JP2590606Y2 - 左右別肺換気式人工呼吸器 - Google Patents

左右別肺換気式人工呼吸器

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JP2590606Y2
JP2590606Y2 JP1990070762U JP7076290U JP2590606Y2 JP 2590606 Y2 JP2590606 Y2 JP 2590606Y2 JP 1990070762 U JP1990070762 U JP 1990070762U JP 7076290 U JP7076290 U JP 7076290U JP 2590606 Y2 JP2590606 Y2 JP 2590606Y2
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政一 松延
慶彦 清水
敬二 伊垣
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慶彦 清水
株式会社タピック
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、呼吸不全の治療などのために用いる左右
別肺(左右独立)換気式人工呼吸器の改良に関するもの
である。
(従来の技術) 左右別肺換気式の人工呼吸は、病的な原因で左右の肺
の状態(特に弾性、気道抵抗)が異なる場合に、それぞ
れの肺の状態に適合した換気圧力や換気量などを確保す
るために行われるが、従来のこの種の人工呼吸器は、そ
れぞれモニタセンサ付きの呼吸回路を接続した二台の制
御装置付きベンチレータ(人工呼吸器本体)を、シンク
ロナイズ装置を介して同期駆動する構成からなってい
る。
(考案が解決しようとする課題) 上記のように従来の人工呼吸器は、実質的には二台の
人工呼吸器とともにシンクロナイズ装置が必要であるた
め、コストが極めて高いとともに相当の設置スペースが
必要であるほか、シンクロナイズ装置の操作も繁雑であ
るなどの問題を有している。
そこでこの考案は、一台のベンチレータを含むととも
に、操作も簡単な左右肺別換気式人工呼吸器を提供する
ことを課題にしている。
(課題を解決するための手段) この考案によれば上記の課題は、次のA、Bの人工呼
吸器によって解決する。
A.一台の制御装置付きベンチレータに、それぞれ吸気路
と呼気路を含む二つのモニタセンサ付き呼吸回路を並列
接続し、一方の呼吸回路の吸気路に換気量(流量)調節
弁を1個配設してなる人工呼吸器。
B.一台の制御装置付きベンチレータに、それぞれ吸気路
と呼気路を含む二つのモニタセンサ付き呼吸回路を並列
接続し、一方の呼吸回路の吸気路に換気量(流量)調節
弁1個を、同回路の呼気路に終末呼気陽圧(PEEP)調整
弁を1個、それぞれ配設してなる人工呼吸器。
すなわち、 生体が必要なガス交換は、主に健全な側の肺(以下、
健側肺又は単に健側という)で行う; 疾病を持った側の肺(例えば、弾性が低下した肺や気
道抵抗が大きくなった肺。以下、病側肺又は単に病側と
いう)には、無気肺防止のために安全な範囲の空気を吹
送し、PEEPなどにより圧損傷を極力避ける; ということをその基本概念とする。
病側肺の状態、すなわち肺の弾性や気道抵抗は治療に
よって変化するが、その変化は予測できない。そこで、
生体が必要とする換気及び酸素化を健側で保証し、病側
は、圧損のない駆動圧の範囲内で吹送できる量により無
気肺を予防するということから送気を開始し、該肺の状
態の改善に合わせて自然に該肺への換気配分ができるよ
うに健側に設置した換気量(流量)調節弁を制御すると
いう方式を採用したわけである。
(作用) この考案の人工呼吸器A、Bはいずれも、二つの呼吸
回路のそれぞれを左右の各肺の換気用として使用するも
ので、このうちAは、一般には、まず換気量調節弁及び
終末呼気陽圧調整弁を配設しない呼吸回路の換気状態
を、ベンチレータの制御装置の操作を介して、該呼吸回
路を用いる一方の肺の状態に適合するように調整設定し
た後、他方の呼吸回路のそれを、換気量調節弁と終末呼
気陽圧調整弁の少なくとも一方の操作を介して、このベ
ンチレータの制御装置による調整設定状態を他方の肺の
状態に適合するように変更調節する。
またBの人工呼吸器は、通常は、ベンチレータをその
制御装置の操作を介して適宜の標準換気状態に調整した
後、各呼吸回路の換気状態を、その呼吸回路の換気量調
節弁と終末呼気陽圧調整弁の少なくとも一方の操作を介
して、各肺に適合するように変更調節する。
(実施例) この考案の人工呼吸器A及びBの実施例を示せば第1
図の通りである。
第1図に示すものは人工呼吸器A及びBに対応するも
のである。前者は、一つの制御装置:12付きのベンチレ
ータ:11の吸気路:13と呼気路:14の間に並列接続した、
それぞれの気管接続部に換気量、換気圧力のモニタセン
サ:17a,17bを接続するとともにそれぞれの吸気路:18a,1
8bに逆止弁:20a,20bを有し、かつそれぞれの呼気路:19
a,19bを一つの呼気弁:21(この作動はベンチレータ11に
おける呼気弁制御回路の分岐路:21aによって制御され
る)を介してベンチレータ:11の呼気路:14に接続してな
る第1の呼吸回路:15と第2の呼吸回路:16のうち、第1
の呼吸回路:15の吸気路:18aの逆止弁:20aと気管接続部
との間の部分に、換気量調節弁:22aを配設したものであ
る。一方、後者は、前者の第1の呼吸回路:15の呼気路:
19aの中間部に、更に終末呼気陽圧調整弁:23aを配設し
たものである。
他方、第2図のものは、第1の呼吸回路:15の吸気路:
18aと呼気路:19aと、第2の呼吸回路:16の吸気路:18bと
呼気路:19bの両者に、換気量調節弁:22a,22bと終末呼気
陽圧調整弁:23a,23bが配設してある。
これらの装置は、以下の要領に従って使用される(第
1図の人工呼吸器が基本故、同図に基づき説明する)。
先ず、弁を設置していない側、すなわち病側肺の圧力
と流量との関係を求めて、病側肺の無気肺防止に必要な
空気吹送量(換気量)を決定する。具体的には、弁:22a
を閉め、ベンチレータから病側にのみ送られる換気量で
モニターセンサ:17bにて圧力が50cmAq以内の換気量はど
のくらいかを調べ、その換気量を本装置の適用を開始す
る際の病側肺への換気量とする。
次いで、生体に必要な換気量(Vt:通常12〜15ml−空
気/kg−体重)をベンチレータ(従量式ベンチレータ)
に設定する。例えば、体重:50kgの人であればVt=12×5
0=600ml故、病側肺の無気肺防止に必要な換気量が100m
l/50cmAqであったとすれば、600mlより100mlを差し引い
た500mlが健側肺に送られるように弁:22aの開度設定を
行う。この時、健側肺の圧力が25cmAq以上にならぬよう
に注意し、なるようなら健側肺のVtを減らし、呼吸回数
を増加させる。このようにして健側肺のVtを決定し、そ
れから血中の炭酸ガス濃度をチェックする。該濃度が正
常であれば、換気量は適正であるとする。次に、血中の
酸素濃度をチェックし、低いようなら、ベンチレータか
ら吹送される空気中の酸素濃度を上げればよい(通常
は、ここまでの操作で対応が可能、すなわち人工呼吸器
Aの回路構成で充分)。それでも不充分な場合には終末
呼気陽圧調整弁:23aの設定圧を調整し酸素移動速度を上
げることによって酸素化を図る。ここで、装置として
は、人工呼吸器Aの回路中に終末呼気陽圧調整弁:23aを
予め配設しておき、弁:23aをバイパスして使用する、す
なわち弁:23aを全開にしておけば人工呼吸器Aの回路と
なり、一方、該調整弁を機能させれば人工呼吸器Bの回
路となる。
このようにして本装置の適用が開始されれば、あとは
モニターセンサ:17aから発信される流量情報に従い弁:2
2aの開度が自動的に調整されることになる。ここで、病
側肺の状態が次第に改善し病側肺の抵抗が減少すれぱ、
病側により多くの空気が流れるようになるので、必然的
に弁:22aが開方向に制御され、そして最終的に弁22aが
全開になれば自然と両肺間に差がない状態にて換気が行
われるようになる(本装置の適用が不要となる)。
尚、第2図に示した人工呼吸器は、肺の疾患によって
はどちらを健側として換気すればよいか判断に迷う場合
があり、そのような場合に備えて、両呼吸回路を等価に
したものである(この場合には、不要となる側の換気量
調節弁及び終末呼気陽圧調整弁を全開状態にし、前述の
要領にて本装置を使用すればよい)。
(考案の効果) この考案の人工呼吸器は、従来のものと比較すると、
ベンチレータが一台であるとともにシンクロナイズ装置
が不用であるので、安価で、設置スペースも小さい。ま
た換気量、換気圧力、終末呼気陽圧などの調節設定操作
も、慣用の制御装置と呼吸回路に付設の調節弁1個又は
該調節弁と終末呼気陽圧調整弁(それぞれ1個)を介し
て簡単に行うことができるとともに、ウイーニング(人
工呼吸器からの離脱)がしやすい。さらに呼吸回路は簡
単であるため、消毒や安全確認などのチェックが容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る二つの人工呼吸器:A,Bの実施
例の構成概要図であり、第2図は、この考案に係る更な
る人工呼吸器の実施例の構成概要図である。 11……ベンチレータ、12……制御装置、15、16……呼吸
回路、17a、17b……モニタセンサ、18a、18b……吸気
路、19a、19b……呼気路、22a、22b……換気量調節弁、
23a、23b……終末呼気陽圧調整弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊垣 敬二 滋賀県草津市若草2丁目1番地の21 (56)参考文献 実開 昭59−44448(JP,U) 特公 昭63−58589(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一台の制御装置付きベンチレーターに、そ
    れぞれ吸気路と呼気路を含む二つのモニタセンサ付き呼
    吸回路を並列接続し、一方の呼吸回路の吸気路に換気量
    調節弁を1個配設してなる人工呼吸器。
  2. 【請求項2】一台の制御装置付きベンチレータに、それ
    ぞれ吸気路と呼気路を含む二つのモニタセンサ付き呼吸
    回路を並列接続し、一方の呼吸回路の吸気路に換気量調
    節弁を1個、同回路の呼気路に終末呼気陽圧調整弁を1
    個、それぞれ配設してなる人工呼吸器。
JP1990070762U 1990-07-02 1990-07-02 左右別肺換気式人工呼吸器 Expired - Lifetime JP2590606Y2 (ja)

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JPS5944448U (ja) * 1982-09-13 1984-03-23 株式会社ほくさん 肺の独立換気装置
JPS6358589A (ja) * 1986-08-29 1988-03-14 Sony Corp 文字識別における大分類方法

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