JP2579774B2 - ボ−ルペン用水性インキ - Google Patents

ボ−ルペン用水性インキ

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はボールペン用水性インキに関する。更に詳細
には、適性の潤滑性を有し、ボールの回転によるボール
受座の摩耗が抑止されて、有効筆記距離が延長化される
と共に快適な筆感が持続され、さらにはボール及び金属
ソケット(ボールホルダー)の腐食が防止されたボール
ペン用水性インキに関する。
従来の技術 従来、ボールペン用水性インキは、油性系と比較して
低粘性のため潤滑性が極端に劣り、筆記時のボール回転
によりボール受座が摩耗してボールとボールホルダー間
の空隙が大となり、ボールのガタつきを生じたり、筆跡
に方向性を生じさせたり、更には筆記不能になる等の不
具合があった。
前記した問題点を解決する為に、水溶性シリコーン樹
脂、脂肪酸の金属せっけん等を潤滑剤として配合する提
案がなされている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記した水溶性シリコーン樹脂や脂肪
酸の金属せっけん等を潤滑剤として用いても充分な潤滑
性が得られず、筆記時の方向性や筆記不良の発生を生じ
る。又、潤滑性が充分であっても、インキの表面張力が
著しく低下するため、筆跡の滲みや呑み込み(ボールペ
ンをチップ部上向きで放置した場合のインキのドロップ
バックによる筆記不能現象)が発生する等の問題点があ
り、実用性を満足させていなかった。
本発明は適性な潤滑性を備えると共にインキの滲みや
インキ呑み込み不良を発生させず、更にはボール及び金
属ソケット部を腐食させないボールペン用水性インキを
提供しようとするものである。
問題を解決するための手段 本発明ボールペン用水性インキは、着色剤、及び、潤
滑剤として下記一般式で示されるアリールスルホンアミ
ドカルボン酸及び/又はその塩、及びリン酸エステル系
潤滑剤を含有してなることを特徴とする。
一般式 φ−SO2NH(CH2nCOOM (式中、φは未置換又は置換アリール基を示し、Mは
水素、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカリ
金属又はアミン類を示し、nは1〜4の数を示す。) 本発明は、潤滑剤としてアリールスルホンアミドカル
ボン酸及び/又はその塩、及びリン酸エステル類及びそ
の誘導体を併用添加することにより、筆跡性能等を向上
させることを見い出した。
前記潤滑剤のうち、アリールスルホンアミドカルボン
酸及び/又はその塩の有効配合量は、インキ全量に対
し、0.01乃至10重量%、好ましくは、0.05乃至5重量%
の範囲で添加される。
前記リン酸エステル系潤滑剤としては、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルまたはポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテルのリン酸モノエステルまたは、ジ
エステルまたは、それらのナトリウム、カリウム、バリ
ウム、またはアルカノールアミン塩からなる化合物群よ
り選ばれるリン酸誘導体(特公昭61−38226号公報に開
示されている)、或いはポリオキシエチレンスルホン化
フェノールエーテルのリン酸モノエステル、ジエステ
ル、それらのアルカリ金属塩又はアミン塩からなる化合
物群から選ばれるリン酸誘導体が挙げられ、2種以上を
併用することもできる。
作用 本発明のアリールスルホンアミドカルボン酸及び/又
はその塩とリン酸エステル系潤滑剤の添加が、何故、潤
滑性を向上させ、優れた筆記性能を与え、更にボール及
びボールホルダーの腐食を抑制するのか詳細な作用機構
は明らかではないが、少なくとも前記アリールスルホン
アミドカルボン酸及び/又はその塩は、該化合物の構造
中のカルボキシル基が金属表面に強い吸着作用を示し金
属表面を保護すると同時に、ボールとボールホルダー間
に薄い皮膜を形成することにより潤滑性を付与すると推
察される。
次に本発明に使用される各成分について詳細に説明す
る。
着色剤としては、水性媒体に溶解する染料又は分散す
る顔料であり、具体的には、エオシン(C.I.45380)、
アシッドフロキシン(C.I.45410)、エリスロシン(C.
I.45430)、アシッドバイオレット6B(C.I.42640)、タ
ートラジン(C.I.19140)、ブリリアントブルーFCF(C.
I.42090)等の酸性染料、バイオレットBB(C.I.2790
5)、ダイレクトスカイブルー5B(C.I.24400)、ブラッ
クG(C.I.135255)等の直接染料、或いはローダミンB
(C.I.45170)、ローダミン6GDN(C.I.45160)、メチル
バイオレット(C.I.42535)、ビクトリアブルーBOH(C.
I.42595)等の塩基性染料で代表される水溶性染料、又
はカーボンブラック及びアゾ系、アンスラキノン系、縮
合ポリアゾ系、チオインジゴ系、金属錯塩系、フタロシ
アニン系等の有機顔料が挙げられる。
前記着色剤は、インキ全量に対して1乃至20重量%、
好ましくは3乃至15重量%の範囲で使用される。
又、チップ先端でのインキ乾燥抑制剤、又は前記染料
の溶解助剤として、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、チオジエチレングリ
コール、グリセリン、ポリエチレングリコール、トリエ
タノールアミン等の水溶性有機溶剤を用いたり、インキ
の流動性の改善或いは前記顔料の分散安定性のために、
各種界面活性剤、筆跡の滲み防止や前記顔料の保護コロ
イド剤として、ポリビニールピロリドン、ポリビニール
アルコール、水溶性樹脂及びフェノール、安息香酸ナト
リウム等の防腐剤等を使用することができる。
次に本発明の水性インキの具体例について説明する。
尚、以下の実施例の部は、重量部を表す。
実施例1 エオシン(C.I.45380) 3.5部 アシッドフロキシン(C.I.45410) 1.5部 タートラジン(C.I.19140) 1.0部 ポリエチレングリコール(分子量約200) 20.0部 コリドンK−17(ポリビニルピロリドン) 1.0部 サーフホープKS−1(三菱化成(株)製アリールスルホ
ンアミドカルボン酸のアルカノールアミン塩) 2.0部 非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレエート) 0.5部 プライサーフA212C(第一工業製薬(株)製、ポリオキ
シエチレントリデシルエーテルのリン酸モノエステル及
びジエステルの混合物) 0.5部水 69.0部 合計 100 部 上記成分を約70℃に加温しつつ撹拌溶解して、赤イン
キを得た。
実施例2 プリリアントブルーFCF(C.I.42090) 3.0部 アシッドバイオレット6B(C.I.42640) 3.0部 グリセリン 5.0部 プロピレングリコール 10.0部 黄色デキストリン 2.0部 サーフホープH(三菱化成(株)製、アリールスルホン
アミドカルボン酸) 3.5部 トリエタノールアミン 5.0部 非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンオクチルフェ
ノールエーテル) 0.5部 ポリオキシエチレンジスチレン化フェノールエーテルの
リン酸モノエステル及びジエステルの混合物 0.5部 フェノール 0.4部水 67.0部 合計 100 部 上記成分を混合し、約60℃に加温しつつ撹拌溶解して
青インキを得た。
比較例1 実施例3のインキ成分中のサーフホープKS−1の2.0
部及びプライサーフA212Cの0.5部をシリコンX22−611
(信越化学(株)製、水溶性シリコン樹脂)2.5部に置
き換えて同様な方法で赤インキを得た。
比較例2 実施例4のインキ成分中のサーフホープH3.5部及びポ
リオキシエチレンジスチレン化フェノールエーテルのリ
ン酸モノエステル化及びジエステルの混合物0.5部をオ
レイン酸カリウム1.0部及び水3.0部に置き換えて同様な
方法で青インキを得た。
発明の効果 以上の処方により得られた実施例1、2及び比較例
1、2のインキを0.5mmφ径の超硬合金製ボールを備え
た金属製のチップと軸内のインキ貯蔵体とが繊維集束加
工芯で連結されているタイプのボールペンに所定量充填
したものを試料として以下の試験を行い、結果を表1に
まとめた。
試験方法の概要 (1)筆記試験 筆記速度4m/分、筆記速度100g、筆記角度70゜に調製
された自転丸書式筆記試験機により、試料ボールペンの
筆記を行い、カスレが発生するまでの筆記距離を測定し
た。
(2)ボール沈み量 筆記前と500m筆記後のボール出長さを測定し、その差
をボール沈み量とした。
(3)呑み込み不良数 試料インキ毎に50本のボールペンを組み立て、正常に
筆記できることを確認した後、キャップを嵌めて正立状
態(チップを上向き)で50℃恒温器内に20日放置したも
のの筆記試験を行い、インキドロップバックによる筆記
不良本数(呑み込み不良数)を調べた。
(4)発錆試験 前記の呑み込み試験後のボールペンについて、反射型
顕微鏡で、ボール及びボールホルダー部を観察し、錆の
発生の有無を確認した。
表1の試験結果にみられるように、本発明ボールペン
用水性インキは、ボール受座の摩耗防止及び金属チップ
の腐食抑制に顕著な効果があり、筆跡の滲みや、正立放
置時の呑み込み現象を発生させることなく、ボールペン
の筆記距離を大幅に延長させると共に、保存寿命を向上
させることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤、及び、潤滑剤として下記一般式で
    示されるアリールスルホンアミドカルボン酸及び/又は
    その塩、及びリン酸エステル系潤滑剤を含有するボール
    ペン用水性インキ。 一般式 φ−SO2NH(CH2nCOOM (式中、φは未置換又は置換アリール基を示し、Mは水
    素、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカリ金
    属又はアミン類を示し、nは1〜4の数を示す。)
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