JP2572868B2 - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JP2572868B2
JP2572868B2 JP2058835A JP5883590A JP2572868B2 JP 2572868 B2 JP2572868 B2 JP 2572868B2 JP 2058835 A JP2058835 A JP 2058835A JP 5883590 A JP5883590 A JP 5883590A JP 2572868 B2 JP2572868 B2 JP 2572868B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば光ディスクメモリシステムに応用
される半導体レーザに関するものである。
〔従来の技術〕
光ディスクメモリシステム等に応用される半導体レー
ザにおいては、記録媒体への情報の記録,再生,消去あ
るいは記録,再生と異なる処理が要求されるため、再生
専用光ディスクシステム等に用いられていた、いわゆる
低出力半導体レーザでは、特に情報の記録,消去が不可
能であった。そこで、従来の半導体レーザではその前端
面保護膜の反射率を2〜4%に低減させ、高出力特性を
得ることに成功していた。また、情報再生する低出力時
にはレーザ駆動電流を高周波、例えば700MHzで変調さ
せ、ディスク面からの戻り光の影響による半導体レーザ
出力のゆらぎ、いわゆるS/Nを改善する手法が用いられ
ていた。
第5図は従来の半導体レーザの前端面部を示す概念図
であるが、図中4で示したAl2O3の光学長λ/4単層膜に
より端面反射率約2%を得ていた。また、第4図はかか
る従来の半導体レーザの戻り光率(半導体レーザから出
射されたレーザ光がディスク面で反射され、再び半導体
レーザ共振器端面に戻ってくる強度比(%))とS/Nと
の特性を示したもので、同図より戻り光率が1%を越え
るあたりから、S/N値が劣化していることがわかる。
また、第6図は従来一般的であったAl2O3の単層膜を
用いた場合の端面反射率と膜厚との関係を示す図であ
り、この図から明らかなように、単層膜の端面反射率を
所定の11%±2%にするためには、その膜厚を設定値a
にほぼ等しく制御することが要求される。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の半導体レーザは以上のように構成されており、
情報読み取り作動中に駆動電流に高周波を重畳すること
により、戻り光による半導体レーザ出力のゆらぎを解消
するようにしているが、半導体レーザへの戻り光量(戻
り光率)の大きな光学系に応用される際には戻り光量
(戻り光率)自体が大きいために、戻り光対策としては
不十分となり、S/N特性が劣化してしまうという問題点
があった。また従来の半導体レーザに用いられている端
面保護膜はAl2O3単層膜であるため、本発明にて提案す
る所定の11%±2%の端面反射率を得ることはその成膜
時の膜厚ばらつきにより困難であった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、半導体レーザ前端の保護膜の端面反射率
が、半導体レーザの高出力特性を損なわない程度に小さ
く、かつ低出力時の光ディスク読み取りにおけるS/N特
性を改善しうる程度に大きい範囲中の,実験的に求めら
れた最適範囲である11%±2%となるものが、容易に、
かつ安定に形成できる半導体レーザを得ることを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る半導体レーザは、レーザ出射端面上に
直接に、レーザ光の発振波長をλとしたとき、光学長が
λ/4の第1のAl2O3膜,この第1のAl2O3膜上に形成され
た光学長がλ/4の第1のSiO2膜,さらにこの第1のSiO2
膜上に形成された光学長がλ/4の第2のAl2O3膜,及び
この第2のAl2O3膜上に形成された光学長がλ/4の第2
のSiO2膜からなる4層構造の端面保護膜を備えることに
より、その端面反射率を11±2%としたものである。
〔作用〕
この発明における半導体レーザでは、レーザ端面上に
設けられる端面保護膜を、レーザ光の発振波長をλとし
たとき、光学長がλ/4の第1のAl2O3膜,この第1のAl2
O3膜上に形成された光学長がλ/4の第1のSiO2膜,さら
にこの第1のSiO2膜上に形成された光学長がλ/4の第2
のAl2O3膜,及びこの第2のAl2O3膜上に形成された光学
長がλ/4の第2のSiO2膜からなる4層構造としたので、
レーザの高出力特性を損なわずに、かつ戻り光の影響に
よるS/N劣化を改善できる,最適の反射率である11%±
2%の端面反射率を、容易に、かつ安定して得ることが
できる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。
第1図はこの発明の一実施例による半導体レーザを示
す概念図である。図中、1は半導体レーザチップ本体、
2は導波路層、3は端面保護膜、4は端面保護膜3の構
成要素であるAl2O3膜、5はSiO2膜、6はAl2O3膜、7は
SiO2膜で、4,5,6,7の各膜の膜厚は、 で求まる光学長がλ/4となるように設定してある。
また、第2図は第1図に示した端面保護膜3による端
面反射率と第4のSiO2膜7の膜厚との関係を示す図であ
り、この図において、曲線Aは第3のAl2O3膜6による
光学長が所定のλ/4より約10%減少した場合、曲線Bは
Al2O3膜6による光学長が所定のλ/4の場合、曲線CはA
l2O3膜6による膜厚が所定のλ/4より約10%増加した場
合をそれぞれ示す。なお、ここでAl2O3膜4,6の屈折率n1
をn1=1.63、SiO2膜5,7の屈折率n2をn2=1.45、導波路
層2の屈折率n0をn0=3.50としている。
即ち、第2図から明らかなように、端面反射率のピー
ク値が小さくなる上、各曲線A/Cの勾配の小さいピーク
が11%±2%の範囲内に存在するため、第1図に示した
端面保護膜3を構成するAl2O3膜6の膜厚がばらついて
いて、その光学長に所定のλ/4より10%以内のばらつき
が生じた場合でも、端面反射率を目的とする11%±2%
とするためのSiO2膜7の膜厚範囲が広範囲にわたって存
在する。
又、本発明による半導体レーザは、第3図に示した戻
り光率対S/Nの図が示すように、低出力時において、戻
り光率が10%に近くなった場合でもそのS/N値が劣化す
ることがなく、また端面反射率を11%±2%としたこと
で、同時に高出力特性を保持することができる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明に係る半導体レーザによれ
ば、レーザ出射端面上に直接に、レーザ光の発振波長を
λとしたとき、光学長がλ/4の第1のAl2O3膜,この第
1のAl2O3膜上に形成された光学長がλ/4の第1のSiO2
膜,さらにこの第1のSiO2膜上に形成された光学長がλ
/4の第2のAl2O3膜,及びこの第2のAl2O3膜上に形成さ
れた光学長がλ/4の第2のSiO2膜からなる4層構造の端
面保護膜を備えることにより、その端面反射率を11±2
%としたので、半導体レーザの高出力特性を損なわない
程度に小さく、戻り光の影響によるS/N特性を改善しう
る程度に大きい最適の端面反射率である11±2%を、容
易にかつ安定して得ることができ、高出力特性を損なわ
ずにS/N特性が改善された半導体レーザを、容易に,か
つ安定して製造できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例による半導体レーザを示す
概念図、第2図はこの発明による端面反射率を説明する
ための図、第3図は戻り光率とS/Nの本発明による代表
的な関係を示すための図、第4図は従来の高出力半導体
レーザの戻り光率とS/Nを説明するための図、第5図は
従来の半導体レーザを示す図、第6図は従来の端面反射
率と膜厚との関係を説明するための図である。 1……半導体レーザチップ、2……導波路層、3……端
面保護膜、4……Al2O3λ/4膜、5……SiO2膜、6……A
l2O3膜、7……SiO2膜、8……レーザ光。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ出射端面上に直接に、レーザ光の発
    振波長をλとしたとき、光学長がλ/4の第1のAl2O
    3膜,この第1のAl2O3膜上に形成された光学長がλ/4の
    第1のSiO2膜,さらにこの第1のSiO2膜上に形成された
    光学長がλ/4の第2のAl2O3膜,及びこの第2のAl2O3
    上に形成された光学長がλ/4の第2のSiO2膜からなる4
    層構造の端面保護膜を備えることにより、その端面反射
    率を11±2%としたことを特徴とする半導体レーザ。
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