JP2573805Y2 - パノラマアダプタ - Google Patents

パノラマアダプタ

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JP2573805Y2
JP2573805Y2 JP1991040170U JP4017091U JP2573805Y2 JP 2573805 Y2 JP2573805 Y2 JP 2573805Y2 JP 1991040170 U JP1991040170 U JP 1991040170U JP 4017091 U JP4017091 U JP 4017091U JP 2573805 Y2 JP2573805 Y2 JP 2573805Y2
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camera body
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film
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義明 水木
信昭 井田
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Mamiya OP Co Ltd
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、挿脱可能な遮光用引
蓋を有するフィルムホルダをカメラ本体に装着した状態
で引蓋に代えて挿脱可能なパノラマアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】広大な視野を一目で眺められるように撮
影するには、古くから所謂首振りタイプといわれるパノ
ラマカメラが用いられてきた。これは、撮影レンズの後
側節点を回転中心として撮影レンズと露光スリットを回
転しながら円弧状のフィルム面に順次露光するものであ
る。
【0003】この種のパノラマカメラは回転角を大きく
とることにより180度から360度にも及ぶ全視野の
撮影が可能であるが、装置が大型化且つ重量化すると共
に動体等の撮影にも不向きであるので、一般アマチュア
が持ち歩いて気軽に撮影し得るものではなかった。
【0004】その後、レンズ設計技術の急速な進歩に伴
い、広角レンズを用いてブローニーフィルム上に6×1
2cmや6×17cm等のパノラマ画面を撮影し得るよ
うにしたパノラマカメラも現れているが、普及度が高い
6×9cm判以下の引伸機では処理できず、ラボへ依頼
した場合にも長辺が同サイズの印画紙への引伸料金と同
一料金となって著しい割高感を与え、一般への普及は望
めなかった。
【0005】ところが、近年になって35mmフィルム
を用いて画面の上下をマスクすることにより、13×3
6mm判のパノラマ画面を撮影し得るパノラマカメラが
市場に供給されるに及んで、ラボの割安なパノラマプリ
ントサービスと相俟ってパノラマカメラの爆発的な流行
が始まった。
【0006】それにつられ、通常の35mm判カメラの
画面枠にマスクを装着して24×36mm判と13×3
6mm判とに切り換えることにより、普通撮影とパノラ
マ撮影とを必要に応じて切り換えることができるパノラ
マ兼用カメラが市場に現われている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のパノラマ兼用カメラにあってフォーカルプレ
ーンシャッタを有するものは、画面枠に装着したマスク
の装着金具がシャッタ膜あるいはシャッタブレードに干
渉してそれらを傷付けるおそれがあった。それを避ける
ためには高価なマスク装着治具を必要とし、アマチュア
が簡単にマスク交換を行うことは困難であった。
【0008】さらに、画面枠の切り換えが裏蓋開放時に
のみ可能であるので、被写体に応じて随時通常撮影とパ
ノラマ撮影とを切り換えることができずに不便であると
いう問題点もあった。
【0009】この考案は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、被写体の条件に応じて随時通常画面とパノラマ
画面とを切り換えることができるパノラマアダプタを提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案は上記の目的を
達成するため、挿脱可能な遮光用引蓋を有するフィルム
ホルダをカメラ本体に装着した状態で、引蓋を引き抜い
た場合にのみカメラ本体側のレリーズ操作を可能とし、
且つ引蓋を挿入した場合にのみカメラ本体からの取り外
しを可能とする引蓋検知手段を備えたフィルムホルダに
引蓋に代えて挿脱可能なパノラマアダプタであって、次
の点に特徴を有する。
【0011】すなわち、上記フィルムホルダへの挿入状
態でその画面枠の上下あるいは左右を遮蔽して中間帯の
みを露出させる開口部を設けると共に、上記引蓋検知手
段を無効にする検知解除手段を設けたものである
【0012】さらに、上記のパノラマアダプタにおい
て、先端側の上記開口部に、フィルムホルダの引蓋挿入
口に設けた漏光防止用遮光部材との衝合を防止する干渉
防止手段を設けるのが好ましい。
【0013】
【作用】この考案によるパノラマアダプタは上記のよう
に構成することにより、カメラ本体にフィルムホルダを
装着した状態で引蓋を引き抜いてパノラマアダプタを挿
入すると、画面枠の上下あるいは左右が遮蔽され、パノ
ラマ画面枠が形成されてパノラマ撮影が可能になり、こ
の状態からパノラマアダプタを引き抜くと通常撮影が可
能になる。
【0014】そして、フィルムホルダが引蓋検知手段を
備えていても、パノラマアダプタを挿入することにより
その引蓋検知手段を無効にすることができるので、パノ
ラマアダプタを挿入した場合にも余分の操作を必要とす
ることなくパノラマ撮影を可能とすると同時に、この状
態でのフィルムホルダの取り外しを不能として誤ってフ
ィルム面を感光させるおそれをなくすることができる。
【0015】さらに、パノラマアダプタ先端側の開口部
にフィルムホルダの遮光部材との干渉防止手段を設ける
と、パノラマアダプタの引き抜きに際して開口部端面が
遮光部材の自由端に衝合して傷付けるおそれがなくなる
と共に、パノラマアダプタの挿脱を円滑にすることが可
能になる。
【0016】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図4はこの考案を実施する35mmフ
ィルムホルダとその遮光用引蓋とを示す正面斜視図、図
5はその35mmフィルムホルダの外装の一部を除去し
て内部構成を示す斜視図、図6はそのフィルムホルダを
装着し得るカメラ本体の背面斜視図である。
【0017】カメラ本体1は、120又は220サイズ
のブローニーフィルム上に42×56mmの横長画面を
撮影し得るブローニーフィルムホルダと、135サイズ
の35mmフィルム上に24×36mmの横長画面を撮
影し得る35mmフィルムホルダとを、必要に応じて随
時交換して使用することができるフォーカルプレーンシ
ャッタ式の一眼レフカメラである。
【0018】図6に示すカメラ本体1の背面下部には、
図4,5に示す35mmフィルムホルダ(以下「フィル
ムホルダ」という)2の係止板21に係合可能な係止板
11を固設し、上部には、フィルムホルダ2の長孔2
a,2aを挿通してその内部に左右に摺動自在に設けた
後述のスライドレバー22(図5参照)の連結孔22
a,22aの側壁に係合可能なテーパ部12a,段部1
2bを備えた一対の係止爪12,12を固設してある。
【0019】また、カメラ本体1の背面左上部には、フ
ィルムホルダ2側の接続端子23に接続可能な情報伝達
用の接続ピン13が後方へ付勢して突設してあり、右下
部には、フィルムホルダ2のフィルム巻上げ歯車24に
歯合可能な駆動歯車14が設けてある。
【0020】フィルムホルダ2の外部には、前面に画面
枠2bを、右側面のホルダ本体20と図4に示す前板2
0aとの間には遮光用引蓋4の挿入可能な引蓋挿入口2
cをそれぞれ形成してあり、またホルダ本体20の右側
面にはフィルム巻戻しノブ25,フィルムホルダ取外し
釦26及び裏蓋27の開放釦28をそれぞれ設けてあ
る。
【0021】フィルムホルダ2の内部には、図5に示す
ように上面にスライドアーム29を戻しばね30により
右方へ付勢して左右方向に摺動自在に装着してある。こ
のスライドアーム29に突起29bを形成し、突起29
bを前述のスライドレバー22の切欠き部22bに嵌入
させ、フィルムホルダ取外し釦26を戻しばね30に抗
して押し込むことにより、スライドアーム29を介して
スライドレバー22が左行し、連結孔22aの側壁と係
止爪12の段部12bとの係合が解除されてフィルムホ
ルダ2がカメラ本体1から取り外すことができるように
してある。
【0022】そして、スライドレバー22に隣接して軸
31で第1の引蓋検知レバー32を枢着してばね33に
より左旋方向へ付勢し、その係止部32aをスライドレ
バー22の折曲げ部22cに係脱自在とする。さらに、
前述の接続端子23を設けたプリント基板23aに隣接
して軸34で第2の引蓋検知レバー35を枢着し、その
先端上部を上記プリント基板23aの裏面に設けた常開
のリーフスイッチ36の可動接片36aにより左旋方向
に付勢し、リーフスイッチ36がオフの時にカメラ本体
1側のレリーズ操作が可能となるようにして2種類の引
蓋検知手段を構成する。
【0023】なお、図5中37はホルダ本体20の前面
に起伏可能に設けたテレンプ等の植毛布からなる遮光部
材であり、内部にきわめて薄い板ばねを係着して図示の
僅かに起立する方向に付勢され、引蓋4の挿入時にはそ
の裏面に密接し、引蓋取外し時には前板20aの裏面に
密接して引蓋挿入口2cからフィルム面への漏光を防止
する。
【0024】いま、図4に示す状態から引蓋4を引蓋挿
入口2cに挿入すると、完全に挿入された状態で図7に
示すように引蓋4の側縁に押圧されて第1,第2の引蓋
検知レバー32,35がそれぞれ右旋する。これによ
り、スライドレバー22の拘束が解除されてフィルムホ
ルダ取外し釦26の押圧が可能となり、連結孔22aの
側壁と係止爪12の段部12bとの係合が解除されてフ
ィルムホルダ2がカメラ本体1から取り外し可能となる
と共に、リーフスイッチ36の可動接片36aが固定接
片36bに押圧され、接続端子23,接続ピン13を介
してカメラ本体側のレリーズが阻止される。
【0025】図1は、上記のような構成からなるフィル
ムホルダ2の引蓋挿入口2cに挿脱可能なこの考案の一
実施例のパノラマアダプタをフィルムホルダ2と共に示
す図4と同様の斜視図である。このパノラマアダプタ5
は外形は前述の引蓋4と同様とし、図で上下方向の中部
に横長の開口部51を設け、両側縁の先端部に切欠き部
52,52を、右方に切欠き部53,53をそれぞれ設
ける。
【0026】開口部51の幅はほぼ13mmとし、その
長さは画面枠2bの長さ36mmより大きくしてフィル
ムホルダ2への装着時、図2に示すように画面枠2bの
上下を遮蔽し左右は遮蔽しないようにすると共に、切欠
き部52が第1の引蓋検知レバー32の左旋を許容し、
スライドレバー22及びスライドアーム29の左行を阻
止してフィルムホルダ2の取り外しを不能にすると共
に、切欠き部53が第2の引蓋検知レバー35の左旋を
許容し、カメラ本体側のレリーズ操作を可能にするよう
にして検知解除手段を構成する。
【0027】また、パノラマアダプタ5の先端側の開口
部51に三角形状部51aを形成し、パノラマアダプタ
5の抜取り時に三角形状部51aがフィルムホルダ2側
の遮光部材37の自由端面に衝合して破損させないよう
にして干渉防止手段を構成する。
【0028】ここで、上記のような構成からなる実施例
の作用を説明する。35mmフィルムを装填して引蓋4
を挿入したフィルムホルダ2の係止板21をカメラ本体
1の係止板11に嵌入させてフィルムホルダ2の上部を
カメラ本体1の方向に押し付けると、図5に示したスラ
イドレバー22の連結孔22aに図6に示した係止爪1
2が挿入され、そのテーパ部12aが連結孔22aの側
壁を押圧し、スライドレバー22及びこれに同動するス
ライドアーム29を戻しばね30の付勢力に抗して図5
で左方へ移動させた後、連結孔側壁が段部12bに係合
するに及んで右行してフィルムホルダ2がカメラ本体1
に固定される。
【0029】この状態から引蓋4を引き抜いてパノラマ
アダプタ5を挿入すると、完全に挿入された図2に示す
状態では、画面枠2bの上下が遮蔽されて中間帯のみが
露出され、13×36mmのパノラマ画面枠が形成され
る。
【0030】同時に、第1の引蓋検知レバー32が切欠
き部52に対向してその左旋を許容し、係止部32aが
スライドレバー22の左行を係止してフィルムホルダ2
の取り外しを不能にすると共に、第2の引蓋検知レバー
35が切欠き部53に対向してその左旋を許容し、リー
フスイッチ36がオフとなってカメラ本体側のレリーズ
が可能になる。
【0031】また、パノラマアダプタ5の挿入が不完全
な場合は、図3に示すように開口部51の左端側が画面
2b内に位置して撮影画面の左側に「けられ」が発生
する。この場合には、第1の引蓋検知レバー32が左旋
状態に保たれてフィルムホルダ2の取り外しを不能にす
ると共に、第2の引蓋検知レバー35がパノラマアダプ
タ5の側面に係合して右旋状態にあり、リーフスイッチ
36がオンとなってカメラ本体側のレリーズを不能に
し、撮影の失敗を未然に防止する。
【0032】なお、上記実施例ではパノラマアダプタ5
の開口部51に遮光部材37との干渉防止用の三角形状
部51aを設けたが、その形状はそれに限るものではな
く、図8の(a),(b)に示すように半円形部51b
又は開放部51cとしても差支えない。
【0033】さらに、図8の(c)に示すように、パノ
ラマアダプタ5′の上部に開口部51′を設けて画面枠
2bの下半部を遮蔽して上半部にパノラマ撮影を行った
後、このパノラマアダプタ5の上下及び表裏を反転させ
て開口部51′を下半側とし、先に撮影した上半部を遮
蔽して下半部にパノラマ撮影を行うようにすると、フィ
ルム1駒に2枚のパノラマ画面が得られてフィルムを有
効に利用することができる。
【0034】次に、図9乃至図15は前実施例と異なる
カメラ本体とフィルムホルダに実施したこの考案の他の
実施例を示すものである。
【0035】図12はこの考案を実施する35mmフィ
ルムホルダの正面斜視図、図13はその外装の一部を除
去して内部構成を示す斜視図、図14はそのフィルムホ
ルダを装着し得るカメラ本体の背面斜視図である。
【0036】この実施例におけるカメラ本体6は、12
0又は220サイズのブローニーフィルム上に56×7
0mmの画面を撮影し得るブローニーフィルムホルダ
と、24×36mmの画面を撮影し得る35mmフィル
ムホルダとを、必要に応じて随時交換して使用すること
ができるレンズシャッタ式の一眼レフカメラであり、各
フィルムホルダは撮影レンズ光軸の回りに90度回転さ
せて画面の縦横を一挙動で自由に切り換えることができ
る。
【0037】図14に示すカメラ本体の背面には、図
12,13に示すような24×36mmの画面枠7aを
有する35mmフィルムホルダ(以下「フィルムホル
ダ」という)7の連結孔71に嵌入する連結軸61が突
設してあり、フィルムホルダ7をカメラ本体6に押し付
けてフィルムホルダ7側のロックつまみ72を図12で
右方へ移動させることにより、ロックリング73が反時
計方向に回動してフィルムホルダ7がカメラ本体6に装
着される。
【0038】このフィルムホルダ装着状態では、カメラ
本体6側の回転駆動軸62a,62bのいずれか一方が
フィルムホルダ7側の巻上軸74に嵌合し、カメラ本体
6側の巻上げレバー63の操作によってカメラ本体側の
ミラー及び遮光枠のセット、レンズ側のレンズシャッタ
のセットに並行してフィルムホルダ側のフィルムが巻き
上げられる。
【0039】また、この状態で切換レバー64を指標R
に合わせると回転駆動軸62a,62bが引込んでフィ
ルムホルダ7側の巻上軸74との連結が解除され、フィ
ルムホルダ7が90度回動可能となって画面の縦横を切
り換えることができる。
【0040】フィルムホルダ7の前面左下部には、図1
3に示すように引蓋検知レバー75がばね76によって
右旋方向に付勢して設けてあり、この引蓋検知レバー7
5に作動レバー77が弱いばね78の付勢力により左旋
状態となって係合し、その折曲げ部77aがロックリン
グ73の切欠き73aに嵌入することによりロックつま
み72のロック解除方向への移動を阻止している。図1
3はロックつまみ72及びロックリング73がロック位
置にある状態を示している。
【0041】ここで、フィルムホルダ7の引蓋挿入口7
bに引蓋8を挿入すると、図15に示すように引蓋検知
レバー75が引蓋8の側面に係合してばね76に抗して
左旋し、作動レバー77をばね78に抗して右旋させて
その折曲部77aがロックリング73の切欠き73aか
ら退避する。これによりロックつまみ72を図で左方に
操作しロックリング73を時計方向に回動させてフィル
ムホルダ7をカメラ本体6から取り外すことが可能にな
る。
【0042】また、引蓋8の挿入状態では、カメラ本体
6側に設けた引蓋検知ピン65a,65bのいずれか一
方が作動レバー77のピン77bに押圧され、その裏側
にそれぞれ設けてある常開のリーフスイッチ(図示しな
い)をオンとして電磁レリーズ回路のレリーズ信号の出
力を阻止し、電磁マグネットを不作動状態に保ってカメ
ラ本体側6のレリーズを不能にする。
【0043】図9は、上記のような構成からなるフィル
ムホルダ7の引蓋挿入口7bに挿脱可能なこの考案の他
の実施例のパノラマアダプタをフィルムホルダ7と共に
示す図12と同様の斜視図である。このパノラマアダプ
タ9も外形は引蓋8と同様とし、図で上下方向の中部に
右端部が開口した開口部91を設け、両側縁に切欠き部
92,92をそれぞれ設ける。
【0044】開口部91の幅はほぼ13mmとし、その
長さはフィルムホルダ7への装着時、図10に示すよう
に画面枠7aの上下を遮蔽し左端側は遮蔽しないように
すると共に、切欠き部92がフィルムホルダ7側の引蓋
検知レバー75の右旋を許容し、ロックリングの回動を
阻止してフィルムホルダ7の取り外しを不能にすると共
に、カメラ本体6側の引蓋検知ピン65a(又は65
b)の突出を許容し、レリーズ操作を可能にするように
して係止解除手段を構成する。
【0045】なお、この実施例では、開口部91の先端
側の端部91aを開放させることにより、パノラマアダ
プタ9の抜取り時に、その端部91aがフィルムホルダ
7側の前実施例と同様の遮光部材79(図13)の自由
端面に衝合して破損させないようにする干渉防止手段を
構成する。
【0046】この実施例は上記のような構成からなり、
35mmフィルムを装填して引蓋8を挿入したフィルム
ホルダ7の連結孔71をカメラ本体6の連結軸61に合
わせてフィルムホルダ7をカメラ本体6に押し付けた状
態で、ロックつまみ72を操作してロックリング73を
図9で反時計方向へ回動させると、連結軸61の円周溝
61aにロックリング73の内周面が係合して両者が離
脱不能に結合される。
【0047】この状態から引蓋8を引き抜いてパノラマ
アダプタ9を挿入すると、完全に挿入された図10に示
す状態では、画面枠7aの上下が遮蔽されて中間帯のみ
が露出され、13×36mmのパノラマ画面枠が形成さ
れる。
【0048】同時にフィルムホルダ7側の引蓋検知レバ
ー75の一端が切欠き部92に対向してその右旋を許容
し、作動レバー77がばね78の付勢力によりそれに追
従して左旋し、折曲部77aがロックリング73の切欠
き73aに嵌入してロックつまみ72の操作を不能にし
てフィルムホルダ7の取り外しをできなくすると共に、
作動レバー77がカメラ本体6側の引蓋検知ピン65a
(又は65b)の突出を許容してレリーズを可能とす
る。
【0049】また、パノラマアダプタ9の挿入が不完全
な場合は、図11に示すようにその右端が画面枠7aの
上下両端部の一部を露出させた状態にあるが、引蓋検知
ピン65a(又は65b)を作動レバー77のピン77
bが押圧してレリーズを不能にするので、この状態で撮
影されることはない。この実施例では、フィルムホルダ
7を回動させて画面を縦位置に切り換えた状態では、パ
ノラマアダプタ9の挿入により画面枠7aの左右が遮蔽
されることになる。
【0050】このように、いずれの実施例でも引蓋を引
き抜いてパノラマアダプタを挿入した状態では、フィル
ムホルダをカメラ本体から取り外すことができず、ま
た、パノラマアダプタの挿入が不充分で画面内にパノラ
マアダプタによるけられや余分の露出部が発生する状態
では、カメラ本体のレリーズ操作を不能にしてパノラマ
アダプタに起因する失敗を完全に防止することができ
る。
【0051】なお、これまでの説明では、パノラマ撮影
時のフィルムホルダ側の画面枠切り換え方法について述
べたが、ファインダ面にはパノラマ画面を示すマスクを
装着するか、予めファインダ面にパノラマ画面用の区画
線を設けておくようにすることが必要である。
【0052】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によるパノ
ラマアダプタは、引蓋を有するフィルムホルダをカメラ
本体に装着した状態で引蓋に代えてパノラマアダプタを
挿入することによりパノラマ撮影が可能になり、パノラ
マアダプタを引き抜くことにより通常撮影が可能になる
ので、被写体の条件に応じて随時パノラマ撮影を行うこ
とが可能になる。
【0053】したがって、通常撮影用のフィルムホルダ
と、パノラマ撮影用のフィルムホルダとを別個に用意し
ておけば、撮影枚数が多い通常撮影用のフィルムホルダ
を常時カメラ本体に装着しておき、必要に応じてパノラ
マ撮影用のフィルムホルダに交換することにより、1本
のフィルム中に両画面を混在させることなく、現像以降
の処理を効率的に行うことが可能となる。
【0054】そして、パノラマアダプタにカメラ側の引
蓋検知手段を無効にする検知解除手段を設けたので、パ
ノラマアダプタを挿入した場合のパノラマ撮影を何等余
分の操作を伴うことなく可能にすると共に、この状態で
のフィルムホルダの取り外しを不能にして誤ってフィル
ム面に感光させる危険を皆無とすることができる。
【0055】さらに、上記の装置においてパノラマアダ
プタの開口部に遮光部材との干渉防止手段を設けるよう
にすると、パノラマアダプタの引き抜きに際して開口部
端面が遮光部材の自由端に衝合して傷付けるおそれをな
くすることができると共に、パノラマアダプタの挿脱を
円滑にすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例のパノラマアダプタをフィ
ルムホルダと共に示す斜視図である。
【図2】同じくそのフィルムホルダのパノラマアダプタ
挿入状態を一部切り欠いて示す正面図である。
【図3】同じくそのフィルムホルダのパノラマアダプタ
挿入未完状態を示す図2と同様の正面図である。
【図4】同じくその遮光用引蓋をフィルムホルダと共に
示す斜視図である。
【図5】同じくそのフィルムホルダの一部を切り欠いて
内部構造を示す斜視図である。
【図6】同じくそのフィルムホルダを装着し得るカメラ
本体の背面斜視図である。
【図7】同じくそのフィルムホルダの引蓋挿入状態を一
部を切り欠いて示す正面図である。
【図8】同じくそのパノラマホルダの他の例を示す説明
図である。
【図9】この考案の他の実施例のパノラマアダプタをフ
ィルムホルダと共に示す斜視図である。
【図10】同じくそのフィルムホルダのパノラマアダプ
タ挿入状態を一部切り欠いて示す正面図である。
【図11】同じくそのフィルムホルダのパノラマアダプ
タ挿入未完状態を示す図10と同様の正面図である。
【図12】同じくその遮光用引蓋をフィルムホルダと共
に示す斜視図である。
【図13】同じくそのフィルムホルダの一部を切り欠い
て内部構造を示す斜視図である。
【図14】同じくそのフィルムホルダを装着し得るカメ
ラ本体の背面斜視図である。
【図15】同じくそのフィルムホルダの引蓋挿入状態を
一部切り欠いて示す正面図である。
【符号の説明】
1,6 カメラ本体 2,7 フィルム
ホルダ 2b,7a 画面枠 2c,7b 引蓋
挿入口 4,8 引蓋 5,9 パノラマ
アダプタ 32 第1の引蓋検知レバー 35 第2の引蓋
検知レバー 37 遮光部材 51,91 パノ
ラマアダプタの開口部 51a 三角形状部(干渉防止手段)51b 半円形部
(干渉防止手段) 52,53,92 切欠き部(検知解除手段) 65a,65b 引蓋検知ピン(カメラ本体側) 75 引蓋検知レバー(フィルムホルダ側) 91a 開口部端部(干渉防止手段)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿脱可能な遮光用引蓋を有するフィルム
    ホルダをカメラ本体に装着した状態で、引蓋を引き抜い
    た場合にのみカメラ本体側のレリーズ操作を可能とし、
    且つ引蓋を挿入した場合にのみカメラ本体からの取り外
    しを可能とする引蓋検知手段を備えたフィルムホルダに
    引蓋に代えて挿脱可能なパノラマアダプタであって、 上記フィルムホルダへの挿入状態でその画面枠の上下あ
    るいは左右を遮蔽して中間のみを露出させる開口部を
    設けると共に、上記引蓋検知手段を無効にする検知解除
    手段を設けたことを特徴とするパノラマアダプタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパノラマアダプタにおい
    て、先端側の上記開口部に、フィルムホルダの引蓋挿入
    口に設けた漏光防止用遮光部材との衝合を防止する干渉
    防止手段を設けたことを特徴とするパノラマアダプタ。
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