JP2596968B2 - シアノヒドリンヨードプロパルギルエーテル、その製法と殺微生物剤 - Google Patents

シアノヒドリンヨードプロパルギルエーテル、その製法と殺微生物剤

Info

Publication number
JP2596968B2
JP2596968B2 JP63113695A JP11369588A JP2596968B2 JP 2596968 B2 JP2596968 B2 JP 2596968B2 JP 63113695 A JP63113695 A JP 63113695A JP 11369588 A JP11369588 A JP 11369588A JP 2596968 B2 JP2596968 B2 JP 2596968B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyanohydrin
iodopropargyl
alkyl
ether
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63113695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63287760A (ja
Inventor
ゲロルト・シヤーデ
ビルフリート・パウルス
ハンス−ゲオルク・シユミツト
Original Assignee
バイエル・アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイエル・アクチエンゲゼルシャフト filed Critical バイエル・アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JPS63287760A publication Critical patent/JPS63287760A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2596968B2 publication Critical patent/JP2596968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N37/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids
    • A01N37/36Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids containing at least one carboxylic group or a thio analogue, or a derivative thereof, and a singly bound oxygen or sulfur atom attached to the same carbon skeleton, this oxygen or sulfur atom not being a member of a carboxylic group or of a thio analogue, or of a derivative thereof, e.g. hydroxy-carboxylic acids

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なシアノヒドリンヨードプロパルギルエ
ーテル、その製造方法及び物質の保存における殺微生物
剤(microbicide)としてのその使用に関するものであ
る。
抗微生物特性を有するヨードプロパルギルエーテルは
既知である(例えばドイツ国特許出願公開第3,224,503
号及び同第3,526,789号参照)。しかしながら、これら
の公知の化合物の殺微生物特性は多くの応用分野で不適
当である。かくて、例えばドイツ国特許出願公開第3,22
4,503号に記載されるヨードプロパルギルエーテルはあ
る有害な微生物に対してのみ十分ば活性を有する。ドイ
ツ国特許出願公開第3,526,789号に記載されるヨードプ
ロパルギルエーテルは良好な殺微生物活性を有するが、
それにもかかわらずこのものは工業材料に対する殺微生
物剤としては不適当であり、その理由はこのものがこの
用途に必要とされるリーチング(leaching)に対する耐
性を有していないからである。
あるシアノヒドリンから誘導されるヨードプロパルギ
ルエーテルが既知のヨードプロパルギルエーテルと比較
して改善された殺微生物を有し、増大された作用のスペ
クトルを有し、そしてまた塗料に用いる際に必要とされ
るリーチングに対する高い耐性を有することが見い出さ
れた。
かくて本発明は式 式中、Rは随時C1〜C4−アルキルまたはハロゲンで置
換され得るC1〜C10−アルキル、C2〜C10−アルケニル、
C5〜C8−シクロアルキルまたは−シクロアルケニルを表
わす、 の新規なシアノヒドリンヨードプロパルギルエーテルに
関するものである。
好適なアルキル基は炭素原子2〜7個を有するもので
あり、好適なアルケニル基は炭素原子2〜5個を有する
ものであり、好適なシクロアルキル基は炭素原子6また
は7個を有するものであり、そして好適なシクロアルケ
ニル基は炭素原子6または7個を有するものであり、そ
の際にシクロアルキル及びシクロアルケニル基は随時メ
チルエチル、プロピル、塩素または臭素で置換すること
ができる。挙げ得る例には次のものがある:エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、1−エチ
ル−ペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシ
ル、シクロヘキセニル及びメチル−シクロヘキヘキセニ
ル、好ましくはエチル、プロピル及びシクロヘキセニ
ル、そして特に好ましくはシクロヘキセニル。
更に本発明は式 式中、Rは随時C1〜C4−アルキルまたはハロゲンで置
換され得るC1〜C10−アルキル、C2〜C10−アルケニル、
C5〜C8−シクロアルキルまたは−シクロアルケニルを表
わす、 のシアノヒドリンヨードプロパルギルエーテルを製造す
る際に、式II 式中、Rは上記の意味を有する、 のシアノヒドリンプロパルギルエーテルを溶媒及び/ま
たは希釈剤の存在下及び塩基の存在下にて、−10〜+30
℃の温度でヨウ素化剤と反応させることを特徴とする、
該シアノヒドリンヨードプロパルギルエーテルの製造方
法に関するものである。
本発明による方法に使用し得るヨウ素化剤にはヨウ素
並びに/または酸化剤例えば次亜塩素酸ナトリウム、次
亜塩素酸カルシウム及び/もしくは過酸化水素の存在下
でヨウ素イオンを供給し得る化合物例えばヨウ化ナトリ
ウム及びヨウ化アンモニウムがある。
適当な塩基は無機並びに有機塩基の両方例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カルシウム、ナトリウムメチラー
ト、カリウムt−ブチラート及び/またはナトリウムイ
ソブチラート、好ましくは水酸化ナトリウム及び/また
はナトリウムメチラートである。
本発明による方法に適する溶媒には例えば水またはア
ルコール例えばメタノール及びエタノール或いはその混
合物がある。
ヨウ素化は好ましくは−5〜20℃の温度で行う。
本発明によれば、式IIのプロパルギルエーテル約1モ
ルをヨウ素化剤約1.0〜1.5モル、好ましくは1.0〜1.2モ
ルと共に用いる。
塩基並びに溶媒及び/または希釈剤の最も好ましい量
は各々の場合に予備実験により容易に求め得る。通常一
般式IIのプロパルギルエーテル1モル当り約1〜5、好
ましくは1.2〜3モル塩基並びに等量〜5倍、好ましく
は2〜3倍重量の溶媒及び/または希釈剤を用いる。
一般式IIのプロパルギルエーテルはある場合に公知で
ある[Synth.Commun.(4)、273〜281(1977)]。
これらのものは一般式 のシアノヒドリンを塩基の存在下でハロゲン化プロパル
ギルと反応させることにより得ることができる。ここで
はシアノヒドリンIIIを単離せずに、単にこれらのもの
をその場で(in situ)で調製し、そしてこれらのもの
を更に直ちにハロゲン化プロパルギルと反応させること
が有利であり得る[Can.J.Chem.55、4200(1977)と同
様]。
本発明による新規なシアノヒドリンヨードプロパルギ
ルエーテルは植物に対する微生物を防除する際の活性化
合物として、殊に微生物により分解され得る工業材料に
使用し得る。
本発明によれば、工業材料は工業に使用するために処
理された非生物材料である。微生物的変性または破壊に
対して本発明による活性化合物により保護される技術的
材料は例えば接着剤、サイズ(size)、紙及びカード、
織物、皮革、木材、塗料及びプラスチック製品、冷却用
潤滑剤並びに微生物により損傷されるか、または分解さ
れ得る他の材料である。また保護される材料に関して、
微生物の増殖により損傷され得る生産ラインの部品例え
ば冷却水循環系を挙げ得る。本発明に関して好適なもの
として挙げ得る工業材料には接着剤、サイズ、紙及びカ
ード、皮革、木材、塗料、冷却用潤滑剤及び熱移動液が
ある。
挙げ得る工業材料を劣化させるか、または変性し得る
微生物の例にはバクテリア、菌・カビ(fungi)、酵
母、藻類及び粘菌類がある。本発明による活性化合物は
好ましくは菌・カビ殊にカビ(mould)、木材を変色さ
せ、そして破壊する菌・カビ[担子菌類(Basidiomycet
es)]及び植物病因性の菌・カビ並びに粘菌類及び藻類
に対して作用する。
例として次の属の微生物を挙げ得る:アルテルナリア
属(Alternaria)例えばアルテルナリア・テヌイス(Al
ternaria tenuis)、アスペルギルス属(Aspergillus)
例えば黒色麹菌クロカビ(Aspergillus niger)、灰色
かび属(Botrytis)例えば灰色かび病(Botrytis ciner
a)、ケトミウム属(Chaetomium)例えばケトミウム・
グロボスム(Chaetomium globosum)、コニオホラ属(C
oniophora)例えばコニオホラ・プテナ(Coniophora pu
teana)、レンティヌス属(Lentinus)例えばレンティ
ヌス・ティグリヌス(Lentinus tigrinus)、ペニシリ
ウム属(Penicillium)例えばペニシリウム・グラウク
ム(Penicillium glaucum)、ピリキュラリア属(Piric
ularia)例えばいもち病(Piricularia oryzae)、ポリ
ポルス(Polyporus)例えばポリポルス・ベルシコロル
(Polyporus versicolor)、アルレオバシジウム属(Au
reobasidium)例えばアウレオバシジウム・プルランス
(Auroebasidium pullulans)、スクレロホマ属(Scler
ophoma)例えばスクレロホマ・ピチオフィラ(Scleroph
oma pityophila)、トリコデルマ属(Trichodema)例え
ばトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)、エシ
ェリビア属(Escherichia)例えばエシェリヒア・コリ
(Escherichia coli)、プソイドモナス属(Pseudomona
s)例えばプソイドモナス・エルギノサ(Pseudomonas a
eruginosa)及びスタフィロコッカス属(Staphylococcu
s)例えばスタフィロコッカス・アウレウス(Staphyloc
occus aureus)。
本発明による活性化合物は使用分野に依存して通常の
調製物例えば液剤、乳剤、懸濁剤、粉剤、塗布剤及び顆
粒に転化し得る。
これらの調製物はそれ自体公知の方法で例えば活性化
合物を適当ならば表面活性剤例えば乳化剤及び/または
分散剤を用いて液体溶媒及び/または固体担体からなる
増量剤と混合することにより製造することができ、そし
て増量剤として水を用いる場合、適当ならば補助剤とし
て有機溶媒例えばアルコールを用いることもできる。
活性化合物に対する液体溶媒は例えば水、アルコール
例えば低級脂肪族アルコール、好ましくはエタノールも
しくはイソプロパノールまたはベンジルアルコール、ケ
トン例えばアセトンまたはメチルエチルケトン、液体炭
化水素例えばベンジンフラクション、及びハロゲン化さ
れた炭化水素例えば1,2−ジクロロエタンであり得る。
殺微生物剤(microbicidal agent)は一般に1〜95
%、好ましくは10〜75%の量の活性化合物を含む。
本発明による活性化合物の使用濃度は防除される微生
物の性質及び発生並びに保護される材料の組成に依存す
る。用いる最適量は一連の試験により求め得る。使用濃
度は保護される材料をベースとして一般に0.001〜5重
量%、好ましくは0.05〜1.0重量%の範囲にある。
また本発明による活性化合物は他の公知の活性化合物
との混合物としても依存し得る。例として次の活性化合
物を挙げ得る:ベンジルアルコールモノ(ポリ)ヘミホ
ルマール及びホルムアルデヒドを脱離する他の化合物、
ベンゾイミダゾリルメチルカルバメート、テトラメチル
チウラムジスルフィド、ジアルキルジチオカルバメート
の亜鉛塩、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリ
ル、チアゾリルベンズイミダゾール、メルカプトベンゾ
チアゾール、有機スズ化合物、メチレンビスチオシアネ
ート、2−チオシアナトメチルチオベンゾチアゾール並
びにフエノール誘導体例えば2−フエニルフエノール、
(2,2′−ジヒドロキシ−5,5′−ジクロロ)ジフエニル
メタン及び3−メチル−4−クロロフエノール。
本発明による新規なシアノヒドリンヨードプロパルギ
ルエーテルの製造及び使用を次の実施例から知り得る: 製造実施例 実施例1 シクロヘキセンカルボキシアルデヒド−シアノヒドリン
ヨードプロパルギルエーテル KCN32.5g、H2O80ml、CH2Cl2160ml及び臭化テトラブチ
ルアンモニウム12.8gを採取し、そして臭化プロパルギ
ル48g及び3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド44g
の混合物を攪拌しながら滴下して加えた。攪拌を5時間
続け、有機相を分別し、水相を各々CH2Cl2100mlで3回
抽出し、有機溶液を一緒にし、Na2SO4で乾燥し、そして
濃縮した。生じた油を蒸留した、沸点132〜6℃/15ミリ
バール。収量:シアノヒドリンプロパルギルエーテル48
g。
その43.8gをメタノール500mlに溶解し、溶液を5℃に
冷却し、そしてナトリウムメチラート37gを加えた。次
にヨウ素63.5gを加え、そして混合物を0〜5℃で更に
2時間攪拌した。混合物を氷−水中に注ぎ、そして生成
物を吸引で別した。収量、シアノヒドリンヨードプロ
パルギルエーテル69g、融点62〜4℃、帯黄色結晶。
次の化合物を同様に製造した: 実施例 式(I)中のR 特 性 IR
2 CH2CH2− 油 2185cm
-1 3 (CH32CH− 油 2190cm
-1 4 CH3CH2CH2− 油 2187cm
-1 5 (CH33C− 融点36℃ 2189cm
-1 6 CH3(CH23CH(C2H5)− 油 2182cm
-1 使用実施例 実施例7 菌・カビに対する活性を示すために、本発明によるシ
アノヒドリンヨードプロパルギルエーテル及び公知のヨ
ードプロパルギルエーテル化合物の最少阻害濃度(MI
C)を求めた。
本発明による活性化合物をビール麦芽汁及びペプトン
から調製した寒天に0.1〜5,000mg/の濃度で加えた。
寒天を固化した後、このものを表に示される試験生物の
純粋培地で汚染した。28℃に及び相対大気湿度60〜70%
で2週間貯蔵した後、MICを測定した。MICは用いた微生
物の種が全然生長しない最低の活性化合物の濃度であ
り;次の表に示す。
実施例8 バクテリアに対する作用 本発明による活性化合物を栄養培地として肉汁を含む
寒天に1〜5,000ppmの濃度で加えた。次に栄養培地を第
II表に示す各々の試験で感染させ、そして感染した培地
を28℃及び60〜70%の相対大気湿度で2週間保持した。
MICは用いた微生物の種が全然生長しない最低の活性化
合物の濃度である。MIC値を第II表に示す。
実施例9(粘菌類に対する作用) 少量のアセトンに溶解した試験用のヨードプロパルギ
ルエーテルを滅菌水4中に塩化アンモニウム0.2g、硝
酸ナトリウム4.0g、リン酸水素二ナトリウム1.0g、塩化
カルシウム0.2g、硫酸マグネシウム2.05g、塩化鉄0.02g
及びカプロラクタム1%を含むアレンズ(Allens)栄養
溶液[Arch.Mikrobiol.17、34〜53(1952)]中で0.1〜
100mg/の濃度で用いた。試験の本発明に、ポリアミド
の製造に用いる紡糸循環水から単離した粘菌類(約106
菌体/ml)を個々の栄養溶液に感染させた。試験される
ヨードプロパルギルエーテルを少なくとも最少の阻害濃
度(MIC)含む栄養溶液は室温で3週間の培養後にもま
だ完全に透明であり;活性化合物を含まない栄養溶液中
で3〜4日後に発生し、そして微生物の実質的な増殖に
より生じる粘菌の生成及びそれに付随するにごりがこれ
らにおいて抑制された。
実施例10(藻類に対する作用) 緑色、青色、褐色及び珪藻類[スチココッカス・バシ
ラリス・ネゲリ(Stichococcus bacillaris Naegel
i)、オイグレナ・グラシリス・クレプス(Euglena gra
cilis Klebs)、クロレラ−ピレノイドサ・チック(Chl
orella pyrenoidosa Chick)、ホルミジウム・ホベオラ
ルム・ゴモント(Phormidium foveolarum Gomount)、
オシラトリア・ゲミナタ・メネギニ(Oscillatoria gem
inata Meneghini)及びフエオダクチルム・トリコルヌ
ツム・ボーリン(Phaeodactylum tricornutum Bohli
n)]の混合された培地を滅菌水4中に塩化アンモニ
ウム0.2g、硝酸ナトリウム4.0g、リン酸水素二カリウム
1.0g、塩化カルシウム0.2g、硫酸マグネシウム2.05g及
び塩化鉄0.02gを含むアレンズ栄養溶液[Arch.Mikrobio
l.17、34〜53(1952)]に空気を通してバブリング(bu
bbling)しながら加えた。2週間後、栄養溶液は藻類の
強力な生長のために濃い緑色−青色に呈色した。本発明
による活性化合物の添加後の藻類の死滅は栄養溶液の退
色により分つた。
実施例11(塗料における殺菌・殺カビ作用) 塗料から得られる塗料フイルムのカビ耐性を試験する
ことにより塗料における殺菌・殺カビ作用を求めた。
試験は次のようにディフエンス・スタンダーズ・ラボ
ラトリーズ・マリビルノング/オーストラリア(Defens
e Standards Laboratories Maribyrnong/Australia)の
報告219により行つた。
試験する塗料を適当な基体(substrate)の両側上に
はけ塗りした。
実際のものに対応する結果を得るために、試験片のあ
るものをカビに対する耐性を試験する前に流水(24時
間;20℃)で浸出し;他のある試験片を加熱した新鮮な
空気(7日間;40℃)で処理した。
かくして調製した試験片を寒天栄養培地上に置いた。
試験片及び栄養培地を菌・カビの胞子で汚染した。29±
1℃及び80〜90%の相対湿度で1〜3週間貯蔵した後に
試料を採取した。試験片に菌・カビを与えない場合は塗
料フイルムは永続的なカビ耐性を有するか、または多く
ともエッジの所でやや損傷されることが明らかになつ
た。
塗料フイルムの破壊物として公知であるか、またはし
ばしば塗料フイルム上で見い出される次の9種のカビの
菌・カビ胞子を汚染に用いた: 1.アルキルナリア・テヌイス 2.黄色麹菌キカビ(Aspergillus flavus) 3.黒色麹菌クロカビ 4.アスペルギルス・ウスツス(Aspergillus ustus) 5.クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herba
rum) 6.ペシロマイセス・パリオッティ(Pecilomyces variot
ii) 7.ペニシリウム・シトリヌム(Penicillium citrinum) 8.アウレオバシジウム・プルランス 9.スタヒボトリス・アトラ・コルダ(Stachybortys atr
a Corda) ポリ酢酸ビニルをベースとし、そして殺菌・殺カビ剤
として全固体含有量をベースとして0.5重量%の実施例
1に記載されるシアノヒドリンヨードプロパルギルエー
テルを含む乳剤塗料は上記試験において永続的に耐カビ
性の塗料フイルムを生じさせた。
実施例1に記載のヨードプロパルギルエーテルの代り
に殺菌・殺カビ剤としてドイツ国特許出願公開第3,526,
789号に記載のヨードプロパルギルエーテルを用いる場
合、3重量%の含有量でさえも耐カビ性の塗料フイルム
は得られなかつた。
本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。
1.式 式中、Rは随時C1〜C4−アルキルまたはハロゲンで置
換され得るC1〜C10−アルキル、C2〜C10−アルケニル、
C5〜C8−シクロアルキルまたは−シクロアルケニルを表
わす、 のシアノヒドリンヨードプロパルギルエーテル。
2.Rがエチルもしくはプロピル基または随時メチルで置
換されていてもよいシクロヘキセニル基を表わす、上記
1に記載のシアノヒドリンヨードプロパルギルエーテ
ル。
3.式 式中、Rは随時C1〜C4−アルキルまたはハロゲンで置
換され得るC1〜C10−アルキル、C2〜C10−アルケニル、
C5〜C8−シクロアルキルまたは−シクロアルケニルを表
わす、 のシアノヒドリンヨードプロパルギルエーテルを製造す
る際に、式 式中、Rは上記の意味を有する、 のシアノヒドリンプロパルギルエーテルを溶媒及び/ま
たは希釈剤の存在下及び塩基の存在下にて、−10〜+30
℃の温度でヨウ素化剤と反応させることを特徴とする、
該シアノヒドリンヨードプロパルギルエーテルの製造方
法。
4.ヨウ素化剤としてヨウ素及び/またはヨウ素イオンを
供給する化合物を用いることを特徴とする、上記3に記
載の方法。
5 .微生物による変化または破壊から工業材料を保護
する際の殺微生物剤としての式 式中、Rは随時C1〜C4−アルキルまたはハロゲンで置
換され得るC1〜C10−アルキル、C2〜C10−アルケニル、
C5〜C8−シクロアルキルまたは−シクロアルケニルを表
わす、 のシアノヒドリンヨードプロパルギルエーテルの使用。
6.塗料及び木材保存材中の殺微生物剤としての、上記5
に記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 255/31 8927−4H C07C 255/31

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 式中、Rは随時C1〜C4−アルキルまたはハロゲンで置換
    され得るC1〜C10−アルキル、C2〜C10−アルケニル、C5
    〜C8−シクロアルキルまたは−シクロアルケニルを表わ
    す、 のシアノヒドリンヨードプロパルギルエーテル。
  2. 【請求項2】式 式中、Rは随時C1〜C4−アルキルまたはハロゲンで置換
    され得るC1〜C10−アルキル、C2〜C10−アルケニル、C5
    〜C8−シクロアルキルまたは−シクロアルケニルを表わ
    す、 のシアノヒドリンヨードプロパルギルエーテルを製造す
    る際に、式 式中、Rは上記の意味を有する、 のシアノヒドリンプロパルギルエーテルを溶媒及び/ま
    たは希釈剤の存在下及び塩基の存在下にて、−10〜+30
    ℃の温度でヨウ素化剤と反応させることを特徴とする、
    該シアノヒドリンヨードプロパルギルエーテルの製造方
    法。
  3. 【請求項3】殺微生物剤として式 式中、Rは随時C1〜C4−アルキルまたはハロゲンで置換
    され得るC1〜C10−アルキル、C2〜C10−アルケニル、C5
    〜C8−シクロアルキルまたは−シクロアルケニルを表わ
    す、 のシアノヒドリンヨードプロパルギルエーテルを使用す
    ることを特徴とする、微生物による変化または破壊から
    工業材料を保護する方法。
JP63113695A 1987-05-19 1988-05-12 シアノヒドリンヨードプロパルギルエーテル、その製法と殺微生物剤 Expired - Lifetime JP2596968B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3716682.4 1987-05-19
DE3716682 1987-05-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63287760A JPS63287760A (ja) 1988-11-24
JP2596968B2 true JP2596968B2 (ja) 1997-04-02

Family

ID=6327835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63113695A Expired - Lifetime JP2596968B2 (ja) 1987-05-19 1988-05-12 シアノヒドリンヨードプロパルギルエーテル、その製法と殺微生物剤

Country Status (4)

Country Link
US (1) US4879310A (ja)
EP (1) EP0291800B1 (ja)
JP (1) JP2596968B2 (ja)
DE (1) DE3860922D1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4141953A1 (de) * 1991-12-19 1993-06-24 Bayer Ag Mikrobizide mittel

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2756031A1 (de) * 1977-12-15 1979-06-28 Bayer Ag 1-halogen-1-propin-3-ole, verfahren zu ihrer herstellung sowie ihre verwendung als fungizide
DE3224503A1 (de) * 1982-07-01 1984-01-05 Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf Mono-, di- und triethylenglykol-alkyl/aryl-(3-iod-2-propinyl)-ether, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als antimikrobielle mittel
DE3526789A1 (de) * 1985-07-26 1987-01-29 Bayer Ag 3-(3-iodpropargyloxy)-propionitril, ein verfahren zu dessen herstellung und dessen verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
EP0291800A1 (de) 1988-11-23
DE3860922D1 (de) 1990-12-06
EP0291800B1 (de) 1990-10-31
JPS63287760A (ja) 1988-11-24
US4879310A (en) 1989-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4719227A (en) Iodopropargyl cyclic ethers useful as Microbicidal agents
US5147443A (en) Microbicidal agents
US4966974A (en) 2-phenylsulphinyl-nitro-pyridines, and their use as fungicides
JPH0629268B2 (ja) アゾリルーメチルアミン類
US4554367A (en) Phosphonium organohalogenostannates-IV
JP2552294B2 (ja) 殺微生物剤
JP2596968B2 (ja) シアノヒドリンヨードプロパルギルエーテル、その製法と殺微生物剤
US4575517A (en) Microbicidal agent for preserving industrial materials
US4198428A (en) Aryl-thiocarboxylic acid thiocyanomethyl esters
CA1274545A (en) 3-(3-iodopropargyloxy)-propionitrile, a process for its preparation and its use
US5177090A (en) Microbicidal agents
EP0318400A1 (fr) Composés à groupements triazole, utilisation de ceux-ci à titre de fongicides et procédés de préparation
FI65359C (fi) Mikrobicid foer skyddande av tekniska material
US3636076A (en) N - fluorodichloromethylmercapto - n - trifluoromethyl - amino -benzoic acid phenyl esters
JPS5829763A (ja) N−(ジクロルフルオルメチルチオ)−3,6−エンドメチレン−△↑4−テトラヒドロフタリミド
JPS60132905A (ja) 3―アミノ―1,2―ベンズイソチアゾール類の工業材料保護用の殺微生物剤としての使用
CA2019174A1 (en) Dibromopropanol derivatives, process for their preparation, and their use
US4764433A (en) Agent for the protection of materials
US4545994A (en) Trihaloallyl thiocyanates, a process for their preparation and their use in microbicidal agents
US4778511A (en) Fluorine-containing N-sulphenylated indazoles for use as bactericides and fungicides
JPH05178839A (ja) 1−チオカルバモイル−5−ヒドロキシ−ピラゾールの殺微生物剤としての使用、新規な1−チオカルバモイル−5−ヒドロキシ−ピラゾール及びその製法
US4647687A (en) Halogenated sulphides, process for their preparation and their use in microbicidal agents
CA1203812A (en) Sulfone and process for its preparation
JPS642564B2 (ja)
FI100797B (fi) (Bentsylideeni)-atsolyylimetyylisykloalkaanien tai -alkeenien valmistu ksessa käytettävät välituotteet