JP2587116Y2 - 気体ジャーナル軸受 - Google Patents

気体ジャーナル軸受

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JP2587116Y2
JP2587116Y2 JP1993040608U JP4060893U JP2587116Y2 JP 2587116 Y2 JP2587116 Y2 JP 2587116Y2 JP 1993040608 U JP1993040608 U JP 1993040608U JP 4060893 U JP4060893 U JP 4060893U JP 2587116 Y2 JP2587116 Y2 JP 2587116Y2
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JP
Japan
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gas journal
rotor shaft
housing
journal bearing
pads
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武朗 牧野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ターボ機械などのロー
タ軸に適用される気体ジャーナル軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】図2はターボ機械などのロータ軸に使用
されている従来のピボットパッド式の気体ジャーナル軸
受の説明図である。ハウジング07内には3枚のパッド
02がロータ軸01を囲むように配設されており、それ
ぞれのピボット04によって傾斜自由に位置決めされて
いる。一般に、3枚のパッド02のうち2枚はハウジン
グ07に対してそのピボット点が固定されているが、残
る1枚は板ばね03を介して弾性的に支持されており、
板ばね03が熱膨張を吸収したり回転安定化のために予
圧を付与したりするようになっている。図における符号
05は調整用ナット、06は固定用ボルトである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の気
体ジャーナル軸受において、一般に気体ジャーナル軸受
の性能はロータ軸01とパッド02との間に介在する気
体膜の特性とパッド02の運動性とによって決まるが、
この気体膜による減衰力は気体膜の剛性の1/10程度
と小さい。これに対して油潤滑による軸受では1対1程
度であり、気体ジャーナル軸受は低摩擦、オイルフリー
など優れた特徴を多く有しているが、従来の気体ジャー
ナル軸受を油潤滑による軸受に代えて直接使用すること
は静的な特性が満たされても不可能なことが多い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係る気体ジャー
ナル軸受は上記課題の解決を目的にしており、ハウジン
グ内で複数のパッドによりロータ軸外周を囲み上記ロー
タ軸を回転可能に軸支する気体ジャーナル軸受におい
て、それぞれの上記パッドの背面に突設されて上記パッ
ドを傾斜可能に支持するピボットと、上記ハウジングに
刻設された溝内に設けられそれぞれの上記ピボットを上
記ロータ軸に向けて弾性的に押圧する複数の板と、該板
の端部と上記ハウジングに刻設された溝壁との間に折り
曲げられて介装された板ばねとを備えた構成を特徴とす
る。
【0005】
【作用】即ち、本考案に係る気体ジャーナル軸受におい
ては、ハウジング内で複数のパッドによりロータ軸外周
を囲みロータ軸を回転可能に軸支する気体ジャーナル軸
受におけるそれぞれのパッドの背面にピボットが突設さ
れてパッドを傾斜可能に支持するとともにハウジングに
刻設された溝内に設けられそれぞれのピボットをロータ
軸に向けて弾性的に押圧する複数の板の端部とハウジン
グに刻設された溝壁との間に板ばねが折り曲げられて介
装されており、ロータ軸が振動するとパッドおよびピボ
ットを介して板にラジアル方向の変位が生じるが、その
変位に対するばね作用は板の撓みが、また減衰作用は板
ばねとハウジングに刻設された溝壁との間に生ずるクー
ロン摩擦が受け持つ。これにより、気体ジャーナル軸受
における減衰力を高めることができる。
【0006】
【実施例】図1は本考案の一実施例に係る気体ジャーナ
ル軸受の説明図である。図において、本実施例に係る気
体ジャーナル軸受はターボ機械などのロータ軸に使用さ
れるピボットパッド式のもので、ハウジング7内には3
枚のパッド2がロータ軸1を囲むように配設されてお
り、それぞれのピボット4によって傾斜自由に位置決め
されている。ピボット4は矩形板3a,3b,3cに調
整用ナット5を用いて固定され、その矩形板3a,3
b,3cの基端はハウジング7に固定用ボルト6によっ
て取付けられている。矩形板3a,3b,3cの先端に
は薄板をく字形に折り曲げた薄板ばね8がろう付けなど
により取付けられており、矩形板3a,3b,3cに対
して垂直に切り欠いたハウジング7の溝壁10との間に
適切な反力を生じながら矩形板3a,3b,3cにより
溝壁10に押し付けられている。3枚の矩形板3a,3
b,3cのうち1枚の矩形板3aは一部が薄く設けられ
ており、ロータ軸1の熱膨張に対処している。
【0007】矩形板3a,3b,3cはパッド2および
ピボット4のラジアル方向の変位に対し、従来の気体ジ
ャーナル軸受における板ばねのように弾性的な支持作用
を行う。その際、矩形板3先端の薄板ばね8がハウジン
グ7の溝壁10に押し付けられているので、微小なラジ
アル方向の変位に対してハウジング7の溝壁10と薄板
ばね8との間にクーロン摩擦が生じてダンパ効果を奏す
る。ロータ軸1が振動するとパッド2、ピボット4、矩
形板3a,3b,3cにラジアル方向の変位が生じる
が、本軸受においてはその変位に対するばね作用は矩形
板3a,3b,3cの撓みが、また減衰作用は薄板ばね
8とハウジング7の溝壁10との間に生ずるクーロン摩
擦が受け持つ。これら矩形板3a,3b,3cの厚み、
薄板ばね8の厚みなどを適宜調整することにより、種々
の負荷条件に適合した軸受特性を造り出すことができ
る。
【0008】一般に、気体ジャーナル軸受の性能はロー
タ軸とパッドとの間に介在する気体膜の特性とパッドの
運動性とによって決まるが、この気体膜による減衰力は
気体膜の剛性の1/10程度と小さい。これに対して油
潤滑による軸受では1対1程度であり、気体ジャーナル
軸受は低摩擦、オイルフリーなど優れた特徴を多く有し
ているが、従来の気体ジャーナル軸受を油潤滑による軸
受に代えて直接使用することは静的な特性が満たされて
も不可能なことが多い。本気体ジャーナル軸受において
はピボット4を矩形板3a,3b,3cに固定し、この
矩形板3a,3b,3cの基端をハウジング7に固定す
る。そして、その先端に薄板ばね8を取付けて薄板ばね
8をハウジング7の溝壁10に押し付けるようにしたこ
とにより、本気体ジャーナル軸受における減衰力を薄板
ばね8と溝壁10との間のクーロン摩擦によって高める
ことができ、また軸受剛性のチューニングも矩形板3
a,3b,3cの厚み等によって容易に調整することが
できるので、従来は高減衰力を必要とするために油潤滑
による軸受が使用されるロータ軸1などにも、低摩擦、
オイルフリーなど高性能な気体ジャーナル軸受を使用す
ることが可能になる。
【0009】
【考案の効果】本考案に係る気体ジャーナル軸受は前記
のように構成されており、気体ジャーナル軸受における
減衰力を高めることができるので、低摩擦、オイルフリ
ーなど優れた特徴を有する気体ジャーナル軸受を油潤滑
による軸受に代えて使用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本考案の一実施例に係る気体ジャ
ーナル軸受の平面図、同図(b)は同図(a)における
b−b断面図である。
【図2】図2(a)は従来の気体ジャーナル軸受の断面
図、同図(b)は同図(a)におけるb−b断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ロータ軸 2 パッド 3a 矩形板 3b 矩形板 3c 矩形板 4 ピボット 5 調整用ナット 6 固定用ボルト 7 ハウジング 8 薄板ばね 10 ハウジングの溝壁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内で複数のパッドによりロー
    タ軸外周を囲み上記ロータ軸を回転可能に軸支する気体
    ジャーナル軸受において、それぞれの上記パッドの背面
    に突設されて上記パッドを傾斜可能に支持するピボット
    と、上記ハウジングに刻設された溝内に設けられそれぞ
    れの上記ピボットを上記ロータ軸に向けて弾性的に押圧
    する複数の板と、該板の端部と上記ハウジングに刻設さ
    れた溝壁との間に折り曲げられて介装された板ばねとを
    備えたことを特徴とする気体ジャーナル軸受。
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