JP2597288Y2 - 抗菌性布製サイロ - Google Patents

抗菌性布製サイロ

Info

Publication number
JP2597288Y2
JP2597288Y2 JP1993061012U JP6101293U JP2597288Y2 JP 2597288 Y2 JP2597288 Y2 JP 2597288Y2 JP 1993061012 U JP1993061012 U JP 1993061012U JP 6101293 U JP6101293 U JP 6101293U JP 2597288 Y2 JP2597288 Y2 JP 2597288Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth
silo
antibacterial
woven fabric
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993061012U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0726394U (ja
Inventor
義辰 宮地
亮治 篠原
美彦 菅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP1993061012U priority Critical patent/JP2597288Y2/ja
Publication of JPH0726394U publication Critical patent/JPH0726394U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2597288Y2 publication Critical patent/JP2597288Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、サイロの内壁面に付着
残留した食品用粉粒体にカビや細菌等の微生物が増殖す
ることを防ぎ、一層衛生的な状態に保持することができ
る抗菌性布製サイロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サイロまたはホッパー類(以下、「サイ
ロ」という。)は、一般的には、コンクリートまたは金
属製(鉄製あるいはステンレス製)もしくはプラスティ
ック製であって、該サイロから収容粉粒体がほぼ完全に
排出されても、サイロの天井および壁面あるいは底部の
内面には、薄層の粉体が付着残留することは免れない。
さらに、この薄層の粉体に混入する微生物に増殖の機会
が与えられれば、その後、サイロに入出する粉粒体に大
量の微生物が拡散し、食品汚染の源泉となる。
【0003】ここで、サイロ内の微生物の汚染拡散を防
御するには、サイロ内壁に対し、水または熱湯等によ
る定時的な洗浄を行なうか、殺菌剤もしくは抗菌剤を
噴霧または塗布する以外に方法がない。そして、サイロ
において粉粒体を扱う以上、洗浄後に水分が残留するこ
とは粉粒体の変質の原因となるのであるが、サイロ内面
に残留した水分を極めて迅速に除去する手段がないこ
と、とくに、布製サイロにおいて然りである。従って、
サイロの洗浄を水または熱湯等によって行なうことは、
実際上不可能である。さらに、殺菌剤もしくは抗菌剤を
噴霧または塗布する方法は、使用した薬剤の蒸発散また
は剥離のために持続性がないか、あるいは、使用薬剤の
残留が問題となり得るので、食品用粉粒体の容器である
該サイロに適用することは殆ど困難である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従って、前記の問題を
解決し、サイロ壁面に付着する粉粒体内の汚染微生物の
滅菌、もしくは、増殖を防除する能力を有するサイロの
開発を技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、サイロ内面に
付着残留する薄層粉体に永久的抗菌作用を及ぼす布製サ
イロに関するものである。即ち、本考案は、抗菌性繊維
を原糸とする織布を縫製して作成したことを特徴とする
サイロに係るものである。
【0006】以下に本考案について詳細に説明する。本
考案に使用される抗菌性繊維を構成する重合体の種類
は、本考案の効果を損なうことのない繊維形成性重合体
であれば特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレートこれらが第3成
分により変性された共重合ポリエステル、ポリアリレー
ト、ポリカーボネート、ナイロン6、ナイロン66等の
ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレ
ン−エチレン共重合体、ポリブテン等のオレフィン系重
合体、ポリビニルアルコール、ポリウレタンなどの如く
それ自体に抗菌性を有しないもの(以下、「非抗菌重合
体」という。)ならびにそれ自体に抗菌性を有するエチ
レンービニルアルコール系共重合体などがあげられる
が、本考案において、非抗菌重合体としてはエチレンテ
レフタレート系ポリエステルで構成された繊維を使用す
ることが望ましい。また、これらの繊維を構成する重合
体(以下、「重合体」という。)は単独でまたは2種以
上を混合しまたは複合して使用してもよい。
【0007】本考案においては、前記の非抗菌重合体で
ある重合体からなる繊維に抗菌性が付与されていなけれ
ばならず、その付与方法には、抗菌剤を直接繊維表面へ
付与する方法や、予め重合体に抗菌剤を配合させておく
方法があるが、抗菌剤を直接繊維表面へ付与する方法で
は使用時に繊維表面に付着した抗菌剤が脱落する場合が
あり、耐久性のある抗菌性を発現させるためには、予め
重合体に抗菌剤を配合させておく方法がより好ましい。
【0008】本考案に適用可能な抗菌剤は、前記繊維の
紡糸条件下で分解もしくは気散することなく、しかも、
食品衛生上の問題を生ぜずに抗菌性を発現することが必
要であるが、かかる抗菌剤としては、抗菌作用を有する
金属を担持した無機微粒子が最も適切である。なお、こ
こで「担持」とは金属が無機微粒子の基体に対してイオ
ン交換により保持されているものや、金属またはそのイ
オンが単に物理的に無機微粒子中に含有されていること
を意味するものである。抗菌作用を有する金属として
は、例えば、銀、銅、亜鉛、金ならびに白金などが挙げ
られ、これらを1種または2種以上併用使用してもよい
が、何れにしろ、食品安全衛生上問題のない金属を選択
することが好ましい。
【0009】一方、無機微粒子としては、天然または合
成ゼオライト(A型、X型,Y型、T型、高シリカゼオ
ライト、ソーダライト、モデルナイト、チャバサイト、
エリオナイト、アナルサイム等)、溶解性ガラス(硼酸
系、燐酸系等)のような非晶系の固容体、結晶セラミッ
クス(燐酸塩系等)からなる微粒子が使用でき、その平
均粒径は6μm以下、とくに、3μm以下が望ましい。
無機微粒子の粒径が大きい場合には、該粒子を重合体に
練り込んで紡糸する際、フィルター詰まりが多くなった
り断糸したりして安定性が低下するばかりか、得られる
繊維の強度の低下が目立つので好ましくない。また、粒
径が小さ過ぎても、重合体に配合する際に粒子の二次凝
集が生じ易く、粗大粒子を使用した場合と同じ問題点が
生じる場合がある。
【0010】重合体に付与する抗菌作用を有する金属が
担持された無機微粒子、即ち、抗菌剤の量は、通常、重
合体に対し0.05〜15重量%であることが好まし
い。付与量が少ないと充分に抗菌性が発現せず、一方、
多すぎると紡糸時に繊維が切断するなどの不都合が生じ
易い。ここで、抗菌剤の無機微粒子に担持せしめる抗菌
作用を有する金属は、前記無機微粒子に対し0.1〜1
5重量%の量が望ましい。
【0011】繊維の断面形状は、丸断面のほかに偏平断
面、ドッグボーン断面、T型断面、V型断面、Y型断
面、3〜6角断面、3〜14葉断面、中空断面などの任
意の断面形状とすることができ、とくに限定されない。
【0012】繊維の太さもとくに限定されないが、サイ
ロ用織布の強度や通気度との関係から1〜20d、好ま
しくは、3〜15dの単繊維繊度とすることが望まし
い。単繊維繊度が小さ過ぎると、織布としたとき強度が
充分でないので好ましくなく、また、単繊維繊度が大き
い場合には、織布としての強度は出せるが、織布組織内
での糸条間の空隙が大きくなるため、通気度が高くなっ
たり、粉体が織布を抜けるなどの点で問題が生じ易い。
【0013】このような抗菌性繊維は、従来の溶融紡糸
方法に従って製造することが可能であり、ステープル繊
維としてもフィラメントとしても使用できるが、本考案
においては、織布の強度等の物性面からマルチフィラメ
ントとして使用することが望ましい。
【0014】本考案においては、かかる抗菌性繊維単独
で、または、他の繊維と混紡、混繊、引揃え、交撚など
して800〜3000dの糸条とし、常法に従って製織
することによりサイロ用の織布とすることができる。ま
た織組織は特に限定されず、平織、綾織などが採用され
るが、むしろ、平織が望ましい。そして織布を構成する
繊維の約15%以上、好ましくは約30%以上が抗菌性
繊維であれば抗菌性能を発現させることができ、さら
に、織布強度等の物性面から、該織布のために併用する
他の繊維の選択を行なえばよい。また、本考案で使用さ
れる織布は、これをサイロとなした時、該サイロに貯蔵
する粉粒体の微粒子、即ち、粉体が織組織を通過して外
部へ抜けない程度の組織間空隙を有することが重要であ
る。
【0015】本考案の抗菌性布製サイロは従来の織布を
用いた布製サイロの作成と同様の裁断法および縫製法を
使用して作成することができる。即ち、抗菌性織布を所
定の形態に裁断することにより、それぞれを、側壁布
1、天井布2、投入口用布3および排出口用布4とし、
例えば、図1に示すように、側壁布1どうし、ならび
に、側壁布1と天井布2とを、それぞれ縫製部5をもっ
て縫製する。そして、天井布2では投入口用穴を切取
り、ここに投入口用布3を縫製することにより投入口6
を構成する。また、投入口6の反対側の側壁布1どうし
の縫製端の未縫製部には、排出口用布4を縫製すること
により排出口7を構成する。
【0016】側壁布1と天井布2との縫製部5には、別
途裁断したサイロ吊手用布8を環状に整形し対面する裁
断端を、前記縫製部5とまとめて同時に縫製し、サイロ
の吊手9とする。この吊手9は布製サイロを架構に懸架
するためのものである。ここに縫製された布製サイロの
投入口6および排出口7には、該サイロの使用目的に適
合した、それぞれの投入口用金具および排出口用金具を
取り付けることができる。
【0017】布製サイロは、収容する粉粒体の排出を容
易にするために、図1「抗菌性布製サイロの俯瞰図」の
ごとく、その底部を逆釣鐘状とする必要があるので、側
壁布1の裁断に際しては、布片の形状もまた逆釣鐘状で
あることが望ましい。さらに、排出口7を形成する排出
口用布4は、前記のとおり別途裁断してもよいが、側壁
布1と一体のものとして裁断し縫製することも布製サイ
ロの機能に何等障害を与えない。なお、この場合、布製
サイロが、サイロ以外の形態を有する粉粒体を収容する
布製容器であることも可能である。
【0018】
【作用】本考案の抗菌性布製サイロは、サイロ本体の織
布に抗菌性織布を使用するため、食品用粉粒体とともに
サイロに付着する微生物に対し静菌作用発揮し、さら
に、高湿・高温等の悪条件下においても微生物の繁殖を
抑制することができるので、微生物による食品の劣化を
防御することができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例をもってさらに詳細に説明す
る。 (1) 抗菌性布製サイロ用織布とその材質 銀イオンでイオン交換されたゼオライト微粒子(平均粒
径1.6μm)を3重量%含有するポリエチレンテレフ
タレートから通常の溶融紡糸方法で繊維化したステープ
ル繊維とレギュラーポリエステルのステープル繊維を用
い、前者が65%、後者が35%となるようにして紡績
糸(20/4//2)を作製した。次いで、該紡績糸を
緯糸とし、通常のレギュラーポリエステルフィラメント
糸(1000d/1//2)を経糸として、経・緯密度
が46×52(本/インチ)の平織を常法に従って製作
し、これを抗菌性布製サイロ用の織布(以下、「抗菌性
織布」という。)とした。
【0020】 (2) 抗菌性織布の抗菌性能 抗菌性織布の抗菌性能は、その対照に、抗菌性織布を構
成する緯糸から抗菌剤を除外した緯糸と、同様に構成す
る経糸とを用い、経・緯密度もまた同様の平織であるサ
イロ用の織布(以下、「織布」という。)を使用して、
後記する試験例の如く、それぞれに付着する細菌の挙動
を追跡して評価した。
【0021】試験例1. まず、抗菌性織布(以下、「検体1」という。)および
織布(以下、「検体2」という。)の、食中毒菌として
著名な腸炎ビブリオ菌に対する抗菌力につき経時的な試
験を行ない、検体1の抗菌性能を判別した。本試験に
は、腸炎ビブリオ菌としてViblo parahae
molyticus RIND 2210100を使用
した。
【0022】試験菌液は、常法に従って、液体培養した
前記腸炎ビブリオ菌の培養液を、滅菌3%食塩水で10
000倍に希釈する事により得られたが、抗菌力試験
は、該試験菌液の1mlを検体1および検体2の試験布
片に直接滴下してそれぞれを、35℃、6時間あるいは
24時間の保存・培養により行なった。ここで、試験菌
液の腸炎ビブリオ菌の生菌数は、1ml当たり1.1×
105 であった。一方、ペトリ皿にも試験菌液1mlを
滴下し、対照として同様に保存・培養した。
【0023】腸炎ビブリオ菌の生菌数の測定は、保存・
培養後の試験片および対照を、滅菌3%食塩水で洗い出
し、この洗い出し液の生菌数を、常法に従い、3%食塩
加普通ブイヨン培地を用いる平板培養法により行なっ
た。そしてその成績を試験布片または対照当たりに換算
して、その結果をまとめ表1とした。
【0024】
【表1】
【0025】表1から、腸炎ビブリオ菌の生菌数を検体
1と検体2とにつき検討するとき、試験開始6時間後
に、検体2においては7.2×104 が計数されたにも
かかわらず、検体1では洗い出し液を10-2希釈したと
き平板上に全く生菌を見出し得なかった。従って、検体
1の生菌に対する明確な効果を確認することができた。
さらに、24時間後の成績も前記効果を裏付けるもので
あった。即ち、検体1の抗菌性織布は、これを布製サイ
ロに使用する織布として食品衛生上極めて有効なもので
あることを確認した。
【0026】試験例2. 次いで、布製サイロに収容した食品用粉体のサイロ付着
残留部に細菌が汚染したものと仮定し、検体1に特定の
細菌を含む食品用粉体を付着せしめ、その細菌の生菌数
の消長を検定することによってもまた、その抗菌性能を
判別した。ここで、食品用粉体として小麦粉を、細菌と
して食品の細菌汚染の指標となる大腸菌(Escher
ichia coli IFO 3301)とを使用し
た。
【0027】大腸菌は、常法に従い、普通ブイヨン培地
で35℃、16時間の振盪培養をした。ここに得た培養
菌液を滅菌生理食塩水で10倍に希釈して供試大腸菌懸
濁液とした。前記大腸菌懸濁液1mlを小麦粉20gに
噴霧添加し、良く混合したのち、さらに10倍量の小麦
粉を添加混合して大腸菌をほぼ106 /g混合した小麦
粉合計220gを得た。実際に、この小麦粉の大腸菌数
を計数したところ、1.9×106 /gの数値を得た。
そして、この小麦粉を検体1に薄く塗布して付着せしめ
る試験用小麦粉(以下、「菌混合小麦粉」という。)と
した。
【0028】検体1は、試験布片として100cm2
切取り、この布片に2gの菌混合小麦粉を載せたうえ、
スパチュラで薄く全体に引延しつつ塗布付着せしめての
ち、培養器に格納して試験を行なった。また、菌混合小
麦粉もその2gをペトリ皿に入れ、同様に培養器に格納
し、小麦粉中の大腸菌消長の対照とした。
【0029】培養条件は、悪条件でのサイロの使用を想
定して、湿度80%、温度30℃とし、試験開始24時
間後に試験布片を取り出し、試験布片を軽く叩くことに
より菌混合小麦粉を払い落として集め、また、ペトリ皿
に入れた菌混合小麦粉はそのまま、何れも生理食塩水で
希釈分散したのち、それぞれの大腸菌数を大腸菌選択培
地であるデスオキシコレート培地を使用する常法に従っ
て計数し、その結果をまとめ表2とした。
【0030】
【表2】
【0031】表2から、検体1および対照とも、試験開
始24時間後に大腸菌数が減少するが、検体1、即ち、
抗菌性織布にあっては、対照の菌数の減少より大きく、
大腸菌数は小麦粉1g当たり103 の水準であった。こ
れに対し対照では、24時間後に1.2×104 /gの
生菌数を得た。従って、本試験によってもまた、検体1
は、これを布製サイロの織布に使用し、該サイロに粉体
を充填してもなお抗菌性能を織布周辺に及ぼし、食品衛
生上より好ましいものであることを確認することができ
た。
【0032】 (3) サイロの作成 側壁布1の抗菌性織布の裁断には、まず、型紙を作成し
た。即ち、側壁布1用には、上辺巾が200cm、上辺
に対する垂線長が300cm、上辺から垂直に135c
mの位置における上辺に並行な巾が120cmとなるよ
うな逆釣鐘型の型紙を基本とし、排出口用布4の一部に
相当する巾20cm、長さ50cmの長方形の型紙を、
前記逆釣鐘型型紙の最下部のやや上方で巾20cmの部
分に接続して1枚の型紙を作成し、この型紙をもって側
壁布1と排出口用布4とを一体化した側壁布1の型紙と
した。該型紙を用いて抗菌性織布の原反から、側壁布1
と排出口用布4とを一体化した側壁用布1を4枚裁断し
た。
【0033】次いで、同様に抗菌性織布の原反から、2
00cm×200cmの天井布2を1枚と、外円弧7
8.5cm、内円弧63cm、陵30cmの扇形の投入
口用布3の1枚とを裁断したが、天井布2では直径25
cmの投入口用の穴を切り取った。その後、天井布2の
投入口用穴の縁辺と前記投入口用布4の扇形の外円弧部
とを合わせ縫製するとともに、投入口用布4の陵を合わ
せ縫製することにより、外形に裁円錐形の投入口6をも
つ天井布2が完成した。ここで、投入口6を外形裁円錐
形としたのは、サイロに粉粒体投入に際して、布辺の抵
抗を少なくするためのものであるが、投入口6の形態は
円筒形であっても差支えない。
【0034】サイロ吊手用布8は、吊手9として布製サ
イロを架構に懸架するためのものであるため、強靱なも
のであれば如何なる織布を用いてもよいのであるが、本
実施例においては、前記各部を構成する織布と同様に抗
菌性織布を使用した。そして、裁断して用意したサイロ
吊手用布8の大きさと数は60cm×150cmの長方
形のもの4枚であった。
【0035】前記のごとくして準備した天井布2の各辺
と、側壁布1の上辺とに、サイロ吊手用布8の長2辺と
を合わせてそれぞれ縫製し縫製部5を形成するととも
に、天井布2との縫製を終えた側壁布1の隣接する各辺
もまたそれぞれ縫製して縫製部5を形成した。これによ
り、上部に投入口6と吊手9とをもち、下部に側壁と一
体化した排出口7をもつ布製サイロの縫製を終了し、抗
菌性布製サイロの作成を完了した。そして、4個の吊手
9をそれぞれ架構に懸架し、排出口を閉鎖して、小麦粉
を投入口6から投入したところ、その3600kgを収
容することができた。
【0036】
【考案の効果】本考案の抗菌性布製サイロは、食品用粉
粒体とともにサイロに付着する微生物に対し静菌作用発
揮し、さらに、高湿・高温等の悪条件下においても微生
物の繁殖を抑制することができるので、微生物による食
品の劣化を防御することができ、食品衛生上極めて優れ
たサイロである。従って、食品業界に資するところが甚
だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】抗菌製布製サイロの俯瞰図である。
【符号の説明】
1 側壁布 2 天井布 3 投入口用布 4 排出口用布 5 縫製部 6 投入口 7 排出口 8 サイロ吊手用布 9 吊手
フロントページの続き 審査官 大久保 好二 (56)参考文献 特開 平1−213187(JP,A) 特公 昭63−54013(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 88/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌性繊維を原糸とする織布を縫製して
    作成したことを特徴とする布製サイロ。
JP1993061012U 1993-10-19 1993-10-19 抗菌性布製サイロ Expired - Fee Related JP2597288Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993061012U JP2597288Y2 (ja) 1993-10-19 1993-10-19 抗菌性布製サイロ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993061012U JP2597288Y2 (ja) 1993-10-19 1993-10-19 抗菌性布製サイロ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0726394U JPH0726394U (ja) 1995-05-16
JP2597288Y2 true JP2597288Y2 (ja) 1999-07-05

Family

ID=13158999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993061012U Expired - Fee Related JP2597288Y2 (ja) 1993-10-19 1993-10-19 抗菌性布製サイロ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2597288Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6354013A (ja) * 1986-08-22 1988-03-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子チユ−ナの電源供給装置
JPH0764375B2 (ja) * 1988-02-18 1995-07-12 株式会社タクマ 無菌貯留設備の排気部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0726394U (ja) 1995-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1272037B1 (en) Antimicrobial and antiviral polymeric materials
US5945211A (en) Composite material carrying zinc oxide fine particles adhered thereto and method for preparing same
US6585767B1 (en) Antimicrobial suturing ring for heart valve
WO2000032247A2 (en) Antimicrobial fabric and medical graft of the fabric
US20040247653A1 (en) Antimicrobial and antiviral polymeric materials and a process for preparing the same
WO2007087326A1 (en) Air filter having antimicrobial property
JP2004513250A (ja) 多糖類繊維
CN108864451A (zh) 载银无机粘土和生物基材料复合膜及其制备方法
JP2597288Y2 (ja) 抗菌性布製サイロ
JP3071594B2 (ja) 芯鞘型消臭抗菌性複合繊維
EP0772975A2 (en) Microbes-removing material
JPS6342917A (ja) 吸着活性繊維の製造方法
CA2049291A1 (en) Process for preparing bactericidal matrices
CN113069587B (zh) 一种透湿、止血、抗菌伤口敷料及其制备方法
JPH0221916A (ja) フィルタ
JP4914541B2 (ja) 機能性フィルタ濾材およびそれを用いた機能性フィルタ
JPH07258972A (ja) キトサンとタンパク質材料との複合素材
JPH06154592A (ja) 吸着性組成物およびその製造法
JP7323742B2 (ja) 芽胞形成菌含有抗菌性レーヨン繊維
JPH0557002A (ja) 抗菌性不織布
JP2648282B2 (ja) Mrsa用殺菌剤
JPH03186309A (ja) エアーフィルター
JPH08155480A (ja) 抗菌性水処理用媒体
JPH05345010A (ja) 抗菌性ビード及びその製造方法
JP3629501B2 (ja) 抗菌性水切り袋

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees