JP2588262Y2 - シートの皺発生防止構造 - Google Patents

シートの皺発生防止構造

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JP2588262Y2
JP2588262Y2 JP1993047780U JP4778093U JP2588262Y2 JP 2588262 Y2 JP2588262 Y2 JP 2588262Y2 JP 1993047780 U JP1993047780 U JP 1993047780U JP 4778093 U JP4778093 U JP 4778093U JP 2588262 Y2 JP2588262 Y2 JP 2588262Y2
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JP
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flat portion
concave groove
concave
groove
pad
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JP1993047780U
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JPH0713300U (ja
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善雄 荒井
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用シート(座
席)、詳しくは、発泡体製パッドの着座面側に装飾用パ
ターン形成用の凹溝を設け、この凹溝の溝方向の着座面
を凹曲面状に成形し、このパッドを被覆する表皮をパッ
ドの着座面に接着して、シートの着座面に装飾用パター
ンを形成してなるシートに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のこの種のシートにおける
シートクッション(SC)を示し、図中(A)(A)
は、シートの着座面に設けた装飾用パターンを示し、こ
の装飾用パターン(A)(A)におけるシートクッショ
ン(SC)の後部(B)側に、シートクッション(S
C)の外観品質を損なう皺(イ)(イ)が発生してい
る。
【0003】以上のシートクッション(SC)は、略シ
ートクッションの外形形状にモールド成形した発泡体製
パッド(P)の着座面に、モケットなどの非伸縮性布地
からなる表皮(3)を接着することにより形成してい
る。そして、パッド(P)の着座面における前後方向
に、前記装飾用パターン形成用の凹溝(1′)が、シー
トクッション(SC)の前面(F)側から後部(B)側
に渉って形成されており、この凹溝(1′)内に表皮
(3)の一部を喰い込ませて接着することにより、前記
装飾用パターン(A)(A)を形成している。
【0004】また、前記パッド(P)の凹溝(1′)
は、長さ方向の全体が同一の深さで、シートクッション
(SC)の後部を除く部分に対応する部分が、凹溝
(1′)の溝方向に凹曲面状に、また、シートクッショ
ン(SC)の後部(B)に対応する部分が、平坦部に夫
々成形されており、この凹溝(1′)における平坦部側
は、急激な曲面に成形されている。図5において、図中
(A′)は、左右方向に設けた装飾用パターンで、表皮
(3)の一部を、パッド(P)の着座面における左右方
向に設けた横溝(2)内に喰い込ませて接着することに
より形成している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】以上の皺(イ)(イ)
は、パッド(P)の凹溝(1′)における平坦部側に接
着した部分の表皮(3)周辺に発生している。これは、
急激な凹曲面に設けた凹溝内に喰い込んで接着された表
皮の張力によって、パッド(P)の凹溝における縁部が
圧潰されるためである。そこで本考案は、斯様な従来品
における不具合を除去することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本考案は、パッドに着座面における装飾用パターン
形成用の凹溝を、端部方向に深さを徐々に浅く形成した
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】凹溝の端部方向に徐々に浅く形成しているた
め、凹溝内に接着する表皮の一部分は、凹溝の急激な凹
曲面を有する端部方向に、生地に、ゆとりが生じ、この
ゆとりによって、凹溝の端部側における縁部を、端部内
に接着した表皮の張力で圧潰することがない。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図1乃至図4に
基づいて説明する。図1乃至図3は、本考案に使用する
パッド(P)を示し、図中(1)(1)は、パッド
(P)の着座面(30)(31)(31)に縦方向に設
けた装飾用パターン形成用の凹溝を示し、この凹溝
(1)(1)は、図3に示すように、着座面における中
央部(30)とその左右に設けた***部(31)(3
1)との境界に沿って設けてある。
【0009】パッド(P)の中央部(30)は、後部に
平坦状の形成した平坦部(12)と、その前方の凹曲部
(13)とから構成され、この凹曲部(13)における
平坦部(12)側は、急激な曲面状に成形されている。
前記凹溝(1)(1)は、図2に示すように、凹曲部
(13)に沿って形成され、平坦部(12)側の端部
(11)は、平坦部(12)方向に深さを徐々に浅く形
成している。
【0010】図4は図1に示すパッド(P)の着座面
(30)(31)に、モケットなどの非伸縮性布地から
なる表皮(3)を被覆して接着した状態を示し、凹溝
(1)内に表皮(3)の一部が喰い込まれて接着され、
装飾用パターン(A)を形成している。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、パッドの着座面に設け
た装飾用パターン形成用の凹溝はその深さを平坦部方向
に徐々に浅く形成されているため、凹溝における平坦部
側における急激な凹曲状端部に喰い込まれて接着される
表皮の一部分にゆとりが生じる。この表皮のゆとりによ
って、パッドの凹溝における縁部は、表皮の張力によっ
て圧潰されることがないため、表皮に皺、タルミが生じ
ない。従って、単に従来品における凹溝の深さを変更す
るのみで、外観品質に優れたシートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案に使用するパッドの斜視図である。
【図2】図1におけるIIーII線に沿える断面図である。
【図3】図1におけるIIIーIII線に沿える断面図であ
る。
【図4】本案構造に係るシートの断面図である。
【図5】従来のシートの部分切欠斜視図である。
【符号の説明】
P パッド A 装飾用パターン 1 凹溝 3 表皮 12 パッドの着座面に設けた平坦部 13 パッドの着座面に設けた凹曲部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを構成する発泡体製パッドにおけ
    る着座面側に装飾用パターン形成用の凹溝を設けると共
    に、着座面を凹溝の溝方向に凹曲面状に形成し、このパ
    ッドの着座面側に非伸縮性の表皮を前記凹溝内に喰い込
    ませて接着するシートにおいて、 前記パッドの着座面における後部側に平坦部、その前方
    に凹曲部を夫々設け、この凹曲部に沿って平坦部に端部
    が接続する装飾用パターン形成用の凹溝を設け、この凹
    溝は、深さを平坦部方向に徐々に浅く形成して、凹溝の
    平坦部側周辺に生じる表皮の皺の発生を防止してなるシ
    ートの皺発生防止構造。
JP1993047780U 1993-08-10 1993-08-10 シートの皺発生防止構造 Expired - Lifetime JP2588262Y2 (ja)

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JPH0713300U JPH0713300U (ja) 1995-03-07
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