
するから、ヒータ6に対する連続通電が実施されて、こ
のヒータ6による強火の加熱調理がなされる。また、ソ
レノイド21は動作パルスに応じて間欠的に励磁されて、
磁性金属板25を間欠的に吸引してテンプ16を回動させ
る。そのため、テンプ16が回動するごとに、がんぎ車15
がぜんまいの復帰力によって歯部18の1ピッチ分だけ回
動して、操作軸12が徐々に巻き戻される。
この後に、ステップ8でタイマー摘み40の指標突起40
aが切の位置まで回動したか否か、つまりタイマー接点
(本実施例の場合には拡大スイッチ49)がオフしたかど
うかを判断する。その判断が成立すると、ソレノイド21
への通電が遮断され、そして次ぎのステップ9を実行し
てリレー46への通電を遮断する。したがって、開閉スイ
ッチ46aが開かれて、ヒータ6への通電が断たれて調理
が完了するとともに、この完了をブザー38を鳴らして報
知する。なお、この調理完了後には、ステップ1に戻
る。それにより、発光素子73のみを再び点滅動作させ
て、電源が投入されていることを表示する。
上記ステップ2での判断がYESの場合には、ステップ1
1に進んで、火力スイッチ72が1回押されてONしたかど
うかを判断する。この判断が成立した場合には、制御装
置41は自動的に「中火」火力モードを選択して、ステッ
プ12に進み「中火」火力モード表示用の発光素子74のみ
を点滅点灯させる。それによって、「中火」火力モード
の選択を表示する。この後にはステップ13でタイマー9
が操作されたか否かを判断する。そして、このタイマー
9が操作されてステップ13の判断がYES(成立)となる
と、ステップ14でタイマー9の接点つまりスイッチ49,5
0のいずれか少なくとも一方が閉じられたか否かを判断
する。その判断が成立すると、ステップ15に進んで、リ
レー46を励磁して、その開閉スイッチ46aを閉じる。次
いでステップ16を実行して、「中火」火力モード表示用
の発光素子74のみを連続点灯させて、「中火」火力モー
ドで調理を行うことを表示する。そして、これに引き続
いて実行されるステップ17では、制御装置41が、そのタ
イマー手段42によるタイマー動作を開始させるととも
に、火力モード制御手段44による「中火」火力モードに
したがってリレー46を制御し、かつ、ソレノイド制御手
段43によりソレノイド21への励磁を制御する。
したがって、この「中火」火力モードの場合には、リ
レー46の開閉スイッチ46aは15秒ごとに開閉されるか
ら、ヒータ6に対する15秒ごとの間欠通電を実施され
て、このヒータ6による中火の加熱調理がなされる。ま
た、これと同時に上記「強火」火力モードと同様にソレ
ノイド21への間欠的な励磁が実施されて、磁性金属板2
5、テンプ16、がんぎ車15、ぜんまいを介してがんぎ車1
5の歯部18の1ピッチ分ずつ操作軸12を徐々に巻き戻
す。そして、この後には上記ステップ8,9を介してステ
ップ1に戻される。
上記ステップ11での判断がNOの場合には、ステップ21
に進んで、火力スイッチ72が2回押されてONしたかどう
かを判断する。この判断が成立した場合には、制御装置
41は自動的に「弱火」火力モードを選択して、ステップ
12に進み「弱火」火力モード表示用の発光素子75のみを
点滅点灯させる。それによって、「弱火」火力モードの
選択を表示する。この後にはステップ23でタイマー9が
操作されたか否かを判断する。そして、このタイマー9
が操作されてステップ23の判断がYES(成立)となる
と、ステップ24でタイマー9の接点つまりスイッチ49,5
0のいずれか少なくとも一方が閉じられたか否かを判断
する。その判断が成立すると、ステップ25に進んで、リ
レー46を励磁して、その開閉スイッチ46aを閉じる。次
いでステップ26を実行して、「弱火」火力モード表示用
の発光素子75のみを連続点灯させて、「弱火」火力モー
ドで調理を行うことを表示する。そして、これに引き続
いて実行されるステップ27では、制御装置41が、そのタ
イマー手段42によるタイマー動作を開始させるととも
に、火力モード制御手段44による「弱火」火力モードに
したがってリレー46を制御し、かつ、ソレノイド制御手
段43によりソレノイド21への励磁を制御する。
したがって、この「弱火」火力モードの場合には、ま
ず初期モードを実施した後、つまり、リレー46の開閉ス
イッチ46aを20秒閉じた後に10秒開く開閉動作を2回繰
り返した後に、引続いて本モードつまり開閉スイッチ46
aを8秒閉じた後に22秒開く開閉動作を繰り返す。この
ようなヒータ6に対する間欠通電の実施により、このヒ
ータ6による弱火の加熱調理がなされる。
そして、前記初期モードでは20秒間通電、10秒間非通
電の間欠通電により、加熱室の温度は短時間に高められ
る一方、10秒間の非通電状態が設けてあることから、火
力は弱められるため低い火力で調理される被調理物は悪
影響を及ぼす高い火力に晒されることがない。
また、以上のようなヒータ6への間欠通電と同時に上
記「強火」火力モードと同様にソレノイド21への間欠的
な励磁が実施され、磁性金属板25、テンプ16、がんぎ車
15、ぜんまいを介してがんぎ車15の歯部18の1ピッチ分
ずつ操作軸12を徐々に巻き戻す。そして、この後には上
記ステップ8,9を介してステップ1に戻される。
また、上記ステップ21での判断がNOの場合には、ステ
ップ31に進んで、火力スイッチ72が3回押されてONした
かどうかを判断する。この判断が成立した場合には、制
御装置41はステップ32を実行して各発光素子73〜75をい
ずれも消灯させる。この場合、実際には制御装置41への
通電がなされているにも拘らず、各発光素子73〜75の消
灯により、オーブントースタも恰も非通電状態にあるか
の如き状態とすることができる。また、上記ステップ31
での判断がNOの場合には、ステップ33を実行して火力ス
イッチ72が4回押されてONしたかどうかを判断する。こ
の判断がNOの場合には、制御装置41は上記ステップ32を
実行し、また、判断がYESの場合には火力モードの1選
択サイクルが完了したと判断して、ステップ1に戻っ
て、電源の投入状態を「強火」火力モード表示用の発光
素子73の点滅点灯により表示する。
以上のように、制御装置41に定めた火力モード制御手
段44の各火力モードに基づいて、リレー46を動作させる
ことにより、ヒータ6に直列な上記リレー46の開閉スイ
ッチ46aを開閉させて、このヒータ6への通電時間と非
通電時間とを制御することで、ヒータ6の発熱を「強」
「中」「弱」に火力制御できる。
すなわち、ヒータ6自体の発熱量は一定にしたまま
で、タイマー9で設定された任意な加熱時間内における
ヒータ6への単位時間当たりの通電量を、制御装置41の
選択された火力モードで制御することによって火力制御
をなすことができるから、この火力制御においてヒータ
のワット数を切換える必要がない。
したがって、火力制御用に従来必要としていたダイオ
ードや多くのスイッチを不用とできるから、簡単な構成
で複数段階の火力を選択して被調理物を加熱調理でき
る。
しかも、「弱火」火力モードでは、まず初期モードで
モード実行初期の通電量を高めて、その後に上記初期モ
ードよりも通電量が小さい本モードに移行する2段階の
通電量制御をなしたから、初期モードにより加熱室4の
温度を、この「弱火」火力モードでの設定温度域の近傍
に素早く立ち上げることができ、その後に本モードによ
り上記設定温度域にまで立ち上げることができる。その
ため、通電開始から短時間で設定温度域まで加熱室4の
温度を高めることができるとともに、初期モードでの間
欠通電により低い火力で調理される被調理物が悪影響を
受ける高い火力に晒されることを防止できる。
その事実は本出願人が実施した比較試験により明らか
にされ、その結果は第11図に示されている。第11図は加
熱室4が冷えている状態で「弱火」火力モードを実施し
た場合の温度特性であり、同図中Xは上記「弱火」火力
モードによる特性を示し、同図中Yは比較のために上記
本モードのみの火力モードを実施した場合の温度特性を
示している。この第11図から明らかなように本実施例の
場合は1分30秒で設定温度域(約140℃〜190℃)の下限
温度に達するが、同下限温度に達するのに比較例Yの場
合には5分30秒を要している。
したがって、調理時間が短縮されるとともに、それに
伴い消費電力を少なくできる。ちなみに、一般に弱火で
調理されるグラタンやピザの調理は、通常12分程度の調
理時間を必要としているが、本実施例のオーブントース
タを用いた場合には、9分程度で調理できた。
なお、上記一実施例は以上のように構成したが、本発
明においてタイマー9にはその駆動モードが一つのもの
を使用してもよいとともに、機械的なタイマー又はデジ
タルタイマーを用いてもよい。また、火力モードは少な
くとも二つあればよい。そして、連続通電となる火力モ
ードは省略してもよいとともに、間欠通電をなす火力モ
ードのすべてが初期モードと本モードとを有する構成と
して実施しても良い。さらに、本発明はオーブントース
タに制約されるものではなく、オーブンや、ヒータ付き
のレンジ等にも適用できることは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の加熱調理器によれば、ヒ
ータ自体の発熱量が一定のままで、ある加熱時間内にお
けるヒータへの通電量を制御装置で制御して複数段階の
火力制御をなすから、火力制御においてヒータのワット
数を切換える必要がなくなり、したがって、多くの部品
を使用することなく簡単な構成で複数段階の火力調節が
できる。しかも、火力の低い火力モードでの単位時間当
たりの間欠通電による通電量は、上記ある加熱時間を通
して常に一定ではなく、通電初期においてのみ通電量が
大きいから、加熱室の温度が設定温度に達するまでの時
間が短く、したがって、調理時間を短縮できるとともに
消費電力も少なくでき、また、低い火力で調理される被
調理物の調理に悪影響を及ぼす高い火力とすることを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第11図は本発明の一実施例を示し、第1図は
ブロック図、第2図は火力モードの制御手順を示すフロ
ーチャート、第3図はタイマーの断面図、第4図は第3
図中IV方向から見た矢視図、第5図はオーブントースタ
の操作パネル部の正面図、第6図は5図中VI−VI線に沿
う断面図、第7図はタイマー摘みと目盛との関係を示す
正面図、第8図および第9図は夫々駆動機構の作動を示
す作動説明図、第10図はオーブントースタ全体の斜視
図、第11図はオーブントースタの加熱室の温度上昇の変
化を示す温度特性図である。第12図は従来のオーブント
ースタの火力制御構造を示す電気回路図である。 4……加熱室、6……ヒータ、9……タイマー、41……
制御装置、42……タイマー手段、44……火力モード制御
手段、46……リレー、46a……開閉スイッチ、72……火
力スイッチ(火力選択手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱室内に設けられたヒータと、上記ヒー
    タへの通電時間と非通電時間との比が互いに異なる複数
    の火力モードが設定された火力モード制御手段、および
    タイマー手段を有した制御装置と、上記複数の火力モー
    ドのうちいずれかのモードを選択させる火力選択手段
    と、上記タイマー手段に調理時間を設定させるタイマー
    と、上記調理時間内において上記制御装置により動作さ
    れるとともに、上記ヒータに対する通電回路に挿入され
    た開閉スイッチを有し、このスイッチを選択された上記
    火力モードで開閉させる開閉手段とを具備するととも
    に、上記火力モードのうちの火力の低い火力モードはそ
    れぞれ間欠通電される初期モードとそれ以降に引続いて
    実施される本モードを有し、上記初期モードの間欠通電
    における通電時間を本モードの間欠通電における通電時
    間よりも長くしたことを特徴とする加熱調理器。
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JPS6023722A (ja) * 1983-07-18 1985-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器の温度調節装置

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