JP2573485B2 - 電力ケ−ブル - Google Patents
電力ケ−ブルInfo
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- JP2573485B2 JP2573485B2 JP61311966A JP31196686A JP2573485B2 JP 2573485 B2 JP2573485 B2 JP 2573485B2 JP 61311966 A JP61311966 A JP 61311966A JP 31196686 A JP31196686 A JP 31196686A JP 2573485 B2 JP2573485 B2 JP 2573485B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- vinyl acetate
- ethylene
- less
- eva
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、外部半導電層を有する電力ケーブルに係
り、特に外部半導電層の特性（体積抵抗率や絶縁体との
剥離性）の改善を図ったケーブルに関するものである。
り、特に外部半導電層の特性（体積抵抗率や絶縁体との
剥離性）の改善を図ったケーブルに関するものである。
＜従来の技術＞ 高圧の架橋ポリエチレン絶縁ケーブルやエチレンプロ
ピレンゴム絶縁ケーブルにあっては、部分放電を防ぎ、
表面電位傾度を緩和すること等の目的から、絶縁体の内
部及び外部に半導電層を設けることが多い。
ピレンゴム絶縁ケーブルにあっては、部分放電を防ぎ、
表面電位傾度を緩和すること等の目的から、絶縁体の内
部及び外部に半導電層を設けることが多い。
これらの半導電層が目的の機能を果たすためには、層
表面（絶縁体との境界面）が平滑であり、且つ体積抵抗
率が低いこと、更に強い機械的強度が必要とされる。そ
して、外部半導電層の場合には、更にケーブルの端末処
理や接続作業を容易にするため、絶縁体との剥離性（皮
剥性）が良好であることが必要とされる。
表面（絶縁体との境界面）が平滑であり、且つ体積抵抗
率が低いこと、更に強い機械的強度が必要とされる。そ
して、外部半導電層の場合には、更にケーブルの端末処
理や接続作業を容易にするため、絶縁体との剥離性（皮
剥性）が良好であることが必要とされる。
＜発明が解決しようとする問題点＞ そして、このように外部半導電層としては、エチレン
−酢酸ビニル共重合体（EVA）等のポリオレフィンに導
電性のカーボンブラックを均一に分散させたものが一般
に使用されているが、使用材料の特性等によって、表
面平滑性が不良となったり、体積抵抗率が高かった
り、機械的強度が不足したりする、等の問題があっ
た。
−酢酸ビニル共重合体（EVA）等のポリオレフィンに導
電性のカーボンブラックを均一に分散させたものが一般
に使用されているが、使用材料の特性等によって、表
面平滑性が不良となったり、体積抵抗率が高かった
り、機械的強度が不足したりする、等の問題があっ
た。
そこで、本発明者等が前述の各材料について、鋭意検
討した結果、EVAにあっては、VA％が30重量％以上含ま
れているものが好ましく、又導電性のカーボンブラック
については、平均粒子径が30〜40μｍで、且つJIS Ｋ
−6221−1982に規定される沃素吸着量が80〜120mg/g
で、更にDBP吸油量が100〜150ml/100gであるオイルファ
ーネス系のものが最適であることを見出した。
討した結果、EVAにあっては、VA％が30重量％以上含ま
れているものが好ましく、又導電性のカーボンブラック
については、平均粒子径が30〜40μｍで、且つJIS Ｋ
−6221−1982に規定される沃素吸着量が80〜120mg/g
で、更にDBP吸油量が100〜150ml/100gであるオイルファ
ーネス系のものが最適であることを見出した。
＜問題点を解決するための手段及びその作用＞ 本発明は、このような事実に基づいて成されたもので
あり、より具体的には、ゴム、プラスチックの絶縁体上
に、酢酸ビニル分（VA％）が30重量％以上含まれるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体（EVA）が70重量部以上で、
残量を剥離力調整用のエチレン−酢酸ビニル共重合体
（EVA、ただし、酢酸ビニル分（VA％）が30重量％以上
含まれるものを除く）又はエチレン−酢酸ビニル−アル
キルアクリレート共重合体とする混和物100重量部中
に、平均粒子径が30〜40mμ、JIS Ｋ−6221−1982に規
定される沃素吸着量が80〜120mg/g及びDBP吸油量が100
〜150ml/100gであるオイルファーネス系の導電性カーボ
ンブラックを40〜60重量部配合してなり、層表面が平滑
に形成でき、体積抵抗率が1000Ω・cm以下で、伸びが20
0％以上で、かつ剥離力が5Kg以下である外部半導電層を
被覆したことを特徴とする電力ケーブルにある。
あり、より具体的には、ゴム、プラスチックの絶縁体上
に、酢酸ビニル分（VA％）が30重量％以上含まれるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体（EVA）が70重量部以上で、
残量を剥離力調整用のエチレン−酢酸ビニル共重合体
（EVA、ただし、酢酸ビニル分（VA％）が30重量％以上
含まれるものを除く）又はエチレン−酢酸ビニル−アル
キルアクリレート共重合体とする混和物100重量部中
に、平均粒子径が30〜40mμ、JIS Ｋ−6221−1982に規
定される沃素吸着量が80〜120mg/g及びDBP吸油量が100
〜150ml/100gであるオイルファーネス系の導電性カーボ
ンブラックを40〜60重量部配合してなり、層表面が平滑
に形成でき、体積抵抗率が1000Ω・cm以下で、伸びが20
0％以上で、かつ剥離力が5Kg以下である外部半導電層を
被覆したことを特徴とする電力ケーブルにある。
かゝる本発明で、外部半導電層の主成分（ベースポリ
マ）となるVA％が30重量％以上含まれるEVAとしては、
例えば、エバフレックス170（商品名、三井デュポンポ
リケミカル社製）、エバフレックス45X（商品名、三井
デュポンポリケミカル社製）、レバプレン（バイエル社
製）等が挙げられる。ここで、EVAのVA％を30重量％以
上としたのは、30重量％未満では、絶縁体との密着性が
強過ぎて、剥離性の悪化を招くからである。
マ）となるVA％が30重量％以上含まれるEVAとしては、
例えば、エバフレックス170（商品名、三井デュポンポ
リケミカル社製）、エバフレックス45X（商品名、三井
デュポンポリケミカル社製）、レバプレン（バイエル社
製）等が挙げられる。ここで、EVAのVA％を30重量％以
上としたのは、30重量％未満では、絶縁体との密着性が
強過ぎて、剥離性の悪化を招くからである。
この外部半導電層には、ベースポリマとしての（VA
％）が30重量％以上含まれるむEVAの他に、この層の剥
離性を調整するために、他のポリオレフィン系の樹脂を
５重量部〜30重量部未満を加えることができる。例え
ば、VA％が30重量％未満のEVA（エバフレックス260:商
品名、三井デュポンポリケミカル社製）やエチレン−酢
酸ビニル−アルキルアクリレート共重合体（エバスレン
Ｇ−4612:商品名、大日本インキ化学社製）等が挙げら
れる。これらのポリオレフィン系樹脂の配合部数を５重
量部〜30重量部未満としたのは、５重量部未満の場合に
は、剥離力調整の効果がないので好ましくなく、又30重
量部以上となると、剥離力が低くなり過ぎたり、逆に接
着力が強くなり剥離ができなくなる等、本来の剥離性が
保持できなくなる等の不都合が生じるからである。
％）が30重量％以上含まれるむEVAの他に、この層の剥
離性を調整するために、他のポリオレフィン系の樹脂を
５重量部〜30重量部未満を加えることができる。例え
ば、VA％が30重量％未満のEVA（エバフレックス260:商
品名、三井デュポンポリケミカル社製）やエチレン−酢
酸ビニル−アルキルアクリレート共重合体（エバスレン
Ｇ−4612:商品名、大日本インキ化学社製）等が挙げら
れる。これらのポリオレフィン系樹脂の配合部数を５重
量部〜30重量部未満としたのは、５重量部未満の場合に
は、剥離力調整の効果がないので好ましくなく、又30重
量部以上となると、剥離力が低くなり過ぎたり、逆に接
着力が強くなり剥離ができなくなる等、本来の剥離性が
保持できなくなる等の不都合が生じるからである。
又、本発明で使用される導電性カーボンブラックの特
性として、平均粒子径が30〜40mμ、JIS Ｋ−6221−19
82に規定される沃素吸着量が80〜120mg/g及びDBP吸油量
が100〜150ml/100gであるオイルファーネス系のものに
限定したのは、これらの各特性の範囲外であると、加工
性や導電性が悪化するからであり、そして、更にその配
合部数を40〜60重量部に限定するのは、上記の範囲内で
あっても、40重量部未満では所望の導電性が得られず、
又60重量部を越えると、加工性が悪化するからである。
性として、平均粒子径が30〜40mμ、JIS Ｋ−6221−19
82に規定される沃素吸着量が80〜120mg/g及びDBP吸油量
が100〜150ml/100gであるオイルファーネス系のものに
限定したのは、これらの各特性の範囲外であると、加工
性や導電性が悪化するからであり、そして、更にその配
合部数を40〜60重量部に限定するのは、上記の範囲内で
あっても、40重量部未満では所望の導電性が得られず、
又60重量部を越えると、加工性が悪化するからである。
以上のような配合からなる外部半導電層を架橋させる
には、混和物中に、例えば、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキ
シン−３、1,3−ビス（ｔ−ブチルパーオキシイソプロ
ピル）ベンゼン等の有機過酸化物架橋剤、トリアリルイ
ソシアヌレート、トリアリルトリメリテート等の架橋助
剤を添加して行う。尚、ジクミルパーオキサイド等のよ
うな架橋剤を含む未架橋の絶縁体の上に押出被覆し、加
熱によって絶縁体を架橋するときに、架橋剤の一部を外
部半導電層剤に移行させて架橋させることも可能であ
る。又、必要により、老化防止剤、加工助剤、酸化マグ
ネシウム等の金属酸化物等を配合する。
には、混和物中に、例えば、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキ
シン−３、1,3−ビス（ｔ−ブチルパーオキシイソプロ
ピル）ベンゼン等の有機過酸化物架橋剤、トリアリルイ
ソシアヌレート、トリアリルトリメリテート等の架橋助
剤を添加して行う。尚、ジクミルパーオキサイド等のよ
うな架橋剤を含む未架橋の絶縁体の上に押出被覆し、加
熱によって絶縁体を架橋するときに、架橋剤の一部を外
部半導電層剤に移行させて架橋させることも可能であ
る。又、必要により、老化防止剤、加工助剤、酸化マグ
ネシウム等の金属酸化物等を配合する。
＜実施例１〜７＞ 第１表に示した配合内容の混和物をミキシングロール
を用いて混練し、外部半導電性層用組成物を作成し（実
施例１〜７、比較例１〜４）、その特性の評価を行っ
た。
を用いて混練し、外部半導電性層用組成物を作成し（実
施例１〜７、比較例１〜４）、その特性の評価を行っ
た。
体積抵抗率 200℃で30分間加圧プレスして1mm厚の架橋シートを作
り、60℃で体積抵抗率を測定した。
り、60℃で体積抵抗率を測定した。
表面平滑性 18mm押出機によりテープ状に押し出し、表面の突起を
数えた。そして、その評価は次の通りである。
数えた。そして、その評価は次の通りである。
良＝100cm2当たり0.1以上の突起が20未満、 やや良＝100cm2当たり0.1以上の突起が20〜100未満、 不良＝100cm2当たり0.1以上の突起が100以上、 剥離力 DCP2部、ノクラック300（商品名、大内新興社製）0.2
部を含むポリエチレンの2mm厚シートと、上記1mm厚架橋
シートとを重ねて、200℃で30分間加圧プレスし、次に
この積層シートを15mm巾に切取り、この切取片の両シー
トを剥離する方法で剥離力を測定した。
部を含むポリエチレンの2mm厚シートと、上記1mm厚架橋
シートとを重ねて、200℃で30分間加圧プレスし、次に
この積層シートを15mm巾に切取り、この切取片の両シー
トを剥離する方法で剥離力を測定した。
伸び 上記1mm厚架橋シートを用いて、JIS K7113により測
定した。
定した。
上記第１表から、実施例１〜７の外部半導電層用組成
物では、体積抵抗率が1000Ω・cm以下と低く、又表面平
滑性の点でも良好であって、更に剥離力の点においても
5Kg以下と小さく剥離性に優れていることが判る。且つ
又、伸びが200％以上であり機械的強度の点において
も、十分な強度を有していた。
物では、体積抵抗率が1000Ω・cm以下と低く、又表面平
滑性の点でも良好であって、更に剥離力の点においても
5Kg以下と小さく剥離性に優れていることが判る。且つ
又、伸びが200％以上であり機械的強度の点において
も、十分な強度を有していた。
これに対して、比較例１〜４の外部半導電層用組成物
にあっては、いずれかの特性の点で問題があった。
にあっては、いずれかの特性の点で問題があった。
＜実施例８＞ 上記実施例３、比較例１の外部半導電層用組成物を用
いて外部半導電層を被覆した6.6KVクラス（導体断面積1
50mm2）のCVケーブルを製造した。
いて外部半導電層を被覆した6.6KVクラス（導体断面積1
50mm2）のCVケーブルを製造した。
このCVケーブルにおいて、実施例３の外部半導電層
は、体積抵抗率（60℃）が500Ω・cm、剥離力（0.5inch
巾）が3Kgであった。これに対して、比較例１の外部半
導電層では、体積抵抗率（60℃）が2000Ω・cm、剥離力
（0.5inch巾）が4Kgであった。
は、体積抵抗率（60℃）が500Ω・cm、剥離力（0.5inch
巾）が3Kgであった。これに対して、比較例１の外部半
導電層では、体積抵抗率（60℃）が2000Ω・cm、剥離力
（0.5inch巾）が4Kgであった。
このことから、両者とも剥離力の点では良好である
が、比較例１の外部半導電層の場合は、体積抵抗率が不
良であることが判る。
が、比較例１の外部半導電層の場合は、体積抵抗率が不
良であることが判る。
＜発明の効果＞ 以上の説明から明らかなように本発明によれば、体積
抵抗率が低く且つ絶縁体との剥離性が良好で、電気特
性、又端末処理や接続作業等の際の口出し性に優れ、更
には十分な機械的強度を有する電力ケーブルを得ること
ができる。
抵抗率が低く且つ絶縁体との剥離性が良好で、電気特
性、又端末処理や接続作業等の際の口出し性に優れ、更
には十分な機械的強度を有する電力ケーブルを得ること
ができる。
フロントページの続き (72)発明者 丹羽 利夫 東京都江東区木場１丁目５番１号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−112204（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−9723（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】ゴム、プラスチックの絶縁体上に、酢酸ビ
ニル分（VA％）が30重量％以上含まれるエチレン−酢酸
ビニル共重合体（EVA）が70重量部以上で、残量を剥離
力調整用のエチレン−酢酸ビニル共重合体（EVA、ただ
し、酢酸ビニル分（VA％）が30重量％以上含まれるもの
を除く）又はエチレン−酢酸ビニル−アルキルアクリレ
ート共重合体とする混和物100重量部中に、平均粒子径
が30〜40mμ、JIS Ｋ−6221−1982に規定される沃素吸
着量が80〜120mg/g及びDBP吸油量が100〜150ml/100gで
あるオイルファーネス系の導電性カーボンブラックを40
〜60重量部配合してなり、層表面が平滑に形成でき、体
積抵抗率が1000Ω・cm以下で、伸びが200％以上で、か
つ、剥離力が5Kg以下である外部半導電層を被覆したこ
とを特徴とする電力ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61311966A JP2573485B2 (ja) | 1986-12-30 | 1986-12-30 | 電力ケ−ブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61311966A JP2573485B2 (ja) | 1986-12-30 | 1986-12-30 | 電力ケ−ブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63168905A JPS63168905A (ja) | 1988-07-12 |
| JP2573485B2 true JP2573485B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=18023578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61311966A Expired - Lifetime JP2573485B2 (ja) | 1986-12-30 | 1986-12-30 | 電力ケ−ブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2573485B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6086792A (en) * | 1999-06-30 | 2000-07-11 | Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation | Cable semiconducting shields |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60112204A (ja) * | 1983-11-22 | 1985-06-18 | 日立電線株式会社 | 電力ケ−ブル用導電性組成物 |
| JPS619723U (ja) * | 1984-06-25 | 1986-01-21 | 住友電気工業株式会社 | 架橋ポリエチレンケ−ブル |
-
1986
- 1986-12-30 JP JP61311966A patent/JP2573485B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63168905A (ja) | 1988-07-12 |
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