JP2597106B2 - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射装置

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JP2597106B2 JP24890287A JP24890287A JP2597106B2 JP 2597106 B2 JP2597106 B2 JP 2597106B2 JP 24890287 A JP24890287 A JP 24890287A JP 24890287 A JP24890287 A JP 24890287A JP 2597106 B2 JP2597106 B2 JP 2597106B2
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vapor
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弘 海老野
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの燃料噴射装置、特にその高温時
の始動性の改善に関するものである。
(従来技術) 燃料噴射式エンジンでは、通常、エンジン回転数と吸
入空気量に基づいて設定される基本的な燃料噴射量に、
水温,吸気温等による種々の補正値を掛けた形で制御量
を決定し、デューティー制御によって燃料噴射量を制御
する。また、エンジン始動時には、エンジン温度に応じ
た始動時噴射パルス巾を演算し、やはりエンジン回転に
同期して燃料を供給している。
ところが、このように始動時に、エンジン温度により
設定されたパルス巾で、エンジン回転数に同期して燃料
を噴射するようなものでは、高温下の再始動時のよう
に、燃料温度が高くて、ベーパの発生により燃料中に気
泡が生じた場合に、リーン化して始動性が悪くなるとい
う問題があった。とくに、アルコール分の多い燃料を使
用した場合などはこの問題が顕著である。また、通常の
ガソリンの場合でも、その成分は一律でないので、ベー
パの発生し易いガソリンを使用したときに同じような問
題が発生する。このような高温下の再始動時における始
動性を改善するために、最初からベーパの発生を見込ん
だ値に始動時噴射量を設定すると、逆に、ベーパ発生の
無い始動においてオーバリッチとなり始動性が悪化す
る。また、このような燃料温度の高い状態に限定して、
ベーパを発生し易い燃料に合わせた始動時噴射パルス巾
に設定することも考えられるが、そのようにすると、ベ
ーパ発生の少ない燃料を用いた場合にオーバリッチとな
り始動できなくなる。
従来、例えば特開昭59−96439号公報に記載されてい
るように、高温時の始動性を改善するため、燃料温度が
高いときに燃料噴射圧力を高めて始動時噴射量を増大す
るようにしたものも提案されているが、このように単に
燃圧を高めるのでは、成分の違う燃料を使用するときの
上記問題点はやはり解決できない。
(発明の目的) 本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、
ベーパが発生しない始動時の始動性不良を招くことな
く、ベーパが発生した場合の始動時のオーバリーンを回
避して始動性の悪化を防止することを目的としている。
(発明の構成) 本発明は、ベーパが発生した場合の始動時の特性とし
て、初爆がきて一度回転が上がった後また回転が落ちて
しまい、しばらくして燃料がたまったときにまた立ち上
がるといった現象が続くことに着目し、高温時における
このような現象からベーパの発生を判定してベーパ発生
の有無に合わせた的確の始動時噴射制御を行うようにし
たものであって、その構成はつぎのとおりである。すな
わち、本発明に係るエンジンの燃料噴射装置は、エンジ
ンがクランキング状態にあることを検出するクランキン
グ検出手段と、燃料温度に関連したエンジン温度を検出
する温度検出手段と、エンジン回転数を検出する回転数
検出手段と、前記クランキング検出手段と回転数検出手
段の出力信号に基づいてエンジンの初爆発生を判定する
初爆判定手段と、前記温度検出手段により検出したエン
ジン温度が所定値以上で、かつ、前記初爆判定手段によ
って初爆発生が判定された後エンジン回転数が所定回転
数以下に低下したことを見て燃料中のベーパ発生を判定
するベーパ発生条件判定手段と、該ベーパ発生条件判定
手段の出力を受けてベーパ発生時に非同期噴射信号を発
生する非同期噴射信号発生手段と、該非同期噴射信号発
生手段の出力信号に基づいてエンジンに非同期の始動用
燃料を噴射する燃料噴射手段とを備えたことを特徴とし
ている。
(作用) クランキング状態にあり、しかもエンジン回転数がク
ランキング回転数より高い所定値を1度でも越えたこと
を検出することによって、まず、エンジンの初爆発生の
判定がなされる。また、燃料温度に関連したエンジン温
度を検出し、それが、ベーパ発生の恐れがある所定値に
達している場合であって、しかも、エンジン回転数が初
爆後前記所定値以下に低下したことが検出されたとき、
燃料中に実際にベーパが発生しているものと判定され
る。そして、このようにベーパ発生が判定されると、そ
れを受けてパルス巾の大きい非同期噴射信号が出力さ
れ、その非同期噴射パルスが通常の始動時噴射パルスと
は別に燃料噴射手段に印加される。このようにして始動
時噴射量が増大しリーン化が抑制されるので、エンジン
が速やかに完爆状態となる。また、多量の燃料と一緒に
ベーパも抜けるので、始動後の燃焼が安定する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本発明の一実施例を示す全体図である。
この実施例において、エンジン1の吸気通路2には燃
料噴射用のインジェクタ3が配設されている。そして、
このインジェクタ3を駆動制御するコントロールユニッ
ト4が設けられ、コントロールユニット4には、スロッ
トル弁5上流のエアフローメータ6からの吸入空気量信
号のほか、回転センサ7の出力信号,シリンダブロック
8のウォータジャケット9に設けられた水温センサ10の
出力信号,スタータのオン・オフ状態を示すスタータ信
号といったものが入力される。エンジン1の排気通路11
には触媒装置12が配設されている。
通常運転時、インジェクタ3に印加される噴射パルス
のパルス巾は、吸入空気量とエンジン回転数に基づく基
本噴射量に種々の補正を加えた形で決定される。また、
始動時には、上記基本噴射量に関係なくエンジン水温に
応じてパルス巾が設定され、それにより、通常はエンジ
ン回転に同期してインジェクタが駆動制御される。しか
し、始動時に、燃料温度が高くて、ベーパを発生したた
めにエンジンが立ち上がらないというときは、そのよう
な、初爆はするけれども完爆に至らないという現象を検
出してパルス巾の大きな非同期噴射を行う。そして一回
の非同期噴射で完爆しないときは、同じような現象をも
う一度検出して再度非同期噴射を行う。
このような始動時の特性は第3図に示すとおりであ
る。同図において、(イ)は始動時噴射信号を、(ロ)
はエンジン回転数特性を、また(ハ)はスタータ信号の
オン・オフ状態を示している。
スタータ信号がオンになるとインジェクタには第3図
(イ)に示すようなパルス巾t1の始動時噴射パルスが印
加され、短時間のうちに初爆が発生する。しかし、ベー
パの発生により混合気がリーン化しているときは、同図
(ロ)に示すように、一旦は回転が上がってもすぐまた
落ちてしまい、しばらくして燃料がたまるとまた一時的
に立ち上がろうとする。この、回転が落ちてからまた立
ち上がろうとするまでの時間は、あまり変化がない(n
=a)。そこで、このように一度回転が落ちて所定時間
aたった時に同図(イ)にt2で示すようにパルス巾の大
きい非同期噴射パルスを印加し完全に立ち上がらせる。
つぎに、このような制御を実行するフローチャートを
第4図によって説明する。なお、図中S1〜S19は各ステ
ップを示している。
スタートし(S1)、S2でまずエンジンがクランキング
中かどうかを見る。これは、イグニッションスイッチが
入った状態でスタータのオン・オフ信号を検出すること
により判定する。
クランキング状態を脱している(すなわちS2でNO)と
いうときは、S3,S4で後述のn(タイマー条件)および
x(初爆判定フラグ)をいずれも解除して通常運転時の
噴射パルス巾演算を行う(S5)。
S2でYES、つまりクランキング中ということであれ
ば、つぎにS6でエンジン水温Twを読み込む。そして、S7
へ行って、n<a、すなわちエンジンが立ち上がらない
状態のまま所定時間a経っていないかどうかを判定す
る。
最初、エンジンは立ち上がっていないが、まだ所定時
間経っていないということで、S8でエンジン回転数Neを
読み込み、つぎにS9へ行ってエンジン回転数Neが初爆発
生を示す所定値Cを越えているかどうかを判定し、つい
でS10でフラグxが立っているかどうか、つまり初爆が
すでにあったかどうかを判定するが、当初はこれらがい
ずれもNOであるので、S11へ行って通常の始動時噴射パ
ルス巾t1を演算さする。
つぎに、S9でNe>Cになれ、S12でフラグxを立て
る。そして、そのままエンジンがかかってしまえばS3
S5へ行って通常運転に入るが、エンジンがかからない場
合は、再び回転が落ちるのでフラグxが立ったままS13
へ行ってタイマー条件をセットする。
そして、S7でNO、つまり初爆後回転が落ちた状態で所
定時間a経ったということになれば、S14へ行って、エ
ンジン水温Twがベーパ発生の可能性のある所定温度bよ
り低いかどうかを判定する。
エンジン水温Twが所定値bより低いときは、トラブル
の原因が他にあるということで、何もしないが、Twがb
に達しているという場合にはS15,S16でnおよびxをク
リアし、S17へ行って通常の始動時噴射パルス巾t1を一
定比率(α)だけ増巾したパルス巾の非同期噴射パルス
を設定し、S18へ行ってインジェクタを駆動して非同期
噴射を行う。
なお、上記実施例ではエンジン水温の検出によって、
ベーパ発生条件としての燃料温度を推定するようにして
いるが、勿論、燃料温度を直接検出するよう構成するこ
とも可能である。
(発明の効果) 本発明は以上のように構成されているので、ベーパの
発生が少ない燃料を使用したときにオーバリッチによる
始動不良を招くことなく、ベーパ発生が多い燃料を使用
するときのリーン化を回避して始動性の悪化を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体構成図、第2図は本発明の一実施
例を示す全体図、第3図は同実施例の特性を示すタイム
チャート、第4図は同実施例の制御を実行するフローチ
ャートである。 1:エンジン、3:インジェクタ、4:コントロールユニッ
ト、6:エアフローメータ、7:回転センサ、10:水温セン
サ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンがクランキング状態にあることを
    検出するクランキング検出手段と、燃料温度に関連した
    エンジン温度を検出する温度検出手段と、エンジン回転
    数を検出する回転数検出手段と、前記クランキング検出
    手段と回転数検出手段の出力信号に基づいてエンジンの
    初爆発生を判定する初爆判定手段と、前記温度検出手段
    により検出したエンジン温度が所定値以上で、かつ、前
    記初爆判定手段によって初爆発生が判定された後エンジ
    ン回転数が所定回転数以下に低下したことを見て燃料中
    のベーパ発生を判定するベーパ発生条件判定手段と、該
    ベーパ発生条件判定手段の出力を受けてベーパ発生時に
    非同期噴射信号を発生する非同期噴射信号発生手段と、
    該非同期噴射信号発生手段の出力信号に基づいてエンジ
    ンに非同期の始動用燃料を噴射する燃料噴射手段とを備
    えたことを特徴とするエンジンの燃料噴射装置。
JP24890287A 1987-09-30 1987-09-30 エンジンの燃料噴射装置 Expired - Lifetime JP2597106B2 (ja)

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JP2812102B2 (ja) * 1992-10-15 1998-10-22 株式会社デンソー 内燃機関の燃料供給装置
US5577482A (en) * 1992-10-15 1996-11-26 Nippondenso Co., Ltd. Fuel supply system for internal combustion engines
KR100333869B1 (ko) * 1999-11-01 2002-04-25 류정열 자동차의 시동성 향상 방법

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