JP2595390Y2 - 支柱取付用補助具 - Google Patents

支柱取付用補助具

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JP2595390Y2
JP2595390Y2 JP1993074325U JP7432593U JP2595390Y2 JP 2595390 Y2 JP2595390 Y2 JP 2595390Y2 JP 1993074325 U JP1993074325 U JP 1993074325U JP 7432593 U JP7432593 U JP 7432593U JP 2595390 Y2 JP2595390 Y2 JP 2595390Y2
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次雄 飯塚
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有限会社協和ブロック工業所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は支柱取付用補助具に関
し、更に詳しくは、手すり、欄干、フェンス、ガードレ
ール等の構造物の支柱の取付工事を容易とする支柱取付
用補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来技術を説明する図で、図にお
いて100はビル、101はビルの屋上に設けた防水
層、102は防水層の上に設けたコンクリート層、10
3は雨水の排水管、20は手すり、21は手すりの支
柱、30はジャッキ、31は木製の楔、40は支柱埋設
部の外壁を成す矩形のコンクリートブロックである。
【0003】一般に、ビル屋上の床面には雨水の排水の
ために一定の傾斜が設けられている。従って、各支柱2
1を床面にそのまま取り付けると、手すり20は水平と
はならず、好ましくない。従来は、外部でジャッキ30
又は楔31を図示の如く使用することにより、手すり2
0の水平をとりながら、支柱21を差し込んだ各コンク
リートブロック40の中に生(フレッシュ)コンクリー
ト(又はモルタル)を注入して、手すり20を床面に固
定していた。この場合のコンクリートブロック40はそ
のままで支柱埋設部の外壁を成し、便利である。
【0004】支柱取付工事を容易化するものとしては、
上記のコンクリートブロック40以外にも次のような化
粧ブロックが知られている。図9は従来の一例の化粧ブ
ロックを説明する図で、図において501 〜504はポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン樹脂等のプラスチック素材
を射出成形することにより形成した各同一形状のコーナ
部材である。
【0005】図9の(A)は例えばコーナ部材503
斜視図を示しており、図の向かって左側にはその先端部
に内側に突起を有する2つの雄型部511 ,512 を備
え、また図の向かって右側には前記雄型部511 ,51
2 と嵌め合う形状の孔を有する2つの雌型部521 ,5
2 を備えている。図9の(B)はコーナ部材の使用方
法を説明する図である。
【0006】コーナ部材504 の雌型部52にコーナ部
材501 の雄型部51を嵌め込み、かつコーナ部材50
1 の雌型部52にコーナ部材502 の雄型部51を嵌め
込むと、図9の(B)の状態になる。雄型部51は先端
に突起を有するので、一旦嵌め込むと、そのまま引いて
も先端の突起が孔に引っ掛かり、容易には外れない。し
かし、例えばコーナ部材504 と501 との境目を外側
に折り曲げるようにして両者を引き離すように力を加え
ると、先端の突起が孔に入り込み、コーナ部材504
501 とを取り外すことができる。こうして、施工前
は、コーナ部材の組み立て及び分解が容易に行える。そ
して、図9の(B)の状態から、更にコーナ部材503
を嵌め込むと、全体として矩形状の化粧ブロック50が
構成される。
【0007】乾いたコンクリートの床面上に化粧ブロッ
ク50を載せる。更に化粧ブロック50の中に不図示の
支柱21を差し込こんだ状態で、外部のジャッキ30又
は楔31により手すり20の水平を保ちながら、化粧ブ
ロック50の内部に生コンクリートを充満させる。この
ような化粧ブロック50は、小型で、軽く、運搬容易な
上、現場で容易に組み立てられる。また、施工時には生
コンクリートの鋳型となると共に、その後はコンクリー
トの耐久性を増す外壁としても機能し、更に外観を整え
る化粧ブロックともなる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、コンクリートブロック40を使う場合でも、また化
粧ブロック50を使う場合でも、手すり20等の構造物
の水平を保つために外部にジャッキ30又は楔31のよ
うな特別の工具が必要であった。しかも、ジャッキ30
や楔31による位置合わせは煩雑であるために、全体の
作業能率が低下していた。
【0009】本考案の目的は、手すり、欄干、フェンス
等の構造物の支柱の取付工事を容易とする支柱取付用補
助具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本考案(1)の支柱取
付用補助具は、外枠1より内方に展開する複数の腕16
によって、略中央の床面より浮いた位置に、支柱より径
大でかつ対向面に螺子孔3を有する内枠2を固定したも
のである。
【0011】また上記の課題は例えば図2の構成により
解決される。即ち、本考案(2)の支柱取付用補助具
は、支柱より径大なる枠4の下端のコーナ又は辺の一部
を切り欠くと共に、該枠4の対向面に螺子孔5を備える
ものである。また上記の課題は例えば図3〜図6又は図
7の構成により解決される。即ち、本考案(3)の支柱
取付用補助具は、対向面に螺子孔10を有しかつ支柱よ
り径大なる内枠8より外方に展開する複数の腕9を、外
壁を成す外枠7の内面上部に設けた複数の係合部6に係
合させることにより、前記内枠8を前記外枠7の略中央
の床面より浮いた位置に懸架するように構成したもので
ある。
【0012】また上記の課題は例えば図3〜図6又は図
7の構成により解決される。即ち、本考案(4)の支柱
取付用補助具は、支柱埋設部の外壁を成す外枠7であっ
て、内部に懸架する内枠8より外方に展開する複数の腕
9と係合するための複数の係合部6を、その内面上部に
備えるものである。また上記の課題は例えば図3〜図6
又は図7の構成により解決される。即ち、本考案(5)
の支柱取付用補助具は、支柱埋設部の外壁を成す外枠7
の内側に懸架するための支柱より径大なる内枠8であっ
て、対向面に設けた螺子孔10と、周囲より外方に向け
て展開する複数の腕9とを備えるものである。
【0013】
【作用】図1において、好ましくは床面に所定の糊を塗
り、その上に外枠1を置くと、内枠2は外枠1の略中央
の床面より浮いた位置に固定支持される。内枠2の中に
例えば手すりの支柱21を挿入し、手すり20の高さを
調整しつつ、螺子孔3に挿入したボルト15を対称に締
めつける。これにより支柱21はその高さに仮止めさ
れ、手を離しても動かない。この状態で、外枠1の上部
開口から生コンクリート(又はモルタル)を注入し、生
コンクリートを外枠1内の全空間に隙間無く充満させ
る。内枠2は床面より浮いているので、生コンクリート
は支柱21の下側にも良く回り込む。
【0014】生コンクリートが固まると、コンクリート
になるが、この状態では支柱21の回り及び下面で固化
したコンクリートはボルト15に代わって支柱21の高
さ及び姿勢を堅固に保持する。また内枠2、腕16、ボ
ルト15の回りで固化したコンクリートはこれらの機構
部をそのままの状態で堅固に固定化する。なお、機構部
に鉄を使用した場合はこれらを防錆保護する作用もあ
る。また内枠2は床面より浮いているので、生コンクリ
ートは床面に均一に行き渡り、もって床面とコンクリー
トとの間には最大の接着面積が得られる。そして、この
例の外枠1は施工時には生コンクリートの鋳型として機
能すると共に、その後はコンクリートを保護する外壁と
なり、かつ外観を整える化粧ブロックとしても機能す
る。
【0015】図2において、好ましくは床面に糊を塗
り、その上に枠(支柱取付用補助具)4を置くと、螺子
孔5は例えば枠4の上部対向面に位置する。枠4の中に
例えば手すりの支柱21を挿入し、手すり20の高さを
調整しつつ、螺子孔5に挿入したボルト15を対称に締
めつける。これにより支柱21はその高さに仮止めさ
れ、手を離しても動かない。
【0016】なお、この例の支柱取付用補助具4は、好
ましくは従来のコンクリートブロック40、化粧ブロッ
ク50等と併用する。この場合に、枠4は下端の辺の一
部(又はコーナ)に切り欠き部17を有するので、生コ
ンクリートが床面に均一に行き渡る。図3〜図6又は図
7において、好ましくは床面に糊を塗り、その上に外枠
7を置く。次にその上部開口より内枠8を挿入し、内枠
8の腕9と外枠7の係合部6とが夫々係合するようにし
て内枠8を外枠7に懸架する。これにより内枠8は外枠
7の略中央の床面より浮いた位置に懸架・支持される。
内枠8の中に例えば手すりの支柱21を挿入し、手すり
20の高さを調整しつつ、螺子孔10に挿入したボルト
15を対称に締めつける。
【0017】この例の支柱取付用補助具は、外枠7と内
枠8とが別々であるので、夫々の部品を支柱取付用補助
具7及び8として別個に製造、販売、管理、使用でき、
もって各部品の生産性、利用性が向上する。好ましく
は、前記外枠7は、例えば図3に示すように、左右の先
端部に設けた雄型部71と雌型部72との嵌め合いによ
り全体として矩形状枠を成す4つの同一形状のコーナ部
材71 〜74 から成り、各コーナ部材71 〜74 の内面
の同一位置に係合部6を備える。
【0018】
【実施例】以下、添付図面に従って本考案による実施例
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図1は第1実施例の支
柱取付用補助具を説明する図で、図1の(A)は第1実
施例の支柱取付用補助具の平面図、図1の(B)はその
a−a´断面図である。
【0019】図において1はポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン樹脂等のプラスチック素材を射出成形することによ
り形成した比較的硬質の外枠、2は鉄、ステンレス、真
鍮、アルミニュウム合金等の金属から成る矩形状の内
枠、31 〜34 は内枠2の各対向辺の略中心部に設けた
螺子孔、151 〜154 は螺子孔31 〜34 に挿入した
ボルト、161 〜164 は外枠1から展開して内枠2を
固定支持するための鉄、ステンレス、真鍮、アルミニュ
ウム合金等の金属から成る腕、21はアルミ合金等から
成る例えば手すりの支柱である。
【0020】この例の腕16は垂直方向の荷重に対して
強い板状をしており、該腕16の一端と内枠2との間は
溶接、スポット溶接、接着材、リベット等又はこれらの
併用により密着・固定される。また腕16の他端と外枠
1との間は接着材、リベット等又はこれらの併用により
密着・固定される。外枠1の一例のサイズは下部の矩形
幅170mm、上部の矩形幅120mm、高さ100m
m、周囲の平均肉厚3mmである。この外枠1により支
柱21の1本当たりにかかる荷重(数Kg〜十数Kg)
に十分に耐えられる。
【0021】鉄を使用した場合の内枠2の一例のサイズ
は矩形幅80mm、周囲の肉厚3mmである。螺子孔3
は内枠2に直接螺子山(タップ)を切っても良いし、肉
厚が十分でない場合には内枠2の外面又は内面の側にナ
ットを固着しても良い。好ましくは、乾いたコンクリー
ト又はアスファルトの床面上にコンクリートを接着する
ための糊{例えばエポキシ樹脂系の構造用接着剤(E2
00等)}を塗り、その上に外枠1を置くと、内枠2は
図示の如く外枠1の略中央の床面より浮いた位置に固定
支持される。全ての支柱21に対応して上記と同様のこ
とを行い、各内枠2の中に手すりの各支柱21を挿入す
る。
【0022】しかる後、好ましくは両端部の支柱21に
ついて、手すり20が水平となるように、例えば手で支
柱21の高さを調整しつつ、ボルト151 〜154 を対
称に締めつける。これにより手すり20は水平に仮止め
され、手を離しても動かない。中間部の各支柱21に対
しては、単にボルト15を対称に締めつけるだけで良
い。
【0023】この状態で、各外枠1の上部開口から生コ
ンクリート(又はモルタル)を注入し、生コンクリート
を各外枠1内の全空間に隙間無く充満させる。内枠2は
床面より浮いているので、生コンクリートは支柱21の
下側にも良く回り込む。所要時間が経過すると、支柱2
1の回り及び下面で固化したコンクリートはボルト15
に代わって支柱21の高さ及び姿勢を堅固に保持する。
また内枠2、腕16、ボルト15の回りで固化したコン
クリートはこれらの機構部をそのままの状態で堅固に固
定化する。しかも、これらの構造物を腐食から保護す
る。また内枠2は床面より浮いているので、生コンクリ
ートは床面に均一に行き渡り、もって床面とコンクリー
トとの間には最大の接着面積が得られる。そして、プラ
スチック素材より成る外枠1は施工時には生コンクリー
トの鋳型として機能すると共に、その後はコンクリート
を保護する外壁となり、かつ様々な形状及び着色によっ
て外観を整える化粧ブロックとしても機能する。
【0024】なお、腕161 〜164 は外枠1と共にプ
ラスチック素材により一体成形しても良い。また、比較
的軽い手すり、欄干、フェンス用等としては、外枠1、
内枠2、腕161 〜164 をプラスチック素材により一
体成形しても良い。また、支柱21にかかる荷重が軽い
場合には、対向する2つのボルト15のみで仮止めする
ことも可能である。
【0025】また、この第1実施例では外枠1をプラス
チック製としたがこれに限らない。例えば予め内枠2と
腕16とを一体化したものを、従来のコンクリートブロ
ック40の製造時に、該コンクリートブロック40と一
体成形しても良い。また、外枠1をステンレス等の金属
製としても良い。金属固有の美観を生じる。また、内枠
2の支持位置は高ければ高い程、支柱21の調整範囲が
広い。一方、内枠2が外枠1よりはみ出してしまうと、
見栄え、腐食、生コンクリートの注入困難等の問題が生
じる。そこで、内枠2の支持位置はこれらを考慮して適
当に決定する。
【0026】図2は第2実施例の支柱取付用補助具を説
明する図で、図2の(A)は第2実施例の支柱取付用補
助具の平面図、図2の(B)はそのa−a´断面図であ
る。図において、4は鉄、ステンンレス、真鍮、アルミ
ニュウム合金等の金属素材から成る矩形状の枠、51
4 は枠4の対向面の床面から所定の高さ(例えば50
mm)の位置の略中央部に設けた螺子孔、151 〜15
4 はボルト、171〜174 は枠4の4辺の下側に設け
た切り欠き部である。なお、切り欠き部17は枠4の下
側の4つのコーナ部に設けても良い。また、切り欠き部
17の大きさは、生コンクリート(又はモルタル)の流
動性、充満性を考えると大きい程良いが、切り欠き部1
7を設けた結果として生じる枠4の脚部の強度等も考慮
して決定をする必要がある。
【0027】本実施例の枠(支柱取付用補助具)4は支
柱21の矩形幅に比較して大きめの矩形幅(例えば10
0mm)を有している。従って、第1実施例のように外
枠1による支持が無くても、枠4の単独で支柱21の姿
勢を安定に仮止めできる。しかも、構造が単純であり、
堅牢に構成でき、かつ極めて廉価に提供できる。なお、
枠4の肉厚が薄い場合はナットを外付けしても良い。
【0028】また本実施例の枠4は、好ましくは、従来
のコンクリートブロック40又は化粧ブロック50と併
用して使用する。即ち、従来のコンクリートブロック4
0の中に枠4を単に差し込んで、しかる後、支柱21の
仮止めを行う。又は、既に支柱21をボルト15で把持
した枠4の回りで、例えば図9に示すような化粧ブロッ
ク50を組み立てる。しかる後、化粧ブロック50の上
部開口から生コンクリートを注入し、化粧ブロック50
内の全空間に生コンクリートを隙間無く充満させる。枠
4は支柱21に比べて大きめの矩形幅を有すると共に、
各辺の下側には生コンクリート(又はモルタル)が流れ
込むに十分な大きさの切り欠き部171〜174 を備え
るので、注入した生コンクリートは支柱21の下側に均
一に回り込む。
【0029】図3は第3実施例の支柱取付用補助具の外
枠の斜視図で、図において71 〜74 はポリ塩化ビニル
又はポリエチレン樹脂等の比較的硬質のプラスチック素
材を射出成形することにより形成した各同一形状のコー
ナ部材である。図3の(A)は例えばコーナ部材73
斜視図を示しており、このコーナ部材73 は雌型部72
1 ,722 の隣に図示のような係合部63 を備えてい
る。即ち、この例の係合部63 はコーナ部材73 の内面
に突出成形された壁部の上面に設けられており、かつこ
の上面は左右が盛り上がった溝形状を有すると共に、奥
に進むにつれて高さが低くなるような傾斜面を有してい
る。その他の部分については図9の(A)のコーナ部材
503 と同等である。
【0030】コーナ部材71 ,72 ,74 を組み立てる
と図3の(B)の状態となり、更にコーナ部材73 を嵌
め込むと、全体として矩形状の外枠(化粧ブロック)7
が構成される。なお、このようなコーナ部材71 〜74
はステンレス製等の金属製としても良い。図4は第3実
施例の支柱取付用補助具の内枠の斜視図で、図において
8は鉄、ステンレス、真鍮、アルミニュウム合金等の金
属から成る矩形状の内枠、101〜104 は内枠8の各
対向面の略中心部に設けた螺子孔(この例では外付けナ
ットを使用している)、151 〜154 はボルト、91
〜94 は外枠7の係合部61 〜64 に夫々の先端部を引
っ掛けることにより内枠8を外枠7に懸架させるための
鉄、ステンレス、真鍮、アルミニュウム合金等の金属か
ら成る腕である。
【0031】この例の腕9は加工の容易な平板からなっ
ており、各腕9の一端と内枠8との間は溶接、スポット
溶接、接着材、リベット等又はこれらの併用により密着
・固定される。また各腕9の他端(先端)は図示の如く
下向きに折り曲げられており、この各折り曲げ部が外枠
7の各係合部6の斜面と係合することで、内枠8を外枠
7に懸架する。従って、この例の各腕91 〜94 は張力
により内枠8に加わる荷重を支えることとなり、比較的
大きな荷重に耐えられる。
【0032】図5は第3実施例の支柱取付用補助具の平
面図である。図5の(A)において、好ましくは乾いた
コンクリートの床面に糊を塗り、その上に外枠7を置
く。次に外枠7の上部開口より内枠8を図示の如く挿入
し、しかる後矢印A方向に回転させて各係合部61 〜6
4 に各腕91 〜94 の先端部を載せる。係合部61 〜6
4 には溝が形成されているので懸架後の内枠8は左右に
はぐらつかない。
【0033】図5の(B)において、更に上部より内枠
8の中に手すりの支柱21を挿入し、手すり20の水平
を保ちつつ、ボルト151 〜154 を対称に締めつけ
る。図6は第3実施例の支柱取付用補助具の側断面図
{図5の(B)のa−a´断面図}である。次に、外枠
7の上部開口から生コンクリート(又はモルタル)を注
入し、生コンクリートを外枠7内の全空間に隙間無く充
満させる。
【0034】所要時間が経過すると、支柱21の回り及
び下側で固化したコンクリートはボルト15に代わって
支柱21の高さ及び姿勢を堅固に保持する。また内枠
8、腕91 〜94 、ボルト151 〜154 等の回りで固
化したコンクリートはこれらの機構部及び係合(懸架)
部分をそのままの状態で堅固に固定化する。しかも、こ
れらの部分を腐食から保護する。また内枠8は床面より
浮いているので、床面とコンクリートとの間には最大の
接着面積が得られる。そして、外枠7は施工時には生コ
ンクリートの鋳型として機能すると共に、その後はコン
クリートを保護する外壁となり、かつ外観を整える化粧
ブロックとしても機能する。
【0035】図7は第4実施例の支柱取付用補助具を説
明する図で、図において7はコンクリート製のブロック
より成る外枠、61 〜64 はその内面上部に設けた係合
部である。この例の係合部61 〜64 は外枠7の上部内
面に設けられており、図示の如く単純な形状の凹部より
成っている。このような係合部61 〜64 はコンクリー
トブロック7の製造時に鋳型により一体成形でき、製造
容易である。
【0036】本実施例によれば、好ましくは乾いたコン
クリートの床面に糊を塗り、その上にコンクリート製の
外枠7を置く。そして、その上部より図4に示すような
内枠8を単に挿入するだけで、該内枠8は外枠7に確実
に懸架し、左右にはぐらつかない。なお、上記実施例で
は腕9を平板状としたがこれに限らない。腕9を鉄、ス
テンレス等の金属棒で構成すれば垂直方向の強度が格段
に増大する。また、こうすれば各腕9を内枠8から水平
方向に展開できるし、外枠7の係合部6もこれを水平に
受け止めることが可能である。この場合は腕9の先端部
を上記実施例の如く折り曲げる必要もない。従って、構
造物全体の形状が一層シンプルとなり、製造容易とな
り、もってコストダウンにつながる。
【0037】また、腕9の先端部と係合部6との係合構
造については他にも様々な態様及びそれに伴う構造が考
えられ、上記実施例に限定されるものでは無い。また、
上記実施例では外枠1,7及び内枠2,4,8の断面形
状を矩形としたがこれに限らない。これらの断面形状
は、基本的には使用する支柱の様々な断面形状に合わせ
て任意に構成できる。例えば円柱状の支柱に対しては、
外枠1,7を釣鐘状に構成し、又は内枠2,4,8を輪
環状に構成してもよい。
【0038】また、上記実施例では手すりの支柱の取付
に付いて述べたが、本考案の支柱取付用補助具は、欄
干、フェンス、ガードレール、その他のあらゆる構造物
の支柱の取付工事に適用でき、場合に応じて、相応のサ
イズ、強度に構成される。また、上記本考案に好適なる
複数の実施例を示したが、本考案思想を逸脱しない範囲
内で、構成及び組み合わせの様々な変更が行えることは
言うまでもない。
【0039】
【考案の効果】以上述べた如く本考案(1)によれば、
床面より浮いた状態の内枠2により支柱21を任意の高
さで仮止めできるので、工事現場における作業能率が格
段に向上する。また本考案(2)によれば、簡単な構造
の枠4が自立して支柱21を仮止めするので、作業コス
トが減少し、もって従来のコンクリートブロック40又
は化粧ブロック50等による工法と組み合わせても、全
体としてコスト増とはならない。しかも、枠4は下端に
切り欠きを有するので、生コンクリートが床面に均一に
行き渡り、もって支柱21を堅固に支持すると共に、床
面との間に強い接着力が得られる。
【0040】また本考案(3)〜(5)によれば、内枠
8の腕9を外枠7の係合部6に懸架する構造であるの
で、夫々の部品(各支柱取付用補助具)を別個に製造、
販売、管理、使用でき、もって各部品の生産性、流通性
が向上する。好ましくは、外枠7は現場で組み立て可能
な同一形状の4つのコーナ部材71〜74 から成るの
で、このようなコーナ部材71 〜74 は製造、管理、運
搬が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施例の支柱取付用補助具を説明す
る図である。
【図2】図2は第2実施例の支柱取付用補助具を説明す
る図である。
【図3】図3は第3実施例の支柱取付用補助具の外枠の
斜視図である。
【図4】図4は第3実施例の支柱取付用補助具の内枠の
斜視図である。
【図5】図5は第3実施例の支柱取付用補助具の平面図
である。
【図6】図6は第3実施例の支柱取付用補助具の側断面
図である。
【図7】図7は第4実施例の支柱取付用補助具を説明す
る図である。
【図8】図8は従来技術を説明する図である。
【図9】図9は従来の一例の化粧ブロックを説明する図
である。
【符号の説明】
1 外枠 2 内枠 3 螺子孔 4 枠 5 螺子孔 6 係合部 7 外枠 8 内枠 10 螺子孔 71 〜74 コーナ部材

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠(1)より内方に展開する複数の腕
    (16)によって、略中央の床面より浮いた位置に、支
    柱より径大でかつ対向面に螺子孔(3)を有する内枠
    (2)を固定したことを特徴とする支柱取付用補助具。
  2. 【請求項2】 支柱より径大なる枠(4)の下端のコー
    ナ又は辺の一部を切り欠くと共に、該枠(4)の対向面
    に螺子孔(5)を備えることを特徴とする支柱取付用補
    助具。
  3. 【請求項3】 対向面に螺子孔(10)を有しかつ支柱
    より径大なる内枠(8)より外方に展開する複数の腕
    (9)を、外壁を成す外枠(7)の内面上部に設けた複
    数の係合部(6)に係合させることにより、前記内枠
    (8)を前記外枠(7)の略中央の床面より浮いた位置
    に懸架するように構成したことを特徴とする支柱取付用
    補助具。
  4. 【請求項4】 支柱埋設部の外壁を成す外枠(7)であ
    って、内部に懸架する内枠(8)より外方に展開する複
    数の腕(9)と係合するための複数の係合部(6)を、
    その内面上部に備えることを特徴とする支柱取付用補助
    具。
  5. 【請求項5】 支柱埋設部の外壁を成す外枠(7)の内
    側に懸架するための支柱より径大なる内枠(8)であっ
    て、対向面に設けた螺子孔(10)と、周囲より外方に
    向けて展開する複数の腕(9)とを備えることを特徴と
    する支柱取付用補助具。
  6. 【請求項6】 前記外枠(7)は、左右の先端部に設け
    た雄型部(71)と雌型部(72)との嵌め合いにより
    全体として矩形状枠を成す4つの同一形状のコーナ部材
    (71 〜74 )から成り、各コーナ部材(71 〜74
    の内面の同一位置に係合部(6)を備えることを特徴と
    する請求項4の支柱取付用補助具。
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