JP2596517Y2 - スタッド溶接機の制御装置 - Google Patents
スタッド溶接機の制御装置Info
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- JP2596517Y2 JP2596517Y2 JP1992050287U JP5028792U JP2596517Y2 JP 2596517 Y2 JP2596517 Y2 JP 2596517Y2 JP 1992050287 U JP1992050287 U JP 1992050287U JP 5028792 U JP5028792 U JP 5028792U JP 2596517 Y2 JP2596517 Y2 JP 2596517Y2
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- welding
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K9/00—Arc welding or cutting
- B23K9/20—Stud welding
- B23K9/205—Means for determining, controlling or regulating the arc interval
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arc Welding Control (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スタッド溶接機に関
し、特に、溶接ガンのコレットに保持されたスタッドを
引き上げるリフト手段の付勢及び消勢を制御してスタッ
ドを母材に圧接するタイミングを適切に制御する装置に
関する。
し、特に、溶接ガンのコレットに保持されたスタッドを
引き上げるリフト手段の付勢及び消勢を制御してスタッ
ドを母材に圧接するタイミングを適切に制御する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】先端にスタッドを保持するコレットとコ
レットに保持されたスタッドを母材から引き上げるリフ
ト手段とを有する溶接ガンと、スタッドと母材の間に所
定の電力を供給するように溶接ガンに接続された電源
と、電源と溶接ガンに接続され、スタッドと母材との間
に、パイロットアークとその後のメインアークとを形成
する電力を電源から溶接ガンに供給するように制御する
とともに、スタッドを母材に対して所定高さ引き上げて
パイロットアークとその後のメインアークとを作るよう
に溶接ガンのリフト手段を付勢し、所定の時間後にスタ
ッドを母材に圧接するためリフト手段を消勢するように
制御する制御装置とから成るスタッド溶接機はよく知ら
れており、このスタッド溶接機は車体等にスタッドを溶
接するのによく使用れている。
レットに保持されたスタッドを母材から引き上げるリフ
ト手段とを有する溶接ガンと、スタッドと母材の間に所
定の電力を供給するように溶接ガンに接続された電源
と、電源と溶接ガンに接続され、スタッドと母材との間
に、パイロットアークとその後のメインアークとを形成
する電力を電源から溶接ガンに供給するように制御する
とともに、スタッドを母材に対して所定高さ引き上げて
パイロットアークとその後のメインアークとを作るよう
に溶接ガンのリフト手段を付勢し、所定の時間後にスタ
ッドを母材に圧接するためリフト手段を消勢するように
制御する制御装置とから成るスタッド溶接機はよく知ら
れており、このスタッド溶接機は車体等にスタッドを溶
接するのによく使用れている。
【0003】かかるスタッド溶接機において、スタッド
を母材に圧接するタイミングと溶接機への電流の供給の
タイミングとが適切に制御されないことがあった。電源
にはコンデンサ放電式電源と変圧器整流式電源が知られ
ており、コンデンサ放電式電源ではコンデンサの容量と
インピーダンスとによって溶接ガンに供給される電力の
大きさと時間が定まり、スタッドが圧接するタイミング
と溶接電流波形を同期して調節することはできなかった
し、変圧器整流式電源でも電力が変圧器の容量とインピ
ーダンスと整流用サイリスタの位相制御によって定ま
り、スタッドが圧接するタイミングと溶接電流波形を同
期して調節することはできなかった。よく知られている
ように、コンデンサ放電式電源を用いたスタッド溶接機
では、溶接電流波形の頂点から下降した部分であって、
その1/3程度の部分までのところでスタッドを母材に
圧接させるのが好ましい。また、変圧器整流式電源を用
いたスタッド溶接機では、最後の溶接電流波形の頂点か
ら下降した部分であって、その1/2程度の部分までの
ところで圧接させるのが好ましい。
を母材に圧接するタイミングと溶接機への電流の供給の
タイミングとが適切に制御されないことがあった。電源
にはコンデンサ放電式電源と変圧器整流式電源が知られ
ており、コンデンサ放電式電源ではコンデンサの容量と
インピーダンスとによって溶接ガンに供給される電力の
大きさと時間が定まり、スタッドが圧接するタイミング
と溶接電流波形を同期して調節することはできなかった
し、変圧器整流式電源でも電力が変圧器の容量とインピ
ーダンスと整流用サイリスタの位相制御によって定ま
り、スタッドが圧接するタイミングと溶接電流波形を同
期して調節することはできなかった。よく知られている
ように、コンデンサ放電式電源を用いたスタッド溶接機
では、溶接電流波形の頂点から下降した部分であって、
その1/3程度の部分までのところでスタッドを母材に
圧接させるのが好ましい。また、変圧器整流式電源を用
いたスタッド溶接機では、最後の溶接電流波形の頂点か
ら下降した部分であって、その1/2程度の部分までの
ところで圧接させるのが好ましい。
【0004】溶接ガンへ供給する溶接電流をスタッドの
圧接のタイミングに合わせて制御する制御装置を備えた
スタッド溶接機について本出願人は既に提案した。この
スタッド溶接機の制御装置では、スタッドと母材との間
の電圧を検出してスタッドが母材に圧接したことを示す
信号を出力する検出手段が設けられ、該制御装置が、前
記検出手段からの圧接信号を受取った後、電源から溶接
ガンへの電力の供給を停止しており、これにより、スタ
ッドを母材に圧接したことを確認した後に電流が遮断さ
れるので、圧接と電流の供給のタイミングのずれがなく
なっている。
圧接のタイミングに合わせて制御する制御装置を備えた
スタッド溶接機について本出願人は既に提案した。この
スタッド溶接機の制御装置では、スタッドと母材との間
の電圧を検出してスタッドが母材に圧接したことを示す
信号を出力する検出手段が設けられ、該制御装置が、前
記検出手段からの圧接信号を受取った後、電源から溶接
ガンへの電力の供給を停止しており、これにより、スタ
ッドを母材に圧接したことを確認した後に電流が遮断さ
れるので、圧接と電流の供給のタイミングのずれがなく
なっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、かかる制御装
置を備えたスタッド溶接機においても、リフト手段の付
勢及び消勢によるコレットの上下の際の機械的な抵抗の
変化に伴って溶接時間が変化したり、リフト手段による
リフト高さの調整の違いによって溶接時間が変化したり
して、溶接時間が変動し、溶接の品質が一定に維持でき
ないという問題が出てきた。
置を備えたスタッド溶接機においても、リフト手段の付
勢及び消勢によるコレットの上下の際の機械的な抵抗の
変化に伴って溶接時間が変化したり、リフト手段による
リフト高さの調整の違いによって溶接時間が変化したり
して、溶接時間が変動し、溶接の品質が一定に維持でき
ないという問題が出てきた。
【0006】従って、本考案の目的は、リフト手段の消
勢によるスタッドの降下時間を適切にして溶接時間を一
定に維持し、溶接品質を安定させるスタッド溶接機を提
供することにある。
勢によるスタッドの降下時間を適切にして溶接時間を一
定に維持し、溶接品質を安定させるスタッド溶接機を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案によれば、先端にスタッドを保持するコレッ
トとコレットに保持されたスタッドを母材から引き上げ
るリフト手段とを有する溶接ガンと、スタッドと母材の
間に所定の電力を供給するように溶接ガンに接続された
電源と、電源と溶接ガンとに接続され、スタッドと母材
との間に、パイロットアークとその後のメインアークと
を形成する電力を電源から溶接ガンに供給するように制
御するとともに、スタッドを母材に対して所定高さ引き
上げてパイロットアークとその後のメインアークとを作
るように溶接ガンのリフト手段を付勢し、所定の時間後
にスタッドを母材に圧接するためリフト手段を消勢する
ように制御する制御装置とを備え、該制御装置には、ス
タッドと母材との間の電圧を検出して、スタッドが母材
に圧接したことを示す信号を出力する検出手段が設けら
れ、該制御装置が、前記検出手段からの圧接信号を受取
った後、電源から溶接ガンへの電力の供給を停止するス
タッド溶接機であって、前記制御装置には、リフト手段
の消勢の時からスタッドが母材に接するまでの降下時間
を測定する手段と、該測定手段からの所定数の測定値の
平均値を算出する手段と、この平均値を用いてリフト手
段の消勢のタイミングを調整する手段とが設けられたこ
とを特徴とするスタッド溶接機が提供される。
め、本考案によれば、先端にスタッドを保持するコレッ
トとコレットに保持されたスタッドを母材から引き上げ
るリフト手段とを有する溶接ガンと、スタッドと母材の
間に所定の電力を供給するように溶接ガンに接続された
電源と、電源と溶接ガンとに接続され、スタッドと母材
との間に、パイロットアークとその後のメインアークと
を形成する電力を電源から溶接ガンに供給するように制
御するとともに、スタッドを母材に対して所定高さ引き
上げてパイロットアークとその後のメインアークとを作
るように溶接ガンのリフト手段を付勢し、所定の時間後
にスタッドを母材に圧接するためリフト手段を消勢する
ように制御する制御装置とを備え、該制御装置には、ス
タッドと母材との間の電圧を検出して、スタッドが母材
に圧接したことを示す信号を出力する検出手段が設けら
れ、該制御装置が、前記検出手段からの圧接信号を受取
った後、電源から溶接ガンへの電力の供給を停止するス
タッド溶接機であって、前記制御装置には、リフト手段
の消勢の時からスタッドが母材に接するまでの降下時間
を測定する手段と、該測定手段からの所定数の測定値の
平均値を算出する手段と、この平均値を用いてリフト手
段の消勢のタイミングを調整する手段とが設けられたこ
とを特徴とするスタッド溶接機が提供される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1には、本考案のスタッド溶接機
の回路図が示されている。本考案に係るスタッド溶接機
1は、先端にスタッド2を保持するコレット3とコレッ
ト3に保持されたスタッド2を母材4から引き上げるリ
フト手段としてのリフトコイル5とを有する溶接ガン6
と、スタッド2と母材4の間に所定の電力を供給するよ
うに溶接ガンに接続された電源7とを備えている。そし
て、制御装置8が電源7と溶接ガン6とに接続されてお
り、この制御装置8は、スタッド2と母材4との間に、
パイロットアークとその後のメインアークとを形成する
電力を電源7から溶接ガンに供給するように制御すると
ともに、スタッド2を母材4に対して所定高さ引き上げ
てパイロットアークとその後のメインアークとを作るよ
うに溶接ガン6のリフトコイル5を付勢し、所定の時間
後にスタッド2を母材4に圧接するためリフトコイル5
を消勢するように制御している。なお、スタッド溶接機
1は、母材に接触させたスタッドに電圧を加えると同時
にスタッドを引き上げ、母材とスタッドの溶接面でアー
ク放電を起こし、溶接に適した温度状態に達した時点で
スタッドを母材に圧接するドローンアーク式のスタッド
溶接機である。
しながら説明する。図1には、本考案のスタッド溶接機
の回路図が示されている。本考案に係るスタッド溶接機
1は、先端にスタッド2を保持するコレット3とコレッ
ト3に保持されたスタッド2を母材4から引き上げるリ
フト手段としてのリフトコイル5とを有する溶接ガン6
と、スタッド2と母材4の間に所定の電力を供給するよ
うに溶接ガンに接続された電源7とを備えている。そし
て、制御装置8が電源7と溶接ガン6とに接続されてお
り、この制御装置8は、スタッド2と母材4との間に、
パイロットアークとその後のメインアークとを形成する
電力を電源7から溶接ガンに供給するように制御すると
ともに、スタッド2を母材4に対して所定高さ引き上げ
てパイロットアークとその後のメインアークとを作るよ
うに溶接ガン6のリフトコイル5を付勢し、所定の時間
後にスタッド2を母材4に圧接するためリフトコイル5
を消勢するように制御している。なお、スタッド溶接機
1は、母材に接触させたスタッドに電圧を加えると同時
にスタッドを引き上げ、母材とスタッドの溶接面でアー
ク放電を起こし、溶接に適した温度状態に達した時点で
スタッドを母材に圧接するドローンアーク式のスタッド
溶接機である。
【0009】制御装置8には、スタッド2と母材4との
間の電圧を検出して、スタッドが母材に圧接したことを
示す信号を出力する検出手段としての電圧検出部9が設
けられ、電源7から溶接ガン6に供給される溶接電流を
検出する電流検出部10も設けられている。これらの検
出部9、10から出力される検出信号は、ドローンアー
ク式のスタッド溶接に必要な一連の動作を制御するシー
ケンス制御部11に送られる。なお、電源7は、チョッ
パ式高周波電源で成っており、PWM制御されている。
従って、電源7は常に一定の電圧を維持しつつ、その電
流がパイロットアークとその後のメインアークを発生す
るのに適するように、シーケンス制御部11によって制
御される。すなわち、シーケンス制御部11に電流検出
部10からの出力が入力されており、これにより、パイ
ロットアークの間は電流が小さく制限され、メインアー
クのときは大電流が流れるように制御される。また、電
圧検出部9の出力は、スタッド2が母材4から離れてい
るときと、スタッド2が母材4に圧接したときを示して
おり、この検出信号はシーケンス制御部11に入力され
ている。
間の電圧を検出して、スタッドが母材に圧接したことを
示す信号を出力する検出手段としての電圧検出部9が設
けられ、電源7から溶接ガン6に供給される溶接電流を
検出する電流検出部10も設けられている。これらの検
出部9、10から出力される検出信号は、ドローンアー
ク式のスタッド溶接に必要な一連の動作を制御するシー
ケンス制御部11に送られる。なお、電源7は、チョッ
パ式高周波電源で成っており、PWM制御されている。
従って、電源7は常に一定の電圧を維持しつつ、その電
流がパイロットアークとその後のメインアークを発生す
るのに適するように、シーケンス制御部11によって制
御される。すなわち、シーケンス制御部11に電流検出
部10からの出力が入力されており、これにより、パイ
ロットアークの間は電流が小さく制限され、メインアー
クのときは大電流が流れるように制御される。また、電
圧検出部9の出力は、スタッド2が母材4から離れてい
るときと、スタッド2が母材4に圧接したときを示して
おり、この検出信号はシーケンス制御部11に入力され
ている。
【0010】シーケンス制御部11の制御出力は、リフ
トコイル5を付勢したり消勢したりするリフトコイル制
御部12に入力されており、リフトコイル制御部12
は、リフトコイル5を付勢して、溶接ガン6のコレット
3を内蔵ばねのばね力に抗して引き上げ、この引き上げ
によってスタッド2を母材4に対して所定高さ引き上げ
てパイロットアークとその後のメインアークとを発生さ
せ、その後、所定の時間経過してスタッドの先端と母材
部分とが溶融された後、スタッド2を母材4に圧接する
ため、リフトコイル5を消勢し、この消勢によって、コ
レット3が内蔵ばねのばね力によって降下する。
トコイル5を付勢したり消勢したりするリフトコイル制
御部12に入力されており、リフトコイル制御部12
は、リフトコイル5を付勢して、溶接ガン6のコレット
3を内蔵ばねのばね力に抗して引き上げ、この引き上げ
によってスタッド2を母材4に対して所定高さ引き上げ
てパイロットアークとその後のメインアークとを発生さ
せ、その後、所定の時間経過してスタッドの先端と母材
部分とが溶融された後、スタッド2を母材4に圧接する
ため、リフトコイル5を消勢し、この消勢によって、コ
レット3が内蔵ばねのばね力によって降下する。
【0011】かかる構成で成るスタッド溶接機1におい
て、電源7からは、定電圧で且つ図2の(A)の波形に
示す大きさのパイロットアーク電流14及びメインアー
ク電流15が順にスタッド2と母材4とに供給される。
リフトコイル5はリフトコイル制御部12の制御によっ
て、図2の波形(B)に示すように、パイロットアーク
の開始時からメインアークによるスタッドと母材の溶融
温度が所定値になるまで付勢される。しかし、実際のリ
フト動作は、図2の波形(C)に示すように、引き上げ
の際には、コレット3に作用する抵抗等によって傾斜部
分16に示すように、スタッド2は徐々に母材4から所
定の高さ引き上げられ、平坦部分17に示すように、所
定の時間所定の高さに引き上げられたままに維持され
る。メインアークによるスタッドと母材の溶融温度が所
定値になると、リフトコイル5は消勢されるが、傾斜部
分19に示すように、コレット3に作用する抵抗等によ
ってスタッド2は徐々に降下する。この降下中にスタッ
ド2を母材4に圧接すると、スタッドの溶接部分も母材
部分も適正に溶融しているので、その溶接が良好に行わ
れる。そして、スタッド2が母材4に圧接されると両部
材間の電圧がゼロになるので電圧検出部9はそのまま圧
接信号を出力する。電圧検出部9からの圧接信号を受取
ると、シーケンス制御部11が、電源7に制御信号を送
って電源7からの電流の供給を停止し、スタッド2が母
材4に圧接したことを確認した後に電流を遮断してお
り、これにより、圧接と電力の供給のタイミングのずれ
を確実に防止している。
て、電源7からは、定電圧で且つ図2の(A)の波形に
示す大きさのパイロットアーク電流14及びメインアー
ク電流15が順にスタッド2と母材4とに供給される。
リフトコイル5はリフトコイル制御部12の制御によっ
て、図2の波形(B)に示すように、パイロットアーク
の開始時からメインアークによるスタッドと母材の溶融
温度が所定値になるまで付勢される。しかし、実際のリ
フト動作は、図2の波形(C)に示すように、引き上げ
の際には、コレット3に作用する抵抗等によって傾斜部
分16に示すように、スタッド2は徐々に母材4から所
定の高さ引き上げられ、平坦部分17に示すように、所
定の時間所定の高さに引き上げられたままに維持され
る。メインアークによるスタッドと母材の溶融温度が所
定値になると、リフトコイル5は消勢されるが、傾斜部
分19に示すように、コレット3に作用する抵抗等によ
ってスタッド2は徐々に降下する。この降下中にスタッ
ド2を母材4に圧接すると、スタッドの溶接部分も母材
部分も適正に溶融しているので、その溶接が良好に行わ
れる。そして、スタッド2が母材4に圧接されると両部
材間の電圧がゼロになるので電圧検出部9はそのまま圧
接信号を出力する。電圧検出部9からの圧接信号を受取
ると、シーケンス制御部11が、電源7に制御信号を送
って電源7からの電流の供給を停止し、スタッド2が母
材4に圧接したことを確認した後に電流を遮断してお
り、これにより、圧接と電力の供給のタイミングのずれ
を確実に防止している。
【0012】ところが、リフトコイル5の消勢によるコ
レットの降下ひいてはスタッド2の母材4への降下は、
コレットのリフト動作部分のスライド抵抗の経時的な変
化や溶接ガン6のリフト長さ調整のずれ等によって、図
2の(C)の破線で示す傾斜部分20に示すように、傾
斜部分19とは違ってしまうことがあった。このため図
2の(B)の21で示す降下時間が22で示す降下時間
のように長くなり、図2の(A)の溶接時間23が、溶
接時間24にまで長くなって、溶接の品質を低下させる
惧れがあった。
レットの降下ひいてはスタッド2の母材4への降下は、
コレットのリフト動作部分のスライド抵抗の経時的な変
化や溶接ガン6のリフト長さ調整のずれ等によって、図
2の(C)の破線で示す傾斜部分20に示すように、傾
斜部分19とは違ってしまうことがあった。このため図
2の(B)の21で示す降下時間が22で示す降下時間
のように長くなり、図2の(A)の溶接時間23が、溶
接時間24にまで長くなって、溶接の品質を低下させる
惧れがあった。
【0013】そこで、本考案においては、図1に示すよ
うに、制御装置8には、リフトコイル5の消勢の時から
スタッド2が母材4に接するまでの降下時間を測定する
降下時間測定部26が設けられている。降下時間測定部
26には、リフトコイル制御部12からのリフトコイル
付勢信号が入力され、また、他の入力はスタッド2と母
材4とに接続されて両部材が接するのを感知している。
従って、降下時間測定部26は、リフトコイル5が消勢
されてからスタッド2が母材4に圧接するまでの時間す
なわち降下時間を測定する。測定した降下時間は、制御
装置8内に設けられた平均値算出部27に入力されてい
る。この平均値算出部27は、例えば、10回の測定値
の平均をとるように演算する。またこの場合、一定の許
容範囲を定めてその範囲を越えた測定値については除外
するようにしてもよい。更に、各算出は、母材が変わる
毎に行い、また、溶接の順番が変わるたびに行うように
するとよい。本考案において、更に、平均値算出部27
の出力すなわち平均降下時間は、シーケンス制御部11
に入力されており、シーケンス制御部11には、平均値
算出部27の平均値を用いて、リフトコイル5の消勢の
タイミングを調整する機能が付与されている。
うに、制御装置8には、リフトコイル5の消勢の時から
スタッド2が母材4に接するまでの降下時間を測定する
降下時間測定部26が設けられている。降下時間測定部
26には、リフトコイル制御部12からのリフトコイル
付勢信号が入力され、また、他の入力はスタッド2と母
材4とに接続されて両部材が接するのを感知している。
従って、降下時間測定部26は、リフトコイル5が消勢
されてからスタッド2が母材4に圧接するまでの時間す
なわち降下時間を測定する。測定した降下時間は、制御
装置8内に設けられた平均値算出部27に入力されてい
る。この平均値算出部27は、例えば、10回の測定値
の平均をとるように演算する。またこの場合、一定の許
容範囲を定めてその範囲を越えた測定値については除外
するようにしてもよい。更に、各算出は、母材が変わる
毎に行い、また、溶接の順番が変わるたびに行うように
するとよい。本考案において、更に、平均値算出部27
の出力すなわち平均降下時間は、シーケンス制御部11
に入力されており、シーケンス制御部11には、平均値
算出部27の平均値を用いて、リフトコイル5の消勢の
タイミングを調整する機能が付与されている。
【0014】従って、シーケンス制御部11によって、
平均値算出部27の平均降下時間値からリフトコイル5
の消勢のタイミングを調整する。調整後の消勢のタイミ
ングはリフトコイル制御部12に送られ、リフトコイル
制御部12は、溶接時間を一定にするように、リフトコ
イル5を消勢する。これにより、溶接時間が一定に維持
される。
平均値算出部27の平均降下時間値からリフトコイル5
の消勢のタイミングを調整する。調整後の消勢のタイミ
ングはリフトコイル制御部12に送られ、リフトコイル
制御部12は、溶接時間を一定にするように、リフトコ
イル5を消勢する。これにより、溶接時間が一定に維持
される。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、制御装置には、リフト
手段の消勢の時からスタッドが母材に接するまでの降下
時間を測定する手段と、該測定手段からの所定数の測定
値の平均値を算出する手段と、この平均値を用いてリフ
ト手段の消勢のタイミングを調整する手段とが設けられ
ているので、溶接時間を一定に維持することが確保で
き、これにより、溶接品質を高く維持できる。
手段の消勢の時からスタッドが母材に接するまでの降下
時間を測定する手段と、該測定手段からの所定数の測定
値の平均値を算出する手段と、この平均値を用いてリフ
ト手段の消勢のタイミングを調整する手段とが設けられ
ているので、溶接時間を一定に維持することが確保で
き、これにより、溶接品質を高く維持できる。
【図1】本考案に係るスタッド溶接機の回路図である。
【図2】溶接電流とリフトコイルの付勢とリフト動作と
の関係を示す説明図である。
の関係を示す説明図である。
1 スタッド溶接機 2 スタッド 3 コレット 4 母材 5 リフトコイル 6 溶接ガン 7 電源 8 制御装置 9 電圧検出部 10 電流検出部 11 シーケンス制御部 12 リフトコイル制御部 14 パイロットアーク放電電流 15 メインアーク放電電流 21、22 降下時間 26 降下時間測定部 27 平均値算出部
Claims (1)
- 【請求項1】 先端にスタッドを保持するコレットとコ
レットに保持されたスタッドを母材から引き上げるリフ
ト手段とを有する溶接ガンと、スタッドと母材の間に所
定の電力を供給するように溶接ガンに接続された電源
と、電源と溶接ガンとに接続され、スタッドと母材との
間に、パイロットアークとその後のメインアークとを形
成する電力を電源から溶接ガンに供給するように制御す
るとともに、スタッドを母材に対して所定高さ引き上げ
てパイロットアークとその後のメインアークとを作るよ
うに溶接ガンの前記リフト手段を付勢し、所定の時間後
にスタッドを母材に圧接するため前記リフト手段を消勢
するように制御する制御装置とを備え、該制御装置に
は、スタッドと母材との間の電圧を検出して、スタッド
が母材に圧接したことを示す信号を出力する検出手段が
設けられ、該制御装置が、前記検出手段からの圧接信号
を受取った後、電源から溶接ガンへの電力の供給を停止
するスタッド溶接機において、 前記制御装置には、前記リフト手段の消勢の時からスタ
ッドが母材に接するまでの降下時間を測定する手段と、
該測定手段からの所定数の測定値の平均値を算出する手
段と、この平均値を用いて前記リフト手段の消勢のタイ
ミングを調整する手段とが設けられたことを特徴とする
スタッド溶接機。
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