JP2578092Y2 - 貸玉数（金額）が記録可能な玉貸機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、情報提供装置と併用す
る台間玉貸機及び玉貸機の分野に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来パチンコホールに入場した顧客は、
ホール内に設置されている玉貸機に紙幣やまたは硬貨等
を入れ所定数のパチンコ玉を取出すか、あるいはパチン
コ台に腰掛け、台間玉貸機に紙幣または硬貨等を挿入
し、所定数の玉を取出し、貸出された玉を皿に入れなが
ら遊技をし、さらに賞球として顧客側に払い出された玉
を計数機にかけて計数し、賞球数に見合う景品を交換す
るシステムであった。従ってホール側には顧客が入場し
てから、出店するまでにどのような台で、どの程度の玉
の貸出しを受け、さらにどのような賞球等がなされたか
に関する情報が全くなかった。またスロットマシン遊技
の場合も上述と同じようになされていた。さらに従来開
示の特開平３−２１８７８４号公開公報の台間玉貸機
は、カードを挿入して、特定の遊技者がトータルでどれ
だけの玉貸を受けたかを把握することはできたが、カー
ドの所持者である遊技者に特定のサービスを提供する機
能は全くなかった。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】本考案は、ホール側
が顧客にカードを発行し、顧客がホールに入場して遊技
が終了するまでにどの程度の玉またはメダルが貸出さ
れ、遊技中において獲得した賞球またはメダルの総数
を、カードに記録させ、カードに記録されている情報と
同じ情報は勿論、日付、使用台番号等の情報をパチンコ
台の間に設置されている台間玉貸機、玉貸機、玉計数機
等と接続するホストコンピューターに転送して入力せし
め、さらに前記コンピューターと接続する情報提供装置
に顧客がカードを挿入すると、挿入カードに記録されて
いる情報が、ホール側において予め定めた規定条件以上
の場合にだけ各種のランク別にされた情報を顧客に提供
し、情報提供終了後はその顧客の情報を０に戻すという
方式のものであり、これらによって、ホール側は顧客に
関するホール内での金員のｉｎ、ｏｕｔ、好みの機械
台、入店状況等の情報が記録カードを介して把握し、顧
客に対するサービスをより一層発揮せしめることができ
るようにしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は、紙幣、硬貨も
しくはプリペードカードを挿入する挿入口、玉取出し口
等を正面部に有し、玉貸機内には紙幣識別装置、コイン
セレクター、玉供給装置等を装着せしめた台間玉貸機及
び玉貸機において、

【０００５】予めホール側等より顧客に発行したカード
番号等が記録され、且遊技中に顧客が使用した金員の内
容、貸玉数、出玉数等の各種情報を記録した記録カード
を挿入するカード挿入口を台間玉貸機を構成する正面部
の所定個所に設け、前記玉貸機内にカード挿入口と接続
する読取り及び記録装置を装着し、前記読取り及び記録
装置とホストコンピューターとを接続せしめ、前記ホス
トコンピューターにも、前記カードを挿入した顧客がカ
ードを挿入しながら遊技した前記使用金員の内容、貸玉
数、出玉数等の各種情報と同じ情報を入力せしめると共
に、別設するホール側が前記カードを所有する顧客に提
供しようとする予め規定する各種の情報を内蔵せしめた
情報提供装置のカード挿入口に前記カードを使用するこ
とを特徴とする貸玉数（金額）が記録可能な玉貸機であ
る。

【０００６】

【作用】本考案の作用を説明すると以下のとおりであ
る。

【０００７】第１に記録可能なカード（磁気カード、Ｉ
Ｃカード等）を所定の手続き（例えば申込書に住所、氏
名、年令、性別、職業等を記入する。）を経て顧客に対
し、ホール側またはカード発行会社から発行する。前記
の発行済みカードには、顧客を特定するためのカード番
号を始め、発行した店番号等を予め記録しておくと共
に、ホール側に設置するホストコンピューターにも予め
入力しておく。

【０００８】顧客は、ホール内に設置の玉貸機または台
間玉貸機のカード挿入口に携帯したカードを挿入してや
る。カードが挿入されると、読取り及び記録装置によっ
て読取られ、夫々の玉貸機と接続しているホストコンピ
ューターに挿入カードが登録されているか否かを照合す
る。

【０００９】上述のようにカードを挿入後、紙幣または
硬貨等を投入して所望する金員に見合う玉の貸出しを受
ける。そのとき挿入したカードには、この顧客が玉をい
くら貸出しを受けたか、という玉数（または金員）が読
取り装置及び記録装置によって記録される。そして同時
に接続しているホストコンピューターにも転送され当該
顧客が貸出された玉数または使用した金員が入力され
る。

【００１０】以上は顧客が入場したときの記録カードの
使用状態であるが、その後顧客が再度上記の玉貸機等に
金員を入れて、いわゆる顧客がお金を使ったときにも、
カードをカード挿入口に挿入して所定の玉等の貸出しを
受けるごとに、累積された数字がカードに記録される。
そして同時に使用した金員に見合う玉数等が確実にホス
トコンピューターにも転送されて入力される。従って当
該顧客が使った金員に見合う出力玉数等が記録カードに
記録される。

【００１１】また本考案の場合、玉の貸出しを受けるご
とにカード挿入口にカードを挿込んでやるが、カード挿
入口と読取り及び記録装置とが接続しており、登録され
ている顧客が否かがホストコンピューターによって照合
される。照合の結果登録されている該当者ならば、有効
カードとして処理される。

【００１２】さらに顧客が獲得した賞球を計数機にかけ
るときは、予め携帯するカードをカード挿入口に挿入し
た後、賞球を投入してやる。その結果は、読取り及び記
録装置を介して挿入カードに顧客の獲得した入力玉数が
記録されると同時に、接続しているホストコンピュータ
ーにも前記と同じ情報を始めその他の情報が入力され
る。

【００１３】そしてホール側においては、提供しようと
する各種の情報を予め規定しておくものである。その情
報とは、例えば本日の特別台、出玉情報、空台の中で昨
日はどの台がよかったか等がある。また使用した金員が
一定額以上のいわゆる出力玉数が一定以上の顧客には、
上述とは別個の情報、例えば新台入れ替え情報、何月何
日に機械を入れ替えするといった情報があげられる。さ
らに昨日までの情報、一週間前の情報とか、いわゆる顧
客が欲する情報も情報の種類とする。従って各顧客によ
って、使用した金員の差異とか、賞球として獲得した玉
数においても著しい差異があるので、これらをホール側
において考慮して公開する情報にランクを設けたりして
情報を提供する。

【００１４】上述のように賞球の総数を計数機にかけ入
力玉数のカードへの記録後、顧客が所望するときに、情
報提供装置のカード挿入口にカードを挿入し読取ると、
接続しているホストコンピューターに照合し、間違いな
く登録されている顧客であり、カードに記録されている
情報と、コンピューターに入力されている情報とが合致
し、さらに予め定められた規定条件以上に達していると
きは、夫々の情報内容に応じた各種の情報が表示され、
あるいはレシーバー等を介して顧客に情報が提供され
る。そして情報提供が終了するとホストコンピューター
の入力は０に戻してやる。

【００１５】上述の場合はパチンコ玉の貸出しや玉計数
機等に関するものであったが、本考案においては、メダ
ルの貸出しや計数機等の場合にも利用できる。

【００１６】

【実施例】本考案の実施例について説明すると以下のと
おりである。

【００１７】１は記録カードであり、磁気カードまたは
ＩＣカード等を使用する。このカード１の発行手順は、
顧客からホール側にカード発行の申込みをするか、ある
いはホール側から顧客に対しすゝめ顧客より申込ませ
る。そのときの申込み記載事項として、顧客の住所、氏
名、年令、性別、職業等を記入させる。そしてホール側
よりまたはカード発行会社に依頼してカードを書留郵便
で郵送することによって、顧客とホールとの間の信頼関
係が高められるし、仮に返送されるようなときは、申込
人とホール側との信頼関係が不成立とみなし、このよう
な申込人にはホール側からの情報提供をしない方がホー
ル側にとって信用が獲得できる。

【００１８】ａは紙幣と硬貨とが使用できる台間玉貸機
であり、２は紙幣２´の挿入口、３は硬貨挿入口、４は
玉貸出し選択ボタン、５は玉取出し部、６はカード１の
挿入口であり、この挿入口６は複数設置してもよい。ま
たこれらの挿入口６には夫々読取り及び記録装置６´が
接続されている。そしてこの台間玉貸機ａは、紙幣を挿
入し、釣銭を取出す機構も有していることは勿論であ
る。さらに前記台間玉貸機ａは、機内には紙幣等の識別
装置、玉の払出し装置等の、いわゆる台間玉貸機ａを動
作せしめる機構を有しており、本考案においてはそれら
の機構は省略した。

【００１９】ｂは前記の玉貸機ａとは別個のタイプのも
のであって、プリペードカード７を使用するものであ
る。８はプリペードカード７の挿入口、９は読取り及び
記録装置１０付きの記録カード１の挿入口である。上述
のような台間玉貸機ｂの内部には、プリペードカード７
の識別装置、玉の払出し装置等の、いわゆる台間玉貸機
ｂを動作せしめる機構を有しており、本考案においては
これらの機構は省略した。ｃは台間玉貸機ａ、ｂ以外の
ホール内に設置されている玉貸機である。

【００２０】１２は玉計数機であり、内部の計数装置等
については省略する。１３は読取り及び記録装置付き記
録カード１の挿入口である。

【００２１】１４は情報提供装置であり、この装置に
は、記録カード１の読取り及び記録装置付き挿入口１５
を有している以外に、ホール側が定めた各種情報を表示
する表示部１６を装着している。それ以外に前記情報提
供用のレシーバー等を装着させることもできる。

【００２２】ｄはホール側に設置する記録カード１に記
録されている出力玉数とホール側より払い出された入力
玉数等と同じ情報が入力されているホストコンピュータ
ーである。

【００２３】本考案においては、上述のように各台間玉
貸機ａ、ｂ及び玉貸機ｃ、計数機１２、情報提供装置１
４に設けられている夫々のカード挿入口６、９、１３、
１５には、カード読取り及び記録装置６´、１０が夫々
接続されているが、これらの各読取り及び記録装置６
´、１０とホストコンピューターｄとは接続されてい
る。

【００２４】なお、本考案においては、スロットマシン
用メダルの貸出し及び計数機においても利用できるもの
である。その機構が前述したパチンコ玉の貸出し計数等
と同じなので省略した。

【００２５】

【効果】本考案は以下に示す効果を奏する。

【００２６】本考案は、予めホール側等より顧客に発行
したカード番号等が記録済みとなっている記録カードを
挿入するカード挿入口を台間玉貸機を構成する正面部の
所定個所に設け、前記玉貸機内にカード挿入口と接続す
る読取り及び記録装置を装着し、前記読取り及び記録装
置とホストコンピューターとを接続せしめたことによっ
て、顧客がホールに入場してから退場するまでの間に、
どの位の金員に見合うパチンコ玉（またはメダル）の貸
出しを受けた、いわゆる出力玉数を累積して記録せし
め、さらに賞球等としてホール側より取出した、いわゆ
る入力玉数をもカードに記録すると共に、同じ情報等を
ホストコンピューターに転送して入力しておき、記録さ
れたカードを情報提供装置に挿入すると、ホール側が予
め規定する規定条件以上の場合に限り、カードの情報量
に応じて各種の情報を表示、あるいはレシーバー等を介
して提供し、提供後は前記コンピューターの入力を０戻
しにするようにして、記録カードを介して顧客に対しホ
ール側の情報を使用した金額に応じて、顧客が欲する各
種の情報を確実に提供するようにしたので、固定客に対
し従来のサービスよりもより一層のサービス提供ができ
ると共に、ホール側にとっても固定客をサービスに関す
る情報提供とう型で信頼のもとに確実に入場させること
ができ、売上げアップにも貢献できる等すぐれた利点を
併有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の貸玉数（金額）が記録可能な玉貸機及
び玉計数機等を示す図である。

【図２】同記録カードを使用したときの玉貸機及び関連
機器等の接続関係を示す系統図である。

【図３】同玉貸機に記録カードを挿入してからホストコ
ンピューターを０に戻すまでの系統図である。

【符号の説明】

ａ、ｂ・・・台間玉貸機 １・・・記録カード ２、３、６、８、９、１３、１５・・・挿入口 ２´
・・・紙幣 ４・・・玉貸出し選択ボタン ５・・・玉取出し部 ６´、１０・・・読取り及び記録装置 ７・・・プリ
ペードカード １２・・・玉計数機 １４・・・情報提供装置 １
６・・・表示部 ｃ・・・玉貸機 ｄ・・・ホストコンピューター

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】紙幣、硬貨もしくはプリペードカードを挿
   入する挿入口、玉取出し口等を正面部に有し、玉貸機内
   には紙幣識別装置、コインセレクター、玉供給装置等を
   装着せしめた台間玉貸機及び玉貸機において、 予めホール側等より顧客に発行したカード番号等が記録
   され、且遊技中に顧客が使用した金員の内容、貸玉数、
   出玉数等の各種情報を記録した記録カードを挿入するカ
   ード挿入口を台間玉貸機を構成する正面部の所定個所に
   設け、前記玉貸機内にカード挿入口と接続する読取り及
   び記録装置を装着し、前記読取り及び記録装置とホスト
   コンピューターとを接続せしめ、前記ホストコンピュー
   ターにも、前記カードを挿入した顧客がカードを挿入し
   ながら遊技した前記使用金員の内容、貸玉数、出玉数等
   の各種情報と同じ情報を入力せしめると共に、別設する
   ホール側が前記カードを所有する顧客に提供しようとす
   る予め規定する各種の情報を内蔵せしめた情報提供装置
   のカード挿入口に前記カードを使用することを特徴とす
   る貸玉数（金額）が記録可能な玉貸機。