JP2591088Y2 - 機器操作体の着脱装置 - Google Patents

機器操作体の着脱装置

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JP2591088Y2
JP2591088Y2 JP1991051908U JP5190891U JP2591088Y2 JP 2591088 Y2 JP2591088 Y2 JP 2591088Y2 JP 1991051908 U JP1991051908 U JP 1991051908U JP 5190891 U JP5190891 U JP 5190891U JP 2591088 Y2 JP2591088 Y2 JP 2591088Y2
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安谷亥三郎
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機器を操作する操作部
を備えた機器操作体を支持部材に着脱自在に構成し、機
器操作体を装着方向とは異なる角度方向から離脱するよ
う構成した機器操作体の着脱機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機器を操作する操作部を備えた機器操作
体を支持部材に着脱自在に構成した機器操作体の着脱機
構は、例えば車載用の記録媒体演奏装置に一例として採
用されている。
【0003】車載用の記録媒体演奏装置(以下、カース
テレオ装置と記す)は、記録媒体として磁気テープを内
臓したテープカセットとか、もしくは周知のCD,CD
−Iなどの光ディスクなどを演奏することができ、更に
また、各種の放送を受信できるよう構成されたものであ
る。そして、使用者は車内でこれらの記録媒体を再生し
て音楽を楽しんだり、放送を受信して各種情報,音楽な
どを楽しむことができ、また、近年、CD−Iディスク
により地図情報なども不図示のディスプレイを介して再
生できるので、大変便利な装置として盛んに車に搭載さ
れている。
【0004】また、このカーステレオ装置は運転席近傍
の狭い場所に設置するため、小型軽量化されており、使
用者が車から離れた際、持ち運び易いため心ない者によ
りこのカーステレオ装置を盗まれることがある。
【0005】そこで、カーステレオ装置の盗難予防策の
一例として、使用者が車から離れる時に、操作部を備え
た機器操作体をカーステレオ装置から取外し、この機器
操作体がないとカーステレオ装置を正常に動作できない
ようにしたものがあり、この従来例を図6に示してい
る。
【0006】図6に示したカーステレオ装置1におい
て、筐体2はほぼ箱体に形成されている。この筐体2の
フロントパネル部2aには、図示しないテープカセット
もしくは光ディスクを挿入する記録媒体挿入口2a
穿設されている。上記記録媒体挿入口2aからテープ
カセットもしくは光ディスクを挿入すると、内部の記録
媒体駆動部3で再生できるよう構成されている。尚、記
録媒体駆動部3はテープカセット用と光ディスク用とで
は構造が異なるものであり、使用する記録媒体に応じて
適宜構成されているが、ここではとくに限定するもので
はない。
【0007】また、フロントパネル部2a側の下方で筐
体2の左右両側2b,2cには、開閉蓋自在に軸4(片
側のみ図示)に軸支された中蓋(支持部材相当)5と、
この中蓋5に着脱自在に支持された機器操作体6とが設
けられている。上記中蓋5は板金材などを用いて左右両
側を一部L字に曲げ加工されて軸支され、一方、機器操
作体6は樹脂材などを用いて箱体に形成されている。
【0008】また、図7にも併せて図示したように、中
蓋5の中央部には切欠き孔5aが開口され、この切欠き
孔5aに機器操作体6の中央部に取付けたバネ部材7が
嵌合すると共に、一方、中蓋5の左右両側にはバネ部材
8の先端に懸架されたローラ9が図中左右方向に変位自
在に取付けられ、このローラ9が機器操作体6の凹部6
bに嵌合できるようになっている。そして、機器操作体
6は中蓋5から着脱自在となっており、更に両者5,6
間には中蓋5側の接続端子10と機器操作体6側の接続
端子11とで弾性圧接されながら電気的に結合されてい
る。
【0009】また、機器操作体6の操作部6a側には図
示しない各種機能の操作部材が設けられており、中蓋5
と機器操作体6とを一体に軸4を中心に時計方向(矢印
方向)に閉蓋すると、機器操作体6の操作部6a側
からカーステレオ装置1を操作できるようになってい
る。尚、機器操作体6を中蓋5から取外し、中蓋5のみ
を矢印A方向に閉蓋すると、この場合には記録媒体挿
入口2bに塵埃が入ることを防ぐことができるようにな
っている。
【0010】ここで、機器操作体6のみを中蓋5から取
外してしまうと、両者5,6間では電気的な結合がなく
なり、カーステレオ装置1を操作できなくなるよう構成
されている。これにより、使用者が車から離れる際、こ
の機器操作体6を中蓋5から取外して、車の外へ持ち出
してしまえば、カーステレオ装置1は操作不可能となる
ので、何等動作できないカーステレオ装置1を盗み出さ
れることがなくなる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
たカーステレオ装置1では、機器操作体6を中蓋5から
取外してしまうと、カーステレオ装置1自体が何等動作
できなくなるので、カーステレオ装置1を盗まれること
がなくなる効果がある。また、図7に示したように中蓋
5と機器操作体6との着脱動作は、機器操作体6を矢印
方向に移動すると中蓋5に装着できるものの、しか
しながら、中蓋5に支持された機器操作体6を逆に矢印
B2方向に移動すると簡単に抜けてしまう問題点があ
る。この理由は図示から明らかなように、装着方向と離
脱方向とが単に逆方向のために起こり得るものである。
すなわち、一般的な着脱機構において、装着し易く、か
つ装着した後には確実に支持され、更に離脱し易いよう
に構成する場合に、装着及び離脱動作を同一角度方向で
正逆動作するにはかなり矛盾点が生じるものである。と
くに、カーステレオ装置1を操作している時に、機器操
作体6が中蓋5から簡単に抜けてしまうと、カーステレ
オ装置1を確実に動作させることができなくなることが
起こり、問題となっている。
【0012】更に上記とは異なる機器において、図示し
ない機器操作体を機器に着脱自在に支持し、機器操作体
を取り付けた状態で機器を操作し、またある時には機器
操作体を機器から取外し、この機器操作体をリモコンと
して使用するよう構成したものがあるが、この場合にお
いても、機器操作体を機器に装着して確実に支持すると
共に、機器から容易に取外しができる機器操作体の着脱
機構が要求されている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題に鑑み
てなされたものであり、機器を操作する操作部及び支持
部材に係止する係止部材を備えた機器操作体を前記支持
部材に着脱自在に構成した機器操作体の着脱装置であっ
て、面近傍に弾性的に進退自在に配設され、且つ、装
着方向に対して装着し易く形成すると共に、装着方向と
逆の方向に対して離脱しにくく形成した係止部材を有す
る機器操作体と、前記係止部材を係止する被係止部及び
この被係止部に連接し、かつ前記機器操作体の装着方向
とは異なる角度方向に前記係止部材の摺接を許容する摺
接面を有した支持部材とを具備してなり、前記機器操作
体を装着方向から前記支持部材に装着する際、前記係止
部材の弾性力に抗して装着することにより前記係止部材
が前記支持部材の被係止部に係止されて前記機器操作体
を装着方向とは逆方向に離脱されることを阻止し、前記
機器操作体を前記支持部材から離脱する際、前記機器操
作体を装着方向とは異なる角度方向から離脱動作するこ
とにより前記係止部材が弾性力に抗しながら前記支持部
材の摺接面を摺接するよう構成したことを特徴とする機
器操作体の着脱装置である。
【0014】また、上記考案機器操作体の着脱装置に
おいて、前記係止部材を前記支持部材側に置換して
け、前記被係止部及び前記摺接面を前記機器操作体側に
置換して設けたことを特徴とする機器操作体の着脱装置
である。
【0015】
【実施例】以下に本考案に係わる機器操作体の着脱機構
の一実施例を図1乃至図5を参照して詳細に説明する。
【0016】本考案に係わる機器操作体の着脱機構につ
いて説明するにあたって、この着脱機構を採用した機器
として従来例で説明した記録媒体演奏装置1を利用して
説明する。尚、本考案に係わる機器操作体の着脱機構で
は、前述した記録媒体演奏装置1の構成部材のうちで中
蓋5と機器操作体6との着脱機構が異なるだけであり、
その他の構成部材は同一であるので、先に示した部材と
同一の部材に対しては同一の符号を符して説明を省略す
る。また、説明の便宜上、以下の説明では前記中蓋5に
相当する部材を支持部材21と符し、前記機器操作体6
に相当する部材を機器操作体22と符して説明する。
【0017】図1は本考案に係わる機器操作体の着脱機
構を採用した記録媒体演奏装置の外観図、図2は図1に
示した支持部材を開蓋した状態を示した図である。
【0018】図1において、本考案に係わる機器操作体
の着脱機構20は、支持部材21及び機器操作体22の
左右両側に設けられ(片側のみ図示)、かつ機器操作体
22が支持部材21に後述するように着脱自在な構造と
なっている。
【0019】そして、本考案に係わる機器操作体の着脱
機構の技術的思想は、後述するように機器操作体22を
支持部材21に装着する装着方向(矢印C方向)に対
して、機器操作体22を支持部材21から離脱する離脱
方向(矢印D方向)が装着方向とは異なる角度方向に
設定されるよう構成したことが特徴である。
【0020】上記した支持部材21は機器操作体22を
着脱自在に支持する部材であり、記録媒体演奏装置1の
軸4を中心に回動して開閉蓋自在に軸支されているが、
記録媒体演奏装置1に固定した構成でも良い。更に、支
持部材21を記録媒体演奏装置1から離れた車内の適宜
な場所に固定し、この支持部材21に着脱自在に支持さ
れた機器操作体22により記録媒体演奏装置1を遠隔操
作する構成でも良い。
【0021】一方、機器操作体22は記録媒体演奏装置
1を操作する部材であり、操作部22aには各種機能の
操作釦とか各種の表示部材が取付けられている。
【0022】また、図2に示しように支持部材21と機
器操作体22との間には支持部材21側の接続端子10
と機器操作体22側の接続端子11とで弾性圧接されな
がら電気的に結合されている。ここで用いられる接続端
子10,11は機器操作体22の装着及び離脱動作が容
易となるよう弾性的に圧接する構造のものが採用されて
いるが、これに限ることなく、機器操作体22側にリモ
コン発信器を取付け、記録媒体演奏装置1側にリモコン
受信器を取付ける構成でも良く、この場合でも機器操作
体22を介して記録媒体演奏装置1を遠隔操作できる。
【0023】次に、本考案の要部となる機器操作体の着
脱機構20について図3乃至図5を併用して説明する。
【0024】図3は本考案に係わる機器操作体の着脱機
構を示した一部分解斜視図である。また、図4は同機器
操作体の着脱機構を示した平断面図、図5は同機器操作
体の着脱機構を示した縦断面図である。
【0025】図3において、図中下側に示した支持部材
21は板金材などを用いて面21aの左右両側をほぼ垂
直上方に折曲げ加工を施して側面21b,21cが形成
されている。更に、側面21b,21cの下方には記録
媒体演奏装置1の軸4(図1,図2)に軸着される孔2
1d,21eを穿設した折曲げ片21d,21eが
設けられ、支持部材21が開閉蓋自在に軸支できるよう
になっている。
【0026】また、支持部材21の側面21b,21c
は間隔を離して互いに対向して対称形状に形成され、か
つこの側面21b,21cには被係止部21b,21
(以下、被係止孔21b,21cと記もす)が
対向して長方形状に穿設され、機器操作体の着脱機構2
0の一部として構成されている。尚、被係止部21
,21cは必ずしも長方形状の孔形状でなくても
良く、切欠き形状の孔でも良い。
【0027】ここで、支持部材21の側面21b,21
cが左右対称に形成されているため、以下の説明では右
側の側面21cについて詳述し、左側の側面21bにつ
いては必要に応じて同一機能部に同一補助記号を符して
図示している。
【0028】上記支持部材21の側面21cの先端部に
は、外側に斜めに折曲げたガイド片21cが形成さ
れ、更に、被係止孔21cに連接して外側に斜めに折
曲げたガイド片21cが形成され、両ガイド片21c
,21cは側面21cの外側方向に間隔を離して
“ハ字”状に折曲げ形成されている。そして、側面21
cの内側でガイド片21cの先端からガイド片21c
の先端までの内側面が後述する係止部材24の係止部
24a及びテーパ部24bの摺接を許容する摺接面21
23となっている。また、この摺接面21c23は後
述する機器操作体22の装着方向(矢印C方向)に対
して異なる角度方向に形成され、ここでは摺接面21c
23が側面21cの内側に沿っているから装着方向とは
ほぼ直角な矢印D方向に形成されている。
【0029】次に、図中上側に示した機器操作体22は
樹脂材などを用いて箱体に形成され、上ハーフ22Aと
下ハーフ22Bとに2分割されて形成されている。ま
た、上ハーフ22A側の上面で操作部22aには各種機
能の操作部材(操作釦,表示部材など)が取付けられ、
この機器操作体22を操作することにより、記録媒体演
奏装置1の所定の機能操作が可能となる。一方、下ハー
フ22B側の内部には機器操作体の着脱機構20の構成
部材の一部が左右に間隔を離して一対設けられている。
【0030】すなわち、機器操作体22の左右側面22
b,22cには間隔を離して互いに対向して長方形状の
孔22b,22cが穿設されている。また、この側
面22b,22cは前記した支持部材21の側面21
b,21cと対応位置関係となり、かつ孔22b,2
2cは前記した被係止孔21b,21cと対応位
置関係となっている。また、機器操作体22の左右側面
22b,22c近傍内部には一対の係止部材23,24
が左右対称に弾性的に進退自在に配設され、両者23,
24の一部分は上記孔22b,22c内に摺動自在
に嵌合されている。
【0031】ここで係止部材23,24は左右対称に形
成され、かつ左右対称に配設されているため、以下の説
明では右側の係止部材24について詳述し、左側の係止
部材23については必要に応じて同一機能部に同一補助
記号を符して図示している。
【0032】上記係止部材24は、図4にも拡大して示
したように、樹脂材などを用いて下記形状部24a〜2
4gが連接して変形板状に一体成形されている。すなわ
ち、係止部材24の図中右側部分には、係止部24aが
孔22c内から側面21cの外側に突出している。ま
た、係止部24aの図中上面側は平坦面に形成され、先
端の角部はR状の面取り加工が施され、更にこの係止部
24aの裏面側には導入部24b(以下、テーパ部24
bと記す)がテーパ状に形成されている。ここで上記係
止部24aは、後述する機器操作体22の装着方向(矢
印C方向)に対して対向して形成されている。一方、
上記テーパ部24bは機器操作体22が支持部材に装着
し易いように装着方向入り口近傍に形成されているが、
このテーパ部24bを係止部材24側に設けることな
く、同等機能の導入部を支持部材21の被係止孔21b
,21cの装着方向入り口近傍に形成しても良い。
また、係止部材24のほぼ中央部から係止部24aを中
心に腕部24c,24dが対称に側面22c方向に延出
形成されている。この腕部24c,24dの先端部は、
係止部材24が矢印E方向に摺動した際、側面22c
の内側面に当接して係止部材24の矢印E方向のスト
ッパ機能を果たしている。また、係止部材24の図中左
側部分には摺動部24e,24fが形成され、この摺動
部24e,24fは、機器操作体22に一体形成された
“逆L字”状のガイド部22d,22eに沿って矢印E
,E方向に摺動自在となっている。また、摺動部2
4eと摺動部24fとの間には溝状の切欠き部24gが
形成され、この切欠き部24gには機器操作体22に一
体形成された軸22fが嵌まっている。更に、軸22f
に嵌入したバネ部材25(以下、ネジリバネ25と記
す)の一端は摺動部24eの左側端を掛止し、ネジリバ
ネ25の他端は摺動部24fの左側端を掛止して、係止
部材24を常に矢印E方向に付勢している。また、係
止部材24はネジリバネ25の付勢力方向及び付勢力に
抗する方向に摺動できるようになっており、これにより
係止部材24が矢印E,E方向に弾性的に進退自在
になっている。
【0033】上記構成による機器操作体の着脱機構20
を設けた支持部材21及び機器操作体22の装着,離脱
動作について図3乃至図5を併用して説明する。尚、こ
こでも右側の着脱機構20について説明し、この右側の
着脱機構20に対して対称方向に動作する左側の着脱機
構20については説明を省略する。
【0034】図3に示した如く、支持部材21と機器操
作体22とが分離している状態から、機器操作体22を
装着方向となる矢印C方向に移動して、機器操作体2
2を支持部材21の両側面内側に装着する。この時、機
器操作体22の側面22cの孔22cから突出した係
止部材24の係止部24a及びテーパ部24bのうち、
まずテーパ部24bが支持部材21の側面21cの内側
に当接する。ここで機器操作体22を支持部材21側に
押し込むと、テーパ部24bが側面21cの内側に当接
しつつ、ネジリバネ25の付勢力に抗しながら矢印E
方向に摺動する。従って、係止部材24の摺動部24
e,24fがガイド部22d,22eに沿って矢印E
方向に摺動し、係止部材24の係止部24a及びテーパ
部24bは機器操作体22の側面22cの外側面(支持
部材21の側面21cの内側面)まで引っ込む。その
後、機器操作体22が支持部材21の内側に完全に装着
されると、ネジリバネ25の付勢力により係止部材24
が矢印E方向に再び摺動し、係止部材24の係止部2
4a及びテーパ部24bが支持部材21の側面21cに
穿設された被係止孔21c内に突出し、図4及び図5
に示した装着完了状態に至る。
【0035】ところで図5に示した如く、機器操作体2
2が支持部材21に完全装着された段階で、機器操作体
22を装着方向(矢印C方向)とは逆方向の矢印C
方向に引き抜こうとすると、機器操作体22は支持部材
21から引き抜くことができず、離脱できない。この理
由は、係止部材24の係止部24aが前述したように平
坦面に形成されているから、この係止部24aが支持部
材21の被係止孔21cの面21c1aに当接して係
止されてしまい、ここで離脱を阻止されてしまうからで
ある。
【0036】そこで、機器操作体22を支持部材21か
ら離脱させるには、機器操作体22を装着方向(矢印C
方向)とは異なる角度方向から離脱動作させる。すな
わち、図4に示した矢印D方向が離脱方向となる。こ
の離脱方向(矢印D方向)は実施例では装着方向(矢
印C方向)に対してほぼ直角に設定されているが、本
考案ではとくに角度に対しては限定されるものでなく、
あくまでも装着方向とは異なる角度方向から離脱動作で
きれば良いものである。
【0037】図4において、機器操作体22を矢印D
方向に離脱動作させると、係止部材24の係止部24a
のR状の先端角部及びテーパ部24bの先端部が、支持
部材21の被係止孔21cに連接したガイド片21c
に内側から当接し、引き続きの離脱動作により摺接面
21c23に摺接しながらガイド片21c方向に移動
する。この離脱動作により、係止部材24はネジリバネ
25の付勢力に抗しながら矢印E方向に摺動するので
二点鎖線で図示した位置まで後退する。従って、機器操
作体22を装着方向とは異なる角度方向(矢印D
向)の離脱方向から離脱動作することにより、機器操作
体22を支持部材21から確実に離脱することができ
る。
【0038】尚、上記構成による機器操作体の着脱機構
20において、機器操作体22内にネジリバネ25の付
勢力により進退自在に設けられた係止部材23,24の
構成を、例えば板バネ部材のみを用いて進退自在な係止
部材に形成して置換しても良く、更に樹脂材などで形成
された機器操作体22と一体に形成し、かつ弾性力を備
えた進退自在な係止部材に形成して置換しても何等の支
障も生じない。
【0039】尚、更に、上記構成による機器操作体の着
脱機構20において、係止部材23,24を支持部材2
1側に設け、支持部材21の被係止孔21b,21c
に相当する被係止孔を機器操作体22側にそれぞれ置
換して設けた構成にすることも可能である。
【0040】
【考案の効果】以上詳述したように本考案に係わる機器
操作体の着脱機構によると、支持部材に機器操作体を着
脱自在に構成し、機器操作体を支持部材に装着する装着
方向に対して、離脱方向が装着方向とは異なる角度方向
に設定されている。これにより、機器操作体と支持部材
との間で装着及び離脱動作する際、機器操作体を支持部
材に装着し易く、かつ装着した後には機器操作体が装着
方向から簡単に抜けることがなくなり、更に装着方向と
は異なる角度方向から機器操作体を容易に離脱きるの
で、器操作体の着脱機構の装着及び離脱動作が確実と
なり、信頼性及び品質が一段と向上するなどの実用的利
点がある。
【0041】更に、この機器操作体の着脱機構を採用し
た例えば車載用の記録媒体演奏装置では、機器操作体を
操作中に機器操作体が記録媒体演奏装置側から離脱する
ことがなくなるので、記録媒体演奏装置を常に安定に動
作することができると共に、機器操作体の装着及び離脱
動作も確実となる。
【0042】更にまた、この機器操作体の着脱機構を例
えばリモコン操作可能に構成した機器に採用し、支持部
材にリモコン付き機器操作体を着脱自在に成すことによ
り、機器にリモコン付き機器操作体を装着して操作した
り、あるいはこのリモコン付き機器操作体を機器又は支
持部材から取外して遠隔操作することも可能であり、機
器操作体の着脱機構の利用範囲が著しく拡大する利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる機器操作体の着脱機構を採用し
た記録媒体演奏装置の外観図である。
【図2】図1に示した支持部材を開蓋した状態を示した
図である。
【図3】本考案に係わる機器操作体の着脱機構を示した
一部分解斜視図である。
【図4】同機器操作体の着脱機構を示した平断面図であ
る。
【図5】同機器操作体の着脱機構を示した縦断面図であ
る。
【図6】従来例の機器操作体の着脱機構を採用した記録
媒体演奏装置の外観図である。
【図7】図6に示した中蓋及び外蓋の装着及び離脱動作
を説明するための図である。
【符号の説明】
1…機器(記録媒体演奏装置)、20…機器操作体の着
脱機構、21…支持部材、21b,21c…被係止
部(被係止孔)、21b,21c…側面、21b23
21c23…摺接面、22…機器操作体、22a…操作
部、22b,22c…側面、23,24…係止部材、2
3a,24a…係止部、23b,24b…導入部(テー
パ部)、25…バネ部材(ネジリバネ)。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器を操作する操作部及び支持部材に係止
    する係止部材を備えた機器操作体を前記支持部材に着脱
    自在に構成した機器操作体の着脱装置であって、 面近傍に弾性的に進退自在に配設され、且つ、装着方
    向に対して装着し易く形成すると共に、装着方向と逆の
    方向に対して離脱しにくく形成した係止部材を有する機
    器操作体と、 前記係止部材を係止する被係止部及びこの被係止部に連
    接し、かつ前記機器操作体の装着方向とは異なる角度方
    向に前記係止部材の摺接を許容する摺接面を有した支持
    部材とを具備してなり、 前記機器操作体を装着方向から前記支持部材に装着する
    際、前記係止部材の弾性力に抗して装着することにより
    前記係止部材が前記支持部材の被係止部に係止されて前
    記機器操作体を装着方向とは逆方向に離脱されることを
    阻止し、 前記機器操作体を前記支持部材から離脱する際、前記機
    器操作体を装着方向とは異なる角度方向から離脱動作す
    ることにより前記係止部材が弾性力に抗しながら前記支
    持部材の摺接面を摺接するよう構成したことを特徴とす
    る機器操作体の着脱装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の機器操作体の着脱装置にお
    いて、前記係止部材を前記支持部材側に置換して設け、
    記被係止部及び前記摺接面を前記機器操作体側に置換
    して設けたことを特徴とする機器操作体の着脱装置。
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