JP2588961Y2 - 板材加工機のワーククランプ装置 - Google Patents
板材加工機のワーククランプ装置Info
- Publication number
- JP2588961Y2 JP2588961Y2 JP1993030657U JP3065793U JP2588961Y2 JP 2588961 Y2 JP2588961 Y2 JP 2588961Y2 JP 1993030657 U JP1993030657 U JP 1993030657U JP 3065793 U JP3065793 U JP 3065793U JP 2588961 Y2 JP2588961 Y2 JP 2588961Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- positioning member
- processing machine
- clamper
- positioning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Punching Or Piercing (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案はパンチプレスのような
板材加工機のワーククランプ装置に関する。
板材加工機のワーククランプ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来タレットパンチプレスのような板材
加工機には、ワークをＸ−Ｙ方向へ移動して、加工位置
を位置決めする複数のクランパが設けられている。上記
クランパは例えば図１に示すように、ワークａを上下方
向からクランプする上爪ｂと下爪ｃを有していると共
に、ワークａをクランプする際、ワークａを例えばＹ軸
方向へ位置決めする位置決め部材ｄが設けられている。
上記位置決め部材ｄは、位置決め基準と正確に一致する
ように組立てられていないと、精度の高い位置決めがで
きないことから、従来では機械のバラツキに応じて厚さ
を調整した位置決め部材ｄを下爪ｃに取付けている。
加工機には、ワークをＸ−Ｙ方向へ移動して、加工位置
を位置決めする複数のクランパが設けられている。上記
クランパは例えば図１に示すように、ワークａを上下方
向からクランプする上爪ｂと下爪ｃを有していると共
に、ワークａをクランプする際、ワークａを例えばＹ軸
方向へ位置決めする位置決め部材ｄが設けられている。
上記位置決め部材ｄは、位置決め基準と正確に一致する
ように組立てられていないと、精度の高い位置決めがで
きないことから、従来では機械のバラツキに応じて厚さ
を調整した位置決め部材ｄを下爪ｃに取付けている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなクランパ
を備えた板材加工機では、クランパが金型の加工領域に
入り込んで金型と干渉することがあるため、従来ではク
ランパの位置を検出手段で検出して、クランパが金型と
干渉しないように移動を制御しているが、この検出機能
を故意にオフにして作業を行うことがあり、その結果ク
ランパと金型が干渉してクランパが破損する事故が発生
している。
を備えた板材加工機では、クランパが金型の加工領域に
入り込んで金型と干渉することがあるため、従来ではク
ランパの位置を検出手段で検出して、クランパが金型と
干渉しないように移動を制御しているが、この検出機能
を故意にオフにして作業を行うことがあり、その結果ク
ランパと金型が干渉してクランパが破損する事故が発生
している。
【０００４】従来ではクランパが破損した場合、別のク
ランパと交換しているが、クランパには寸法のバラツキ
があるため、クランパ交換時位置決め部材ｄのＸ軸に対
する平行度を再調整する必要がある。従来ではこの調整
を、位置決め部材ｄを研削して厚さを調整したり、シム
を調整することにより行っているため、調整に多くの時
間を要して作業能率側が悪いなどの不具合があった。こ
の考案はかかる不具合を改善するためになされたもの
で、位置決め部材の調整が容易に行えるようにした板材
加工機のワーククランプ装置を提供することを目的とす
るものである。
ランパと交換しているが、クランパには寸法のバラツキ
があるため、クランパ交換時位置決め部材ｄのＸ軸に対
する平行度を再調整する必要がある。従来ではこの調整
を、位置決め部材ｄを研削して厚さを調整したり、シム
を調整することにより行っているため、調整に多くの時
間を要して作業能率側が悪いなどの不具合があった。こ
の考案はかかる不具合を改善するためになされたもの
で、位置決め部材の調整が容易に行えるようにした板材
加工機のワーククランプ装置を提供することを目的とす
るものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、Ｘ−Ｙ方向へ移動自在なキャリッジにワ
ークの端部をクランプする上爪及び下爪を有する複数の
クランパ本体を設けると共に、上記下爪にワークの端部
を突き当てることによりワークの位置決めを行う位置決
め部材を設けた板材加工機のワーククランプ装置におい
て、上記下爪の側面に、Ｙ軸方向へ移動自在に位置決め
部材を設け、この位置決め部材と、上記下爪の側面に固
定されたストッパの間に、上記位置決め部材をＹ軸方向
へ移動調整する調整機構を設けたものである。
成するために、Ｘ−Ｙ方向へ移動自在なキャリッジにワ
ークの端部をクランプする上爪及び下爪を有する複数の
クランパ本体を設けると共に、上記下爪にワークの端部
を突き当てることによりワークの位置決めを行う位置決
め部材を設けた板材加工機のワーククランプ装置におい
て、上記下爪の側面に、Ｙ軸方向へ移動自在に位置決め
部材を設け、この位置決め部材と、上記下爪の側面に固
定されたストッパの間に、上記位置決め部材をＹ軸方向
へ移動調整する調整機構を設けたものである。
【０００６】
【作 用】上記構成により機械のバラツキに応じて位
置決め部材を調整したり、グランパを交換した際の位置
決め部材の再調整が調整機構により容易に行える。
置決め部材を調整したり、グランパを交換した際の位置
決め部材の再調整が調整機構により容易に行える。
【０００７】
【実 施 例】この考案の一実施例を図面を参照して詳
述する。図において１は板材加工機のキャリッジで、Ｘ
−Ｙ方向へ移動自在となっており、このキャリッジ１に
Ｘ軸方向へ布設されたガイドレール２に複数のクランパ
本体３がガイドレール２に沿って移動自在に支承されて
いる。上記クランパ本体３にはロックハンドル４により
回転自在なロックねじ５を有していて、このロックねじ
５により任意な位置にクランパ本体３が固定できるよう
になっていると共に、クランパ本体３の前面下部にはワ
ーク６をクランプする上爪７及び下爪８が突設されてい
る。上記下爪８は基端部がクランパ本体３に固定され、
また上爪７はクランパ本体３内に設けられたクランプシ
リンダ９により支点ピン１０を中心に上下方向に回動自
在となっていて、これら上爪７と下爪８の先端間でワー
ク６の端部を上下方向よりクランプできるようになって
いると共に、下爪８の両側には、ワーク６をＹ軸方向へ
位置決めする位置決め部材１２が設けられている。
述する。図において１は板材加工機のキャリッジで、Ｘ
−Ｙ方向へ移動自在となっており、このキャリッジ１に
Ｘ軸方向へ布設されたガイドレール２に複数のクランパ
本体３がガイドレール２に沿って移動自在に支承されて
いる。上記クランパ本体３にはロックハンドル４により
回転自在なロックねじ５を有していて、このロックねじ
５により任意な位置にクランパ本体３が固定できるよう
になっていると共に、クランパ本体３の前面下部にはワ
ーク６をクランプする上爪７及び下爪８が突設されてい
る。上記下爪８は基端部がクランパ本体３に固定され、
また上爪７はクランパ本体３内に設けられたクランプシ
リンダ９により支点ピン１０を中心に上下方向に回動自
在となっていて、これら上爪７と下爪８の先端間でワー
ク６の端部を上下方向よりクランプできるようになって
いると共に、下爪８の両側には、ワーク６をＹ軸方向へ
位置決めする位置決め部材１２が設けられている。
【０００８】上記位置決め部材１２の先端側には長孔１
２ａが突設されていて、これら長孔１２ａを介して下爪
８に螺挿された固定ねじ１３を緩めることにより、各位
置決め部材１２がＹ軸方向へ移動できるようになってい
ると共に、各位置決め部材１２の基端部側に調整機構１
４が設けられている。上記調整機構１４は例えば調整ね
じ１５を有していて、この調整ねじ１５ａの一端は位置
決め部材１２に接続され、他端は位置決め部材１２の後
方に設けられたストッパ１６に接続されていて、ロック
ナット１７を緩めた状態で調整ねじ１５を回転させるこ
とにより、位置決め部材１２をＹ軸方向へ移動調整でき
るようになっている。
２ａが突設されていて、これら長孔１２ａを介して下爪
８に螺挿された固定ねじ１３を緩めることにより、各位
置決め部材１２がＹ軸方向へ移動できるようになってい
ると共に、各位置決め部材１２の基端部側に調整機構１
４が設けられている。上記調整機構１４は例えば調整ね
じ１５を有していて、この調整ねじ１５ａの一端は位置
決め部材１２に接続され、他端は位置決め部材１２の後
方に設けられたストッパ１６に接続されていて、ロック
ナット１７を緩めた状態で調整ねじ１５を回転させるこ
とにより、位置決め部材１２をＹ軸方向へ移動調整でき
るようになっている。
【０００９】また上記ストッパ１６の後面は下爪８に形
成された段差８ａに当接されていて、ワーク６を位置決
め部材１２に突き当てた際、位置決め部材１２に加わる
衝撃を上記段差８で支持することにより、衝撃により位
置決め部材１２の位置がずれないようになっている。
成された段差８ａに当接されていて、ワーク６を位置決
め部材１２に突き当てた際、位置決め部材１２に加わる
衝撃を上記段差８で支持することにより、衝撃により位
置決め部材１２の位置がずれないようになっている。
【００１０】次に作用を説明すると板材加工機を組立て
る際、機械のバラツキに応じて位置決め基準に位置決め
部材１２を調整したり、金型との干渉によりクランパを
交換した際、位置決め部材１２の位置を再調整する場
合、まず固定ねじ１３及びロックナット１７を緩め、次
に調整ねじ１５を回転して、位置決め部材１２をＹ軸方
向へ移動調整することにより、Ｘ軸に対する平行度を調
整する。調整が終了したら、固定ねじ１３及びロックナ
ット１７を締め付けて位置決め部材１２を固定すること
により調整が完了するため、初期調整や再調整が短時間
で行える。
る際、機械のバラツキに応じて位置決め基準に位置決め
部材１２を調整したり、金型との干渉によりクランパを
交換した際、位置決め部材１２の位置を再調整する場
合、まず固定ねじ１３及びロックナット１７を緩め、次
に調整ねじ１５を回転して、位置決め部材１２をＹ軸方
向へ移動調整することにより、Ｘ軸に対する平行度を調
整する。調整が終了したら、固定ねじ１３及びロックナ
ット１７を締め付けて位置決め部材１２を固定すること
により調整が完了するため、初期調整や再調整が短時間
で行える。
【００１１】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように、下爪の
側面に設けられた位置決め部材とストッパの間に、位置
決め部材をＹ軸方向へ移動調整する調整機構を設けたも
ので、これによって板材加工機の組立時の初期調整や、
クランパ交換時の再調整が短時間で容易に行えると共
に、調整時間の短縮により生産性の向上が図れるように
なる。また現物合せの部分がないため予め部品の共通化
が図れ、これによって保守管理も容易となる。
側面に設けられた位置決め部材とストッパの間に、位置
決め部材をＹ軸方向へ移動調整する調整機構を設けたも
ので、これによって板材加工機の組立時の初期調整や、
クランパ交換時の再調整が短時間で容易に行えると共
に、調整時間の短縮により生産性の向上が図れるように
なる。また現物合せの部分がないため予め部品の共通化
が図れ、これによって保守管理も容易となる。
【図１】従来のワーククランプ装置の説明図である。
【図２】この考案の一実施例になる板材加工機のワーク
クランプ装置を示す平面図である。
クランプ装置を示す平面図である。
【図３】この考案の一実施例になる板材加工機のワーク
クランプ装置を示す側面図である。
クランプ装置を示す側面図である。
【図４】図３のＡ円内の拡大図である。
１…キャリッジ、３…クランパ本体、６…ワーク、７…
上爪、８…下爪、１２…位置決め部材、１４…調整機
構。
上爪、８…下爪、１２…位置決め部材、１４…調整機
構。
Claims (1)
- 【請求項１】 Ｘ−Ｙ方向へ移動自在なキャリッジ１に
ワーク６の端部をクランプする上爪７及び下爪８を有す
る複数のクランパ本体３を設けると共に、上記下爪８に
ワーク６の端部を突き当てることによりワーク６の位置
決めを行う位置決め部材１２を設けた板材加工機のワー
ククランプ装置において、上記下爪８の側面に、Ｙ軸方
向へ移動自在に位置決め部材１２を設け、この位置決め
部材１２と、上記下爪８の側面に固定されたストッパ１
６の間に、上記位置決め部材１２をＹ軸方向へ移動調整
する調整機構１４を設けてなる板材加工機のワーククラ
ンプ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993030657U JP2588961Y2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 板材加工機のワーククランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993030657U JP2588961Y2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 板材加工機のワーククランプ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0686829U JPH0686829U (ja) | 1994-12-20 |
| JP2588961Y2 true JP2588961Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=12309844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993030657U Expired - Lifetime JP2588961Y2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 板材加工機のワーククランプ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2588961Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP1993030657U patent/JP2588961Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0686829U (ja) | 1994-12-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH08118174A (ja) | 取付補助部材 | |
| WO2019078203A1 (ja) | ワークを下部金型に対して奥行方向に適切に位置決めすることが可能なプレスブレーキ用のフロントテーブル装置 | |
| JPH11300562A (ja) | ワークバイス及びワークバイスの丸棒用ワーク受台 | |
| JPH0866837A (ja) | 位置合わせ装置および位置合わせ方法 | |
| JP2588961Y2 (ja) | 板材加工機のワーククランプ装置 | |
| JP2705769B2 (ja) | ワークのクランプ装置 | |
| JP2004160495A (ja) | レーザ切断加工における極薄金属板の保持装置 | |
| JPH0235423Y2 (ja) | ||
| JP3818406B2 (ja) | パンチング加工機におけるワーク計測方法およびその装置 | |
| US4487051A (en) | Press apparatus | |
| KR101608041B1 (ko) | 대형 디스크제품 가공보조용 지그장치 | |
| JP2595649Y2 (ja) | プレスブレーキにおけるワーク位置決め装置 | |
| JP2003136158A (ja) | プレス機のパンチ位置決め機構 | |
| CN219074750U (zh) | 一种主回路框架焊接平衡夹紧装置 | |
| JPH0635098B2 (ja) | 搬送加工物のクランプ装置 | |
| JPH05338394A (ja) | 刻印装置 | |
| JP4287533B2 (ja) | 心押台固定機構 | |
| JP2514996Y2 (ja) | 自動複数面木工用プレーナ | |
| JP2539591B2 (ja) | パンチングプレス機のワ―ククランプ装置 | |
| JP3054001B2 (ja) | 割出しチャックにおけるワーク芯出し方法、割出しチャック用のワーク芯出し装置及び工作機械の割出しチャック | |
| JP3241473B2 (ja) | 治具用把持装置 | |
| JPH0744448Y2 (ja) | バイス | |
| JP2597050Y2 (ja) | 竪型自動溶接機のワーククランプ装置 | |
| JPS6037186Y2 (ja) | レ−ザ加工装置 | |
| JPH075970Y2 (ja) | 工作物の芯出し装置 |