JP2599176Y2 - 車両用熱交換装置 - Google Patents

車両用熱交換装置

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JP2599176Y2
JP2599176Y2 JP1993060981U JP6098193U JP2599176Y2 JP 2599176 Y2 JP2599176 Y2 JP 2599176Y2 JP 1993060981 U JP1993060981 U JP 1993060981U JP 6098193 U JP6098193 U JP 6098193U JP 2599176 Y2 JP2599176 Y2 JP 2599176Y2
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pipe
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和則 齋田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンルームと車室
内との隔壁部分に用いられ、熱交換器に通じる2つの配
管を隣接して保持するクランプを備えた車両用熱交換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車室内に配置される熱交換器は、冷媒や
温水等の熱交換媒体を熱交換器に流入させる流入用配管
と、熱交換後の熱交換媒体を流出する流出用配管を備え
る。この流入用配管と流出用配管は、車室内に配される
ため、車室内とエンジンルームとの隔壁部分において、
エンジンルーム側の配管と接続される。この隔壁部分に
おける配管の接続構造の一例を、図15および図16に
示す。
【0003】流入用配管101および流出用配管102
は、隔壁103の部分、つまり各配管101、102の
接続部分において、流入用配管101および流出用配管
102を隣接させた状態でクランプ104によって保持
される。クランプ104は、鉄板のプレス加工品よりな
り、流入用配管101と流出用配管102とを周囲から
覆う覆い部105、および隔壁103との間にパッキン
グ106を介在して配置されるフランジ部107からな
る。
【0004】一方、隔壁103には、車室108内の流
入用配管101および流出用配管102をエンジンルー
ム109側の配管と接続させるための配管挿通穴110
が形成される。この配管挿通穴110は、エンジンルー
ム109内に浸入した雨水等が車室108内に浸入しな
いように、シールする必要がある。
【0005】流入用配管101および流出用配管102
は、通常、断熱のために、周囲に弾性変形可能な流入用
インシュレータ111および流出用インシュレータ11
2が被覆される。そして、クランプ104の覆い部10
5によって、流入用インシュレータ111および流出用
インシュレータ112の周囲を圧迫しても、覆い部10
5内における流入用インシュレータ111と流出用イン
シュレータ112との間に隙間Sが生じてしまう。な
お、覆い部105の流入用配管101と流出用配管10
2との間の両側の谷にそれぞれ嵌まり合う2つの谷部の
曲率は、クランプ104を金属板のプレス加工によって
形成しているため、曲率を小さくするには割れ等の発生
を回避するために限界があり、上記隙間Sを無くすこと
はできない。
【0006】そして、従来では、上記の隙間Sから雨水
等が車室108内に浸入しないように、流入用配管10
1の端部に設けられる流入用ジョイントと、流出用配管
102の端部に設けられる流出用ジョイントとを一体に
形成したアルミニウム等のブロックを加工した大型ジョ
イント113を用い、この大型ジョイント113によっ
て、上記の隙間Sをシールしていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、大型ジョイ
ント113は、大型であるために、材料費が高くなると
ともに、重量が増加する不具合があった。
【0008】
【考案の目的】本考案は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、流入用ジョイントと流出用ジョイ
ントにかかる材料費を低く抑えるとともに、流入用ジョ
イントと流出用ジョイントの重量を軽くすることのでき
る車両用熱交換装置の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の車両用熱交換装
置は、次の技術的手段を採用した。車両用熱交換装置
は、周囲に弾性変形可能な流入用インシュレータが被覆
された流入用配管、および周囲に弾性変形可能な流出用
インシュレータが被覆された流出用配管を備え、車室内
に配置される熱交換器と、前記流入用配管の端部に設け
られ、エンジンルーム側から前記熱交換器に熱交換媒体
を送る外部供給配管が接続される流入用ジョイントと、
前記流出用配管の端部に設けられ、前記熱交換器を通過
した熱交換媒体をエンジンルーム側へ導く外部排出配管
が接続される前記流入用ジョイントとは別体の流出用ジ
ョイントと、前記流入用インシュレータの前記流入用ジ
ョイント側および前記流出用インシュレータの前記流出
用ジョイント側とを隣接させた状態で、前記流入用イン
シュレータの前記流入用ジョイント側および前記流出用
インシュレータの前記流出用ジョイント側を周囲から覆
う覆い部を備えるとともに、エンジンルームと車室内と
を区画する隔壁との間にパッキングを介在して配置され
るフランジ部を備える金属板のプレス成形品よりなるク
ランプとを具備する。前記覆い部は、前記流入用インシ
ュレータと前記流出用インシュレータとの間の両側の谷
にそれぞれ嵌まり合う2つの谷部を備える。この2つの
谷部は、前記フランジ部とは異なった側へ膨出する膨出
部をそれぞれ備える。そして、このそれぞれの前記膨出
部の谷部には、前記流入用インシュレータと前記流出用
インシュレータとの間をさらに谷方向へ曲げた内側曲げ
部が形成される。
【0010】
【考案の作用】膨出部の谷部を、さらに流入用インシュ
レータと流出用インシュレータとの間の谷方向へ曲げた
内側曲げ部を形成したことによって、流入用インシュレ
ータおよび流出用インシュレータが、内側曲げ部によっ
て弾性変形する。すると、内側曲げ部によって弾性変形
した流入用インシュレータおよび流出用インシュレータ
が覆い部内をシールする。
【0011】
【考案の効果】本考案の車両用熱交換装置は、上記の作
用で示したように、膨出部の谷部に設けられた内側曲げ
部によって、流入用インシュレータおよび流出用インシ
ュレータが弾性変形して覆い部内をシールするため、流
入用ジョイントと流出用ジョイントとを別体に設けて
も、クランプの覆い部内を通って、雨水等が車室内に浸
入しない。そして、流入用ジョイントと流出用ジョイン
トとを別体に設けることによって、流入用ジョイントと
流出用ジョイントにかかる材料費を従来に比較して低く
抑えるとともに、流入用ジョイントと流出用ジョイント
の重量を従来に比較して軽くすることができる。
【0012】また、流入用ジョイントと流出用ジョイン
トとを別体に設けることによって、流入用ジョイントと
流出用ジョイントの位置関係を修正して、流入用配管と
流出用配管の長さの誤差を吸収することができる。つま
り、従来であれば、流入用ジョイントと流出用ジョイン
トが一体に形成されていたため、クランプ側で流入用配
管と流出用配管の長さの誤差を吸収することができず、
流入用配管と流出用配管の組付けが困難となったり、場
合によっては組付けができずに不良品の発生となる可能
性があったが、本考案によって流入用ジョイントと流出
用ジョイントの位置関係を修正することによって、ジョ
イント側で流入用配管と流出用配管の長さの誤差を吸収
することができ、流入用配管と流出用配管の組付けが容
易になる。
【0013】
〔実施例の構成〕
図1ないし図14は本考案の実施例を示すもので、図1
はクーリングユニットの概略図である。
【0014】本実施例のクーリングユニット1は、トラ
ックなどエンジンルーム2が車室3の下方に位置する車
両に搭載されるものである。クーリングユニット1は、
車室3内に配置されるもので、空気調和装置のダクトを
形成するケーシング4、このケーシング4内に配置され
る冷凍サイクルの冷媒蒸発器5(本考案の熱交換器)を
備える。そして、ケーシング4の空気上流側には、車室
3内の空気と車室3外の空気を切り換えて導入する内外
気切替手段(図示しない)、および内外気切替手段で導
入された空気をダクトを介し車室3内に向けて送る送風
機(図示しない)が順次接続される。また、ケーシング
4の空気下流側には、冷媒蒸発器5を通過した空気を加
熱するヒータユニット(図示しない)、およびヒータユ
ニットを通過した空気を車室3内の各部に吹き出させる
吹き出しモード選択ユニットが順次接続される。
【0015】冷媒蒸発器5は、空気の上流側にブロック
型の減圧装置6を備え、この減圧装置6には、エンジン
ルーム2に配置された冷媒凝縮器(図示しない)で凝縮
された冷媒(本考案の熱交換媒体)を減圧装置6を介し
て冷媒蒸発器5へ流入させる流入用配管7と、冷媒蒸発
器5で熱交換された冷媒を、エンジンルーム2に配置さ
れた冷媒圧縮機(図示しない)へ流出させる流出用配管
8が接続されている。
【0016】流入用配管7および流出用配管8は、車室
3内に配される冷媒配管で、流入用配管7のケーシング
4の外部に配される周囲には、EPDM発泡体よりなる
弾性変形可能な流入用インシュレータ9が所定の厚みで
被覆して設けられ、同様に、流出用配管8のケーシング
4の外部に配される周囲にも、EPDM発泡体よりなる
弾性変形可能な流出用インシュレータ10が所定の厚み
で被覆して設けられている。この流入用インシュレータ
9および流出用インシュレータ10は、流入用配管7お
よび流出用配管8の断熱を行うとともに、後述するシー
ル部20で詳述するように、シール材としても用いられ
るものである。
【0017】流入用配管7のエンジンルーム2側の端部
には、エンジンルーム2側より凝縮冷媒を冷媒蒸発器5
へ送るための外部供給配管11が接続されるアルミニウ
ム製の流入用ジョイント12(図2および図3参照)が
固着されている。また、流出用配管8のエンジンルーム
2側の端部には、冷媒蒸発器5で熱交換した蒸発冷媒を
エンジンルーム2側の冷媒圧縮機へ導く外部排出配管1
3と接続されるアルミニウム製の流出用ジョイント14
(図4および図5参照)が固着されている。本実施例の
流入用ジョイント12および流出用ジョイント14は、
ともにブロックタイプで、図6に示すように、流入用ジ
ョイント12は、外部供給配管11の端部に固着された
ブロックタイプの外部供給ジョイント15とネジ(図示
しない)を用いて接続され、流出用ジョイント14は、
外部排出配管13の端部に固着されたブロックタイプの
外部排出ジョイント16とネジ(図示しない)を用いて
接続されるものである。
【0018】天方向の車室3と地方向のエンジンルーム
2とを区画する隔壁17には、流入用配管7と外部供給
配管11からなる冷媒配管と、流出用配管8と外部排出
配管13からなる冷媒配管とを隣接して挿通する1つの
配管挿通穴18が形成されている。この配管挿通穴18
は、車室3内とエンジンルーム2内とを連通するもの
で、この配管挿通穴18には、エンジンルーム2に浸入
する雨水、塵、オイル等が、配管挿通穴18から車室3
内へ浸入するのを防ぐシール部20が設けられている。
【0019】このシール部20を具体的に説明する。こ
のシール部20は、図6ないし図9に示すもので、流入
用インシュレータ9の流入用ジョイント12側および流
出用インシュレータ10の流出用ジョイント14側を隣
接させた状態で保持するクランプ21と、このクランプ
21と隔壁17との間に介在されるパッキング22と、
流入用配管7と流出用配管8を被覆する流入用インシュ
レータ9および流出用インシュレータ10から構成され
る。
【0020】クランプ21は、図10ないし図14に示
す鉄板のプレス加工品で、流入用インシュレータ9の流
入用ジョイント12側および流出用インシュレータ10
の流出用ジョイント14側を周囲から圧迫した状態で覆
う覆い部23と、隔壁17との間にパッキング22を介
在するフランジ部24とからなる。
【0021】覆い部23は、流入用配管7と流出用配管
8との間の両側の谷にそれぞれ嵌まり合う2つの谷部2
5を備え、この2つの谷部25は、フランジ部24とは
異なった側へ円弧状に膨出する膨出部26をそれぞれ備
える。そして、それぞれの膨出部26は、流入用インシ
ュレータ9と流出用インシュレータ10との間の谷方向
(図8の矢印α参照)へ曲げて、膨出部26における谷
部25の曲率が小さく設けられた内側曲げ部27が形成
されている。
【0022】この内側曲げ部27は、隣接する流入用イ
ンシュレータ9および流出用インシュレータ10を谷方
向へ圧迫して弾性変形させるものである。隣接する流入
用インシュレータ9および流出用インシュレータ10が
内側曲げ部27によって弾性変形させられることによ
り、覆い部23内における流入用インシュレータ9と流
出用インシュレータ10の間の隙間をシールし、覆い部
23内からエンジンルーム2内に浸入した雨水等が車室
3内に浸入するのを防ぐものである。
【0023】なお、本実施例のクランプ21は、流入用
インシュレータ9と流出用インシュレータ10とを両側
から挟む第1クランプ28と第2クランプ29とを組み
合わせて構成されるもので、流入用インシュレータ9と
流出用インシュレータ10を両側から強く挟んだ状態で
第1クランプ28と第2クランプ29とが固定される。
第1クランプ28と第2クランプ29とを固定する手段
として、本実施例では、第1クランプ28および第2ク
ランプ29には、第1クランプ28および第2クランプ
29を組み合わされた状態で、覆い部23の両側におい
て対向する第1対向壁31および第2対向壁32が設け
られている。第1対向壁31には、係止穴33が形成さ
れており、この係止穴33へ第2対向壁32に設けられ
た突起34が嵌まり合う。そして、係止穴33および突
起34に対して流入用インシュレータ9と流出用インシ
ュレータ10を隔てた側の第1対向壁31と第2対向壁
32とを、ネジ35によって締結することにより、流入
用インシュレータ9と流出用インシュレータ10を両側
から強く挟んだ状態で第1クランプ28と第2クランプ
29とが固定される。なお、ネジ35によって第1対向
壁31と第2対向壁32とを固定するために、第2対向
壁32はネジ35を挿通する挿通穴39を備え、また第
1対向壁31はネジ35が螺合する雌ネジ40を備え
る。第1クランプ28のフランジ部24に連続して形成
された突出部36は、クーリングユニット1のケーシン
グ4の下側にクランプ21を固定するためのもので、こ
の突出部36のネジ穴37内にネジ38を挿通して、ネ
ジ38をケーシング4に螺合することによって、ケーシ
ング4の下側にクランプ21が固定される(図1参
照)。
【0024】パッキング22は、弾性変形可能な例えば
ウレタンフォームによって形成された配管挿通穴18の
周囲を覆う所定厚のリング形状に形成されたもので、隔
壁17とフランジ部24との間から、エンジンルーム2
内に浸入した雨水等が車室3内に浸入するのを防ぐもの
である。なお、パッキング22は、クランプ21のフラ
ンジ部24に接着剤等によって固着され、クーリングユ
ニット1を隔壁17の上に固定することによって、配管
挿通穴18の周囲で圧縮されて変形し、隔壁17とフラ
ンジ部24との間をシールするものである。
【0025】〔実施例の作用〕 次に、本考案にかかる実施例の作用を説明する。流入用
インシュレータ9および流出用インシュレータ10を被
覆した流入用配管7および流出用配管8の冷媒蒸発器5
側の端部が、それぞれブロック型の減圧装置6に固定さ
れる。次に、第1クランプ28をケーシング4の下部に
固定し、覆い部23内に流入用インシュレータ9と流出
用インシュレータ10を配置されるよう、第1クランプ
28に第2クランプ29を組付け、ネジ35によって第
1クランプ28に第2クランプ29を固定する。
【0026】この第1クランプ28と第2クランプ29
とをネジ35によって固定することにより、覆い部23
が流入用インシュレータ9および流出用インシュレータ
10を周囲から圧迫する。この時、膨出部26の谷部2
5に形成された内側曲げ部27が、流入用インシュレー
タ9および流出用インシュレータ10を、谷方向へ弾性
変形させ、覆い部23内における流入用インシュレータ
9と流出用インシュレータ10の間をシールする。
【0027】その後、クーリングユニット1を、隔壁1
7の上に固定することにより、クランプ21のフランジ
部24が隔壁17に対向配置されるとともに、フランジ
部24と隔壁17との間に配されるパッキング22が弾
性変形してフランジ部24と隔壁17との間をシールす
る。この結果、配管挿通穴18が、クランプ21、流入
用インシュレータ9、流出用インシュレータ10および
パッキング22によってシールされる。
【0028】〔実施例の効果〕 本実施例では、上記の作用で示したように、流入用ジョ
イント12と流出用ジョイント14とを別体に設けて
も、膨出部26の谷部25に設けられた内側曲げ部27
によって、流入用インシュレータ9および流出用インシ
ュレータ10が弾性変形して覆い部23内をシールし、
クランプ21の覆い部23内を通って、雨水等が車室3
内に浸入しない。そして、流入用ジョイント12と流出
用ジョイント14とが別体に設けられたことによって、
流入用ジョイント12と流出用ジョイント14にかかる
材料費を、従来の一体型の大型ジョイントに比較して低
く抑えるとともに、流入用ジョイント12と流出用ジョ
イント14の重量を従来の一体型の大型ジョイントに比
較して軽くすることができる。
【0029】また、流入用ジョイント12と流出用ジョ
イント14とを別体に設けたことによって、流入用配管
7と流出用配管8の長さに誤差が生じても、クランプ2
1によって流入用インシュレータ9および流出用インシ
ュレータ10を挟み込むのみで、流入用ジョイント12
と流出用ジョイント14の位置関係が変化して、長さの
誤差が吸収される。このため、流入用配管7と流出用配
管8に長さの誤差が生じても、流入用配管7と流出用配
管8の組付けや、製造管理が容易になる。
【0030】〔変形例〕 上記の実施例のクランプは、第1クランプと第2クラン
プとを分割して形成し、流入用インシュレータと流出用
インシュレータを強く挟んで第1クランプと第2クラン
プとを固定した例を示したが、クランプを一体に設け、
覆い部内に流入用インシュレータと流出用インシュレー
タを圧入によって挿入しても良い。この場合は、流入用
ジョイントおよび流出用ジョイントを覆い部内を挿通可
能な大きさに設けると良い。流入用ジョイントおよび流
出用ジョイントをブロック型に形成して接合する接合手
段を例に示したが、他のタイプの接合手段を採用しても
良い。
【0031】本考案が適用される熱交換器の一例とし
て、車両空調用の冷媒蒸発器を例に示したが、車両冷
凍、冷蔵、温蔵用の熱交換器や、車室内を暖房する例え
ばヒータコア(熱交換媒体は温水)など、他の熱交換器
に本考案を適用しても良い。下方のエンジンルームと上
方の車室内とを区画する隔壁にクランプを配置した例を
示したが、水平方向に位置するエンジンルームと車室と
を区画する隔壁にクランプを配置しても良い。エンジン
ルームが車室内の下方に位置する車両に適用した例を示
したが、エンジンルームが車室の横方向に位置する車両
や、上方に位置する車両等に本考案を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】クーリングユニットの概略図である(実施
例)。
【図2】流入用ジョイントの平面図である(実施例)。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である(実施
例)。
【図4】流出用ジョイントの平面図である(実施例)。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図である(実施
例)。
【図6】シール部の断面図である(実施例)。
【図7】隔壁に取りつけられる前のシール部の断面図で
ある(実施例)。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である(実施
例)。
【図9】図7のD−D線に沿う断面図である(実施
例)。
【図10】クランプの平面図である(実施例)。
【図11】第1クランプの平面図である(実施例)。
【図12】第1クランプの側面図である(実施例)。
【図13】第2クランプの平面図である(実施例)。
【図14】第2クランプの側面図である(実施例)。
【図15】隔壁部分における配管の接続構造を示す断面
図である(従来技術)。
【図16】隔壁部分における配管の接続構造を示す断面
図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 クーリングユニット 2 エンジンルーム 3 車室 5 冷媒蒸発器(熱交換器) 7 流入用配管 8 流出用配管 9 流入用インシュレータ 10 流出用インシュレータ 11 外部供給配管 12 流入用ジョイント 13 外部排出配管 14 流出用ジョイント 21 クランプ 22 パッキング 23 覆い部 24 フランジ部 25 谷部 26 膨出部 27 内側曲げ部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)周囲に弾性変形可能な流入用インシ
    ュレータが被覆された流入用配管、および周囲に弾性変
    形可能な流出用インシュレータが被覆された流出用配管
    を備え、車室内に配置される熱交換器と、 (b)前記流入用配管の端部に設けられ、エンジンルー
    ム側から前記熱交換器に熱交換媒体を送る外部供給配管
    が接続される流入用ジョイントと、 (c)前記流出用配管の端部に設けられ、前記熱交換器
    を通過した熱交換媒体をエンジンルーム側へ導く外部排
    出配管が接続される前記流入用ジョイントとは別体の流
    出用ジョイントと、 (d)前記流入用インシュレータの前記流入用ジョイン
    ト側および前記流出用インシュレータの前記流出用ジョ
    イント側とを隣接させた状態で、前記流入用インシュレ
    ータの前記流入用ジョイント側および前記流出用インシ
    ュレータの前記流出用ジョイント側を周囲から覆う覆い
    部を備えるとともに、エンジンルームと車室内とを区画
    する隔壁との間にパッキングを介在して配置されるフラ
    ンジ部を備える金属板のプレス成形品よりなるクランプ
    とからなり、 (e)前記覆い部は、前記流入用インシュレータと前記
    流出用インシュレータとの間の両側の谷にそれぞれ嵌ま
    り合う2つの谷部を備えるとともに、 この2つの谷部は、前記フランジ部とは異なった側へ膨
    出する膨出部をそれぞれ備え、 このそれぞれの前記膨出部の谷部には、前記流入用イン
    シュレータと前記流出用インシュレータとの間をさらに
    谷方向へ曲げた内側曲げ部が形成されたことを特徴とす
    る車両用熱交換装置。
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