JP2596734Y2 - ブラインドの配線ホルダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は上部が開口するブライン
ドヘッドボックス内において配線を保持する配線ホルダ
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ブラインドヘッドボックス内の配線はこ
れまで内底面に沿って通していたので、複数の配線を束
ねるベルトを配線ホルダとして使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ブラインド内の電装品
の点検調整を容易にするためには、電装品をヘッドボッ
クス内の上面近く、又は内側面に設置しなくてはならな
い。この場合、配線はヘッドボックス内の上部空間又は
内側面上を通す必要がある。その結果、ヘッドボックス
の上部空間又は内側面を延長する配線を保持する配線ホ
ルダが要求されるようになった。

【０００４】本考案はこの要求に応ずるためになされた
ものであり、その目的とするところはブラインドのヘッ
ドボックスにワンタッチで固定することが可能であり、
かつヘッドボックス内上部空間を延長する配線も、ヘッ
ドボックス内側面上を延長する配線も確実に保持するこ
とができる配線ホルダを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明が採用する手段は、前後幅がヘッドボックス
横断面の前後内幅よりもわずかに小さい板状の本体部
と、その本体部の両端から下方が開くように斜めにヘッ
ドボックス横断面の高さよりも短い距離だけ延長し、つ
いで内側へ反転する両側部と、本体部の一端部から立ち
上がり、ついで本体部に平行に他端部側へ延長する上板
部とからなる弾性を有する合成樹脂製の配線ホルダを形
成したことにある。ヘッドボックスの前後内面に突条が
ある場合は、本体部と両側板部の間にその突条にはまる
溝部を形成することが望ましい。

【０００６】

【作用】本考案の配線ホルダをヘッドボックスの上部開
口から、本体部の前後方向をヘッドボックス長手方向に
平行させて挿入し、ついで９０度回して本体部の前後方
向をヘッドボックスの前後方向に合わせると、ヘッドボ
ックスの前後内面によって両側部は開きを弾性的に規制
され、その反発力で配線ホルダはヘッドボックスに固定
する。そこで、ヘッドボックスの上部空間を通る配線を
本体部と上板部の間の狭い横断面Ｕ字状の空隙に、ヘッ
ドボックス内側面を通る配線は側板部の下端が反転して
形成する狭い横断面Ｕ字状の空隙にそれぞれ入れて保持
する。

【０００７】

【実施例】本考案の配線ホルダを図面に示す実施例に基
づいて説明する。図１及び図２に示すように、配線ホル
ダ10は弾性を有する合成樹脂製の一体成形品であり、ヘ
ッドボックス20の前後内幅よりもわずかに小さい本体部
11と、本体部11の両端部から下方に延長する両側板部1
2、12´と、本体部11の一部からその上面に沿って延長
する上板部13とからなる。

【０００８】両側板部12、12´の左右幅は本体部11より
も小幅である。各側板部12、12´は本体部10に連結する
根元において湾曲して溝部14、14´を形成し、その溝部
にヘッドボックス20の前後内側面に形成した突条24、24
´がはまる。両側板部12、12´はヘッドボックス20の上
下幅よりも短い距離を延長し、そこで反転して戻ること
により、狭い横断面Ｕ字状の空隙15、15´を形成する。
上板部13は本体部10の一端部から立ち上がり直ちに折れ
て本体部10に平行に他端側へ延長することにより、本体
部10との間に狭い横断面Ｕ字状の空隙16を形成する。

【０００９】ヘッドボックス20内の上部空間を通る配線
21は空隙16に、内側面に沿う配線22、22´は空隙15、15
´にそれぞれ入れて保持する。両側板部12、12´及び上
板部13の先端には膨大部17、17´、18を形成して空隙1
5、15´、16に入れた配線の脱落を防止する。図３に示
すように、ヘッドボックスに入れる前の配線ホルダ10
は、両側板部12、12´が開脚した状態である。これをヘ
ッドボックスに固定するには、図４に示すように、配線
ホルダ10の前後方向をヘッドボックス20の長手方向に向
けてヘッドボックス20の上部開口から挿入し、ついで矢
印で示すように、９０度回し、開いた両側板部12、12´
をヘッドボックス20の前後内側面に弾性的に押圧して固
定する。この固定作業は至極容易であり、回すだけのワ
ンタッチ操作である。

【００１０】

【考案の効果】上記のとおり、本考案の配線ホルダは、
至極簡単にヘッドボックスに固定することが可能であ
り、固定すると、これまで保持することができなかった
ヘッドボックスの上部空間又は内側面を延長する配線を
確実に保持するから、電装品を点検調整の容易なヘッド
ボックス上部空間に配置することが可能になるという優
れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本考案の一実施例の配線ホルダを内設したブ
ラインドのヘッドボックスの側面図、

【図２】は図１のヘッドボックスの要部平面図、

【図３】は図１の配線ホルダの側面図、

【図４】は図１の配線ホルダをヘッドボックスに固定す
る方法を示す平面図、

【符号の説明】

10：配線ホルダ、11：本体部、12：側板部、13：上板
部、14：溝、15、16：空隙、17、18：膨大部、20：ヘッ
ドボックス、24：突条

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ブラインドヘッドのボックス（20）に内設
   する合成樹脂製の配線ホルダ（10）であって、前記配線
   ホルダは前記ヘッドボックスの前後内幅よりも前後幅が
   わずかに小さい板状の本体部（11）と、前記本体部の両
   端部から下方が開くように斜状にブラインドヘッドボッ
   クス（20）の内高よりも短い長さだけ延長しついで内側
   に反転してＵ字状の配線を保持する空隙（15、15´）を
   形成する両側板部（12、12´）と、前記本体部（11）の
   上面一端部から立ち上がり、ついで本体部上面に沿って
   延長してその間にＵ字状の配線を保持する空隙（16）を
   形成する上板部（13）とを一体に備えたことを特徴とす
   るブラインドの配線ホルダ。
2. 【請求項２】両側板部（12、12´）の前後面にヘッドボ
   ックス（20）の前後内側面に設けた突条（24、24´）に
   はまる溝（14、14´）を設けたことを特徴とする請求項
   １記載のブラインドの配線ホルダ。