JP2584706B2 - 取付け可能なひだ無し区域を備えるひだ付き包装体 - Google Patents

取付け可能なひだ無し区域を備えるひだ付き包装体

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、特許FR86 03956号、追加出願FR88 03654号
及び特許FR90 13589号に記述されているような、薄いひ
だ付きフィルムから作られる、凸形又は同様な形状の物
品の包装体に関する。
従来の技術およびその問題点 上掲の特許は、端部を固定される非対称的なひだを備
えた包装体によって包装を行う方法を記載している。そ
れら特許の方法では、包装される製品に応じてひだの形
状が決定されるようになっているが、包装体によって被
覆されない区域が残され、そしてこのような区域は場合
によっては製品価値を損なう欠陥を作る。ある製品では
その形状が回転体形状から全く異なり、このためその包
装体の形状は、包装紙を多く消費するものになったり、
あるいは又外観が著しく悪いものになる。例えば、半硬
質のパンケーキを２つ折りにし、その間に肉と生野菜を
挟んで作られる「タコ（TACO）」と称されているサンド
ウィッチの形状は半円形である。上記特許に記述のひだ
構造では、半円形区域は適正に被覆できるが、真っすぐ
な区域では適切なひだ形状を作るのは難しい。又、上記
特許に記述のようなひだ付き包装体をハンバーガーの周
りに取付けた場合、その中心部に被覆されない区域が残
り、そこでハンバーガーを手で掴まなければならないと
き手を汚さないようにするのは容易でない。更に、ある
種のハンバーガーでは垂直方向の荷重を支えるための補
強を必要とする。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、種々の形状の製品を適切に、包装紙
を多量に使用することなく、且つ外観良く包装すること
ができる包装体を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明はそれら図面に示される課題の全てを、ひだ付
き包装体の端部に、用途に応じて一般的に薄いフィルム
又は半硬質の薄い材料で作られるひだ無し区域１（第１
図）を付加することによって解決する。ひだ無し区域１
は、ひだ付きフィルムに任意の適当な手段によって取付
け固定されるか、あるいは又、前出特許に記述の如きひ
だ要素と同様な、一体に形成される拡張されたひだ無し
区域２（第４図）である。
図面の簡単な説明 第１図は、異種材質間の固定が行われる、本発明の包
装体を示す。
第２図は、ハンバーガーの周りに取付けられる本発明
の包装体を示す。
第３図は、ハンバーガー上の所定位置に取付けられた
本発明の包装体を示す。
第４図は、包装体のひだ無し部分がひだを作る部分と
同じフィルムで構成される、「タコ」を包装する位置に
置かれた本発明の包装体を示す。
第５図は、包装される「タコ」を示す。
第６図は、包装された「タコ」を示す。
第７図は、同種材料間の固定によってひだ無し区域が
結合された後の本発明の包装体を示す。
第８図は、使用位置の第７図の包装体を示す。
第９図は、半硬質の補強ストリップを備えた本発明の
包装体を示す。
第10図は、展開されたフィルムとハンバーガーとの間
に補強ストリップがいかに置かれるかを示すため、一部
を破断したハンバーガーを示す。
第11図は、展開した包装のひだ付き部分によって被覆
されない区域を被覆するひだ無し区域と補強ストリップ
とを同時に使用する本発明の変化形実施例を示す。
発明の実施の形態 ひだし無し区域１の長さ３（第１図）と幅４は、それ
ぞれの場合によって、包装される製品に応じて決められ
る。「タコ」６（第４図）の包装体の場合、実質的に、
その円形パンケーキの直径にほぼ対応する真っすぐな区
域の長さ５が与えられる。幅７については、ひだ付きの
ひだの固定区域の間の間隔８より小さくすることができ
る。本発明の好適な変化形において、ひだ無し区域９は
ひだ無し区域の拡張によって得られ、これによって、前
出特許のように包装体を１つずつ切り離すことができる
ようになる。
ハンバーガーの包装体の場合、長さ３（第１図）はハ
ンバーガーの直径10（第２図）より実質的に小さくされ
るが、幅４（第１図）は、ハンバーガーの周囲に展開さ
れたひだ付き部12より露出した中心円形部11（第３図）
を被覆できるように、ひだの固定区域間の距離８より相
当広くされる。このひだ無し区域は、前出特許の場合の
ように、ひだ付き包装体13の端部14に取付け固定される
フィルム（第１図）で構成することができる。使用され
るフィルムが例えば紙／ポリエチレン複合物である場
合、取付けられるひだ無し区域１も紙／ポリエチレン複
合物で構成される。取付けられるひだ無し区域１のポリ
エチレン面15は、ひだ付き包装体13の縁部14の紙側面16
（第２図）又はポリエチレン側面17（第８図）でひだ付
き包装体13の縁部14に固定される。ポリエチレン面が紙
側面に取付けられて（第１図）異種材料間溶接が行われ
る場合、ひだ無し区域１の溶接時の位置は、その最終位
置においてポリエチレン部分15が包装される製品と同じ
側になるようなものにされる。溶接が同種材料間で行わ
れる場合、取付けられるひだ無し区域１（第７図）は溶
接のとき包装体のひだ付き区域13の上に置かれ、そして
それを折り返せば（第８図）、ひだ無し区域１のポリエ
チレン15を支持する区域を包装される製品に対向させる
ことができる。
ハンバーガーの垂直方向荷重に対する強度を補強する
必要がある場合、例えば、ハンバーガー24の高さ20（第
10図）と実質的に等しい幅19、及び、例えばハンバーガ
ーの対称軸心22に直角な断面における全周囲とこれの半
分との間の長さ21を有する厚紙のピース18（第９図）を
取付けることができる。厚紙ピース18（第９図）は例え
ば厚紙／ポリエチレン複合物で構成され、そして同種材
料間の溶接によって包装体のひだ付き部分の端部14に固
定される。先の実施例の場合と同様に厚紙ピース18はひ
だ付き包装体のひだ付き区域13の上に置かれるが、厚紙
ピース18（第10図）が展開されたフィルム23とハンバー
ガーとの間に置かれるようにするため、先の場合のよう
に折り返すことはしない。この実施例では、ひだ付き部
分26によって被覆されない中心円形部を閉じるためのひ
だ無し区域25（第11図）の追加と、荷重に対する安定性
を確保するための厚紙ピース27の追加とを併せ行うこと
ができる。
「タコ」の包装を行う場合、「タコ」はひだ無し区域
９の上半部の上に置かれる（第４図）。ひだ無し区域９
の他の半部がその上へ折り返され、これによって、ひだ
付き区域のひだを展開しても被覆されない区域を部分的
に被覆する。こうして折られたフィルムによって「タ
コ」を掴むことができる。上記折り返しの後、ひだ29
（第６図）を円曲部分の上へ展開させてひだ無し区域９
の上へかぶせればよい。いうまでもなく、ひだの形状と
数は、半円形区域を正確に被覆するように、前出特許に
従って決められる。ハンバーガーを包装する場合も同じ
ようなプロセスで、ひだ無し区域30をハンバーガー31
（第２図）の両側へ折り曲げて保持し、又、展開された
包装体12のひだ付き区域で被覆されない中心区域11（第
３図）を被覆する。前出特許に従って決定される被覆率
をより低くし、従ってより少ないひだを備えた包装体を
作ることによって、ひだ無し区域１（第１図）を追加延
長する分のフィルムの量を補償することができる。
最後に、補強厚紙のピース18（第10図）と関連して、
包装体は既述のように、又前出特許に記載のようにして
置かれ、そして厚紙ピース18はハンバーガーと展開され
たひだ付きフィルム23との間に置かれてこのフィルムを
支える。展開されるフィルムは厚紙ピースを湾曲させ
て、特に軸心22に平行な垂直荷重に対する強度を備える
のに適した半円筒形状にする。このような構成の長所
は、フィルムがハンバーガー24の周囲に展開されると、
ハンバーガー24を完全には巻く必要のない厚紙ピース18
の形状を維持固定し、垂直荷重に対する安定性を保持さ
せることである。その厚紙ピースは更に、包装されたハ
ンバーガーの冷却を防ぐ保温材にもなり、そしてその断
熱効果を一層良好にするためアルミニウム付きの面を備
えてもよい。
発明の効果 ひだ付き包装体の端部にひだ無し区域を設けることに
より、種々の形状の製品を外観良く、且つ多量の包装紙
を使用することなく適切に包装できる。例えば、第１図
に示す包装体は、ハンバーガーの包装において、ひだ付
き包装体13では包装されにくい中心円形部（11）を被覆
することができる。従って、ハンバーガーに手が触れる
ことなく、包装されたハンバーガーを中心で保持するこ
とができる。第４〜５図に示す包装体は、タコ（６）の
包装に適しており、ひだ無し区域９によって、ひだ付き
区域によっては被覆されない部分（第６図の中央下部）
を包むことができる。このひだ無し区域９によって被覆
された第６図の中央下部の部分を手で保持することによ
り、タコに手を触れずにタコを食べることができる。ま
た、ひだ無し区域９を半硬質材料で作ることにより、タ
コが押しつぶされないように保護することができる。第
９〜11図に示す、厚紙ピース18、27から成るひだ無し区
域は包装体を補強し、包装製品に加わる垂直方向の荷重
から被包装体（例えばサンドイッチ）を保護して、それ
が押しつぶされないようにする。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】フィルムの幅方向に平行なひだを付けられ
    た薄いフィルムで構成される、凸形又は同様な形状の物
    品の包装体であって、該ひだは狭い区域に沿った両側端
    部の近傍で相互に溶接されている上記の包装体におい
    て； 該包装体の端部にひだ無し区域（１）を備えることを特
    徴とする、上記の包装体。
  2. 【請求項２】上記のひだ無し区域（１）の幅（３）が、
    該ひだ付き包装体のひだの固定区域間の距離（８）と等
    しい、請求の範囲１記載の包装体。
  3. 【請求項３】上記のひだ無し区域（１）の幅（３）が、
    該ひだ付き包装体のひだの固定区域間の距離（８）とは
    異なる、請求の範囲１記載の包装体。
  4. 【請求項４】上記ひだ付きフィルムおよび上記ひだ無し
    区域（１）が紙面とポリエチレン面とから成る紙／ポリ
    エチレン複合物で構成され、該ひだ無し区域（１）は異
    種材料間溶接によって該ひだ付きフィルムに取付けられ
    ており、該ひだ無し区域（１）のポリエチレン面（15）
    が包装される製品に向き合うように、該ひだ無し区域は
    該ひだ付きフィルムに取付けられていることを特徴とす
    る、請求の範囲1,2又は３記載の包装体。
  5. 【請求項５】上記ひだ付きフィルムおよび上記ひだ無し
    区域（１）が紙面とポリエチレン面とから成る紙／ポリ
    エチレン複合物で構成され、該ひだ無し区域（１）が該
    ひだ付きフィルムのひだ付き区域（13）の上に置かれそ
    して同種材料間溶接によって該ひだ付きフィルムに取付
    けられ、使用時に該ひだ無し区域は折り返されて、該ひ
    だ付きフィルムおよび該ひだ無し区域（１）の該ポリエ
    チレン面（15）が包装される製品に向き合うようにする
    ことを特徴とする、請求の範囲１〜３のいずれか１項記
    載の包装体。
  6. 【請求項６】該ひだ無し区域（１）が、該ひだの固定区
    域間の距離（８）よりも小さく且つ包装される物品の高
    さに実質的に等しい幅（19）と、該包装される物品の周
    囲とほぼ等しい長さ（21）とを有する半硬質のフィルム
    （18）で構成され、該半硬質フィルム（18）は該ひだ付
    き区域（13）の上に置かれて同種材料間溶接により該ひ
    だ付き区域（13）の端部（14）に取付けられるので、包
    装体を拡げたときに、該半硬質ストリップ（18）は該包
    装される物品（24）と拡げられたひだ付きフィルム（2
    3）との間に置かれることを特徴とする、請求の範囲１
    記載の包装体。
  7. 【請求項７】ひだ無し区域（９）が該ひだ付きフィルム
    の連続体で構成され、ここで包装体を互いに切り離すに
    必要なひだ無し区域が、該ひだの固定区域間の距離と等
    しい幅（３）まで拡張されることを特徴とする、請求の
    範囲１記載の包装体。
  8. 【請求項８】該ひだ無し区域（１）が、該ひだが展開さ
    れたときに該ひだ付き区域（13）によって被覆されない
    区域を被覆するためのものであることを特徴とする、請
    求の範囲１ないし５及び７のいずれか１項記載の包装
    体。
  9. 【請求項９】該ひだ無し区域が、該ひだの固定区域間の
    距離（８）より大きい幅（３）を有し、これによって該
    包装される物品の中心円形部（11）を被覆できることを
    特徴とする、請求の範囲８記載の包装体。
  10. 【請求項１０】包装体が該包装される物品上の所定位置
    に設定されたとき、該ひだ無し区域が特に、その包装体
    の該ひだ付き部分（13）が展開されても被覆されない区
    域を被覆するように配置されることを特徴とする、請求
    の範囲８記載の包装体。
  11. 【請求項１１】該ひだ無し区域（１）が半硬質ストリッ
    プ（18）を追加して組み合わされることを特徴とする、
    請求の範囲１ないし10のいずれか１項記載の包装体。
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AT (1) ATE124368T1 (ja)
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DE (1) DE69203237T2 (ja)
DK (1) DK0598731T3 (ja)
ES (1) ES2076035T3 (ja)
FR (1) FR2676037B1 (ja)
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