JP2577181Y2 - 衝撃吸収式フットレスト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動車の運転室フロアーに配設し、左足をの
せるフットレストに関するものである。

（従来技術） 長時間のドライブにあたり、左足をのせるフットレス
トが必要不可欠になりつゝある。

従来のフットレストは剛体で構成されていた。

（考案が解決しようとする課題） 上記従来技術にあっては車の衝突の際、フットレスト
が変形しないので左足に負荷が掛かり過ぎ、足を損傷
し、又弾性材で構成しても弱すぎるとフットレストが飛
散し危険であるという問題点があり、衝突時の衝撃を効
果的に吸収するような弾性をもたせることが困難である
という問題点があった。

（課題を解決するための手段） 本考案は上記問題点を解決することを目的とし、上面
に足踏面を形成した合成樹脂製のフットレスト本体内部
に板金の前後部をく字状に内方に折曲し、上下方向に弾
性を有するエネルギー吸収体を配設したことを特徴とす
る。

（実施例） １は合成樹脂で射出成形された台枠状のフットレスト
本体で、足をのせる上面1aはスリップを防止するため斜
格子状に形成し、前後にはフランジ部1b,1cが一体に形
成されている。２は前記フットレスト本体１内に配設さ
れた板金製のエネルギー吸収体で、前後部をく字状に内
側に折曲して折曲部2b,2cとし、中央部2aを平坦面と
し、折曲部2b,2cにはフランジ部2b′,2c′を一体に形成
し、複数個の打抜孔2dを設けてある。フットレスト本体
１のフランジ部2b′,2c′を重合して運転室のフロアー
４にねじ３で共締め固定してある。

衝突時は第５図に示す如く、フットレスト本体１が前
方に傾き、内部のエネルギー吸収体２も前後の折曲部2
b,2cも変形し衝突のエネルギーを吸収する。

（効果） 本考案によると、上面に足踏面を形成した合成樹脂製
のフットレスト本体内部に板金の前後部をく字状に内方
に折曲し、上下方向に弾性を有するエネルギー吸収体を
配設してあるので、衝突時足に適当な荷重が掛かり足を
損傷することがなく安全である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例外観斜視図、第２図は同実施
例を固定した運転室の斜視図、第３図は同実施例の通常
使用時の断面図、第４図は同実施例のエネルギー吸収体
の外観斜視図、第５図は同実施例の衝突時断面図であ
る。 １…フットレスト本体 ２…エネルギー吸収体 2a…平坦部 2b,2c…折曲部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上面に足踏面を形成した合成樹脂製のフッ
   トレスト本体内部に板金の前後部をく字状に内方に折曲
   し、上下方向に弾性を有するエネルギー吸収体を配設し
   た衝撃吸収式フットレスト。