JP2588809B2 - カップ状歯付製品の成形方法 - Google Patents
カップ状歯付製品の成形方法Info
- Publication number
- JP2588809B2 JP2588809B2 JP3332188A JP33218891A JP2588809B2 JP 2588809 B2 JP2588809 B2 JP 2588809B2 JP 3332188 A JP3332188 A JP 3332188A JP 33218891 A JP33218891 A JP 33218891A JP 2588809 B2 JP2588809 B2 JP 2588809B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cup
- peripheral wall
- press
- forming
- tooth profile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧クラッチのインナ
部材(クラッチインナ)等に用いられるカップ状歯付製
品の成形方法に関する。
部材(クラッチインナ)等に用いられるカップ状歯付製
品の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実公昭61−30747号公報に
より、絞り成形された板金製のカップ状素材の周壁を周
方向に間隔を存して配置して配置した放射方向内方に進
退自在な複数のパンチにより該周壁と素材底壁とのコー
ナ部を含めて内方に押し込んで該周壁にコーナ部に亘る
歯形をプレス成形する方法は知られている。
より、絞り成形された板金製のカップ状素材の周壁を周
方向に間隔を存して配置して配置した放射方向内方に進
退自在な複数のパンチにより該周壁と素材底壁とのコー
ナ部を含めて内方に押し込んで該周壁にコーナ部に亘る
歯形をプレス成形する方法は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のものでは、図6
に示す如く、パンチaが素材Wの周壁Waと底壁Wbと
のコーナ部に食い込んで素材Wの底面に余肉の盛上り部
bができ、製品が例えばクラッチインナであるときは、
底面に対向配置されるクラッチアウタの側板部に盛上り
部bが干渉するため、後加工で盛上り部bを除去する必
要があって、工程数が増す不具合がある。本発明は、以
上の点に鑑み、素材底面に余肉が盛上らないようにした
カップ状歯付製品の成形方法を提供することをその目的
としている。
に示す如く、パンチaが素材Wの周壁Waと底壁Wbと
のコーナ部に食い込んで素材Wの底面に余肉の盛上り部
bができ、製品が例えばクラッチインナであるときは、
底面に対向配置されるクラッチアウタの側板部に盛上り
部bが干渉するため、後加工で盛上り部bを除去する必
要があって、工程数が増す不具合がある。本発明は、以
上の点に鑑み、素材底面に余肉が盛上らないようにした
カップ状歯付製品の成形方法を提供することをその目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、板金を絞り成形してカップ状素材を形成し、
該カップ状素材の周壁を周方向に間隔を存して配置した
放射方向内方に進退自在な複数のパンチにより内方に押
し込んで該周壁に歯形をプレス成形する方法において、
カップ状素材の絞り成形時に、該素材の周壁と底壁との
コーナ部のうち前記歯形の歯溝となる部分に内方に窪ま
せた凹入部を形成し、歯形のプレス成形時に、各パンチ
によりカップ状素材の周壁を前記凹入部を含めて内方に
押し込んで該周壁に前記コーナ部に亘る歯形を形成する
ことを特徴とする。
本発明は、板金を絞り成形してカップ状素材を形成し、
該カップ状素材の周壁を周方向に間隔を存して配置した
放射方向内方に進退自在な複数のパンチにより内方に押
し込んで該周壁に歯形をプレス成形する方法において、
カップ状素材の絞り成形時に、該素材の周壁と底壁との
コーナ部のうち前記歯形の歯溝となる部分に内方に窪ま
せた凹入部を形成し、歯形のプレス成形時に、各パンチ
によりカップ状素材の周壁を前記凹入部を含めて内方に
押し込んで該周壁に前記コーナ部に亘る歯形を形成する
ことを特徴とする。
【0005】
【作用】素材コーナ部に歯溝に対応する凹入部が予備成
形されているため、歯形のプレス成形時におけるコーナ
部の圧縮量が少なくなり、素材底面に余肉の盛上り部を
生じない。
形されているため、歯形のプレス成形時におけるコーナ
部の圧縮量が少なくなり、素材底面に余肉の盛上り部を
生じない。
【0006】
【実施例】図1はカップ状素材Wを絞り成形するプレス
金型を示し、該金型は雄型たる下型1と雌型たる上型2
とで構成され、下型1の周囲に上方に付勢して設けたブ
ランクホルダ3と上型2との間に板金から成るブランク
を挟持した状態で上型2を下降させることによりカップ
状素材Wを絞り成形する。
金型を示し、該金型は雄型たる下型1と雌型たる上型2
とで構成され、下型1の周囲に上方に付勢して設けたブ
ランクホルダ3と上型2との間に板金から成るブランク
を挟持した状態で上型2を下降させることによりカップ
状素材Wを絞り成形する。
【0007】上型2内には、素材Wの底壁Wbを下型1
との間に挾圧するブランク押え4が設けられており、該
ブランク押え4の下面周縁部に下方に突出する凸部5を
図2に示す如く周方向に間隔を存して複数突設し、また
下型1の上面周縁部に前記凸部5に対応する複数の凹部
6を形成し、素材Wの絞り成形時に、素材Wの周壁Wa
と底壁Wbとのコーナ部に該凸部5と該凹部6とによっ
て内方に窪んだ凹入部Wcを形成するようにした。
との間に挾圧するブランク押え4が設けられており、該
ブランク押え4の下面周縁部に下方に突出する凸部5を
図2に示す如く周方向に間隔を存して複数突設し、また
下型1の上面周縁部に前記凸部5に対応する複数の凹部
6を形成し、素材Wの絞り成形時に、素材Wの周壁Wa
と底壁Wbとのコーナ部に該凸部5と該凹部6とによっ
て内方に窪んだ凹入部Wcを形成するようにした。
【0008】上記の如く絞り成形された素材Wはトリミ
ング後に歯形成形用のプレス金型にセットされ、素材W
の周壁Waに歯形がプレス成形される。これを詳述する
に、該プレス金型は、図3及び図4に示す如く、外周面
に周方向に間隔を存して複数の歯溝7aを形成したダイ
7と、該ダイ7の周囲に周方向に間隔を存して配置した
複数のパンチ8とを備えるもので、各パンチ8を放射方
向内方に進退自在とし、カップ状素材Wを下向きにして
ダイ7に被せた後、図示しない上型の下降により、図5
に示す如く、上型に垂設したドライバカム9を介してパ
ンチ8を放射方向内方に前進させ、パンチ8により素材
Wの周壁Waをダイ7の歯溝7aに押し込んで周壁Wa
に歯形をプレス成形する。
ング後に歯形成形用のプレス金型にセットされ、素材W
の周壁Waに歯形がプレス成形される。これを詳述する
に、該プレス金型は、図3及び図4に示す如く、外周面
に周方向に間隔を存して複数の歯溝7aを形成したダイ
7と、該ダイ7の周囲に周方向に間隔を存して配置した
複数のパンチ8とを備えるもので、各パンチ8を放射方
向内方に進退自在とし、カップ状素材Wを下向きにして
ダイ7に被せた後、図示しない上型の下降により、図5
に示す如く、上型に垂設したドライバカム9を介してパ
ンチ8を放射方向内方に前進させ、パンチ8により素材
Wの周壁Waをダイ7の歯溝7aに押し込んで周壁Wa
に歯形をプレス成形する。
【0009】ここで、前記凹入部Wcはダイ7の歯溝7
aと等ピッチで形成されており、素材Wをダイ7に各凹
入部Wcが各歯溝7aに合致するようにセットし、各パ
ンチ8により素材Wの周壁Waを各凹入部Wcを含めて
各歯溝7aに押し込み、該周壁Waにコーナ部に亘る歯
形をプレス成形するようした。この際、コーナ部に凹入
部Wcが予備成形されているため、コーナ部の圧縮量が
少なくなり、素材底面に余肉が盛上ることはない。
aと等ピッチで形成されており、素材Wをダイ7に各凹
入部Wcが各歯溝7aに合致するようにセットし、各パ
ンチ8により素材Wの周壁Waを各凹入部Wcを含めて
各歯溝7aに押し込み、該周壁Waにコーナ部に亘る歯
形をプレス成形するようした。この際、コーナ部に凹入
部Wcが予備成形されているため、コーナ部の圧縮量が
少なくなり、素材底面に余肉が盛上ることはない。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、素材の周壁に底壁とのコーナ部に亘る歯形を
素材底面に余肉の盛上り部を生ずることなくプレス成形
でき、盛上り部の除去工程が不要となって、製造コスト
が安くなる効果を有する。
によれば、素材の周壁に底壁とのコーナ部に亘る歯形を
素材底面に余肉の盛上り部を生ずることなくプレス成形
でき、盛上り部の除去工程が不要となって、製造コスト
が安くなる効果を有する。
【図1】 本発明の素材の絞り成形時に用いるプレス金
型の截断側面図
型の截断側面図
【図2】 図1のII−II線で截断した素材を省略した平
面図
面図
【図3】 本発明の歯形成形時に用いるプレス金型の側
面図
面図
【図4】 その平面図
【図5】 その要部の拡大截断側面図
【図6】 従来例の截断側面図
W 素材 Wa 周壁 Wb 底壁 Wc 凹入部 8 パンチ
Claims (1)
- 【請求項1】 板金を絞り成形してカップ状素材を形成
し、該カップ状素材の周壁を周方向に間隔を存して配置
した放射方向内方に進退自在な複数のパンチにより内方
に押し込んで該周壁に歯形をプレス成形する方法におい
て、カップ状素材の絞り成形時に、該素材の周壁と底壁
とのコーナ部のうち前記歯形の歯溝となる部分に内方に
窪ませた凹入部を形成し、歯形のプレス成形時に、各パ
ンチによりカップ状素材の周壁を前記凹入部を含めて内
方に押し込んで該周壁に前記コーナ部に亘る歯形を形成
することを特徴とするカップ状歯付製品の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3332188A JP2588809B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | カップ状歯付製品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3332188A JP2588809B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | カップ状歯付製品の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169174A JPH05169174A (ja) | 1993-07-09 |
JP2588809B2 true JP2588809B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=18252157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3332188A Expired - Lifetime JP2588809B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | カップ状歯付製品の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588809B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3624970B2 (ja) * | 1995-09-18 | 2005-03-02 | 株式会社デンソー | プレスの曲げ方法および装置 |
CN107020323B (zh) * | 2017-04-18 | 2019-03-19 | 苏州铭峰精密机械有限公司 | 螺旋槽成型模 |
DE102020133084B3 (de) | 2020-12-11 | 2022-03-24 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Formwerkzeug und Verfahren |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP3332188A patent/JP2588809B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05169174A (ja) | 1993-07-09 |
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