JP2577452Y2 - シート - Google Patents

シート

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JP2577452Y2
JP2577452Y2 JP1992048267U JP4826792U JP2577452Y2 JP 2577452 Y2 JP2577452 Y2 JP 2577452Y2 JP 1992048267 U JP1992048267 U JP 1992048267U JP 4826792 U JP4826792 U JP 4826792U JP 2577452 Y2 JP2577452 Y2 JP 2577452Y2
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JP
Japan
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nonwoven fabric
polyurethane
sheet
melt
needle
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俊一 佐藤
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はポリウレタン発泡体と補
強材、摩擦緩衝材とを一体成形したシート、特に自動車
用に好適なシートに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車用のシートは、ポリウレタ
ン発泡体をクッション材として使用し、Sばね等の金属
製のバネ材、あるいは金属フレーム等の金属部との接触
部には、補強材に寒冷紗、ニードルパンチ不織布、スパ
ンボンド不織布等が用いられ、ポリウレタンの発泡成形
時に、補強材と一体化される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこの様な
構造を有する自動車用シートは、ポリウレタンが補強材
の表面に滲み出してしまい、出来上ったシートを車に取
り付けると補強材表面に滲み出て凝固したポリウレタン
と金属バネ等の金属部分との接触部における摩擦抵抗が
大きいためか、使用中異音を発生する。このような課題
を解決するため、シートとバネ材等の金属部分との間に
摩擦緩衝材としてフエルトや不織布等を挟み、摩擦抵抗
を減少させることも行われているが、この作業はシート
を取付ける際に、余分の作業となっている。特に自動車
用シートにおいては余分な作業を無くしてコストダウン
を計る必要がある。したがって本考案の目的は、使用中
に金属部分との接触部において、異音が発生することの
ない、特に自動車用に適した安価なシートを提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
考案は、メルトブローン不織布からなる補強材と摩擦緩
衝材とからなる複層材の、該メルトブローン不織布側に
ポリウレタンを含浸発泡させて、ポリウレタン発泡体と
複層材とを成形一体化させたことを特徴とするシートで
ある。また請求項2記載の考案は、摩擦緩衝材がスパン
ボンド不織布及びニードルパンチ不織布から選ばれた不
織布であって、ポリウレタンがこの不織布層の表面に滲
み出していないことを特徴とする請求項1記載のシート
である。
【0005】本考案のシートは、ポリウレタン発泡体と
接触する補強材にメルトブローン不織布を用い、さらに
補強材の外層に摩擦緩衝材として、スパンボンド不織
布、ニードルパンチ不織布など適宜の摩擦緩衝材を積層
した複層材を用いることにより、ポリウレタンは発泡前
に、該複合材のメルトブローン不織布層に程良く含浸す
るがその微細な隙間から、外層のスパンボンド不織布や
ニードルパンチ不織布の表面までは滲み出さない。従っ
てポリウレタン発泡体とメルトブローン不織布との界面
はよく接着している。一方、複層材の表面にあるスパン
ボンド不織布やニードルパンチ不織布の表面にまでポリ
ウレタンが滲み出していないので摩擦緩衝材としての機
能は損なわれることはない。この場合、メルトブローン
不織布層にポリウレタンを充分含浸させて、この補強材
に一定以上の硬さを持たせようとするならば、外層(摩
擦緩衝材)にスパンボンド不織布、ニードルパンチ不織
布等を積層し、三層構造又はそれ以上の多層構造とする
こともできる。
【0006】本考案に補強材として用いられるメルトブ
ローン不織布としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリアミドなどの熱可塑性重合体を
溶融押し出し、高速気流で繊維流を形成させ、この繊維
流を捕集体に捕集して目付10〜200g/m2のメル
トブローン不織布を製造したものである。目付10g/
2未満では、ポリウレタンの含浸層が薄くなりすぎて
ポリウレタン発泡体と補強材との接着力が弱く、又注入
されるポリウレタンの圧力によりポリウレタンがメルト
ブローン不織布層を突破して外層のスパンボンド不織布
等の層に滲み出し、金属製バネ等などとの接触摩擦を大
きくする恐れがある。目付200g/m2を越えるとメ
ルトブローン不織布層が嵩高となって、ウレタンが不織
布間に十分含浸せず、不織布間の多層剥離を起す。
【0007】補強材の外層に積層する緩衝材としては、
種々の不織布を用いることができ、金属製のバネ、フレ
ーム等の部材との摩擦抵抗を低下させる緩衝作用を有す
るものであれば各種の繊維からなるものが使用できる。
なかでも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリアミド等の熱可塑性合成繊維からなる不織布
は、前記メルトブローン不織布と加熱ロールにより、又
はエンボスによってプレスして一体化するのに適してい
る。
【0008】本考案のシートは、メルトブローン不織布
と緩衝材とを予め熱プレスなどの手段により一体化させ
た複合材の、メルトブローン複合不織布側よりポリウレ
タンを含浸させた後、ポリウレタンを発泡させることに
よって製造される。
【0009】
【実施例】図1は本考案のシートを自動車用シートに適
用した一例を示した模式断面図である。また図2は本考
案の他の例を示した模式断面図である。図1および図2
において、それぞれ符号1はシートを、符号2はメルト
ブローン不織布を、符号3は摩擦緩衝材の一例であるニ
ードルパンチ不織布を、符号4はシートバックを形成す
るポリウレタン発泡体、符号5はシートクッションを示
す。また図2において符号6は摩擦緩衝材の他の一例で
あるスパンボンド不織布である。
【0010】目付30g/m2のポリプロピレン製メル
トブローン不織布と、目付100g/m2のポリプロピ
レン製ニードルパンチ不織布を熱エンボスロールに掛け
て一体化して複層材を製造した。次いでこの複層材のメ
ルトブローン不織布側よりポリウレタンを含浸させ成形
型中で発泡させて、ポリウレタン発泡体と複層材とが一
体となった構造を有する自動車用シートを製造した。出
来上った自動車用シートを検査したところ、メルトブロ
ーン不織布側に含浸させたポリウレタンは、この不織布
層を通過しておらず、従ってこの自動車用シートの複層
材を密着させた部分は金属との摩擦抵抗の低いものであ
った。
【0011】
【比較例】実施例に用いたメルトブローン不織布に代え
てポリプロピレン・フィルムを用いて、目付100g/
2のポリプロピレン製ニードルパンチ不織布と熱プレ
スロールに掛けて複層材(フィルム不織布ラミネート
物)を製造した。この複層材のフィルム側にポリウレタ
ンを載置した後、成形型にて発泡させ一体成形したがポ
リウレタン発泡体とフィルムとの間の接着が不充分でフ
ィルムが簡単に剥離した。また、このフィルムに細孔を
あけると、ポリウレタンが細孔を通過してニードルパン
チ不織布層まで滲み出した。その結果得られた自動車用
シートはバネ材との摩擦抵抗が大きく、異音が発生し
た。
【0012】
【考案の効果】本考案のシートは、ポリウレタン発泡体
にメルトブローン不織布と緩衝材とからなる複層材とが
一体成形された構造を有し、しかもポリウレタン発泡体
とメルトブローン不織布との間には予め、ポリウレタン
が該不織布に含浸凝固しており、両者は強力に接着して
いて容易に剥離しない。しかもメルトブローン不織布に
含浸させたポリウレタンは該不織布層を通過して緩衝材
であるニードルパンチ不織布側に滲み出すことがないの
で、金属バネ等の金属製品と接触しても摩擦抵抗も小さ
く異音を発生することがない。さらに従来の自動車用シ
ートのように緩衝材を別に用意して当該シートと金属バ
ネ材との間に挟み込むというような余分の工程が省略で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のシートを示す模式縦断面図。
【図2】本考案のシートの他の例を示す模式縦断面図。
【符号の説明】
1 シート 2 補強材(メルトブローン不織布) 3 摩擦緩衝材(ニールドルパンチ不織布) 4 シートバック(ポリウレタン発泡体) 5 シートクッション 6 摩擦緩衝材(スパンボンド不織布)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトブローン不織布からなる補強材と
    摩擦緩衝材とからなる複層材の、該メルトブローン不織
    布側にポリウレタンを含浸発泡させてポリウレタン発泡
    体と複層材とを成形一体化させたことを特徴とするシー
    ト。
  2. 【請求項2】 摩擦緩衝材がスパンボンド不織布及びニ
    ードルパンチ不織布から選ばれた不織布であって、ポリ
    ウレタンがこの不織布層の表面に滲み出していないこと
    を特徴とする請求項1記載のシート。
JP1992048267U 1992-06-16 1992-06-16 シート Expired - Fee Related JP2577452Y2 (ja)

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