JP2581936B2 - アルミナ質焼結体及びその製造方法 - Google Patents

アルミナ質焼結体及びその製造方法

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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/53After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone involving the removal of at least part of the materials of the treated article, e.g. etching, drying of hardened concrete

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルミナを主成分としてジルコニアを含有す
る焼結体とその製造方法に関し、特に切削工具或いは高
温用材料あるいは産業用機械材料として有用な焼結体の
改良に関する。
〔従来技術〕
セラミックから成る工具は、硬度、耐摩耗性、耐熱性
に優れる等の長所を有する反面、チッピングや欠損を生
じ易いという問題を有し、その用途も仕上げ加工等に限
られていた。
しかし、近年、窒化珪素など高強度セラミックスの出
現により、セラミック工具で中〜重切削を行う事が増し
ている。このような高強度セラミックスとしては窒化珪
素やジルコニアが代表的であるが、ともに耐摩耗性が悪
いため切削加工の一部の分野にしか用いられていない。
アルミナ(以下、Al2O3という)は金属との反応性が
低く耐摩耗性に優れることから、切削工具として有用な
材料として注目され、使用されているが破壊靭性(K
1c)が低いという問題があった。またジルコニア(以
下、ZrO2という)は、抗折強度および破壊靭性は高いも
のの200〜300℃で急激な強度低下を示し、熱的に不安定
であり、しかも硬度が低く変形が大きいため切削工具と
して実用に耐えないものであった。
そこで、Al2O3中にZrO2を分散含有させることによ
り、Al2O3の破壊靭性を改善する事がおこなわれてい
る。この破壊靭性の改善法については従来より2つのタ
イプが提案されている。1つは、Al2O3質焼結体中に単
斜晶ZrO2を分散させたもので、ZrO2の相転移によりマイ
クロクラックを発生させるものである。他の1つはAl2O
3質焼結体中に正方晶ZrO2を分散させることによりクラ
ック先端のエネルギーをZrO2の相転移で吸収させるもの
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の従来技術によれば、分散されるZrO2の粒径が1
μm以下では前述の靭性改善の効果は弱まることが指摘
されている。これはZrO2の正方晶から単斜晶への相転移
が起こりにくくなるためである。
一方、抗折強度の観点からは、ZrO2が微粒の方がよ
く、ZrO2粒子が1μmより大きいと2〜3μmのZrO2
子が破壊源となり抗折強度が低下するためである。この
ようにAl2O3−ZrO2系材料では、破壊靭性と抗折強度を
ともに向上させる事はできなかった。
〔発明の目的〕
本発明は上述のAl2O3−ZrO2系焼結体の欠点を解消
し、破壊靭性、抗折強度の双方に優れた焼結体及びその
製造方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上記問題点に対し、研究を重ねた結果、
ZrO2を分散したAl2O3質焼結体に対し、機械的或いは熱
的衝撃を与えると焼結体の表面付近に破壊靭性が中心部
より大きい高靭性の層が生成され、ZrO2粒子が小さい場
合でもZrO2の相転移が容易となり、抗折強度を低下させ
ることなく破壊靭性を向上させることができることを知
見した。
即ち、本発明はジルコニアが1乃至30重量%、残部が
アルミナを主体として成るアルミナ質焼結体であり、そ
の表面部の破壊靭性が中心部に比較して高いことを特徴
とするもので、その製造方法としてはジルコニアを1乃
至30重量%含有するアルミナ質焼結体に機械的或いは熱
的衝撃を与えることを特徴とするものである。
以下、本発明をさらに詳述する。
通常、粒径1μm以下のZrO2を分散したAl2O3質焼結
体ではZrO2粒子のまわりのAl2O3粒子の存在によってZrO
2の相転移が起こり難い状態にある。
ところが、このような焼結体に対し、適度な機械的あ
るいは熱的衝撃を与えておくと、ZrO2の相転移が容易と
なる。このように相転移が容易となる機構については明
確でないが、本発明者は与えた衝撃によってZrO2粒子内
に歪みが生じ、或いは粒子内に転移等の欠陥が増加する
ことによって、相転移に至るまでのエネルギー量が低減
されたためと推測する。
このような処理により、焼結体の表面部には破壊靭性
が中心部より大きい高靭性な層が形成され、表面部から
中心部になるに従いその靭性値はほぼ連続的に低下する
ような靭性勾配を有する。なお、この高靭性な層と中心
部の靭性差は後述する実施例からも明らかなように抗折
強度と関連が有り、その差が大きい程、抗折強度も大き
くなる傾向にある。よって本発明の焼結体によれば、表
面から具体的には5μmの位置(測定限界)の破壊靭性
値が中心部の破壊靭性値より10%以上、特に20%以上大
きいことが望ましい。
また、本発明によれば、焼結体の組成においてZrO2
1乃至30重量%、特に10乃至25重量%、残部がAl2O3
主体として成ることが重要であり、ZrO2の量が1重量%
を下回ると靭性が低下し、30重量%を越えると抗折強
度、靭性が低下する。
さらに、本発明の焼結体中のZrO2粒子は1.5μm以
下、特に0.5μmの微細な粒子としてAl2O3中に分散され
ていることが望ましく、ZrO2の粒径が1.5μmより大き
くなると表面の高靭性化の効果が期待できなくなる傾向
にある。このZrO2粒子は焼結体中では、正方晶あるいは
立方晶として存在していることが望ましいが,特にCuK
α線解析チャートにおいて2θが62.0〜63.5゜の間のZr
O2のピーク(H63)、2θが27.5〜29゜の間のZrO2のピ
ーク(H28)、2θが59.5〜61゜の間のZrO2のピーク(H
60)、2θが42.5〜44゜の間にあるZrO2のピーク
(H43)の各強度(ピーク高さ)がH63/H28>0.1 H60/H
43>0.07を満たすことが望ましい。
本発明の焼結体の製造にあたり、焼結体の表面部に高
靭性な層を形成するために機械的或いは熱的衝撃を与え
る方法としては (1)500番以下の粒度のダイヤモンド砥石で表面を研
削する方法(この場合、砥石の材質、目詰まりの程度に
より効果に若干のバラツキを生じることがある) (2)焼結体を300〜400℃に熱した後、水中投下する方
法 (3)ショットピーニング法 等が挙げられる。
なお、上記の処理を行う前の焼結体はZrO2粉末を1乃
至30重量%、残部がAl2O3粉末を主体としてなる原料粉
末を用いることを必須とする他は、公知の方法により製
造され、具体的には、まず、上記のAl2O3、ZrO2微粉体
を前述の割合で混合した混合粉末をプレス成形、冷間成
形(CIP)、射出成形、泥漿鋳込み成形等で成形した
後、1250乃至1600℃、望ましくは1350乃至1500℃の大気
中或いは不活性ガス中で常圧焼成、ホットプレス等によ
り1〜6時間焼成する。さらに高密度化するためにはこ
のようにして得られた焼結体を1200〜1500℃の温度で熱
間静水圧焼成することも可能である。
なお、この処理前の焼結体としては特にZrO2が1.5μ
m以下の正方晶、立方晶あるいはこれらに類似の結晶形
態で残存していることが望ましく、そのためには例えば
特開昭57−100976号にて開示されている通り、粒径が1.
5μm以下の高純度のZrO2粉末及びAl2O3粉末を用いると
ともにMgO、Y2O3、Cr2O3、NiO等の添加剤を加えるか、
添加剤を加えない系では本発明者が特願昭62−247413号
にて提案した通り微細な原料粉末を高エネルギー粉砕す
ることによってZrO2を正方晶、立方晶として分散させる
ことができる。特に機械的特性の面からは後者が望まし
い。
以下、本発明を次の例で説明する。
(実施例) 平均粒径1μm以下、純度99%以上のAl2O3粉末及びZ
rO2を第1表に示す割合で調合し、ボールミルにて36時
間調合した。混合後の原料にバインダーを添加し、4t/c
m2の圧力でCIP(冷間静水圧プレス)処理して試験片を
成形した。得られた成形体を350℃で脱バインダーした
後、1450℃で2時間大気中で予備焼成した後、1500Kg/c
m2のArガス雰囲気で熱間静水圧処理を行った。
得られた焼結体から3×4×40mmの試験片を切出し、
分析を行ったところ、Al2O3平均粒径0.5μm、ZrO2平均
粒径0.3μmでZrO2は全量のうち正方晶ZrO2に対し5%
が単斜晶で、残部が正方晶及び立方晶から成ることが認
められた。
試験片に対し、第1表に示す処理を行った後にJIS 3
点曲げ抗折試験を行った。なお、処理のうちダイヤモン
ド砥石による研削処理は抗折試験時、引っ張り応力の加
わる面のみ行った。
各処理において研削は切込み10μm、送り6m/minで5
分間行い、水中投下は各試料をさらに325番のダイヤモ
ンド砥石で表面研磨した後、所定の温度に熱し20℃の水
中に投下した。またショットピーニングは325番のダイ
ヤモンド砥石で表面研磨した後、直径1mmの鋼製の球を
用いて、1分間行った。
第1表から明らかなように何ら処理を施さないNo.8で
は抗折強度65Kg/mm2で、5μmの位置から中心まで破壊
靭性はほとんど変わりがないが、処理にあたり、衝撃が
過小なNo.1では高靭性の層が形成されず、衝撃が過大な
No.4では試料に割れが生じた。適度の処理を行ったもの
はいずれも高靭性の層が形成されたが、ZrO2の量が30重
量%を越えるNo.12では抗折強度が極端に低くなる。
本発明の試料No.2,3,5,6,7,9,10,11はいずれも抗折強
度65Kg/mm2以上で、表面部の靭性改善効果が見られた
が、水中投下において200℃からの投下ではその効果は
あまり顕著ではない。またZrO2が3重量%の場合(No.
9)では抗折強度が低い傾向にあることが理解される。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明によればAl2O3−ZrO2系焼
結体の表面に対して、機械的あるいは熱的な衝撃を与え
ることにより、表面部に高靭性の層が形成されるととも
に抗折強度までも向上させることができ、これを例えば
工具等へ応用した場合、靭性向上により刃先の欠損を防
止することができ工具の長寿命化を図ることができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジルコニアが1乃至30重量%、残部がアル
    ミナを主体として成るアルミナ質焼結体において、表面
    部の破壊靭性が中心部より高いことを特徴とするアルミ
    ナ質焼結体。
  2. 【請求項2】ジルコニアが1乃至30重量%、残部がアル
    ミナを主体として成るアルミナ質焼結体に機械的或いは
    熱的衝撃を加え、表面部を中心部よりも高靭性化したこ
    とを特徴とするアルミナ質焼結体の製造方法。
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CN116768607A (zh) * 2023-06-01 2023-09-19 广东佛山市陶瓷研究所控股集团股份有限公司 梯度结构的耐磨锆铝复合陶瓷球及其制备方法

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