JP2576694Y2 - 彫刻刀 - Google Patents

彫刻刀

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JP2576694Y2
JP2576694Y2 JP1992061209U JP6120992U JP2576694Y2 JP 2576694 Y2 JP2576694 Y2 JP 2576694Y2 JP 1992061209 U JP1992061209 U JP 1992061209U JP 6120992 U JP6120992 U JP 6120992U JP 2576694 Y2 JP2576694 Y2 JP 2576694Y2
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JP1992061209U
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Inventor
保好 岸
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株式会社文溪堂
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は彫刻刀に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より彫刻刀の柄を二重成形により製
造する技術が知られている。これは、ABS樹脂のよう
な硬質材からなる芯体を型枠にセットし、キヤビティー
内にエラストマーのような軟質樹脂を射出して柄を得る
成形技術である。このようにしてできたプラスチック製
の柄は見た目がきれいであるとともに汚れても簡単に汚
れを拭き取ることができ清潔である。更に、全体が軟質
樹脂で被覆されているため、どこを把持しても滑りにく
く持ちやすいものとなっており彫刻刀の柄としては現状
において最適なものである。
【0003】二重成形により柄を製造する場合には一般
に芯体を型枠に対して支持して成形するため、芯体を完
全に軟質樹脂で被覆することはできず、芯体が柄の外表
面に露出する場合があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来においては、この
ように成形後に型枠を取り去ると、自然とその支持部が
外表面に露出されるものであり、露出した芯体に格別な
意味を持たせてはいなかった。せいぜい美的処理の観点
から、外被の軟質樹脂と芯体とを異なる色として露出し
た芯体により柄にアクセントを与える程度であり、積極
的に露出した芯体を利用するという発想はなかった。
【0005】本考案は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は、刃体が異なる複数本の彫
刻刀の中から柄の外表面に露出する芯体の露出部を視認
することにより所望する刃の彫刻刀を容易に識別し得る
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
決するため、請求項1の考案は、硬質の芯体の外周に樹
脂を被覆して彫刻刀の柄を構成し、同柄の先端に刃体を
装着した彫刻刀において、彫刻刀の柄の一部には芯体が
露出する露出部を形成し、同露出部には当該彫刻刀の刃
の形状を模した目印を形成したことを要旨とする。また
請求項2の考案は、請求項1の考案において、前記目印
は露出部に凹状に刻設されたものであることを要旨とす
る。また請求項3の考案は、請求項1又は2の考案にお
いて、前記目印は柄の基端寄りに形成されたことを要旨
とする。
【0007】
【作用】即ち、請求項1の考案では、柄の外表面に露出
した露出部に、それぞれの彫刻刀が有する刃の形状を模
した形状の目印が形成される。そのため、その目印を見
れば直接刃を確認しなくとも、複数の彫刻刀の中から所
望の彫刻刀を選択することが可能となる。又、請求項2
の考案では、請求項1の考案の作用に加え、前記目印が
露出部に凹状に刻設されているため、この目印に型枠の
係合部を係合させて二重成形の際の保持部とすることが
できる。さらに、請求項3の考案では、請求項1又は2
の考案の作用に加え、前記目印が柄の基端寄りに形成さ
れているため、例え、彫刻刀がその刃体の装着された柄
の先端部分を彫刻刀ケース内に隠す状態で収納されてい
ても、前記目印のある柄の基端部分がケース外に出てい
れば所望の彫刻刀を選択することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を、図1
〜図11に基づき説明する。図6は、彫刻刀セットの全
体斜視図であって、5本の彫刻刀1a〜1eが収納ケー
ス2に収納されている。
【0009】図1〜図5に示すように、各彫刻刀1a〜
1eはそれぞれ異なる形状の刃体3a〜3eが柄4a〜
4eの先端に取着されている。各彫刻刀1a〜1eの柄
4a〜4eはABS樹脂の芯体に軟質樹脂たるエラスト
マの外被5が被覆されて形成されている。また、各柄4
a〜4eの基端部寄り側面には芯体のABS樹脂の露出
された部分が形成されている。そして、その各露出部6
a〜6eにはそれぞれ当該彫刻刀1a〜1eの刃体3a
〜3eの形状を表す目印7a〜7eが刻設されている。
各露出部6a〜6eは柄4a〜4eを二重成形で製造す
る際に型枠内で芯体を保持するための保持部分とされて
いる。
【0010】次に、各彫刻刀1a〜1eを収容する収納
ケース2について、図7に基づいて説明する。収納ケー
ス2はABS樹脂で成形されていて、ケース本体10と
蓋部11とで構成されている。ケース本体10は前記各
彫刻刀1a〜1eを収容する収容孔9が区画形成されて
いて、それぞれ収納する彫刻刀1a〜1eが予め割り当
てられている。収容孔9の奥行きはそれぞれ彫刻刀1a
〜1eを収容したとき、柄4a〜4eの各露出部6a〜
6eに形成した目印7a〜7eが完全に露出する深さに
なっている。
【0011】ケース本体10の開口部両側面には図7に
示すようにガイド片13が延出形成されている。ガイド
片13はその中央部長手方向にガイド孔14が透設され
ている。ガイド孔14は図7に示すように、その先端側
内周面に上下一対の係止突起15が形成されている。そ
して、ガイド孔14は上下一対の係止突起15を境とし
て先端側が軸受け部14a,基端側がガイド部14bと
されている。
【0012】図7に示すように、ケース本体10の下面
には当接板16が延出形成されている。当接板16はそ
の上面の各収容孔9の入口部分に当該収容孔9に収納す
る彫刻刀1a〜1eを表す刻印9a〜9eがそれぞれ形
成されている。当接板16に形成された各印9a〜9e
は彫刻刀1a〜1eの柄4a〜4eに形成した目印7a
〜7eと同じ形状に形成されている。従って、彫刻刀1
a〜1eを各収容孔9に収納する場合、当接板16に形
成された刻印9a〜9eと柄4a〜4eの目印7a〜7
eとを照合して所定の収容孔9に対応する彫刻刀1a〜
1eを収納するようにする。
【0013】次に、蓋部11について説明する。図7及
び図8に示すように、蓋部11は嵌合部18と、その嵌
合部18の左右両側から延出されたアーム部19とから
構成されている。嵌合部18には各彫刻刀1a〜1eの
基端部が嵌合されるようになっている。嵌合部18の前
面には各彫刻刀1a〜1eの目印7a〜7eを視認する
ための窓部20が大きく切り欠いて形成されている。
【0014】図9〜図11に示すように、嵌合部18か
ら延出された一対のアーム部19は、その先端部内側面
に軸22が形成されている。そして、軸22は前記ガイ
ド片13に形成したガイド孔14に嵌合され、同ガイド
孔14に沿ってスライド移動するようになっている。こ
のとき、蓋部11が図10の状態、すなわち軸22が軸
受部14aまで引き出された場合には蓋部11は図11
に示すように軸22を中心に回動可能となっている。そ
の結果、図7に示すように収納ケース2は開放状態とな
って彫刻刀1a〜1eを収容孔9から抜き出すことが可
能となる。
【0015】次に、本実施例の作用について説明する。
図6に示すように彫刻刀1a〜1eは刃体3a〜3e及
び柄4a〜4eの先端側大部分がケース本体10の収容
孔9に収納されている。この状態において、もしも図1
の彫刻刀1bである切り出し刀を使いたい場合には目印
7bを視認し、蓋部11をスライドさせて収納ケース2
を開放状態としてこの彫刻刀1bを取り出す。他の平刀
や丸刀等の彫刻刀1a,1c〜1eを使用したいときも
同様に目印7a,7c〜7eを視認して取り出すように
する。そして、使用後に収納ケース2に収納するときは
当接板16に形成された刻印9a〜9eと柄4a〜4e
の目印7a〜7eとを照合して所定の収容孔9に収納す
る。
【0016】以上のように構成することにより本実施例
は次のような効果を奏する。 1) 従来において成形品を製造する際には芯体を型枠
内で保持するために柄4a〜4eの外面に芯体を露出さ
せていた。そして、いままでは単に柄4a〜4eのアク
セントという以外に意味はなかった。しかし、各露出部
6a〜6eに刃体3a〜3eの形状を模した目印7a〜
7eを形成するようにしたため、二重成形品に必須の露
出部6a〜6eを有効に活用することができる。
【0017】2) 例えば図12に示すような従来の彫
刻刀30では柄31の基端部よりに一体成形で目印32
を形成した場合では単にレリーフ状となるだけであり、
一見して視認しにくい。ところが、本実施例では芯体と
エラストマの外被5とは別体であるため、両者の色を変
えることも可能である。従って目印7a〜7eを外被5
から、より浮き立たせて形成することが可能である。
【0018】3) 彫刻刀1a〜1eの各露出部6a〜
6eは柄4a〜4eの基端部寄りにあり、収納ケース2
に収納した状態で嵌合部18の前面の窓部20からその
基端部寄りの目印7a〜7eが視認できる。従って、刃
体3a〜3eを確認しなくとも所望の彫刻刀1a〜1e
を取り出すことが可能となる。
【0019】4) 使用後に収納ケース2に収納するとき
は当接板16に形成された刻印9a〜9eと柄4a〜4
eの目印7a〜7eとを照合するため、どの彫刻刀1a
〜1eがどの収容孔9に収納されるべきか習慣的に認識
できるようになる。そのため、目印7a〜7eと相まっ
て所望の彫刻刀1a〜1eをすばやく取り出すことが可
能となる。
【0020】尚、本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で以下のように
構成することもできる。 (1) 彫刻刀1a〜1eの柄4a〜4eに設ける印7
a〜7eを、柄4a〜4eを貫通して形成し、彫刻刀1
a〜1eの正面及び背面から、その刃形状を確認するこ
とができるようにしてもよい。この場合、貫通孔が形成
されるため、彫刻刀の使用方法の一つとして、柄7a〜
7eの基端部にひもを通し、このひもを輪状に閉じて指
に掛けて補助的に使用するという使い方が可能になる。
【0021】 (2) 本実施例においては、ケース本体10に収容孔
9を区画形成しているが、完全に区画せずに、上下に仕
切りを設けた収容部としてもよい。 (3) 収容する彫刻刀1の数は2本以上であればよい。
【0022】
【考案の効果】以上詳述したように請求項1の考案で
は、各露出部に刃体の形状を模した目印を形成するよう
にしたため、二重成形品における芯体の露出部を有効に
活用して所望の刃を有する彫刻刀を容易に識別選択する
ことが可能である。
【0023】請求頂2の考案では請求項1の考案の効果
に加え目印が凹状に刻設されているためこれを二重成型
の際の保持部として利用することができる。請求項3の
考案では請求項1又は請求項2の考案の効果に加え、例
え、彫刻刀がその刃体の装着された柄の先端部分を彫刻
刀ケース内に隠す状態で収納されている場合でも、前記
目印のある柄の基端部分がケース外に出ていれば所望の
彫刻刀を容易に識別選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の彫刻刀の正面図である。
【図2】同じく彫刻刀の正面図である。
【図3】同じく彫刻刀の正面図である。
【図4】同じく彫刻刀の正面図である。
【図5】同じく彫刻刀の正面図である。
【図6】本実施例の彫刻刀を収納ケースに収納した状態
を説明する斜視図ある。
【図7】本実施例の彫刻刀を収納した収納ケースにおい
て収納ケースの蓋部を開放した状態を説明する斜視図で
ある。
【図8】本実施例の彫刻刀を収納した収納ケースの蓋部
の背面図である。
【図9】同収納ケースの蓋部が収納された状態を示す断
面図である。
【図10】同収納ケースの蓋部を引き出した状態を示す
断面図である。
【図11】同収納ケースの蓋部を回動した状態を示す断
面図である。
【図12】従来例の彫刻刀の正面図である。
【符号の説明】
1a〜1e…彫刻刀、3…刃体、4…柄、5…樹脂たる
外被、6a〜6e…露出部、7a〜7e…目印。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質の芯体の外周に樹脂を被覆して彫刻
    刀の柄を構成し、同柄の先端に刃体を装着した彫刻刀に
    おいて、 彫刻刀の柄の一部には芯体が露出する露出部を形成し、
    同露出部には当該彫刻刀の刃の形状を模した目印を形成
    した彫刻刀。
  2. 【請求項2】 前記目印は前記露出部に凹状に刻設され
    たものである請求項1に記載の彫刻刀。
  3. 【請求項3】 前記目印は柄の基端寄りに形成された請
    求項1又は2に記載の彫刻刀。
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JPH0623799U JPH0623799U (ja) 1994-03-29
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