JP2593069B2 - バルブシート材料 - Google Patents

バルブシート材料

Info

Publication number
JP2593069B2
JP2593069B2 JP61284185A JP28418586A JP2593069B2 JP 2593069 B2 JP2593069 B2 JP 2593069B2 JP 61284185 A JP61284185 A JP 61284185A JP 28418586 A JP28418586 A JP 28418586A JP 2593069 B2 JP2593069 B2 JP 2593069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve seat
ptfe
ball
mixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61284185A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63140181A (ja
Inventor
泰夫 薬袋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KITSUTSU KK
Original Assignee
KITSUTSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KITSUTSU KK filed Critical KITSUTSU KK
Priority to JP61284185A priority Critical patent/JP2593069B2/ja
Publication of JPS63140181A publication Critical patent/JPS63140181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2593069B2 publication Critical patent/JP2593069B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lift Valve (AREA)
  • Taps Or Cocks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水・油・ガス等の生活関連分野、或いは化
学工業・石油化学工業・薬品工業・飲料食品工業等のあ
らゆる製造工業分野において、流体を制御するために用
いられるバルブの新規有用なシート材料に関するもので
ある。
(従来の技術) この種バルブのシート材料として、耐摩擦性・耐薬品
性・耐温度性に優れるポリテトラフルオロエチレン(以
下、PTFEという)が広く一般に使用されている。
然し、このPTFEは、上記長所を有しながらも、特に耐
クリープ性に関しては劣る欠点を有しているので、該PT
FEでシートを構成して、ボールバルブ等において使用す
ると、クリープを発生して永久変形を起こし、ボールバ
ルブ等の機能を著しく低下させる大きな問題点を有して
いた。
この為、本出願人は、特開昭61−127976号公報に示す
バルブシート材料を提供している。
この出願人が既に提供したシート材料は、PTFEの上記
耐クリープ性に劣る欠点に鑑み、該PTFEにテトラフルオ
ロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの共
重合体(以下、PFAという)を混合して、PTFEの持つ特
性とPFAの持つ優れた耐クリープ性とを兼備した、バル
ブシートとしての条件を満足するシート材料を提供せん
とするものである。
(発明が解決しようとする問題点) 従って、出願人の提供したシート材料は、PFAの混合
により、PTFE単独のシート材料の耐クリープ性に関する
問題点を有効に解決することが可能となったが、耐摩耗
性に劣る問題点は余り改善されなかった。
尚、耐摩耗性を向上させるためにPTFEにガラス繊維を
混入したシート材料も用いられているが、該ガラス繊維
混入のPTFEシート材料は、耐摩耗性に優れる長所を有す
る反面、PTFE自体の耐クリープ性に劣る欠点をそのまま
受けついでいるので、バルブシートとしての条件を全て
満足できるものではなかった。
依って、当該技術分野においては、耐クリープ性に優
れ且つ耐摩耗性にも優れたバルブシート材料の出現が強
く熱望されているのが実情である。
(問題点を解決するための手段) 而して、本発明は、上記要請に応えるために開発され
たもので、ポリテトラフルオロエチレンと、テトラフル
オロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの
共重合体との混合体における共重合体を重量比率で3〜
30%とし、この混合体にガラス繊維を重量比率で5%〜
30%混入したことを特徴とするバルブシート材料であ
る。
更に、このバルブシート材料にグラファイトの重量比
率で5%〜25%混入するか、又は二酸化モリブデンを重
量比率で3%〜10%混入するようにしてもよい。
(作用) 依って、本発明にあっては、PTFAとPFAの混合体をベ
ースにするものであるから、PTFEの優れた特性に加え
て、PFAに匹敵する耐クリープ性をも兼備することが可
能となるばかりか、更に、ガラス繊維を重量比率で5%
以上30%以下混入しているので、耐摩耗性にも優れた新
規有用なシート材料を提供することが初めて可能とな
る。
しかも、本発明に係るシート材料は、摩耗係数におい
ても、PTFEに比し約100倍以上改善できることとなる。
(実施例) 以下、本発明を実施例に基づいて詳述すると、本発明
に係るバルブシート材料は、耐摩擦性・耐薬品性・耐温
度性等に優れるPTFEと、特に耐クリープ性に優れるPFA
の混合体を前提とし、該混合体に、ガラス繊維を重量比
率で5%以上30%以下混入したことを特徴とするもので
ある。
又、上記混合体におけるPTFEとPFAの割合は、PFAを重
量比率で3%以上30%以下が最も好ましい。その理由
は、PTFEの持つ欠点を補いPFAの持つ長所を加味するた
めには、PFAが3%以上30%以下で十分であること、ま
た、混合比率がこれ以上になると、PFAがPTFEよりも約
5倍〜10倍程も高価なため、バルブシートのコストが高
くなり過ぎること等に起因する。
従って、上記混合比率のPTFEとPFAの混合体に、新た
にガラス繊維を5%以上30%以下混入した本シート材料
は、耐クリープ性に優れることは勿論のこと、PTFE単体
やPTFEとPFAの混合体においても劣る耐摩耗性にも優れ
る共に、PTFEのシート材料に比し、摩耗係数が約100倍
以上も改善されることとなるので、バルブシートとして
の条件を全て満足する極めて優れたシート材料を提供で
きることとなった。
尚、本シート材料でバルブシートを製造する場合に
は、PTFEの粉体にPFAの粉体を混合した混合体に、ガラ
ス繊維を所定量混入して、これを金型に充填した後、加
熱圧縮すれば、所望形態のバルブシートが簡単に製造で
きることとなる。
又、本シート材料にあって、グラファイトの粉末を重
量比率で5%以上25%以下程度さらに混入すれば、耐ク
リープ性・耐摩耗性に優れることは勿論のこと、耐摩擦
性に更に優れ、特に静電気防止に効果のあるバルブシー
ト材料を提供できると共に、同じく重量比率で3%以上
10%以下程度の二酸化モリブデンを混入すれば、摩擦係
数が更に一層小さくなって、バルブの操作トルクを軽減
できるシート材料ともなる。
次に、本バルブシート材料をボールバルブのシートに
使用した実施例を、図面に基づいて説明する。
図中、1はバルブボデーで、このバルブボデー1の内
部に、弁室2と該弁室2の両側に弁室2に通じる入口側
3と出口側4を有する。7は上記弁室2に組み込まれた
バルブボールで、該バルブボール7は貫通孔5を有し、
且つ連結された駆動軸6を回転させることによって、上
記入口側3と出口側4を互いに連通する開位置と、入口
側3と出口側4を互いに隔絶する閉位置と間を回動する
ものである。
9は本シート材料から構成されたバルブシートで、該
バルブシート9は上記弁室2の両側端に形成された段部
8に装着される環状体であって、バルブボール7が開位
置に回動したときは、出入口側3・4と該ボール7の貫
通孔5を連結し、ボール7が閉位置に回動したときは、
バルブボデー1とバルブボール7の間に密封介在して、
入口側3と出口側4を互いに隔絶するものである。
今仮に、斯る構成のボールバルブが閉状態において、
入口側3に圧力が加えられると、該圧力がバルブボール
7に作用して、ボール7が出口側4のシート9を圧縮す
ることとなるが、該シート9はPFAが混合されていて耐
クリープ性に優れているので、従来のPTFEのシートがク
リープしてボールが両シートの間に保持されなくなり、
ボールバルブの機能を低下させるような心配が全くな
い。
しかも、シート9には更にガラス繊維が混入されて、
耐摩耗性にも優れているので、例えバルブボール7を開
位置と閉位置間に繰り返し回動しても、該シート9はボ
ール7の回動により摩耗することが極めて少ないので、
シート9の摩耗によってシール状態が不良となることも
完全に解決できることとなる。
尚、シート9を構成するシート材料に、ガラス繊維以
外に更にラファイトが混入されていれば、耐摩耗性に加
えて耐摩擦性が更に向上し、静電気防止効果をも発揮
し、二硫化モリブデンを混入していれば、耐摩擦性が更
に一層向上してバルブの操作トルクを更に一層軽減でき
ることとなることは、記述した通りである。
又、耐摩耗性を得るためには、ガラス繊維をPTFEとPF
Aの混合体に、重量比率で5%以上30%以下混入するこ
とが最も効果的であるが、ガラス繊維に代えて、例えば
ブロンズ・セラミック・アルミニウム等を所定の混合比
率で混入しても、略同様な耐摩耗性が得られるので、必
要に応じて混入材料を適宜選択することも、実施に応じ
任意である。
尚、図面はボールバルブを示したものであるが、本発
明のシート材料はボールバルブに限定されるものではな
く、バタフライバルブ及びその他シートを必要とする各
種バルブに対しても、容易に実施応用できることは言う
までもない。
(発明の効果) 以上の如く、本発明は、PTFEとPFAの混合体に、ガラ
ス繊維を重量比率で5%以上30%以下混入したことを特
徴とするものであって、PTFEの優れた特性に加えて、PF
Aに匹敵する耐クリープ性をシート材料に付与すること
が可能となるばかりか、ガラス繊維を重量比率で5%以
上30%以下混入しているので、耐摩耗性にも極めて優れ
たシート材料を提供できることとなる。
従って、本発明に係るシート材料は、バルブシートと
しての条件を全て満足することとなった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のバルブシート材を使用したボールバルブ
の一例を示す断面図である。 1……バルブボデー、2……弁室、7……バルブボー
ル、9……バルブシート。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリテトラフルオロエチレンと、テトラフ
    ルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテル
    の共重合体との混合体における共重合体を重量比率で3
    〜30%とし、この混合体にガラス繊維を重量比率で5%
    〜30%混入したことを特徴とするバルブシート材料。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、更にグラ
    ファイトを重量比率で5%〜25%混入したことを特徴と
    するバルブシート材料。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、更に二硫
    化モリブデンを重量比率で3%〜10%混入したことを特
    徴とするバルブシート材料。
JP61284185A 1986-12-01 1986-12-01 バルブシート材料 Expired - Lifetime JP2593069B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61284185A JP2593069B2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01 バルブシート材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61284185A JP2593069B2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01 バルブシート材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63140181A JPS63140181A (ja) 1988-06-11
JP2593069B2 true JP2593069B2 (ja) 1997-03-19

Family

ID=17675273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61284185A Expired - Lifetime JP2593069B2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01 バルブシート材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2593069B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3854433B2 (ja) * 1999-09-16 2006-12-06 シーケーディ株式会社 真空比例開閉弁

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56115343A (en) * 1980-02-15 1981-09-10 Nippon John Kureen Kk Synthetic resin composition
JPS56116742A (en) * 1980-02-21 1981-09-12 Nippon John Kureen Kk Synthetic resin composition

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63140181A (ja) 1988-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050269545A1 (en) Eccentric type rotary valve
WO1995033943A2 (en) Valve assembly having improved valve seat
JP2593069B2 (ja) バルブシート材料
US4438936A (en) Secondary sealing element with U-shaped sealing ring for mechanical seals
US2246488A (en) Planetary pump
JP2579756B2 (ja) バルブシ−ト材料
US4582080A (en) Bidirectional cryogenic valves
US4522231A (en) Sanitary water valve
US3151838A (en) Packless gate valve
US5388806A (en) Valve assembly having improved valve seat
KR20010083445A (ko) 삼차 편심구조를 갖는 메탈시트형 버터플라이밸브
CN2351632Y (zh) 聚四氟乙烯阀芯式单流阀
JPH0363594B2 (ja)
JPH0725904B2 (ja) バルブシ−ト材
CA1233807A (en) Bidirectional cryogenic valves
WO1999045300A1 (en) Butterfly valve with offset stem
CN208503507U (zh) 一种防水高压密封蝶阀
CA1234034A (en) Sanitary water valve
JPH11230388A (ja) 逆止バタフライ弁
JPH0459502B2 (ja)
JPH01199069A (ja) 弁装置
JPS6135816Y2 (ja)
JPH049944B2 (ja)
CN2201527Y (zh) 耐用型阀门结构
JPS5856463Y2 (ja) バタフライバルブ