JP2598737B2 - 選択毒性に優れた8−アルコキシキノロンカルボン酸およびその塩並びにその製造方法 - Google Patents

選択毒性に優れた8−アルコキシキノロンカルボン酸およびその塩並びにその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌剤として極めて優
れた新規キノロンカルボン酸誘導体、その製造方法なら
びにその新規化合物を有効成分とする抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明化合物であるキノロンカルボン酸
誘導体は、その1位にシクロプロピル基、8位にアルコ
キシ基を有することを特徴とする。
【0003】8−アルコキシキノロンカルボン酸誘導体
に関して、特開昭60−214773号公報に記載され
る以下に示す8−メトキシ誘導体が公知である
【0004】しかしながら、その抗菌活性は弱く、抗菌
剤としての有利な特性は記載されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、本発明者らによ
り開発されたノルフロキサシンは、緑膿菌を含むグラム
陰性菌に対し強い活性を示し、グラム陽性菌に対しても
有効な新しいキノロンカルボン酸系抗菌剤として現在臨
床で汎用されている。その後、類似の置換基を有するキ
ノロンカルボン酸、例えばオフロキサシン,シプロフロ
キサシンが開発され、ノルフロキサシンのバイオアベイ
ラビリティの改善あるいは抗菌力の強化に力が注がれて
いる。
【0006】これら新しいキノロンカルボン酸系抗菌剤
はグラム陰性菌に対して他剤、例えばβ−ラクタム系抗
菌剤あるいはアミノグリコシド等と比較しても極めて良
好な抗菌力を有している。更に耐性化の比率が低いこと
もこれら薬剤の好ましい特徴である。反面、グラム陽性
菌に対する抗菌力はグラム陰性菌のそれに比べてかなり
劣るため、グラム陽性菌の分離頻度の増加という現代臨
床の場で抱えている問題点を遺憾ながら解決するには至
っていない。
【0007】また、本発明者らの研究によれば、キノロ
ンカルボン酸誘導体のいくつかには抗菌力は優れている
ものの潜在する毒性のため医薬品としての使用が不可能
なものがあり、その抗菌力以外に選択毒性に優れている
ことが抗菌剤としての重要な要素である。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、これら諸問題を解決し、真に臨床上有利な薬剤開発
を目的として、鋭意研究を重ねた結果、新規な本発明化
合物が好気性グラム陰性菌はもとよりグラム陽性菌に対
しても比類無き高活性を示すばかりか、従来キノロンカ
ルボン酸系薬剤では、弱い活性しか示さなかった嫌気性
菌やマイコプラズマ等に対しても強力な抗菌力を示す事
が分った。
【0009】また、本発明化合物は、真核生物と原核生
物との間の選択毒性に優れ、動物に経口的に投与した時
に極めて良好な吸収性を示すのみならず、経口及び非経
口的投与において広い安全域を示し、特に問題となる毒
作用を示さない事から、人及び家畜類の医薬として、さ
らに魚介類及び植物の抗菌剤として非常に有用である。
【0010】本発明は一般式[I] [式中、Rは水素原子または低級アルキル基を、R1
低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を、Zはハロゲン
原子または (ここでkは0,1または2であり、R6 は水素原子,
ハロゲン原子,低級アルキル基あるいは水酸基を、R7
は水素原子,低級アルキル基あるいは置換低級アルキル
基を、R8 は水素原子,低級アルキル基,アシル基,ア
ルコキシカルボニル基あるいはアラルキル基を示す。)
または、ピロリジノ基,3-ヒドロキシピロリジノ基を示
す。]で表わされる8-アルコキシキノロンカルボン酸誘
導体及びその塩並びにそれらの水和物である。
【0011】ここでいう低級アルキル基とは炭素数1か
ら5の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基で、例えばメ
チル基,エチル基,イソプロピル基,n−ブチル基,t
−ブチル基,アミル基,イソアミル基等である。
【0012】また、ハロゲン原子とはフッ素原子,塩素
原子,臭素原子またはヨウ素原子であり、好ましくはフ
ッ素原子,塩素原子,臭素原子である。アシル基とは、
炭素数1から10の脂肪族または芳香族のアシル基であ
り、例えば、ホルミル基,アセチル基,ベンゾイル基等
である。
【0013】アルコキシカルボニル基とは炭素数1から
10の詣肪族または芳香族のアルコキシカルボニル基で
あり、例えばエトキシカルボニル基,t−ブトキシカル
ボニル基,ベンジルオキシカルボニル基等である。
【0014】アラルキル基とは、炭素数7から20のア
ラルキル基であり、例えばベンジル基,ベンツヒドリル
基,トリチル基等である。
【0015】置換低級アルキル基とは、アミノ基,水酸
基またはハロゲン原子で置換された既に定義したアルキ
ル基であり、例えばアミノメチル基,ヒドロキシメチル
基,アミノエチル基,ヒドロキシエチル基,フルオロエ
チル基等である。
【0016】シクロアルキル基とは、炭素数3から7の
環状アルキル基を示し、例えばシクロプロピル基,シク
ロブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基等で
ある。
【0017】次で本発明化合物の製造方法について説明
する。
【0018】一般式[II] (式中、Yはハロゲン原子を示し、R,R1 およびXは
前記と同じ)で表わされる化合物を一般式[III ] Z1 H [III ] [式中、Z1 (ここでkは0,1または2であり、R6 は水素原子,
ハロゲン原子,低級アルキル基あるいは水酸基を、R7
は水素原子,低級アルキル基あるいは置換低級アルキル
基を、R8 は水素原子,低級アルキル基,アシル基,ア
ルコキシカルボニル基あるいはアラルキル基を示す。)
またはピロリジノ基,3-ヒドロキシピロリジノ基を示
す。]で表わされる環状アミン類とを縮合させることに
よって、一般式[IV] (式中、R,R1 ,XおよびZ1 は前記と同じ)で表さ
れる化合物が製造される。
【0019】式[II]で表わされる化合物と式[II
I]で表わされる化合物の反応は無溶媒下あるいは水,
アルコール類,アセトニトリル,ジメチルホルムアミド
(DMF),ジメチルスルホキシド(DMS0),ヘキ
サメチルホスホリックアミド(HMPA),ピリジン,
ピコリン等の極性溶媒の存在下で行なうことができる。
反応温度は室温〜200℃、好ましくは室温〜160℃
の範囲で適宜選択される。更に詳しくは式[II]で表
わされる化合物と1〜5倍モルの式[III]で表わさ
れる化合物を2〜10倍容の前記溶媒中で、室温〜12
0℃に1〜50時間反応させるのが好適である。
【0020】この際、トリエチルアミン,ジアザビシク
ロ塩基類や炭酸カリのような脱酸剤の使用も好ましい。
【0021】また、一般式[I]で表わされる化合物の
うちRが低級アルキルである化合物すなわち一般式
[V] (式中、AlKは低級アルキル基を示し、R,Xおよ
びZは前記と同じ。)で表わされる化合物の場合は、常
法に従って加水分解することにより、一般式[VI] (式中、R,XおよびZは前記と同じ。)で表わされ
るキノロンカルボン酸誘導体に変換される。
【0022】かかる加水分解は苛性ソーダや苛性カリの
如きアルカリ,塩酸や硫酸の如き酸によって、水,アル
コール類あるいはそれらの混液中で室温〜溶媒の沸点で
容易に実施することができる。
【0023】次いで、一般式[I]で表わされる化合物
のうち、一般式[VII] [式中、Z(ここでR10はアシル基,アルコキシカルボニル基あ
るいはアラルキル基を示し、k,RおよびRは前記
と同じ。)を示し、R,RおよびXは前記と同じ]で
表わされる化合物を、脱アシル化ないし脱アラルキル化
することにより、一般式[VIII] [式中、Z(ここで、k,RおよびRは前記と同じ。)を示
し、R,RおよびXは前記と同じ。]で表わされる化
合物に変換できる。
【0024】かかる反応は、酸またはアルカリ触媒加水
分解,接触還元等通常良く知られた方法により容易に実
施できる。
【0025】本発明化合物を製造するための一般式[I
I]で表わされる合成中間体もまた新規化合物であり、
例えば以下の経路から製造することができる。
【0026】
【0027】一般式[IV]で表わされる本発明化合物
はまた、以下に示す様に、一般式[IX]で表わされる
化合物に一般式[X]で表わされるアルコールを作用さ
せて製造することもできる。
【0028】 (式中、Halはハロゲン原子を示し、R,R1 ,Xお
よびZ1 は前記と同じ)
【0029】かかる反応は、無溶媒下またはアルコール
類,アセトニトリル,DMSO,DMF,HMPA,ジ
オキサン,ベンゼン等の溶媒中、脱酸剤存在下で実施さ
れ、無水条件下で行なうことが副反応を抑えるために望
まれる。脱酸剤としては、フッ化アルカリ,アルカリ金
属アルコラート,水素化アルカリ等を使用することがで
きるが、一般式ROHで表わされるアルコールを溶媒
として用い、これにナトリウム,カリウム,リチウム等
のアルカリ金属を作用させ、そのまま反応に供すること
が好適である。
【0030】更に詳しくは、式[IX]で表わされる化
合物と少なくとも当モル以上の前記脱酸剤及び一般式R
OHで表わされるアルコールとを1〜50倍容の前記
溶媒中で室温〜200℃で1〜200時間反応させるの
が好適であり、低沸点の溶媒を用いる場合は、封管中高
温で反応させる方が有利である。
【0031】次に式[I]で表わされる化合物は、所望
ならば、常法に従ってその塩に変換する事ができる。塩
としては例えば塩酸,硫酸,リン酸等の無機酸との塩、
メタンスルホン酸,乳酸,蓚酸,酢酸等の有機酸との
塩、あるいはナトリウム,カリウム,マグネシウム,カ
ルシウム,アルミニウム,セリウム,クロム,コバル
ト,銅,鉄,亜鉛,白金,銀等の塩が挙げられる。
【0032】更に本発明化合物が人または動植物へ投与
される時は、従来、薬学的に良く知られた形態および経
路が適用される。例えば散剤,錠剤,カプセル剤,軟
膏,注射剤,シロップ剤,水剤,点眼剤,座薬等により
経口または非経口的に使用される。
【0033】
【実施例】次に本発明化合物およびその製造方法を、実
施例をもって詳細に説明する。
【0034】(参考例1) 3−メトキシ−2,4,5−トリフルオロ安息香酸の合
【0035】1,2,3,4−トテトラフルオロベンゼ
ン50gをバードンらの方法[テトラヘドロン2225
41(1966)]に準じてブロム化及びメトキシ化を
行ない無色油状の1−ブロモ−3−メトキシ−2,4,
5−トリフルオロベンゼンを22.21g得た。
【0036】得られた油状物22gの無水N−メチル−
2−ピロリドン37ml溶液を耐圧管に仕込みシアン化
第一銅10gを加え140〜150℃で4.5時間加熱
した。冷後反応液に塩化第二鉄・6水和物44g及び濃
塩酸11mlの水溶液60mlを加え、50〜60℃に
加温し20分間攪拌した。反応液をエーテルで抽出し、
有機層は希塩酸水溶液で洗浄後水洗し、さらに飽和食塩
水で洗浄した。芒硝乾燥後濃縮し、残渣を減圧蒸留して
無色油状の3−メトキシ−2,4,5−トリフルオロベ
ンゾニトリルを14.25g得た。沸点94℃/8mm
Hg
【0037】得られた油状物14.2gに濃硫酸8.5
ml及び水40mlを加え110℃で1時間攪拌した。
冷後反応液を氷水50ml中に注ぎ析出晶を濾取して水
洗し、得られた結晶を塩化メチレン−n−ヘキサン混液
から再結晶して白色針状晶の3−メトキシ−2,4,5
−トリフルオロベンツアミドを11.59g得た。 融点130〜133℃
【0038】次いで、この結晶に18規定硫酸150m
lを加え3.5時間100℃に加熱した。冷後水400
mlを加え析出晶を濾取し、得られた結晶をn−ヘキサ
ンより再結晶して無色針状晶の目的物を9.61g得
た。
【0039】 融点98〜101℃ 元素分析値:C 計算値:C;46.62,H;2.45 分析値:C;46.68,H;2.48
【0040】実施例1 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸の合成
【0041】3−メトキシ−2,4,5−トリフルオロ
安息香酸9.4gに塩化チオニル50mlを加え3時間
還流した。塩化チオニルを留去後残渣を減圧蒸留して黄
色油状の3−メトキシ−2,4,5−トリフルオロベン
ゾイルクロライド8.86gを得た。 沸点108〜112℃/20mmHg
【0042】マグネシウムエトキサイド5.9gにマロ
ン酸ジエチル7gの無水トルエン35ml溶液を滴下し
50〜60℃で2時間加温した。次に−10℃に冷却後
先の酸クロライド8.86gの無水トルエン10ml溶
液を15分間で滴下した。−5℃〜0℃で1時間攪拌後
濃硫酸8mlを含む氷水30mlを加えトルエン層を分
取した。有機層は飽和食塩水で洗浄後無水芒硝で乾燥し
て濃縮し、かっ色油状のジエチル−3−メトキシ−2,
4,5−トリフルオロベンゾイルマロネート13.64
gを得た。
【0043】得られた油状物13.55gに水20ml
及びp−トルエンスルホン酸14mgを加え9時間還流
した。冷後反応液を塩化メチレンで抽出し、有機層を7
%炭酸水素ナトリウムで洗い、次いで飽和食塩水で洗っ
た。有機層を無水芒硝で乾燥後濃縮し黄色油状の3−メ
トキシ−2,4,5−トリフルオロベンゾイル酢酸エチ
ルを10.29g得た。
【0044】得られた酢酸エチル体9.79gに無水酢
酸9.6g及びオルトギ酸エチル8.4gを加え、3時
間還流した。更に無水酢酸3.2g及びオルトギ酸エチ
ル8.8gを追加し8時間還流した。反応液を濃縮し茶
かっ色油状の2−(3−メトキシ−2,4,5.トリフ
ルオロベンゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチルを
9.73g得た。
【0045】得られた油状物9.73gをエタノール2
0mlに溶かし氷冷下シクロプロピルアミン2.0gを
滴下した。室温で2時間攪拌後濃縮し残渣をシリカゲル
カラムクロマト[溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=
5:1]で精製をおこない黄白色結晶の2−(3−メト
キシ−2,4,5−トリフルオロベンゾイル)−3−シ
クロプロピルアミノアクリル酸エチルを7.52g得
た。
【0046】 融点56〜58℃ 元素分析値:C1616NO 計算値:C;55,98,H;4.70,N;4.08 分析値:C;56.07,H;4.66,N;4.07
【0047】得られた結晶6.68gを無水ジメチルホ
ルムアミド26mlに溶かし、フッ化ナトリウム1.3
1gを加え5時間還流した。冷後反応液を氷水100m
l中に注ぎ、析出晶を濾取して水洗し、これを酢酸エチ
ルから再結晶して無色針状晶の1−シクロプロピル−
6,7−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ
−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸エチルを4.5
3g得た。
【0048】 融点178〜180℃ 元素分析値:C1615NO 計算値:C;59.44,H;4.68,N;4.33 分析値:C;59.34,H;4.59,N;4.33
【0049】次いで、この結晶4.5gに酢酸30m
l、濃硫酸4ml及び水22mlの混液を加え1時間還
流した。冷後氷水100mlを加えて析出晶を濾取し、
水洗後乾燥して無色粉末の目的物を4g得た。
【0050】 融点185〜186℃ 元素分析値:C1411NO 計算値:C;56,95,H;3.76,N;4.74 分析値:C;56.68,H;3.70,N;4.74
【0051】実施例2 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸エチルの合成
【0052】2−クロロ−4,5−ジフルオロ−3−メ
トキシ安息香酸54,0gに塩化チオニル266mlを
加え4時間還流した。塩化チオニルを留去後残渣を減圧
蒸溜して無色油状の2−クロロ−4,5−ジフルオロ−
3−メトキシベンゾイルクロライド54.39gを得
た。 沸点90〜100℃/3mmHg
【0053】マグネシウムエトキサイド32.08gに
マロン酸ジエチル43.35gの無水トルエン190m
l溶液を滴下し50〜60℃で2.5時間加温した。次
に−20℃に冷却後先の酸クロライド52.0gの無水
トルエン60ml溶液を30分間で滴下した。−5℃〜
0℃で1時間攪拌後濃硫酸70mlを含む氷水450m
lを加えトルエン層を分取した。水層をトルエン抽出の
後有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄後無水芒硝で乾燥し
て濃縮し淡黄色油状のジエチル−2−クロロ−4,5−
ジフルオロ−3−メトキシベンゾイルマロネート85.
87gを得た。
【0054】得られた油状物85.87gに水150m
l及びp−トルエンスルホン酸0.1gを加え9時間還
流した。冷却反応液をクロロホルムで抽出し、有機層を
7%炭酸水素ナトリウム洗浄し次いで飽和食塩水で洗浄
した。有機層を無水芒硝で乾燥後濃縮し残渣を減圧蒸溜
して淡黄色油状の2−クロロ−4.5−ジフルオロ−3
−メトキシベンゾイル酢酸エチルを34.65g得た。 沸点110〜120℃/6mmHg
【0055】得られた酢酸エチル体24.0gに無水酢
酸20.93g及びオルトギ酸エチル18,22gを加
え5時間還流後、反応液を濃縮し茶かっ色油状の2−
(2−クロロ−4,5−ジフルオロ−3−メトキシベン
ゾイル)−3−エトキシアクリル酸エチルを得た。
【0056】得られた油状物をエタノール60mlに溶
かし氷冷下シクロプロピルアミン5.62gを滴下し
た。室温で1時間攪拌後析出晶を濾取しエーテル洗浄後
無色針状晶の2−(2−クロロ−4,5−ジフルオロ−
3−メトキシベンゾイル)一3−シクロプロピルアミノ
アクリル酸エチルを16,0g得た。
【0057】 融点:87〜88℃ 元素分析値:C1616ClFNO 計算値:C;53.41,H;4.48,N;3.89 実測値:C;53.40,H;4.53,N;3.93
【0058】得られた結晶1.0gを氷冷下60%水素
化ナトリウム0.14gの無水ジオキサン6ml懸濁液
に少量ずつ加えた後、1時間還流した。冷後水20ml
を加え析出晶を濾取、少量のメタノール,エーテルで順
次洗浄し無色針状晶の1−シクロプロピル−6,7−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキ
ソ−3−キノリンカルボン酸エチルを0.68g得た。
【0059】 融点:177〜178℃
【0060】実施例3 7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−シクロプ
ロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキ
シ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸の合成
【0061】1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−
キノリンカルボン酸2gの無水アセトニトリル20ml
懸濁液に3−t−ブトキシカルボニルアミノピロリジン
1.86g及び1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]
ウンデセ−7−エン(DBU)1.02gを加え3時間
還流した。反応液を濃縮し残渣にクロロホルム50ml
を加えて溶かし10%クエン酸水溶液20mlで洗浄し
た。有機層を更に飽和塩水で洗浄後無水芒硝で乾燥して
濃縮し、残渣に熱メタノール20mlを加え、冷後析出
晶を濾取して黄白色プリズム晶の7−(3−t−ブトキ
シカルボニルアミノ−1−ピロリジニル)−1−シクロ
プロピル−1,4−ジヒドロ−6−フルオロ−8−メト
キシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸2.25g
を得た。
【0062】 融点224〜226℃(分解) 元素分析値:C2328FN・1/4HO 計算値:C;59.28,H;6.22,N;9.02 実測値:C;59.18,H;6.08,N;8.82
【0063】次いで、この結晶2.23gにメタノール
16mlを加え懸濁状とし、これに濃塩酸16mlをゆ
っくり滴下した。反応液を室温で3時間攪拌後、氷冷し
て濃アンモニア水で中和し、析出晶を瀘取して充分に水
洗した。これを更にメタノール及びエーテルで順次洗浄
して白色粉末の目的物1.52gを得た。
【0064】 融点217〜218℃ 元素分析値:C1820FN・1/2HO 計算値:C;58.37,H;5.71,N;11.3
5 実測値:C;58.68,H;6.10,N;11.1
【0065】実施例4 7−(シス−3アミノ−4−メチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸の合成
【0066】1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−
キノリンカルボン酸200mg、シス−3−t−ブトキ
シカルボニルアミノ−4−メチルピロリジン150m
g、DBU110mg及び無水アセトニトリル3mlの
混合物を5時間還流した。冷後、析出物を濾取し、次い
でこれを濃塩酸−メタノール(1:1)混液6mlに加
えて1.5時間室温で攪拌した。反応液を濃アンモニア
水で中和して氷室中に放置し、析出晶を濾取してこれを
冷水で洗浄して無色プリズム晶の目的物90mgを得
た。
【0067】 融点185〜188℃(分解) 元素分析値(%):C1922FN・3/2HO 計算値:C;56.71,H;6.26,N;10.44 実測値:C;56.53,H;6.17,N;10.37
【0068】実施例5 7−(トランス−3−アミノ−4−メチル−1−ピロリ
ジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸の合成
【0069】1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−
キノリンカルボン酸0.40g、トランス−3−t−ブ
トキシカルボニルアミノ−4−メチルピロリジン0.4
1g、DBU0.21g及び無水アセトニトリル5ml
の混合物を2.5時間還流後、反応液を減圧濃縮した。
残渣にクロロホルム40mlを加え、10%クエン酸水
溶液、飽和食塩水各々20mlで順次洗浄して芒硝乾燥
の後、減圧濃縮し、残渣をエタノールより結晶化して7
−(トランス−3−t−ブトキシカルボニルアミノ−4
−メチル−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−
オキソ−3−キノリンカルボン酸を得た。次いで、この
結晶をメタノール5mlに懸濁し、濃塩酸5mlを滴下
し、室温にて1.5時間攪拌後、濃アンモニア水で中和
して析出晶を濾取し充分水洗して無色粉末晶の目的物
0.29gを得た。
【0070】 融点214〜215℃ 元素分析値(%):C1922FN 計算値:C;60.07,H;5.97,N;11.06 実測値:C;60.41,H;5.80,N;11.05
【0071】実施例6 7−(3−アミノメチル−1−ピロリジニル)−1−シ
クロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−
メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸の合成
【0072】1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−
キノリンカルボン酸200mg、3−アミノメチルピロ
リジン80mg、DBU110mg、無水アセトニトリ
ル3mlの混合物を2.5時間還流した。放冷後、析出
物を濾取し、塩化メチレン−メタノール(1:1)混液
から再結晶して白色粉末状結晶の目的物90mgを得
た。
【0073】 融点198〜200℃ 元素分析値:C1922FN 計算値:C;60.79,H;5.91,N;11.19 実測値:C;60.39,H;5.87,N;11.07
【0074】実施例7 1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4ジヒドロ−
8−メトキシ−7−(3−メチルアミノメチル−1−ピ
ロリジニル)−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸の
合成
【0075】1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−
キノリンカルボン酸200mg、3−メチルアミノメチ
ルピロリジン90mg、DBU110mg、無水アセト
ニトリル3mlの混合物を75分間還流した。放冷後、
析出物を濾取し、塩化メチレン−メタノール(1:1)
混液から再結晶して白色粉末状結晶の目的物130mg
を得た。
【0076】 融点226.5〜230℃ 元素分析値:C2024FN・1/2HO 計算値:C;60.29,H;6.32,N;10.54 実測値:C;60.49,H;6.08,N;10,48
【0077】実施例8 1−シクロプロピル−7−(3−エチルアミノメチル−
1−ピロリジニル)−6−フルオロー1,4−ジヒドロ
−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
の合成
【0078】1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−
キノリンカルボン酸200mg、3−エチルアミノメチ
ルピロリジン100mg、DBU110mg、無水アセ
トニトリル3mlの混合物を6時間還流した。放冷後、
析出物を濾取し、メタノールから再結晶して無色プリズ
ム晶の目的物120mgを得た。
【0079】 融点217〜219℃ 元素分析値:C2126FN・2/3HO 計算値:C;60.71,H;6.63,N;10.11 実測値:C;60.59,H;6.43,N;10.03
【0080】実施例9 7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−シクロプ
ロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキ
シ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸の合成
【0081】7−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−
1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸0.47
gを、金属ナトリウム0.2gと無水メタノール10m
lから製造したメチラート溶液に加え、封管して140
〜150℃で49時間攪拌した。溶媒を留去後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[シリカゲル25
g、展開溶媒;クロロホルム−メタノール−濃アンモニ
ア水(20:6:1)]で分離精製し、塩化メチレン−
メタノール(1:1)混液から再結晶して淡黄色プリズ
ム晶の目的物6mgを得た。
【0082】 融点207.5〜212℃ 元素分析値(%):C1820FN・HO 計算値:C;56.99,H;5.82,N;11.13 実測値:C;57.19,H;5.38,N;10.86 質量分析(m/e):361(M),362(M+1)
【0083】
【0084】実施例10 7−(3−アミノ−4−メチル−1−ピロリジニル)−
1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ
−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
の合成
【0085】7−(3−アミノ−4−メチル−1−ピロ
リジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボ
ン酸80mgをナトリウムメチラート・メタノール溶液
(金属ナトリウム50mg,無水メタノール3ml)に
加え封管して140〜150℃の油浴中で86時間反応
させた。冷後、溶媒を留去して少量の水を加えて次いで
酢酸でpHを7とした。再び溶媒を留去して得られた残
渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒;クロロホルム−メタノール−濃アンモニア水(2
0:6:1)]で分離後、メタノールから再結晶して微
黄色プリズム晶の目的物9mgを得た。
【0086】 融点:191.5〜193.5℃ 元素分析値(%):C1922FN・7/5HO 計算値:C;56.96,H;6.24,N;10.49 実測値:C;57.10,H;5.98,N;10.42
【0087】
【0088】実施例11 7−(3−アミノメチル−1−ピロリジニル)−1−シ
クロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−
メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸の合成
【0089】7−(3−アミノメチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
0.5gをナトリウムメチラート・メタノール溶液(金
属ナトリウム0.2g、無水メタノール9ml)に加え
て、140〜150℃の油浴中86時間反応させた。放
冷後、溶媒を留去して少量の水を加え酢酸でpHを7と
した。再び溶媒を留去して、残渣をシリカゲルクロマト
グラフィー[展開溶媒;クロロホルム−メタノール−濃
アンモニア水(20:6:1)]で分離して、次いでメ
タノールから再結晶して無色鱗片状結晶の目的物40m
gを得た。
【0090】 融点225〜228.5℃(分解) 元素分析値:C1922FN・2/3HO 計算値:C;58.91,H;6.07,N;10.85 実測値:C;58.73,H;5.92,N;10.88
【0091】(試験例1) 抗菌スペクトル 抗菌試験は日本化学療法学会指定の方法に準じて実施し
た。その結果を表1〜表6に示す。
【0092】
【表1】
【0093】
【表2】
【0094】
【表3】
【0095】
【表4】
【0096】
【表5】
【0097】
【表6】
【0098】
【0099】本発明化合物は、グラム陽性菌に対しては
従来知られるシプロフロキサシンより優れ、嫌気性菌に
対しては専門家医に推奨されているメトロニダゾールに
匹敵する高い活性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−214777(JP,A) 特開 昭60−126271(JP,A) 特開 昭59−67269(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] [式中、Rは水素原子または低級アルキル基を、R1
    低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を、Zはハロゲン
    原子または (ここでkは0,1または2であり、R6 は水素原子,
    ハロゲン原子,低級アルキル基あるいは水酸基を、R7
    は水素原子,低級アルキル基あるいは置換低級アルキル
    基を、R8 は水素原子,低級アルキル基,アシル基,ア
    ルコキシカルボニル基あるいはアラルキル基を示す。)
    または、ピロリジノ基,3-ヒドロキシピロリジノ基を示
    す。]で表わされる8-アルコキシキノロンカルボン酸誘
    導体及びその塩並びにそれらの水和物。
  2. 【請求項2】 一般式[I] [式中、Rは水素原子または低級アルキル基を、R1
    低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を、Zはハロゲン
    原子または (ここでkは0,1または2であり、R6 は水素原子,
    ハロゲン原子,低級アルキル基あるいは水酸基を、R7
    は水素原子,低級アルキル基あるいは置換低級アルキル
    基を、R8 は水素原子,低級アルキル基,アシル基,ア
    ルコキシカルボニル基あるいはアラルキル基を示す。)
    または、ピロリジノ基,3-ヒドロキシピロリジノ基を示
    す。]で表わされる8-アルコキシキノロンカルボン酸誘
    導体及びその塩並びにそれらの水和物の、少なくとも1
    種以上を有効成分とする抗菌剤。
  3. 【請求項3】 一般式[II] (式中、Rは水素または低級アルキル基を、R1 は低級
    アルキル基を、X及びYは同一または異なるハロゲン原
    子を示す。) で表わされる化合物と、一般式[III ] Z1 H [III ] [式中、Z1 (ここでkは0,1または2であり、R6 は水素原子,
    ハロゲン原子,低級アルキル基あるいは水酸基を、R7
    は水素原子,低級アルキル基あるいは置換低級アルキル
    基を、R8 は水素原子,低級アルキル基,アシル基,ア
    ルコキシカルボニル基あるいはアラルキル基を示す。)
    またはピロリジノ基,3-ヒドロキシピロリジノ基を示
    す。]で表わされるアミン類とを縮合させることを特徴
    とする一般式[IV] (式中、R,R1 ,XおよびZ1 は前記と同じ。)で表
    わされる8-アルコキシキノロンカルボン酸誘導体および
    その塩並びにそれらの水和物の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式[V] [式中、AlKは低級アルキル基を、R1 は低級アルキ
    ル基を、Xはハロゲン原子を、Zはハロゲン原子または (ここでkは0,1または2であり、R6 は水素原子,
    ハロゲン原子,低級アルキル基あるいは水酸基を、R7
    は水素原子,低級アルキル基あるいは置換低級アルキル
    基を、R8 は水素原子、低級アルキル基,アシル基,ア
    ルコキシカルボニル基あるいはアラルキル基を示す。)
    または、ピロリジノ基,3-ヒドロキシピロリジノ基を示
    す。]で表わされる化合物を加水分解することを特徴と
    する一般式[VI] (式中、R1 ,XおよびZは前記と同じ。)で表わされ
    る8-アルコキシキノロンカルボン酸誘導体およびその塩
    並びにそれらの水和物の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式[VII ] [式中、Rは水素または低級アルキル基を、R1 は低級
    アルキル基を、Xはハロゲン原子を、Z2 (ここでkは0,1または2であり、R6 は水素原子,
    ハロゲン原子,低級アルキル基あるいは水酸基を、R7
    は水素原子,低級アルキル基あるいは置換低級アルキル
    基を、R10はアシル基,アルコキシカルボニル基あるい
    はアラルキル基を示す。)を示す。]で表わされる化合
    物を、脱アシル化ないし脱アラルキル化することを特徴
    とする、一般式[VIII] [式中、Z3 (ここでk,R6 およびR7 は前記と同じ。)を示し、
    R,R1 およびXは前記と同じ。]で表わされる8-アル
    コキシキノロンカルボン酸誘導体およびその塩並びにそ
    れらの水和物の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式[IX] [式中、Rは水素または低級アルキル基を、X及びHa
    lは同一または異なるハロゲン原子を、Z1 (ここでkは0,1または2であり、R6 は水素原子,
    ハロゲン原子,低級アルキル基あるいは水酸基を、R7
    は水素原子,低級アルキル基あるいは置換低級アルキル
    基を、R8 は水素原子,低級アルキル基,アシル基,ア
    ルコキシカルボニル基あるいはアラルキル基を示す。)
    またはピロリジニル基,3-ヒドロキシピロリジノ基を示
    す。]で表わされる化合物を塩基触媒下、一般式[X] R1 OH [X] (式中、R1 は低級アルキル基を示す。) で表わされるアルコールと縮合させることを特徴とす
    る、一般式[IV] (式中、R,R1 ,XおよびZ1 は前記と同じ。)で表
    わされる8-アルコキシキノロンカルボン酸誘導体および
    その塩並びにそれらの水和物の製造方法。
  7. 【請求項7】 塩基触媒がアルカリ金属アルコラートで
    ある請求項6記載の製造方法。
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