JP2582735Y2 - エアフロート式テンションバー装置 - Google Patents

エアフロート式テンションバー装置

Info

Publication number
JP2582735Y2
JP2582735Y2 JP1992037691U JP3769192U JP2582735Y2 JP 2582735 Y2 JP2582735 Y2 JP 2582735Y2 JP 1992037691 U JP1992037691 U JP 1992037691U JP 3769192 U JP3769192 U JP 3769192U JP 2582735 Y2 JP2582735 Y2 JP 2582735Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bar
air
peripheral surface
inner peripheral
hollow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992037691U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0589496U (ja
Inventor
睦了 甲斐
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP1992037691U priority Critical patent/JP2582735Y2/ja
Publication of JPH0589496U publication Critical patent/JPH0589496U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2582735Y2 publication Critical patent/JP2582735Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は製紙仕上工程で紙の皺を
とるために使用されるエアフロート式テンションバー装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製紙仕上工程で紙の皺をとる従来の装置
としては、例えば図6に示すような空冷式エキスパンダ
ロール装置1がある。而して該空冷式エキスパンダロー
ル装置1は、アーチ状に折曲げ形成されて、両端部をブ
ラケット2に支持され且つ軸線方向Dへ向けて空気導入
路3が穿設された固定軸4を備え、該固定軸4の外周に
は、軸線方向Dへ所要の間隔で複数のベアリング5が嵌
合され、該ベアリング5,5間或いは前記固定軸4の軸
線方向両端部に嵌合されたベアリング5の軸線方向Dの
外方には、回転止めキー6により前記固定軸4に嵌合、
固定された環状のディスタンスピース7が配置され、前
記各ベアリング5の外周には、夫々内部に環状空間8を
有する環状の回転子9が嵌合され、該回転子9の外周に
は、該各回転子9と一体に回転し得るよう、略前記固定
軸4の両端部間に亘って延びる筒状のゴムカバー10が
嵌合されている。
【0003】なお、図中11は前記ゴムカバー10の外
周に巻掛けられた紙である。
【0004】上述の空冷式エキスパンダロール装置1に
おいては、紙11がゴムカバー10に巻掛けられて送給
されるとともに、ゴムカバー10及び回転子9が一体的
に回転し、ゴムカバー10の凸状の側において紙11の
皺延ばしが行われる。又、この際、固定軸4の空気導入
路3には空気12が送給され冷却が行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の空冷式エキスパンダロール装置1にあっては、ア
ーチ状の固定軸4にベアリング5を嵌合しているため、
組付け時のことを考慮してベアリング5の内周と固定軸
4の外周との間のクリアランスは、ある程度大きくする
必要があり、このため、ロールが回転するとロールの振
動が生じやすく、その振動に伴ってベアリング5が発熱
して損傷の原因になり、又、ゴムカバー10が蓄熱現象
をおこして変形歪を発生する。そこで、これを防止する
ため上述のように空気12を空気導入路3内に送り込ん
でロールを冷却しているが、この場合には固定軸4のみ
の冷却のため全体を十分に冷却することができない。
【0006】本考案は、上述の問題点に着目してなした
もので、製紙仕上工程で紙の皺をとる際に従来装置のご
とくベアリング等の回転部がなく、又回転に伴う発熱に
よるベアリングの損傷がないエアフロート式テンション
バー装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案のエアフロート式テンションバー装置では、
軸線方向に延びる中空部を有し且つアーチ状に湾曲した
皺延ばしバーと、バー軸線方向に並び且つ中空部からバ
ー外方へ連通するように皺延ばしバーの凸湾曲側部分に
穿設した複数の空気孔と、中空部内周面のバー凹湾曲側
寄り部分に内接し且つ中空部内周面のバー凸湾曲側寄り
部分に対して間隙を形成するように皺延ばしバー内の軸
線方向中心に固着した中間部垂直仕切板と、中空部をバ
ー凸湾曲側寄り部分とバー凹湾曲側寄り部分とに区分す
るように皺延ばしバー内の軸端寄り部分に固着した水平
仕切板と、中空部内周面のバー凸湾曲側寄り部分に対し
て間隙を形成するように各水平仕切板のバー軸線方向中
心寄り端部から中空部内周面のバー凸湾曲側寄り部分に
向って突出する両側部垂直仕切板と、中空部内周面及び
各仕切板により囲まれる空気室のバー軸部寄り部分にそ
れぞれバルブを介して接続した空気供給管とを備えてい
る。
【0008】
【作用】本考案のエアフロート式テンションバー装置に
おいては、中空部内周面及び各仕切板で囲まれる各空気
室ごとにバルブを介して空気供給管を接続し、また、隣
接する空気室を間隙を介して連通させて、各空気室に連
通するそれぞれの空気孔からバー外方への空気吐出量の
均一化を図る。 これにより、皺延ばしバーの凸湾曲側部
分に巻掛けられる紙を皺延ばしバーの凸湾曲側部分から
浮上させるとともに、紙に対して張力を付与し、回転部
材を設けることなく紙の皺を効果的に除去する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0010】図1〜図5は本考案の一実施例である。
【0011】エアフロート式テンションバー装置13は
軸線方向Dへ貫通する中空部14を有し、且つアーチ状
に折り曲げ形成された皺延ばしバー15と、該皺延ばし
バー15の前記軸線方向D両端部において前記中空部1
4に嵌入されるとともに溶接により前記皺延ばしバー1
5に固定され、しかも前記軸線方向Dへ貫通して前記中
空部14に連通する中空部16を有する軸部17を備え
ており、前記皺延ばしバー15は前記軸部17を介して
ブラケット2に支持されている。
【0012】前記皺延ばしバー15の凸湾曲側部分
は、肉厚部を径方向に貫通する複数の空気孔18が穿設
され、該空気孔18の一端は前記中空部14へ向って開
口し、他端は前記皺延ばしバー15の径方向外方へ向っ
て開口している。
【0013】前記皺延ばしバー15の前記中空部14の
前記軸線方向Dに対して直交する方向に向いた垂直仕切
板19が固着され、前記皺延ばしバー15の前記中空部
14の前記垂直仕切板19と左右の軸部17との間に
は、前記垂直仕切板19と略平行で且つ前記中空部14
の径方向中心部位置近傍まで延びる垂直仕切板20,2
0が固着されている。又、該各垂直仕切板20,20と
前記皺延ばしバー15の前記空気孔18を穿設した側の
内周との間には、隣り合う前記中空部14どうしが連通
するよう隙間21が形成されている。
【0014】前記垂直仕切板20,20の前記中空部1
4中心側の端部には水平仕切板22,22が固着されて
おり、該水平仕切板22,22は前記皺延ばしバー15
の前記中空部14から前記軸部17の前記中空部16へ
延び、前記垂直仕切板20,20により区画された皺延
ばしバー15の左右の中空部14,14及び軸部17の
中空部16,16を夫々上下の中空部に区画している。
【0015】これにより、左右の軸部17の中空部16
には、水平仕切板20で上下に区分された空気供給孔1
6−a,16−b,16−c,16−dが形成され、ま
た、皺延ばしバー15の中空部14には、該中空部14
の内周面、垂直仕切板19,22、及び水平仕切板20
により囲まれ且つ隣接するものが先に述べた間隙21を
介して相互に連通する4つの空気室14−a,14−
b,14−c,14−dが形成されることになる。
【0016】なお、図中、V1,V2,V3,V4は前記空
気供給孔16−a,16−b,16−c,16−dに接
続された空気供給管16−A,16−B,16−C,1
6−Dに接続される空気12の流量を調整するバルブ、
23は前記皺延ばしバー15のアーチ状の曲げを変更す
るためのウォームギヤ装置等の弧高変更装置、11は前
記皺延ばしバー15の凸状側に巻掛けられた帯状の紙で
ある。
【0017】皺延ばしバー15の凸湾曲部分に紙11を
巻掛け、該紙11を送給する際には、バルブV 1 ,V 2
3 ,V 4 を開き、空気供給管16−A,16−B,16
−C,16−Dから空気室14−a,14−b,14−
c,14−dへ空気を送給し、それぞれの空気室14−
a,14−b,14−c,14−dに連通する空気孔1
8から皺延ばしバー15の外方へ空気を吐出させ、該空
気により、皺延ばしバー15に巻掛けた紙11を浮上さ
せて張力を付与する。
【0018】図1〜図5に示すエアフロート式テンショ
ンバー装置においては、各空気室14−a,14−b,
14−c,14−dに空気供給管16−A,16−B,
16−C,16−Dが接続され、また、間隙21により
隣接する空気室14−a,14−b,14−c,14−
dが連通しているので、各空気室14−a,14−b,
14−c,14−dに連通する空気孔18から皺延ばし
バー15の外方への空気吐出量が均一化され、紙11の
皺が効果的に除去されることになる。
【0019】また、皺延ばしバー15の空気孔18から
吐出される空気によって紙11を浮上させるので、ベア
リング等の回転部材を用いることなく紙11の送給と皺
除去とを行うことができ、回転に起因した発熱による回
転部材の損傷がなく、従って、エアフロート式テンショ
ンバー装置13の寿命が長くなる。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、本考案のエアフロー
ト式テンションバー装置によれば、下記のような種々の
優れた効果を奏し得る。 (1)中空部内周面及び各仕切板で囲まれる各空気室ご
とに空気供給管を接続し、また、隣接する空気室を間隙
を介して連通させて、各空気室に連通するそれぞれの空
気孔から皺延ばしバーの外部への空気噴出量の均一化を
図っているので、皺延ばしバーの凸湾曲部分に巻掛けら
れる紙が、皺延ばしバーから浮上するとともに紙に対し
て張力が付与され、紙の皺を効果的に除去することがで
きる。 (2)皺延ばしバーの空気孔から吐出される空気によっ
て紙を浮上させるので、ベアリング等の回転部材を用い
ることなく、紙の送給と皺除去とを行うことができ、回
転に起因した発熱による回転部材の損傷がなく、従っ
て、エアフロート式テンションバー装置の寿命が長くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の切断正面図である。
【図2】図1のII方向断面図である。
【図3】図1のIII方向断面図である。
【図4】図1のIV方向断面図である。
【図5】弧高変更装置を含めて表した図1の平面図であ
る。
【図6】従来の空冷式エキスパンダロール装置の一例を
示す切断正面図である。
【符号の説明】14 中空部 14−a 空気室 14−b 空気室 14−c 空気室 14−d 空気室15 皺延ばしバー 16−A 空気供給管 16−B 空気供給管 16−C 空気供給管16−D 空気供給管 18 空気孔 19 中間部垂直仕切板 20 両側部垂直仕切板 21 間隙 22 水平仕切板 V1 バルブ V2 バルブ V3 バルブ V4 バルブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に延びる中空部を有し且つアー
    チ状に湾曲した皺延ばしバーと、バー軸線方向に並び且
    つ中空部からバー外方へ連通するように皺延ばしバーの
    凸湾曲側部分に穿設した複数の空気孔と、中空部内周面
    のバー凹湾曲側寄り部分に内接し且つ中空部内周面のバ
    ー凸湾曲側寄り部分に対して間隙を形成するように皺延
    ばしバー内の軸線方向中心に固着した中間部垂直仕切板
    と、中空部をバー凸湾曲側寄り部分とバー凹湾曲側寄り
    部分とに区分するように皺延ばしバー内の軸端寄り部分
    に固着した水平仕切板と、中空部内周面のバー凸湾曲側
    寄り部分に対して間隙を形成するように各水平仕切板の
    バー軸線方向中心寄り端部から中空部内周面のバー凸湾
    曲側寄り部分に向って突出する両側部垂直仕切板と、中
    空部内周面及び各仕切板により囲まれる空気室のバー軸
    部寄り部分にそれぞれバルブを介して接続した空気供給
    管とを備えてなることを特徴とするエアフロート式テン
    ションバー装置。
JP1992037691U 1992-05-08 1992-05-08 エアフロート式テンションバー装置 Expired - Fee Related JP2582735Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992037691U JP2582735Y2 (ja) 1992-05-08 1992-05-08 エアフロート式テンションバー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992037691U JP2582735Y2 (ja) 1992-05-08 1992-05-08 エアフロート式テンションバー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0589496U JPH0589496U (ja) 1993-12-07
JP2582735Y2 true JP2582735Y2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=12504590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992037691U Expired - Fee Related JP2582735Y2 (ja) 1992-05-08 1992-05-08 エアフロート式テンションバー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2582735Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0589496U (ja) 1993-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5135614A (en) Suction roll for a paper making machine and a method for producing a desired pressure profile for the suction roll
US5829164A (en) Method and machine for drying a material web with guide rollers
CA2065504C (en) Roll
US4974340A (en) Vacuum guide roll apparatus
US4371219A (en) Floating bush and outer bearing structure for mounting a shaft in a body rotatably
JP2582735Y2 (ja) エアフロート式テンションバー装置
US5172491A (en) Method and device for drawing a web through a group of drying cylinders
JP2010090927A (ja) 軸受装置
US20050075229A1 (en) Roll in a paper or board machine and a dryer group in a paper or board machine
US4093023A (en) Sheet mill table roll
TW477834B (en) Yarn heat treatment roller
US3345757A (en) Dryer ventilating roll
EP0794284B1 (en) Suction roll/suction cylinder
KR0166621B1 (ko) 초지기용 롤
CN2522199Y (zh) 用于连铸机辊件的轴承配置
JPS59131024A (ja) ウエプレヤ用チンロ−ル
US5020238A (en) Vacuum guide roll apparatus
JPH11101229A (ja) ころ軸受
JP2515139Y2 (ja) クーリングロール装置
KR100880574B1 (ko) 열간 압연 쵸크 및 베어링 열화 방지 냉각 장치
JP2709168B2 (ja) コールドストリップ用蛇行防止ロール
US1193697A (en) Centrifugal extractor
JPH0413455Y2 (ja)
JPH01213496A (ja) 抄紙機におけるドライヤシリンダの加熱方法
JPH0450396U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees