JP2587051B2 - ストリツプ連続処理ラインのトラツキング装置 - Google Patents

ストリツプ連続処理ラインのトラツキング装置

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JP2587051B2
JP2587051B2 JP62077177A JP7717787A JP2587051B2 JP 2587051 B2 JP2587051 B2 JP 2587051B2 JP 62077177 A JP62077177 A JP 62077177A JP 7717787 A JP7717787 A JP 7717787A JP 2587051 B2 JP2587051 B2 JP 2587051B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、ストリツプ連続処理ラインのトラツキング
装置に係り、特に、ストリツプの破断やラインの休止等
によつてトラツキング情報が乱れるかあるいは消滅した
場合に、これを容易に復元可能な、ストリツプのトラツ
キング対象点をストリツプの移動量を用いてトラツキン
グするストリツプ連続処理ラインのトラツキング装置の
改良に関する。
【従来の技術】
鋼帯コイルを巻戻機により巻戻し、この巻戻したスト
リツプの端部をライン入側で順次接合し、連続でストリ
ツプを処理していく、酸洗設備、鍍金設備、連続焼鈍設
備、連続圧延設備などにおいては、入側での溶接部だけ
でなく、小ロツト化が進行するに連れて、入側ストリツ
プの任意の点において操業上のスケジュール変更を行う
ことが必要となる。このように、1つのストリツプ内で
スケジュール変更する頻度は、今後ますます増加する傾
向にある。 従つて、前記連続処理ラインにおいて各種処理を行う
場合、ライン内に存在する接合点やスケジュール変更点
などのトラツキング情報は必要不可欠なものとなる。 第3図に、鋼帯等のストリツプ1を入側で溶接し、連
続的に処理するラインにおけるトラツキングの概念を示
す。 まず、連続処理ラインの構成を説明する。この連続処
理ラインは、入側でコイル2を巻戻すための巻戻機3
と、この巻戻機3で巻戻された先行ストリツプの尾端と
後行ストリツプの先端とを接合するための溶接機4と、
この溶接機4における溶接時、出側における後述する巻
取機7へのセツト時等のライン速度の低下やライン停止
が必要な場合に、ライン速度を低下させることなく操業
可能とするべく前記ストリツプ1を蓄積するルーパ5
と、例えば、圧延機、焼鈍設備、鍍金設備などからなる
ストリツプの加工設備6と、出側でストリツプ1をコイ
ル状に巻取るための巻取機7と、前記ライン内のストリ
ツプ1を移動させるための搬送ロール8とから構成され
ている。 このような連続処理ラインの自動運転を行うために、
通常はコイル長さで決定されている、例えば溶接点、コ
イル内の特異点等の操業条件の変更点が、ライン内のど
の位置に存在しているかを時々刻々トラツキングするこ
とが必要になる。 次に、前記操業条件変更点等をトラツキングする装置
の構成を説明する。このトラツキング装置は、第3図に
示す如く、前記搬送ロール8に連繋され、搬送ロール8
の回転数を一定周期でパルス信号に変換するパルス発信
器10A〜10Cと、これらパルス発信器10A〜10Cからのパル
ス信号に基き、ライン内のストリツプの進み長さ信号を
発生する進み長さ信号発生装置20と、この進み長さ信号
発生装置20からの進み長さ信号に基き、前記巻戻機3内
のコイルの残長を演算するコイル残長演算装置30と、巻
戻機3から巻戻されたストリツプ1の先端が溶接された
タイミングや、巻戻機3から尾端が抜けたタイミング等
を検出してトラツキング開始信号を出力するタイミング
発生装置40と、これら各装置20、30、40からの信号に基
き、トラツキング情報を処理するトラツキング処理装置
50とから構成されている。 次に、このトラツキング装置におけるトラツキング方
法を説明する。 まず、ストリツプ1を移動させる搬送ロール8の回転
数を一定周期でパルス発信器10A〜10Cにより取込む。 この各パルス発信器10A〜10Cからのパルス信号は、ス
トリツプ進み長さ発生装置20により、ストリツプの進み
長さの信号に変換され、前記コイル残長演算装置30及び
トラツキング処理装置50に出力される。 前記タイミング発生装置40は、巻戻機3から巻戻され
たストリツプ1の先端が溶接されたタイミングや、巻戻
機3から尾端が抜けたタイミング等を検出し、コイル残
長演算装置30及びトラツキング処理装置50にトラツキン
グの開始信号として出力する。 コイル残長演算装置30は、前記ストリツプ進み長さ信
号とタイミング発生装置40のトラツキング開始信号とに
基づき、巻戻機3のコイル残長を演算し、これをトラツ
キング処理装置50に出力する。 トラツキング処理装置50は、これら各装置の信号に基
きトラツキング情報を処理して、連続処理ラインにおけ
る各種制御信号の出力タイミングを作成する。 なお、ルーパ5の前後ではストリツプ1の移動量が異
なる(同一であることもある)ので、ルーパ5の前後
で、ストリツプの移動量を別々に処理すると共に、溶接
点を検出する溶接点検出機(図示省略)により溶接点を
検出し、これにより長さトラツキング量の補正を行う。 又、ルーパ長についても、その量を取込み、ルーパ入
側及び出側の速度が異なつている場合の補償を行う。
【発明が解決しようとする問題点】
以上記説明したような連続処理ラインにおいては、定
期的に修理(ライン定修)が行われ、このライン定修後
の操業開始時に通板作業が行なわれたり、ライン定修中
にルーパ位置が変化してライン定修直前のトラツキング
情報が変化することが多い。このように、トラツキング
情報が変化する場合には、ライン内のトラツキング対象
点の存在位置を正確に復元することが非常に困難とな
る。 従つて、このような場合には、既にライン内に存在し
ているトラツキング対象点の自動でのトラツキングは行
なわれず、ラインの出側でオペレータが目視によりスト
リツプ状態を確認して操業するものとし、入側で新たに
溶接する点から自動でのトラツキングを行う方式を取つ
ていることが多い。 あるいは、ライン内には製品になることのない通板材
(ダミーコイル)を入れておき、この通板材間の溶接点
トラツキングは行わず、ライン出側においてストリツプ
状態を注意して目視しながら操業し、入側で新たに溶接
する点から自動的にトラツキングするようにしている。 このようにライン内に存在している特定点のトラツキ
ングを精度良く実施する必要がないよう前記通板材を入
れることで運用面で工夫したり、あるいはトラツキング
対象材が製品である場合には、出側のみが主体となる目
視トラツキングによりライン速度を下げて操業したり、
その点における精度の良い操業のレベルを下げたりする
ことで、トラツキング情報の乱れ又は消滅に対応してい
る。このため、精度の良い操業レベルを低下させること
から不良品の発生率が増大すると共に、ライン速度を下
げて操業することから生産性を向上することができない
という問題点がある。 又、ストリツプ破断等の事故が発生した場合や自動で
のトラツキングに異常が発生した場合などにおいても、
その復旧が完全となるまでは、上記のような問題点があ
る。 なお、正常なトラツキングが中断した場合にトラツキ
ング情報を復元させる技術として、特開昭56−117914号
公報において、ストリツプの処理ライン内における各コ
イルの長さ等から演算により各点の位置を求めるものが
開示されている。 しかしながら、このトラツキング情報復元方法にあつ
ては、トラツキング情報を復元するための演算ロジツク
は、通常のトラツキングに必要なロジツクとは全く別の
ものが必要となり、しかも、かなり複雑なものになると
いう問題点がある。 更には、複雑な演算を行うために演算精度にも問題が
ある。
【発明の目的】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので
あつて、ストリツプ連続処理ラインにおいて、ライン内
に存在している溶接点、スケジュール変更点などのトラ
ツキング対象点の位置情報が乱れた場合、これを簡単な
構成で容易に、通常操作のトラツキングと同じ高精度
で、略連続的な長さ位置で細かく復元すると共に、ライ
ン定修後の操業開始時や、ストリツプ破断後の操業再開
時等において、全トラツキング対象点の位置情報の初期
設定を容易に可能とすることを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
本発明は、コイルを巻戻機により巻戻して、この巻戻
したストリツプのトラツキング対象点をストリツプの移
動量を用いてトラツキングするストリツプ連続処理ライ
ンのトラツキング装置において、前記ライン内に存在し
ているストリツプの情報を記憶するストリツプ情報記憶
手段と、実際のストリツプの進み長さに対応した進み長
さ信号を発生するストリツプ進み長さ信号発生手段と、
架空のストリツプの進み長さに対応して前記ストリツプ
の移動量を逐次更新する模擬信号を発生する模擬信号発
生手段と、前記巻戻機のコイル残長を演算するコイル残
長演算手段と、通常のトラツキング時には、トラツキン
グ開始信号を発生し、トラツキング復元中には、架空の
ストリツプに対応する処理のための、トラツキングの状
態変化を起させる架空のイベント信号を発生するイベン
ト信号発生手段と、前記模擬信号発生手段からの模擬信
号を、前記ストリツプ進み長さ信号発生手段からの進み
長さ信号と切替える切替手段と、通常のトラツキング時
には、前記進み長さ信号によるトラツキングを行い、ト
ラツキング復元中には、前記ストリツプ情報記憶手段か
らの処理ライン内ストリツプ情報と前記模擬信号発生手
段からの模擬信号とに基き、前記巻戻機のコイル残長を
模擬的に変更し、且つライン内のストリツプの移動量を
模擬的に変更しながら、前記ストリツプのトラツキング
対象点を模擬的にトラツキングするトラツキング処理手
段とを備えることにより、上記目的を達成したものであ
る。
【作用】
本発明においては、ライン内に存在するストリツプの
操業命令等のコイル情報を記憶しておき、ストリツプ破
断等によるライン内のトラツキング情報が乱れるか或い
は消滅した場合や、ライン定修作業後などでラインの状
態が変化している場合等において、前記記憶したコイル
情報に基き、ライン先頭に位置するコイルが巻戻機にセ
ツトされた状態を仮想し、通常のトラツキングに使用す
るストリツプの進み長さに相当する模擬信号(例えばパ
ルス)をライン停止中に模擬的に発生させ、このパルス
を用いて前記仮想的にセツトされたコイルに対して、あ
たかもストリツプが進行している如く模擬的にトラツキ
ングを行うようにしている。従つて、ライン入側からコ
イルが巻戻されて進んでいく状態をシミユレートするこ
とができるため、このシミユレーシヨン(トラツキング
復元処理)が終了したときには、ライン内の全トラツキ
ング対象点を、正確且つ完全に、略連続的な長さ位置で
細かく復元することができる。 しかも、従来の如くトラツキング情報を復元するため
の複雑な演算装置を設ける必要もなく、通常のトラツキ
ング処理装置に対して模擬信号を入力するだけでよく、
通常の操業のトラツキングと同一の精度でトラツキング
することができる。このため復元完了時のトラツキング
対象点の位置情報が正確となる。 従つて、従来は次に入側で溶接される点からしか正確
なトラツキングが実施できず、ライン内のコイルに対す
る操業制御レベルを低下させていたが、これを解消し
て、トラツキング復元直後よりライン内のコイルに対し
ても通常操業と同レベルの制御が可能となる。これによ
り、不良品発生率の低下と、生産性向上を図ることがで
きる。
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。なお、本実施例における連続処理ライン及びトラツ
キング装置において、従来と同一装置には同一符号を付
して、その説明を省略する。 本実施例におけるトラツキング装置は、第1図に示す
如く、従来と同様なパルス発信器10A〜10Cと、ストリツ
プ進み長さ信号発生装置20と、コイル残長演算装置30
と、トラツキング処理装置50と、従来のタイミング発生
装置40に代えて、通常のトラツキング時には従来のもの
と同様にトラツキング開始信号を発生させると共に、ト
ラツキング復元中には巻戻機3内に仮想的に装荷された
ストリツプに対する処理のための架空のイベント信号を
出力するイベント信号発生装置45と、前記ライン内に存
在しているストリツプの情報を記憶するコイル情報記憶
装置60と、通常運転時に出力される前記進み長さ信号発
生装置20からの進み長さ信号に代えて、実際のストリツ
プの進み長さに相当するパルス信号からなる模擬信号を
出力する模擬信号発生装置70と、この模擬信号発生装置
70からの模擬信号を進み長さ発生装置20からの進み長さ
信号と切替える切替装置80と、を備えている。 前記イベント信号発生装置45は、通常運転時には、従
来のタイミング発生装置40と同様に、巻戻機3から巻戻
されたストリツプ1の先端が溶接されたタイミングや巻
戻機3から尾端が抜けたタイミング等を検出して、トラ
ツキング開始信号を出力すると共に、トラツキング情報
復元時には、巻戻機3内に仮想的に装荷されたストリツ
プの巻戻し完了、次のコイルの装荷完了、先行及び後行
コイルの溶接完了といつたトラツキングの状態変化を起
させる処理信号(イベント信号)を模擬的に出力するよ
うに構成されている。 前記コイル情報記憶装置60は、連続処理ライン内に挿
入済みストリツプのコイル情報(トラツキングに必要な
データ)を記憶しておくように構成されている。 次に、本実施例の作用を説明する。 通常運転時は、まず、ストリツプ進み長さ信号発生装
置20が各パルス発信器10A〜10Cの出力信号に基づき、連
続処理ラインの運転に合せてストリツプ1の送りに比例
させた進み長さ信号を発生する。この進み長さ信号は、
コイル残長演算装置30及びトラツキング処理装置50に出
力される。コイル残長演算装置30は、進み長さ信号に基
づき巻戻機3内のコイル残長を演算する。又、トラツキ
ング処理装置50は、前記進み長さ信号及びコイル残長演
算装置30からのコイル残長信号に基づき、ストリツプ1
の進み量に合せてトラツキング対象点を移動させてい
き、連続処理ラインの各種制御に必要なタイミングを作
成する。 トラツキング復元時には、切替装置80を切替えること
により、模擬信号発生装置70からストリツプ1の進み長
さに相当する模擬信号を発生させ、これをコイル残長演
算装置30及びトラツキング処理装置50に出力することに
より、トラツキング処理装置50はトラツキング対象点を
移動させる。 前記トラツキング処理装置50におけるトラツキング対
象点の移動は、以下のようにして終了させる。即ち、ラ
イン内に存在するトラツキング対象点を実ラインのもの
と合わせることは実際上非常に困難なため、巻戻機3の
コイル残長、若しくは溶接機4前後にコイルの尾端があ
るか否か等に基づき、模擬的に進めているトラツキング
対象点の移動を停止させる。あるいはライン出側におい
て、溶接点等の目視で判断できるトラツキング対象点
を、ライン出側の所定の位置に合わせ、模擬的に進める
トラツキングをこれに合わせて、模擬トラツキングを停
止させる。なお、この停止は、巻戻機3にある実際のコ
イル残長と、模擬的に進めている仮想のコイル残長とを
比較し、これらが一致したところで自動的に停止させる
こともできるし、又、外部からの要求により停止させる
こともできる。 又、鋼帯の連続処理ラインでは、ルーパ5が設けられ
ており、このルーパ5内のルーパカーの位置によつては
ライン内に蓄積されるストリツプ長さが変化する。しか
しながら、トラツキング復元中にラインの運転を行わな
ければ、ルーパ長は一定となり、ルーパ長の変化をダイ
ナミツクに補正できる機能を持つトラツキング処理装置
50が通常運転で行つている処理、例えば停止中の現実の
ルーパ長に合せ込む処理を実行すれば、特に問題が生じ
ることはない。即ち、本実施例においては、ルーパ5の
状態を確認し、そのときのルーパ長を一低としてトラツ
キングを行うようにしている。 又、連続処理ライン内に2つのコイルが存在している
場合には、先行コイルの尾端が巻戻機3から抜けたこと
を、コイル残長演算装置30によりコイルの長さ情報から
ストリツプ1の進み量を減算することで検出し、これに
より先行コイルの尾端抜けを自動的に処理する。次に、
後続するコイルの長さ情報をコイル情報記憶装置60から
取出し、その間で溶接が行われたものとして、模擬信号
発生装置70からの模擬的なストリツプの進み長さ信号に
基づいてトラツキング状態を更に進めていく。 又、3つ以上のコイルが連続処理ライン内に存在する
場合であつても、前記と同様の処理を行うことにより、
ライン内にトラツキング対象点を復元することができ
る。 このようにライン内に複数のコイルが存在する場合に
トラツキング情報を復元する際、命令情報として記憶し
ているコイル長が実際のコイル長と完全に一致してない
時やストリツプ破断後の復旧時等においては、ストリツ
プの長さが元々の命令情報に対し変わつてしまつている
こともありうる。又、長さトラツキングそのものにも誤
差がある。そこで、これらの点を考慮して、模擬信号に
よる模擬的トラツキング中において巻戻機3にコイルが
残つているとされる状態下でも、実際のラインの状態に
模擬的トラツキング状態を合わせるため、前記イベント
信号発生装置45により、巻戻機3からのコイル巻戻完
了、次のコイルの装荷完了、先行及び後行コイルの溶接
完了といつたトラツキングの状態変化を起こさせるイベ
ント信号を模擬的に発生させ、外部から強制的に巻取完
了、溶接完了等の状態とするようにしている。又、命令
情報として記憶しているコイル長を修正する手段を設け
ることによつても、同様の対応が可能となる。 次に、第2図を参照して、トラツキング情報の復元手
順を更に詳細に説明する。 まず、ステツプ100において、トラツキング情報復元
の必要性が発生した時点で、復元処理を開始する。 次に、ステツプ102に進み、前記コイル情報記憶装置6
0からラインの先頭に存在するコイルのコイル情報を取
出し、このコイルからトラツキングを模擬的に進めてい
くために、巻戻機3上に該コイルが装荷された状態を仮
想的に作成する。 次に、ステツプ104に進み、前記巻取機3内に仮想的
に装荷されたストリツプを模擬的に前進させるための模
擬信号を模擬信号発生装置70により出力し、ストリツプ
1がラインの運転に伴つて前進していく状態をシミユレ
ートするための、ストリツプ1の前進に相当する移動量
を変化させていく。 次に、ステツプ106に進み、巻戻機3内のコイル残長
が、実ラインのコイル残長と一致しているか否かを判定
する。 次に、ステツプ108に進み、巻戻機3内にあるコイル
が、実ラインのコイルと一致しているか否かを判定す
る。 このステツプ106〜108の処理により、巻戻機3内のコ
イル情報が実ラインのものと合つており、且つ巻戻機3
のコイル残長が実ラインのコイル残長と合つているなら
ば、トラツキング情報の復元が完了したと判定して、ス
テツプ122に進み、プログラムを終了する。 又、前出ステツプ106、108において否と判定される場
合、即ち巻戻機3にあるコイル残長が実ラインのものと
一致していないと判定される場合、又は巻戻機3にある
コイルが実ラインのものと一致していないと判定される
場合には、ステツプ110に進む。 ステツプ110においては、前出ステツプ104と同様に、
模擬信号発生装置70から模擬信号を出力し、これによ
り、ストリツプ1を模擬的に前進させる。 次に、ステツプ112に進み、巻戻機3内のコイル残長
が零か否かを判定する。 このステツプ112において、コイル残長が零でないと
判定される場合には、前出ステツプ104に戻り、以下ス
テツプ104〜112を循環処理する。 又、ステツプ112において巻戻機3のコイル残長が零
と判定される場合には、ステツプ114に進む。 ステツプ114においては、巻戻機3からコイル尾端が
抜けた状態として、尾端抜け信号を発信する。 次に、ステツプ116に進み、前記コイル情報記憶装置6
0から後続するコイル情報を取出し、巻戻機3内に該コ
イルを仮想的に装荷した状態とする。 次に、ステツプ118に進み、ラインの状態とトラツキ
ング状態が合つているか否かを判定する。このステツプ
118において、ラインの状態とトラツキング状態とが合
つていると判定される場合には、ステツプ122に進みト
ラツキングの復元を完了する。 又、ステツプ118において、実ラインが溶接完了した
状態であると判定される場合には、ステツプ120に進
む。 ステツプ120においては、溶接完了信号を発信し、実
ラインの状態にトラツキング状態を合せる。 次に、ステツプ122に進みトラツキングの復元を完了
する。 又、前出ステツプ118において、ラインの状態とトラ
ツキング状態とが合つていないと判定される場合には、
ステツプ124に進む。 ステツプ124においては溶接完了信号を発信する。次
に、前出ステツプ104に戻り、以下ステツプ104〜118を
循環処理する。 なお、前出ステツプ106における巻戻機3のコイル残
長がトラツキング状態と一致しているかどうか、前出ス
テツプ112における巻戻機3のコイル残長が零か否か、
前出ステツプ118における先行コイルと後行コイルとが
溶接完了状態で止まつているか、あるいは溶接が終わつ
ていない状態で止まつているか等の判定は、自動的に処
理することも可能である。しかしながら、操業者側の判
定を加えることにより、より確実なトラツキング復元処
理を行うことができる。 本実施例によれば、連続処理ライン内に存在するコイ
ルの操業命令等のコイル情報を記憶しておき、ライン内
のトラツキング情報が乱れたりあるいは消滅した場合、
ライン定修作業後などラインの状態が変化している場合
等において、ルーパ位置やライン内のストリツプの状態
を用いて、ライン入側からコイルが巻戻されて進んでい
く状態をシミユレートすることができるため、このシミ
ユレーシヨン、即ちトラツキング復元処理が終了したと
きには、ライン内の全トラツキング対象点を正確且つ完
全に復元することができる。又、ライン定修後の操業開
始時、ストリツプ破断後の操業再開時などにおいて、全
トラツキング情報の初期設定が容易に可能となる。 これにより、異常発生後でも、正確にトラツキング情
報を復元することができるため、その後の操業開始時に
おいて、通常の操業に近い制御レベルで自動運転が可能
となる。従つて、品質及び歩留りを低下させることな
く、ストリツプ破断等の事故復旧が容易に可能となる。
即ち、従来の方法にあつては、ライン内のストリツプの
状態を復元することができないため、次に入側に入つて
くるコイルまでは、ライン出側において目視によりトラ
ツキングしたり、自動での運転レベルを大幅に低下させ
て行つていたが、これを解消することができる。 又、従来は、ライン定修後の操業再開時において、立
上げ1本目のコイルのトラツキングを正確に行うことが
困難であるためダミーコイル等を入れていたが、その必
要性もなくなる。従つて、生産性を向上することができ
る。 又、トラツキング情報の復元時には、通常のトラツキ
ング処理装置に対して、通常のトラツキング状態時にお
けるストリツプの進み長さに相当する模擬信号を入力す
るだけでよく、従来の如く、トラツキング情報を復元す
るための演算装置等を必要とすることなく、装置構成を
簡単なものとすることができる。 又、通常のトラツキング処理装置に対して模擬信号を
入力するだけでよいため、通常操業のトラツキングと同
一の精度でトラツキングできるため、復元完了時の種々
のトラツキング対象点の位置情報も正確となる。 特に、通常の操業中の、例えばスタート機能、待機機
能等のトラツキングのためのラインとしての諸機能を全
て生かしておくようにすれば、復元完了時にはトラツキ
ングのみならずその他の自動運転のための設定情報も復
元することができる。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、従来のトラツキ
ングに通常使用されている機能に模擬信号を発生させる
という若干の簡単な機能を追加するのみで、通常のトラ
ツキングと同様な模擬的トラツキングを行つて、トラツ
キング情報を、略連続的な長さ位置で細かく復元するこ
とができる。又、ロジツク自体も従来通りのものをその
まま使用することができ、装置構成を簡単なものとでき
る。しかも、トラツキング対象点が多数存在する場合で
も、同時に処理可能で、操業開始時の全トラツキング情
報の初期設定が容易であり、且つ、その結果も通常のト
ラツキングと同様に正確なトラツキングが行える等の優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るストリツプ連続処理ラインのト
ラツキング方法を実施する、鋼帯の連続処理ライン及び
トラツキング装置を示す、一部ブロツク線図を含む側面
図、 第2図は、同実施例におけるトラツキング情報の復元手
順を示す流れ図、 第3図は、従来の鋼帯の連続処理ライン及びトラツキン
グ装置を示す、一部ブロツク線図を含む側面図である。 1……ストリツプ、 3……巻戻機、 4……溶接機、 5……ルーパ、 6……加工設備、 7……巻取機、 8……搬送ロール、 10A〜10C……パルス発信器、 20……ストリツプ進み長さ信号発生装置、 30……コイル残長演算装置、 40……タイミング発生装置、 45……イベント信号発生装置、 50……トラツキング処理装置、 60……コイル情報記憶装置、 70……模擬信号発生装置、 80……切替装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25D 7/06 C25D 7/06 N

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルを巻戻機により巻戻して、この巻戻
    したストリツプのトラツキング対象点をストリツプの移
    動量を用いてトラツキングするストリツプ連続処理ライ
    ンのトラツキング装置において、 前記ライン内に存在しているストリツプの情報を記憶す
    るストリツプ情報記憶手段と、 実際のストリツプの進み長さに対応した進み長さ信号を
    発生するストリツプ進み長さ信号発生手段と、 架空のストリツプの進み長さに対応して前記ストリツプ
    の移動量を逐次更新する模擬信号を発生する模擬信号発
    生手段と、 前記巻戻機のコイル残長を演算するコイル残長演算手段
    と、 通常のトラツキング時には、トラツキング開始信号を発
    生し、トラツキング復元中には、架空のストリツプに対
    応する処理のための、トラツキングの状態変化を起させ
    る架空のイベント信号を発生するイベント信号発生手段
    と、 前記模擬信号発生手段からの模擬信号を、前記ストリツ
    プ進み長さ信号発生手段からの進み長さ信号と切替える
    切替手段と、 通常のトラツキング時には、前記進み長さ信号によるト
    ラツキングを行い、トラツキング復元中には、前記スト
    リツプ情報記憶手段からの処理ライン内ストリツプ情報
    と前記模擬信号発生手段からの模擬信号とに基き、前記
    巻戻機のコイル残長を模擬的に変更し、且つライン内の
    ストリツプの移動量を模擬的に変更しながら、前記スト
    リツプのトラツキング対象点を模擬的にトラツキングす
    るトラツキング処理手段と、 を備えてなるストリツプ連続処理ラインのトラツキング
    装置。
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