JP2586839Y2 - カテーテル類の固定具 - Google Patents

カテーテル類の固定具

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JP2586839Y2
JP2586839Y2 JP1991051168U JP5116891U JP2586839Y2 JP 2586839 Y2 JP2586839 Y2 JP 2586839Y2 JP 1991051168 U JP1991051168 U JP 1991051168U JP 5116891 U JP5116891 U JP 5116891U JP 2586839 Y2 JP2586839 Y2 JP 2586839Y2
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catheter
sheet portion
catheters
skin
sheet
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田 征 夫 神
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Nichiban Co Ltd
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Nichiban Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カテ−テル類を体に取
付けるための固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】カテ−テル、医療用チュ−ブなどのカテ
−テル類は、従来より体内への輸液の供給、体内からの
廃液用などに広く用いられてきたが、近年医療の高度化
が進み、経中心静脈高カロリ−輸液法(IVH)、中心
静脈圧(CVP)の測定、麻酔法における硬膜外麻酔、
人工血液透析、人工膀胱造作などが広範に行われるよう
になり、こうした治療法には、経皮的にカテ−テルやチ
ュ−ブなどのカテ−テル類が穿刺、挿入されて留置、使
用されている。
【0003】しかしながら、こうした皮膚への穿刺部、
挿入部、体内からの経皮的出口部は、常に外部からの細
菌感染やその他の汚染の危険にさらされており、場合に
よっては細菌感染によって敗血症などの重篤なケ−スと
なることもある。また、長期間カテ−テル類を留置して
いる患者は、上記感染等の危険があることからシャワ−
や入浴もできず、この点でも問題となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】こうしたことから、出
願人はこれ迄に上記カテ−テル類を固定すると共に、穿
刺部,挿入部等を保護する粘着性フイルム、パッド付粘
着シ−ト、各種粘着テ−プを提供して多大の効果を挙げ
てきたが、更にこれを改良し、穿刺部、挿入部等を細菌
による感染、汚物による汚染から確実に保護し、かつカ
テ−テル類をしっかりと固定できるものを得ようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、カテーテル類
を穿刺する部位およびその周りの皮膚を覆うことができ
るようなシート部に、カテーテル類を通す孔を設け、こ
の孔に連通して体外へ延びるカテーテル類を挿通させる
筒状部を設けるようにし、この筒状部を上記シート部の
表面に沿って延びるように形成して、上記シート部を皮
膚に密封的に固定し、またカテーテル類と筒状部を密封
的に固定することによって、穿刺部、挿入部等を外方よ
り封止、遮断するようにし、さらにカテーテル類を体表
面に沿うように位置させることにより治療等の際に邪魔
にならないようにするものである。
【0006】
【実施例】以下実施例について述べれば、穿刺部の皮膚
表面に当接するシート部1は、長方形の他、正方形、円
形、楕円形、多角形その他の適宜の形状に形成し、望ま
しくはそのシート部の縁部に余り近くない部分に孔2を
設け、その孔に連通する筒状部3を側方に折曲げシート
部1の表面に沿うように形成している。
【0007】こうした固定具4は、外部より細菌、汚
水、水などが透過せず、皮膚表面にフイットするような
柔軟性を有するものが好ましく、更に伸縮性に富み、皮
膚の側からの通気性、透湿性があるものが一層好まし
い。例えば、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタ
ン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ゴムや、こ
れらを含む複合材料などが好適に使用でき、また、シ−
ト部と筒状部を別々の材料で組合わせて作るようにする
こともできる。
【0008】上記孔2は、通例上記シ−ト部の縁部に余
り近くない部分に形成し、この孔から四方に向って少く
も1cm以上の長さを持つようにするとよい。該シ−ト部
は例えば、3cm×5cm,5cm×5cm,8cm×10cm,1
0cm×13cm,15cm×18cm,18cm×20cm等の長
方形や正方形、直径5cm,8cm,10cm等の円形などカ
テ−テル類を適用する部位に応じた適宜の大きさとすれ
ばよく、シ−ト部が大きい場合は周囲を適当にカットし
て使用することができる。また、その厚味も通例薄くす
ると好ましいことが多いが、場合によっては厚くした
り、ブロック状にした方がよいこともある。
【0009】上記筒状部3の内径は、カテーテルやチュ
ーブなどを挿通した場合に、ほぼその太さに適合するも
のとするとよく、カテーテルとしては、0.5〜20m
m程度の太さのものが多く使用されているので、これら
に見合って挿通することができる太さにするが、この内
径の方が大きくやゝ余裕のあるものでもよい。そして、
この筒状部は、下記するようにカテーテル類を挿通し易
いようにしっかりとしたものにすると好ましい。
【0010】図示の筒状部3は円箇状に形成している
が、截頭円錐箇状に形成すれば、頂部を適当な位置でカ
ットして、各種のカテーテルやチューブなどの太さに内
径を合わせるようにすることができる。この筒状部は、
上記シート部とブロー成形、射出成形、圧空成形その他
によって一体成形する他、シート部に溶着、接着その他
によって取付けることなどにより一体的に形成するとよ
い。
【0011】これを使用する場合は、カテーテル、チュ
ーブなどのカテーテル類5を必要箇所の皮膚6に穿刺、
挿通した後でカテーテル類を筒状部3に通したり、又
は、予めカテーテルまたはチューブを筒状部に挿してお
いて必要箇所の皮膚に穿刺、挿通して、上記シート部を
当該皮膚の表面に接するように当て、シート部2の周縁
7に沿ってぐるりと接着テープ8またはシートを貼付け
て、穿刺部の皮膚に固定する。そして、筒状部の上部9
とカテーテルまたはチューブ5等に跨がって接着テープ
10を巻付ければ、カテーテルやチューブは穿刺部、挿
入部に確実に固定、保持される。また、上記接着テープ
8,10によって皮膚表面に定着されている固定具4に
より、穿刺部や挿入部等は外部から封止されるので、細
菌に感染したり、汚物に汚染されたりすることがなく、
治療効果を上げることができる。その上、穿刺部から体
外へ延びるカテーテル類は、上記筒状部によってシート
部に沿うようにされることにより、体外に大きく突出す
ることなく体の表面に沿って延びるようにすることがで
きるので、医師や看護婦が治療するときに邪魔にならな
いし、看者がパウチを保持したキャリヤーを押しながら
歩行する場合等にもカテーテル類を他の物にひっかけた
りするようなこともなく、安心して安全に使用すること
ができる。上記の場合、上記接着テープ8,10等は、
例えば外部の細菌を通さない柔軟なプラスチックフイル
ム製のものを使用すると特に好ましい。
【0012】
【0013】図2に示すものは、孔2から延びる筒状部
3の一部分11をシート部1が兼ねているもので、この
筒状部にカテーテル類を挿入するとシート部との間でず
れ動くことが少なく、一層安定的に保持することができ
る。
【0014】図3には図1に示したものの筒状部3の反
対のシート部1の表面に、好ましくはアクリル系粘着剤
その他の皮膚に対する刺激の少ない粘着剤層12を設
け、その上を剥離性シート13で覆ったものを示してい
る。これは、剥離性シート13を剥すと、皮膚表面にそ
のまま貼付けて、固定することができるので、上記した
接着テープやシートを使用しなくてもよく、一層簡便で
ある。図4のものは、同様に図2に示したものに粘着剤
層と剥離性シートを設けたものである。
【0015】図5に示すものは、図3に示したものの、
粘着剤層12の上に、ガーゼ、不織布、これらをナイロ
ンネットで覆ったものその他の吸水性パッド14を貼付
けたもので、このパッドが穿刺部や挿入部の上面に当る
ようにしたものであって、従来必要に応じて別個に行わ
れていたガーゼ処置を省略することができる。図6のも
のは同様に図4のものにパッドを設けたものである。
【0016】
【考案の効果】本考案は上記したように、この固定具に
よって必要な箇所にカテーテル類を確実に固定すること
ができるし、カテーテル類の穿刺部や挿入部を外部から
充分に封止することができるので、細菌による感染、汚
物による汚染等を充分に防止することができる。また、
穿刺部の体表面に沿うようになってカテーテル類が大き
く突出することがないので、治療等の際に邪魔になるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の使用状態を示す断面図であ
る。
【図2】他の例の断面図である。
【図3】更に他の例の断面図である。
【図4】他例の断面図である。
【図5】更に他例の断面図である。
【図6】他の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 シート部 2 孔 3 筒状部 4 固定具 5 カテーテル類 6 皮膚 8,10 接着テープ 12 粘着剤層 13 剥離性シート 14 吸収性パッド
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 25/02

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテーテル、医療用チューブなどのカテ
    ーテル類を穿刺する部位及びその周りの皮膚を密封的に
    覆うことができる柔軟性のシート部を有し、該シート部
    に上記カテーテル類を通す孔を設け、該孔に連通して体
    外へ出ている上記カテーテル類を挿通保持する筒状部を
    上記シート部と一体的に設け、上記筒状体を上記シート
    部の表面に沿って延びるように形成したカテーテル類の
    固定具。
  2. 【請求項2】 上記シート部には、上記筒状部の存する
    面の反対面に皮膚に対する貼付用の粘着剤層を設けてい
    る請求項1記載のカテーテル類の固定具。
  3. 【請求項3】 上記シート部には、上記筒状部の存する
    面の反対面に、上記孔に近接して皮膚に接触し得るパッ
    ドを設けた請求項1または2記載のカテーテル類の固定
    具。
JP1991051168U 1991-06-07 1991-06-07 カテーテル類の固定具 Expired - Lifetime JP2586839Y2 (ja)

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JPH02136646U (ja) * 1989-04-18 1990-11-14

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