JP2597093B2 - 芝の植付又は保護方法 - Google Patents

芝の植付又は保護方法

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JP2597093B2 JP62017888A JP1788887A JP2597093B2 JP 2597093 B2 JP2597093 B2 JP 2597093B2 JP 62017888 A JP62017888 A JP 62017888A JP 1788887 A JP1788887 A JP 1788887A JP 2597093 B2 JP2597093 B2 JP 2597093B2
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一雄 杉中
資忠 松島
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一雄 杉中
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ゴルフ場他各種の競技場、公園等における
芝生を踏害から保護すると共に、併せて芝自体の目詰り
を防ぎ、長期に亙り芝生の美観を維持させるための芝の
植付又は保護方法に関する。
芝はイネ科(F.Gramineae)、シバ属(G.Zoysia)に
属する匍匐性の植物であるが、丈夫で乾燥に耐え、余り
手入れを必要とせず、しかも美観を呈するため、既に奈
良時代から庭園等に植栽されてきた。近年に至り、ゴル
フその他各種競技・スポーツの振興、公園施設の充実、
航空機の発展等の事情に伴い、芝生の受容は益々広が
り、ゴルフ場その他各種運動競技施設、公園、個人の庭
園、飛行場、駅前の広場等を始め、砂防工事等に至るま
で極めて広く利用されている。
上のように、芝は比較的強健な植物ではあるが、ゴル
フ場におけるティーグラウンド、カート道路、グリー
ン;野球場等のフィールド、ローンテニス場の如く多数
の人々に繰り返し踏まれる場所では、地上部の葉や茎が
擦り切れたり、次第に地盤が固まって目詰まりを生じる
のを避け難い。特に、踏圧による目詰まりに起因する根
呼吸の阻害は、植物の呼吸商を増加させ、植物の主エネ
ルギー源となる含水炭素のクレブスサイクルをブロック
するのみでなく、排水の不良化に基づく根の対微生物抵
抗性の低下、延いては根腐れ病発生の誘因となる。そし
て一旦このような状態になると当然植物は活力を失い、
終には地面が露出して芝生としての生命が失われるよう
になる。
以上の如く芝生管理上の問題点に鑑み、近来では、野
球場の如き一部の競技施設において在来の天然芝生を人
工芝生に置き変えようとする動きがある。しかし人工芝
生は飽くまで代用物であって、到底天然芝の風合い、感
触に及ばない。のみならず高価であって、しかも排水処
理などの施工自体にも多額の経費を必要とするという欠
点がある。
そこで芝生の損傷や目詰りを幾分とも改善せんがた
め、第7図に示すような多数の環状体(r,r・・)を縦
横の継手部(j,j・・)により一体化して成る保護マッ
ト(M)が開発され、これを芝生面に敷設する試みがな
されている。しかしこの公知のマットでは、環状体
(r)内から伸び出した走茎(ランナー)が自由に遊走
するのを阻止するから、勢い当該走茎は上方へ又は環状
体の壁を越えて側方へ伸張せざるを得ないが、そうなる
と、上方へ伸びた走茎は折角平坦に刈り込まれた芝生面
に不快な波打ちを発生させ、一方土中へ伸びた走茎は、
土壌内に跋扈して空気の流通を妨げ、根呼吸を障害す
る。加えて、折角水平に伸張できた走茎の多くも、環状
体(r)の上面と靴底との間に挟まれて切断され又は重
大なダメージを受けることが少なくない。
以上の事情により、上記公知保護マットは、踏害から
芝生を守るには不充分である。
以上の事情に鑑み、本発明は、ゴルフ場他各種の競技
場、公園等における芝生を踏害から保護すると共に、併
せて芝自体の目詰りを防ぎ、長期に渡り芝生の美観を維
持させることができる新規な芝の植付又は保護方法を提
供するのを目的とする。
以上の目的を達成せんがため、本発明に係る芝の植付
又は保護方法は、頂部と谷部との間に孔又は空間部を備
え、かつ、少なくとも踏圧に耐える程度の機械的強度を
有する耐食材料製の透水性構造体を芝面に載せた後、目
土を施すことを特徴とする。
以下、発明の構成要素につき解説する。
ここに「耐食材料からなるジグザグ状の構造単位体が
格子状に組み立てられ各交点に頂部又は谷部が位置し、
少なくとも踏圧に耐える程度の機械的強度を有する透水
性構造体」というのは、例えば熱可塑性プラスチック
ス、硬質ゴム、セラミックス又はステンレススチール;
アルミニウム、銅、亜鉛若しくはそれらの合金のような
耐食性剛性材料から作られた実質的に高部と低部とを備
える透水性の構造体を云い、この条件を満足するもので
あれば、具体的な構造がどうであるかを問わない。例え
ば; 第1図に示す、透水性構造体がジグザグ状の板状単
位体を格子状に組み立てた形状を有すると共に、好まし
くは、該単位体に走茎の通過を許す孔が穿たれている構
造及びその変形、 第2図に示す、透水性構造体がジグザグ状の構造単
位体の頂部及び谷部が面に構成され各面に孔が穿たれて
いて、1つの頂部(または谷部)とそれを取り巻く4つ
の谷部(または頂部)からなる四角錐型支持構造が形成
され、かつ四角錐型支持構造の頂部を上にした正立型と
頂部を下にした倒立型とが交互に組合わされて構成され
ている構造及びその変形、 第3図に示す、網状構造体及びその変形、 第4図に示す、中空四角錐難窓付構造体及びその変
形、 等を例示することができるが、勿論これらに限るもので
はない。以下これらに付き説明を補足する。
の格子状構造体(1A)(第1図参照)は、夫々等ピ
ッチでジグザグ状をなす単位板(2)を格子状に組み合
わせることにより構成され、各板には複数の透孔(3,3
・・)が穿たれているのが好ましい。この構造体は垂直
及び水平方向に充分な空間部(4)(孔部(3)を含
む)を有し、かつ機械的強度も充分であるから、下に敷
かれた芝の根及び走茎の成長を阻害しないと共に、踏圧
による土壌の圧密化を効果的に阻止する。但し実施面に
おいて、工業的生産手段として重要な射出成形手段によ
る一体的成形が困難であるため、単位片を組み立てる手
段を必要とするのが難点である。なお、以下の諸例を通
じ、構造体の高さ(略々頂部/谷部間の距離)は2〜5c
m程度の範囲から選ぶのが好適である。
の截頭円錐形構造体(1B)(第2図参照)は、実質
的に上記の格子状構造体の各格子を壁(5)で包囲す
ると共に、この壁に透孔(6)を付加した構造を有し、
幾何学的には、頂面及び底面の欠除した正逆截頭円錐体
(円錐台)の共軛体と定義される。各截頭円錐体の頂面
の透孔(7)、各円錐体の壁面の透孔(6)及び各截頭
円錐体間の間隙(空間部)(4)は、芝の根及び走茎の
伸張に充分なスペースを与える。しかも前者と異なり、
(a)射出成形手段の適用が可能であること及び(b)
各単位構造体の接続が容易であること(図中隣接する各
二辺に設けれた突起(8,8・・)及びリング(9.9・・)
は接続用の部材であって、夫々隣接する単位体のリング
及び突起と結合しうる。)などの特徴により、実用上優
れている。
網状構造体(1E)は、例えば夫々全波波状をなす単
位硬質プラスチック線条(13)を直角に組み合わせるこ
とにより形成される。所望により、各線条は半波波状と
されても或は鋸歯形とされてもよい。
の構造体(1F)は、剛性樹脂製の基板(14)の面上
に多数の正四角錐形の突起(15,15・・)を方陣状に配
置すると共に、各四角錐の錐面及び底面に開口部(16,1
6・・)を穿つ一方、前記基板(14)の下面にスパイク
(17,17・・)を垂設してなる。
本例構造体の作用効果も前各例のものと殆ど同じであ
るが、スパイク(17)が存在するため、安定した装着状
態が得られ、隣接構造体間の接続及び装着後のクラブと
の接触による妄動が防止されるのみでなく、スパイク
(17)が踏圧による根締まりを防止する。
第5図は、以上の構造体を用いて芝生地を植え付ける
場合の作業手順を示す。
先ず、植え付け予定地の土壌(E)をよく耕した後、
深さA+B(但しAは構造体の高さ;Bは芝生地(L)の
厚さとする)程度掘下げる。勿論、土壌改良の目的で
砂、畑土、培養土、堆肥、バルク、油粕その他の下層材
を散布する場合は、該材層の厚さだけ深く掘下げる(本
図イ)。
次いで掘下げ面上(砂、畑土、培養土等を散布した場
合は更に散布面上)に焼いた畑土(S)を被せ、更にそ
の上に芝生地(L)を適当な間隔を隔てて敷設する。
(本図ロ)。
その後、芝生地(L)上に構造体(1)(図では構造
体(1B))を載せ、その上から目砂(S′)を構造体
(1)が隠れる程度に散布して鎮圧後、散水して施工を
終える(本図ハ)。
以上、芝生地を張り付ける場合に付き説明したが、既
に形成された芝生上に保護材として本構造体を敷設する
のも当然に可能であり、この場合は上のハ図の作業のみ
を行えば足る。
以上の発明方法によれば、活着した芝は、第6図に示
す如く構造体内部の空間や透孔を通して自由に走茎や根
を伸ばして成育し、終には構造体と一体化する。そして
脚や車輪による鉛直方向への負荷を受けたときでも構造
体が該負荷を支持し、根や走茎への加圧を阻止するか
ら、芝の生命である根部の圧密化が防止される。このた
め、芝生は多人数による踏圧を受けても踏害を蒙り難
く、長く活性を保つ。なお、圧密化が起こり難いため、
スパイク作業を省略し又は簡略化できることも管理上見
逃せない利点である。
因に、以上の作用効果は既成の芝生面に敷設した場合
でも殆ど同じであって、古い芝生から派生したランナー
は新しい目砂層内で増殖して根を伸ばすから、冬期の目
砂散布を兼ねて本作業を行うと、老化した芝生を若返ら
せることができる。
なお、以上シノバ及びその園芸品種であるコウライシ
バ、チョウセンシバ、ビロードシバ等のシバ属植物を対
象に説明したが、本発明が洋シバと称されるケンタッキ
ー・ブルーグラス、ウッド・メドーグラス、クーピング
・ベント、レッド・トップ、アストリア・ベント、イタ
リアン・ライ、レッド・フェスキュー等のウシノケグサ
属(G.Festuca)、コヌカグサ属(G.Agrostis)、イナ
ゴツナギ属(G.Poa)その等のイネ科植物からなる芝の
育成乃至芝生の保護にも適用できるものであることは当
然である。
以上説明した通り、本発明は、ゴルフ状他各種の競技
場、公園等における芝生を踏害から保護すると共に、併
せて芝自体の目詰まりを防ぎ、長期に亙り芝生の美観を
維持させることができる新規な芝の植付又は保護方法を
提供できることにより、民生並びに関連産業上寄与しう
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、本発明の実施に利用しうる透水性
構造体の夫々異なった形態を示す平面図(イ)及び断面
図(ロ)、第5図は、発明方法の実施工程を例示する説
明的断面図、第6図は、発明方法を実施した芝の発育状
態を例示する断面図、第7図は、公知の芝生用踏害防止
具を例示する斜視図である。各図中の符号の意味は下述
の通り: 1A,1B,1E,1F:本発明実施用透水性構造体: ・2:1Aの単位板; ・・3:1Aの透孔; ・5:1Bの単位截頭円錐体の壁部; ・・6:5の透孔、7:1Bの頂面の透孔; ・8及び9:1Bの接続用突起及びリング; ・13:1Eの単位線条; ・14:1Fの基板; ・・15:14上の突起; ・・・16:14及び15の開口部; ・・17:14のスパイク; ・4:1A〜1Gの空間部; M:公知保護マット; ・r:Mのリング状部、j:r間の継手部; E:土壌、L:芝生地、S:畑土、S′:目砂。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐食材料からなるジグザグ状の構造単位体
    が格子状に組み立てられ各交点に頂部又は谷部が位置
    し、少なくとも踏圧に耐える程度の機械的強度を有する
    透水性構造体を芝面に載せた後、目土を施すことを特徴
    とする芝の植付又は保護方法。
  2. 【請求項2】ジグザグ状の構造単位体が、板状体で走茎
    の通過を許す孔が穿たれている特許請求の範囲第(1)
    項記載の方法。
  3. 【請求項3】ジグザグ状の構造単位体の頂部及び谷部が
    平面に構成され各平面に孔が穿たれている特許請求の範
    囲第(1)項記載の方法。
  4. 【請求項4】耐食材料が熱可塑性プラスチックスである
    特許請求の範囲第(1)項記載の方法。
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