JP2597290Y2 - 圧着端子と電線の圧着構造 - Google Patents

圧着端子と電線の圧着構造

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JP2597290Y2
JP2597290Y2 JP1991061916U JP6191691U JP2597290Y2 JP 2597290 Y2 JP2597290 Y2 JP 2597290Y2 JP 1991061916 U JP1991061916 U JP 1991061916U JP 6191691 U JP6191691 U JP 6191691U JP 2597290 Y2 JP2597290 Y2 JP 2597290Y2
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crimping
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朗 伊東
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】本考案は、圧着端子と電線の圧着構造に関
し、特に、圧着端子に圧着接続する細径電線に対して瞬
間的に引張力が作用した時に、引張荷重を緩和して芯線
の切断を抑制出来るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車、OA機器等の高性能化に
伴う各種制御回路の増加等により電線の配線箇所が多く
なり、そのために電線を細径化して軽量化を図る要望が
高まっている。この要望に答えるべく、電線導体の素導
体を改良して強度アップを図り、よって、導体総断面積
を0.05〜0.15mm2程度まで細径化できるようにし
た電線導体を本出願人から特開平3−184210号公
報、特開平3−184211号公報、特開平3−184
212号公報等で提案している。
【0003】また、自動車等の配線では圧着端子を多く
使用しており、電線は図4に示すように圧着端子と接続
されている。即ち、圧着端子1は基板部2の一端に電気
接触部3を、中央部に芯線圧着部4を、他端に被覆圧着
部5を備えており、電線6の芯線7を芯線圧着部4に、
被覆部8を被覆圧着部5内に挿入した状態で、各圧着部
4,5をかしめ圧着し、芯線7および被覆部8の全周を
圧縮する状態で電線6と圧着端子1との圧着接続を行っ
ている。
【0004】上記圧着端子と電線の圧着接続部分におい
て、引張荷重に対する保持は、一般に、芯線7に対する
芯線圧着部4の圧着力により行っており、被覆部8に対
する被覆圧着部5での保持は横ずれ摩耗による切断防止
を図る程度のものとされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のように引張荷重
に対して、芯線圧着部4と芯線7との圧着により保持す
る場合、電線が細径電線であると、引張荷重に対する強
度については芯線での信頼性が低く、芯線が切断して、
断線しやすい問題がある。
【0006】また、芯線7と芯線圧着部4との圧着力を
増大させて引張荷重を向上させようとすると、金属片か
らなる芯線圧着部4の大きな圧着力で細径の芯線を強圧
するため、芯線の撚線素線群の撚り構成が崩れると共に
素線群が圧着力によって塑性変形して機械的性質が低下
し、かつ、芯線圧着部との圧着段階で損傷が生じたり断
線して電気的導通性を損ないやすい問題がある。
【0007】本考案は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、瞬間的に発生する引張力が作用した時に引張力を
緩和および吸収出来る構造として、芯線の切断を防止す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、基板部の前端に電気接触部を有すると共
に後部に被覆圧着部を有し、被覆圧着部と電気接触部の
間に芯線圧着部を有する圧着端子に対して、後端より電
線を挿入して圧着接続するものにおいて、上記圧着端子
に、その基板部の左右両側より一対の突出片を上向きに
突出させた芯線圧着部と被覆圧着部の間で、上記基板部
を曲げ点として後端にかけて上方傾斜する傾斜部を設
け、該傾斜させた被覆圧着部で、被覆された電線部分を
圧着保持させ、該状態でハウジングケース内に収容し、
該ハウジングケースの直線状の上下面に対して平行な上
記圧着端子の軸線方向と同一方向に電線をハウジングケ
ースより引き出し、該状態の電線に作用する引張力で、
上記傾斜部が上記ハウジングケースの下面に当接するま
で押し下げられて、電線を直線状に延ばして張力を緩和
・吸収する構成としている圧着端子と電線の圧着構造を
提供している。
【0009】
【0010】上記圧着端子の基板部に設ける傾斜部は、
上方に傾斜した被覆圧着部で保持される電線がハウジン
グケースの上端に当接しない程度に傾斜させ、前端より
後端にかけて直線状としている場合と比較して電線が湾
曲された状態でハウジングケース内に保持されるように
している。
【0011】
【作用】本考案では、瞬間的に発生する引張力が作用し
た時に、芯線が切断する前に、芯線圧着部より後側の曲
げ点を支点として傾斜部が下方へ押しさげられて直線状
に変形し、湾曲していた電線が直線状に伸びて、瞬間的
な引張荷重が吸収される。このように、引張荷重が作用
した時、まず、傾斜した被覆電線部の直線状態への変形
で引張荷重を緩和・吸収して、芯線に作用するのを時間
的にずらせることができるため芯線が引張荷重により切
断するのを有効に防止することが出来る。
【0012】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例により詳細
に説明する。図1に示す圧着端子10において、基板部
11の前端に電気接触部12を突設し、この電気接触部
12の後方に、基板部11の左右両側より一対の突出片
13aと13bとを突出させてU字溝状の芯線圧着部13
を設けている。この芯線圧着部13の後側の基板部を、
曲げ点Pを支点として後端まで上方に角度θ傾斜させて
傾斜部15としている。この傾斜部15の後端に、左右
両側より一対の突出片14aと14bを突出させて被覆圧
着部14を設けている。
【0013】上記圧着端子10に細径電線20を取り付
ける時、圧着端子10の後端開口より電線20を軸方向
に対して斜めから挿入し、図2に示すように、その先端
に露出させた芯線21を芯線圧着部13に、被覆22で
被覆された電線部分23を被覆圧着部14に位置させて
いる。その際、被覆圧着部14は上方傾斜しているた
め、電線部分23は上方に湾曲した状態となる。この状
態で、芯線圧着部13と被覆圧着部14とをかしめ圧着
して、電線20を圧着端子10に接続している。
【0014】上記圧着端子10に接続された電線20に
対して、図2に示すように、矢印で示す後方へ電線20
を引張する荷重が瞬間的に作用した時、電線20は曲げ
点Pを支点として折り曲げられている傾斜部15を押し
下げ、傾斜部15がハウジングケース16の下面に当接
して直線状態となるまで、即ち、θ=0度となるまで傾
斜部15を変形させる。この傾斜部15の直線状への変
形で、被覆圧着部14で傾斜して湾曲状に保持されてい
た電線20が直線状に延びるため、瞬間点な引張力を緩
和・吸収できる。
【0015】このように、瞬間的に作用する引張力は、
上記したように、傾斜部15の変形により、電線を延ば
して引張力を吸収するため、芯線圧着部13により圧着
された芯線21には引張力が直接的に作用せず、あるい
は作用したとしても緩和させた後に作用するため、芯線
21の切断は効果的に抑止出来る。
【0016】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
に係わる圧着端子を用いて細径電線と圧着すると、圧着
端子は芯線圧着部と被覆圧着部の間を曲げ点として後端
にかけて上方傾斜する傾斜部を備え、傾斜した被覆圧着
部で電線を圧着保持しているため、引張荷重が作用した
時に、瞬間的に電線が傾斜部を押し下げて変形させなが
ら直線状に延び引張力を緩和・吸収でき、よって、芯線
圧着部で圧着された細径の芯線に引張力が直接的に作用
するのを防止あるいは緩和して、芯線の切断を抑止でき
る。
【0017】また、上記のように、端子の基板部の後側
を曲げて傾斜させるだけの極めて簡単な構造であるた
め、コストアップにならずに実施でき、実用的価値の大
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係わる圧着端子および電線を示す斜
視図である。
【図2】 図1の圧着端子と電線との接続状態を示す正
面図である。
【図3】 引張荷重作用時の状態を示す図2と同様な正
面図である。
【図4】 従来の圧着端子を示す正面図である。
【符号の説明】
10 圧着端子 11 基板部 12 電気接触部 13 芯線圧着部 14 被覆圧着部 15 傾斜部 20 電線 21 芯線 22 被覆

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板部の前端に電気接触部を有すると共
    に後部に被覆圧着部を有し、被覆圧着部と電気接触部の
    間に芯線圧着部を有する圧着端子に対して、後端より電
    線を挿入して圧着接続するものにおいて、 上記圧着端子に、その基板部の左右両側より一対の突出
    片を上向きに突出させた芯線圧着部と被覆圧着部の間
    で、上記基板部を曲げ点として後端にかけて上方傾斜す
    る傾斜部を設け、該傾斜させた被覆圧着部で、被覆され
    た電線部分を圧着保持させ、該状態でハウジングケース
    内に収容し、該ハウジングケースの直線状の上下面に対
    して平行な上記圧着端子の軸線方向と同一方向に電線を
    ハウジングケースより引き出し、該状態の電線に作用す
    る引張力で、上記傾斜部が上記ハウジングケースの下面
    に当接するまで押し下げられて、電線を直線状に延ばし
    て張力を緩和・吸収する構成としている圧着端子と電線
    の圧着構造。
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