JP2582889B2 - 高純度アミノスルフェニルクロリドの製法 - Google Patents

高純度アミノスルフェニルクロリドの製法

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C313/00Sulfinic acids; Sulfenic acids; Halides, esters or anhydrides thereof; Amides of sulfinic or sulfenic acids, i.e. compounds having singly-bound oxygen atoms of sulfinic or sulfenic groups replaced by nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C313/08Sulfenic acids; Derivatives thereof

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアミノスルフェニルクロリド(以下ASCと略
称する)の製法に関するものであり、詳しくは、N−ア
ルキルカルバメートを塩素ガス供給下で一塩イオウと反
応させることにより高純度のASCを製造する方法に関す
るものである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 下記一般式〔2〕 〔式中、R1はC1〜C10のアルキル基、又はC1〜C4アルコ
キシC1〜C4アルキル基を表わし、R2はC1〜C4のアルキル
基を表わす〕で示されるASCは農薬中間体として有用な
ものである。例えば、これをベンゾフラン誘導体2,3−
ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イル−N
−メチルカルバメートと反応させることにより、下記構
造式で示される農薬から得られる(特公昭60−50193号
公報参照)。
このASCは通常、下記一般式〔1〕 〔式中、R1、R2は前記と同じ〕で示されるN−アルキル
カルバメートを二塩化イオウと反応させることにより容
易に製造できるが、二塩化イオウは不安定な化合物であ
り、市場で取引きされていないので入手は困難である。
そのため、ASCを製造する場合、原料となる二塩化イオ
ウも同時に製造する必要がある。二塩化イオウは通常、
一塩化イオウを塩化鉄(III)などの触媒の存在下、塩
素を流通することにより得ることができるが、この反応
における二塩化イオウの収率は高いとは言えない。更に
この方法では、反応後に一塩化合イオウが残留するた
め、これが後の農薬化工程で不純物を形成させる欠点も
ある。
一方、二塩化イオウの代わりに、一塩化イオウを用い
て同様にASCを製造することができれば、一塩化イオウ
は安定であり市場でも取引きされているので、工業的に
は望ましいが、一塩化イオウの場合には、殆んど反応が
起こらず実質的にASCを得ることができない。
(課題を解決するための手段〕 本発明者は、上記実情に鑑み、二塩化イオウの代り
に、一塩化イオウを用いるASCの製法を種々検討した結
果、塩素ガスの供給下で一塩化イオウをN−アルキルカ
ルバメートと反応させることにより、反応が良好に進行
し高純度のASCが効果的に得られることを見出し本発明
を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、下記一般式〔1〕 〔式中、R1はC1〜C10のアルキル基、又はC1〜C4アルコ
キシC1〜C4アルキル基を表わし、R2はC1〜C4のアルキル
基を表わす〕で示されるN−アルキルカルバメートを塩
素ガスの供給下で一塩化イオウと反応させることを特徴
とする下記一般式〔2〕 〔式中、R1、R2は上に定義した通り〕で示されるアミノ
スルフェニルクロリドの製法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、前示一般式〔1〕で示されるN−アルキ
ルカルバメートを塩素ガスの存在下で一塩化イオウと反
応させるものであるが、一般式〔1〕におけるR1はC1
C10のアルキル基、又はC1〜C4アルコキシC1〜C4アルキ
ル基であり、好ましくはC1〜C10のアルキル基である。
例えば、アルキル基としてはメチル基、エチル基、iso
−プロピル基、又はn−ブチル基などが挙げられ、アル
コキシアルキル基としては、メトキシエチル基、n−プ
ロポキシエチル基、n−ブトキシエチル基、エトキシプ
ロピル基などが挙げられるがこれらに限定されるもので
はない。一方、R2はC1〜C4アルキル基であり、メチル
基、エチル基が好ましい。
一塩化イオウの使用量は理論量よりやや過剰の方がよ
いが、通常、N−アルキルカルバメートに対して0.5〜
0.6倍モル、好ましくは0.5〜0.54倍モル用いられる。
塩素ガスの導入量に関し特に限定はないが、多すぎる
と不経済であるため一塩化イオウに対して通常、1〜2
倍モル、好ましくは1〜1.5倍モル用いられる。また、
塩素ガスはそのまま供給してもよいが、必要に応じて窒
素ガスと混合して供給してもよい。この場合には、ガス
の供給と副生塩酸ガスのパージも行えるというメリット
もある。
塩素ガスの導入温度すなわち反応温度は冷却下、室温
下、加温下のいずれでもよいが、通常0〜100℃、好ま
しくは0〜60℃であり、更に好ましくは0〜30℃であ
る。導入温度が0℃未満の場合には、反応が良好に進ま
ず、導入温度が100℃を越える場合には塩素ガスが逃散
し有効に利用できない。
塩素ガスの導入は、N−アルキルカルバメート一塩化
イオウの共存系ヘ反応初期から実質的に反応が終了する
まで(一塩化イオウ転換率80%以上、好ましくは95%以
上まで)行い、導入時間は、反応が発熱反応であるため
除熱見合いで塩素ガスの供給をコントロールする必要が
ある通常15分〜5時間程度であり、そして、その混合物
を更に引き続き1〜3時間、撹拌処理するのが好まし
い。
残留の塩素ガス及び副生塩酸ガスは、反応混合物に窒
素ガスなどの不活性ガスを導入することにより除去でき
る。除去時の温度は30〜50℃であることが好ましい。
(実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例 還流コンデンサー及び撹拌機を有する200ml4つ口フラ
スコにn−ブトキシ−N−メチルカルバメート65.6g
(0.5モル)と一塩化イオウ35.1g(0.26モル)を仕込
み、5℃に冷却後、反応器内温を5〜10℃に保ちなが
ら、塩素ガス22.2g(0.31モル)を20分で導入し、引き
続き1時間撹拌後、50℃に昇温し、撹拌下、約2時間反
応を行い、N−(n)−ブトキシカルバモイル−N−メ
チルアミノスルフェニルクロリドの製造を行った。
次に、この混合物を冷却し、25〜30℃で窒素ガス6
を1時間で導入することにより、残留塩素ガス及び副生
塩酸ガスの除去を行った。
このようにして得た混合物につき目的生成物の純度及
び収率、副生物であるスルフィド体、ジスルフィド体の
含有量を表−1に示す。
比較例1 実施例の方法において塩素ガスの供給を省略した場合
の結果を表−1に示す。
比較例2 実施例の方法において一塩化イオウ及び塩素ガスの代
わりに内温を45〜50℃に保ちながら、二塩化イオウ53.6
g(0.52モル)を20分で適下し、同様の方法で処理した
場合の結果を表−1に示す。
(発明の効果) 本発明によれば不安定な二塩化イオウを用いることな
く、効果的にASCを生成することができ、その工業的価
値は高い。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔1〕 〔式中、R1はC1〜C10のアルキル基、又はC1〜C4アルコ
    キシC1〜C4アルキル基を表わし、R2はC1〜C4のアルキル
    基を表わす〕で示されるN−アルキルカルバメートを塩
    素ガスの供給下で一塩化イオウと反応させることを特徴
    とする下記一般式〔2〕 〔式中、R1、R2は上に定義した通り〕で示されるアミノ
    スルフェニルクロリドの製法。
JP1003030A 1989-01-10 1989-01-10 高純度アミノスルフェニルクロリドの製法 Expired - Lifetime JP2582889B2 (ja)

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