JP2592981Y2 - スイング型無水撃逆止弁装置 - Google Patents

スイング型無水撃逆止弁装置

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JP2592981Y2
JP2592981Y2 JP1994015617U JP1561794U JP2592981Y2 JP 2592981 Y2 JP2592981 Y2 JP 2592981Y2 JP 1994015617 U JP1994015617 U JP 1994015617U JP 1561794 U JP1561794 U JP 1561794U JP 2592981 Y2 JP2592981 Y2 JP 2592981Y2
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伸五 横田
秀邦 横田
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伸五 横田
横田 博
横田 義博
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、送水管路に設けるス
イング型逆止弁装置に係り、送水中に、急にポンプエネ
ルギーを断った場合、管路内水柱の逆流による水撃現象
を安全確実に阻止するスイング型無水撃逆止弁装置に関
するものである。そしてこの考案は、ポンプへの入力が
断たれた時、管内吐出方向流れが、慣性力を失い停止す
る時点で着座するよう、弁体部及びその付近の流路形状
を相定め構成させて、管内水の逆流を阻止し、水撃発生
の要因を絶つ無水撃逆止弁装置に係り、特公昭40−3
654号「無水撃揚水装置」、特公昭51−25930
号「無水撃揚水装置の改良」並びに特公昭63−602
74号「スイング型無水撃逆止弁装置」の一連の発明に
関連する技術の改良に関するものである。そして以下説
明上、これらの発明を総称的に原発明と呼称する。な
お、本明細書中に使用する「水」の言語は、液体を総称
的に代表するものとする。
【0002】
【従来の技術】揚水、送水装置に設けた逆止弁が、ポン
プ停止時の急激な管内流速の変化に追随できず、その逆
流過程で着座すると、弁閉鎖の瞬間に、弁下流側(弁吐
出側の管路内)で水撃現象を発生し、更に又、管路条件
によっては、水柱分離による水撃をも誘発して、重大事
故に至ることがある。従来、このような水撃現象を防止
する揚水装置として、主に次の(A);(B)に述べる
技術がある。すなわち、 (A)弁部材に制動手段を設けて、その動作を緩慢に
し、更には水撃による上昇圧力を、逃避、緩衝させる自
動弁装置や、サージタンクを配備することにより、ショ
ックの緩和を計る等、言わば消極的な対症療法的手段を
用いた揚水装置。 (B)原発明の公告公報明細書に見られるように、慣性
による正方向流れが停止する時点に弁着座する逆止弁装
置を設けることにより、逆流現象を生じさせないように
して、積極的に水撃発生の要因を絶つよう構成した揚水
装置。とがあるが、この考案は、上記の(B)項の技術
的思想に依拠する無水撃逆止弁装置の改良に関するもの
である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】原発明に見られるよう
な従来の無水撃逆止弁装置は、ポンプへの入力が断たれ
た場合、管内水柱の慣性による吐出方向流れが止まった
時に、弁部が弁座にほぼ着座する構造にしたものである
が、この慣性流動を続ける時間の大小は、ポンプ停止の
瞬間に管内水柱が保有する慣性流動力と、この水柱に作
用する外力(重力、出口側圧力、ポンプ慣性力など)と
に関係し、状況によっては、その値(該水柱の慣性流動
時間)が、甚だ小さくなる場合も多い。例えば、ポンプ
の近くに設けた圧力タンクに注水する場合とか、近接し
て設置した複数台のポンプによる並列運転中、急に、そ
の中の一台が停止したような場合等である。それは、こ
れらの装置における逆止弁下流側の管路が短いために、
ポンプの急停止時に、この管路内水柱が保有する慣性流
動力が小さく、それに比して、圧力タンクや、並列運転
中の隣接ポンプの吐出圧力が、この水柱を逆流させる方
向の大きな力として作用し、その逆流に転ずる時間を著
しく早めるからである。
【0004】従来の無水撃逆止弁装置の構造は、原発明
明細書に述べているように、弁の閉鎖運動を阻害する要
因をできるだけ除去するよう構成されていて、その弁体
自体の自重による降下だけで、適正な弁閉鎮運動の設定
を行い、なお、若干の誤差があれば、弁体補償部(付加
の形状修正部、重量、ばね等)により、その補正をして
いた。しかしながら、このような弁部構造も、上述した
実例、即ち複数台ポンプの並列運転中、一台停止した際
に生じるような、極端に激しい流れの変化に対しては、
なおまだ、弁体自体の質量による慣性抵抗が大き過ぎた
りして、弁閉鎖の速さが流れの減速の速さに追随できな
い。そして一方、この流れの減速への弁部の追随能力を
高めたいからと言って、単純に弁閉力を付勢しただけで
は、弁全開時の弁抵抗損失を増加することにもなり不都
合である。
【0005】そして又、弁揺動支持軸を介して、弁箱外
部に弁閉力付勢装置を構成させた場合は、各構成部材の
材質及び構造が、弁閉鎖運動時の大きな加速度の変化に
対して、よくそれに耐え、緩みなく即時的確に対応でき
るよう設計的配慮が必要であり、更に弁揺動支持軸まわ
りの水密手段も必要となる等、万事大げさな装置手段と
なる欠点がある。この様な従来技術の段階においては、
適正な弁閉鎖運動を目指しての、簡便で経済的な弁閉力
補正手段の付与は困難であると見られていた。この考案
は、スイング型無水撃逆止弁装置につき、上記の問題点
を解消し、同時に多様化が計り易い構成となし、設計、
生産を容易にして、一層簡単で経済的なスイング型無水
撃逆止弁装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案を、一実施例の
図面に基づいて説明すると、図1において、1は揚水ポ
ンプ(図示は省略する)からの配管の適所に装置された
無水撃逆止弁装置の弁箱である。10は弁箱蓋、11;
12は夫々弁箱1の入口側、出口側に接続する管路端を
示し、a;bは夫々入口流路と出口流路とを示す。2は
弁座、3は弁部である。弁部3は、弁体腕部4及び、弁
揺動支持軸5を介して、弁箱1に、弁座2の出口側に臨
み揺動自在に装着されている。以上の構成において、弁
部3、弁体腕部4は、できる限り軽く、又、流れ抵抗の
少ない形状の部材として形成されている。そして、圧縮
ばね6が、伸縮自在かつ筒と下筒が係止し合って伸び
止まり外向きに力が作用しなくなる二重筒ケース形状の
保持部材9に封じ込められて弁閉力装置Aを形成し、そ
の弁閉力装置Aは、弁箱1乃至弁箱蓋10上の支持部8
に上筒端面部を枢支され、弁体腕部4上の受け部7に下
筒端面部を枢支されて、弁部3は弁閉力装置Aの力を受
けながら、揺動自在に装着されている。
【0007】以上の構成において、弁閉力装置Aは、弁
体腕部4上の弁揺動支持軸5にできるだけ近い位置にあ
る受け部7と該弁閉力装置Aの下端部とをリンクさせ
た、トッグル・ジョイント形の連係構造により、弁部3
を閉鎖方向に加速する弁閉力として作用する。そして、
それは適宜に、弁全閉付近では、所期最大限の弁閉力と
して作用させ、弁全開付近では、所要最小限の弁閉力と
して管内流水による弁開力と均衡させることができるも
のであり、さらに又、厳しい仕様に対して、標準化され
た弁閉力装置Aの選択や組み替えによって、極めて容易
且つ経済的に自在な対応を果たすことができて、大いに
その効果が発揮される。
【0008】
【作用】上記のように構成したスイング型無水撃逆止弁
装置は、弁体部の弁閉鎖作用への阻害要因を極力削減
(弁体部の質量を小さくし、形状を整え、慣性抵抗と形
状抵抗を極力削減)すると共に、弁揺動支持軸5に近い
支点に、弁閉力を効果的に作用させる構造に構成するこ
とによって、弁閉鎖速度を高める性能を本質的に備えて
いる。そして更に弁閉力装置Aの作用効果は、図1にお
ける一点鎖線で示す弁全開付近においては、弁開力と弁
閉力とがほぼ拮抗すると同時に、しかも、弁閉力装置A
の作用力が所要最小限に調整でき、図1における実線で
示す弁全閉付近においては、弁閉力装置Aの作用力を所
期最大限に作用させるように随意選択ができるので、管
内流れの減速の速さに同調し、過渡現象の各時点にわた
り全く遅れのない弁閉鎖の性能を発揮し、水撃現象の発
生を見ることはない。
【0009】そして又、圧縮ばね6のばね力(作用力の
強さ)が自由に選択できることも相まって、無水撃逆止
弁装置の作動要点でもある弁閉鎖作用スタート遅れの解
消はもとより、従来のものに比べ、仕様流量時点におけ
る弁抵抗損失を更に少なくしつゝ、その閉鎖作用力を適
宜に大きく採れる利点があり、厳しい仕様条件にも適合
させることができる。
【0010】
【実施例】この考案の実施に当たっては、上述の通り、
弁閉力装置A、受け部7、支持部8のリンクされた支点
の関係位置の案配等によって、自由に弁閉力の作用の態
様を設定することができる。又、弁閉力装置Aのばね力
を自由に選定する目的を持って、弁閉力装置Aを順列的
に標準化し、それを適宜に選択することにより、管路の
実状に適合させて、便利に弁閉鎖運動の設定を行うこと
ができる。この場合、図示例として、弁閉力装置Aの保
持部材9を伸縮自在の二重筒型ケースにして圧縮ばね
を内蔵保持し、交換自在のコアー型部品とするものが示
されている。
【0011】
【考案の効果】この考案は、以上説明したように、簡便
な構造において、容易且つ選択自在な弁閉力装置を内蔵
しているので、仕様流量時にあっては、弁抵抗損失は少
なく、しかも閉鎖時には、強い弁閉力により逆流に優先
して閉鎖し、従来では困難とした急激な慣性流動の状態
変化にも、容易且つ経済的に対応できるスイング型無水
撃逆止弁装置を実現できた。
【0012】そして、従来の弁部材と異なり、構造的に
弁部は一定の形状でよいから、設計、製造が容易であ
り、原価逓減にも効果が大である。しかも、弁閉力装置
が、ばね力を封じ込めた交換自在の部品としてコンパク
トに形成されているため、特に弁装置が大型化した場合
でも、分解、点検・交換、組み立て作業が行い易く、容
易に仕様条件に適合した弁閉力の設定が行える。従っ
て、設計、製造、実用テスト、維持管理等、あらゆる面
で優れた成果を挙げることができ、実施効果の顕著さは
従来技術と比較して極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る一実施例の弁全閉付近の状態を
示す全体的断面図である。
【図2】従来のスイング型無水撃逆止弁装置の全体的断
面図である。
【符号の説明】
1…弁箱、 2…弁座、 3…弁部、 4…弁体腕部、
5…弁揺動支持軸、6…圧縮ばね、 7…受け部、
8…支持部、 9…保持部材、10…弁箱蓋、 11…
入口側管路端、 12…出口側管路端、A…弁閉力装
置、 a…入口流路、 b…出口流路。
フロントページの続き 合議体 審判長 蓑輪 安夫 審判官 久保田 健 審判官 清田 栄章 (56)参考文献 特開 昭63−297775(JP,A) 特開 昭54−125530(JP,A) 実開 昭52−69638(JP,U) 実開 昭53−117892(JP,U) 実開 昭52−102582(JP,U) 実開 昭54−137938(JP,U) 実公 昭50−32900(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】慣性抵抗少なく形成された弁部(3)を弁
    体腕部(4)及び弁揺動支持軸(5)を介して弁座
    (2)の出口側に臨んで揺動自在に装着して、ポンプへ
    の入力が断たれた時に、揚水管路内の吐出方向流れが慣
    性を失い停止する時点で弁部(3)が弁座(2)に着座
    するよう、弁部(3)の構造及びその付近の流路形状を
    相定め構成させた無水撃逆止弁装置において、 伸縮自在かつ筒と下筒が係止し合って伸び止まり外向
    きに力が作用しなくなる二重筒ケース形状の保持部材
    (9)に圧縮ばね(6)を封じ込めて成る、交換可能な
    弁閉力装置(A)を備え、その上筒端面部は弁箱(1)
    乃至弁箱蓋(10)上の支持部(8)に枢支され、その
    下筒端面部は弁体腕部(4)上の弁揺動支持軸(5)に
    できるだけ近い位置にある受け部(7)に枢支されたこ
    とを特徴とするスイング型無水撃逆止弁装置。
JP1994015617U 1994-12-19 1994-12-19 スイング型無水撃逆止弁装置 Expired - Lifetime JP2592981Y2 (ja)

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