JP2571697Y2 - ころ軸受用保持器 - Google Patents
ころ軸受用保持器Info
- Publication number
- JP2571697Y2 JP2571697Y2 JP1995012261U JP1226195U JP2571697Y2 JP 2571697 Y2 JP2571697 Y2 JP 2571697Y2 JP 1995012261 U JP1995012261 U JP 1995012261U JP 1226195 U JP1226195 U JP 1226195U JP 2571697 Y2 JP2571697 Y2 JP 2571697Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pockets
- roller
- roller bearing
- outer diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/54—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
- F16C33/542—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal
- F16C33/543—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/44—Needle bearings
- F16C19/46—Needle bearings with one row or needles
- F16C19/463—Needle bearings with one row or needles consisting of needle rollers held in a cage, i.e. subunit without race rings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、ころ軸受用保持
器、特に内燃機関などに用いられる針状ころ軸受用の保
持器に関する。
器、特に内燃機関などに用いられる針状ころ軸受用の保
持器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば内燃機関のコンロッドとクランク
シャフトとの嵌め合い部分などには、軌道輪を持たない
ころおよび保持器よりなるころ軸受が用いられる傾向に
ある。
シャフトとの嵌め合い部分などには、軌道輪を持たない
ころおよび保持器よりなるころ軸受が用いられる傾向に
ある。
【0003】従来のこの種のころ軸受用保持器として
は、図8に示すように、薄肉のリング状体を絞り加工に
より断面M型に成形するとともに、ころ収容用のポケッ
トA1を窓孔成形したいわゆるM型保持器Aが成形の容
易性や軽量であるという利点から広く用いられている。
は、図8に示すように、薄肉のリング状体を絞り加工に
より断面M型に成形するとともに、ころ収容用のポケッ
トA1を窓孔成形したいわゆるM型保持器Aが成形の容
易性や軽量であるという利点から広く用いられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、M型保持器A
は、基本構成が薄肉であるため、高速化しつつあるコネ
クティングロッド用ころ軸受の保持器の強度確保という
要求に答えられない。また、隣合うポケットA1 間の幅
(仕切部A2 の周方向での幅)を強度的問題から一定値
以下には小さくすることができず、収容ころ数が制限さ
れるということから、ころ軸受の負荷能力向上にも対処
できない。
は、基本構成が薄肉であるため、高速化しつつあるコネ
クティングロッド用ころ軸受の保持器の強度確保という
要求に答えられない。また、隣合うポケットA1 間の幅
(仕切部A2 の周方向での幅)を強度的問題から一定値
以下には小さくすることができず、収容ころ数が制限さ
れるということから、ころ軸受の負荷能力向上にも対処
できない。
【0005】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
もので、十分な強度を有し、かつ、トルク損失の少ない
ころ軸受用保持器を提供することを目的としている。
もので、十分な強度を有し、かつ、トルク損失の少ない
ころ軸受用保持器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。即ち、本
考案にかかるころ軸受用保持器は、円筒形状をなし、円
周数箇所にころ収容用ポケットが形成されたころ軸受用
保持器であって、前記ポケット間の柱部の軸方向中央部
が、ポケットの軸方向長さよりも短い幅でかつポケット
に収容されるころのピッチ円径よりも外周側にまで達す
る内周溝により薄肉に形成され、前記柱部の前記薄肉部
を除く両側部がころ案内部とされているとともに、前記
薄肉部に外方へのころ抜けを防ぐ突起が形成され、か
つ、前記柱部の外径面側の横断面形状が、そのポケット
開口縁側が該ポケットより軸方向両側に位置する保持器
環状部の外径面位置より径方向において内方に位置する
ような中高形状をなすことに特徴を有するものである。
的を達成するために、次のような構成をとる。即ち、本
考案にかかるころ軸受用保持器は、円筒形状をなし、円
周数箇所にころ収容用ポケットが形成されたころ軸受用
保持器であって、前記ポケット間の柱部の軸方向中央部
が、ポケットの軸方向長さよりも短い幅でかつポケット
に収容されるころのピッチ円径よりも外周側にまで達す
る内周溝により薄肉に形成され、前記柱部の前記薄肉部
を除く両側部がころ案内部とされているとともに、前記
薄肉部に外方へのころ抜けを防ぐ突起が形成され、か
つ、前記柱部の外径面側の横断面形状が、そのポケット
開口縁側が該ポケットより軸方向両側に位置する保持器
環状部の外径面位置より径方向において内方に位置する
ような中高形状をなすことに特徴を有するものである。
【0007】即ち、本考案にかかるころ軸受用保持器
は、円筒形状をなし、円周数箇所にころ収容用ポケット
が形成されたころ軸受用保持器であって、軸方向中央部
が、ポケットの軸方向長さよりも短い幅でかつポケット
に収容されるころのピッチ円径よりも外周側にまで達す
る内周溝により薄肉に形成されているとともに、前記ポ
ケット間の仕切部において前記薄肉部に外方へのころ抜
けを防ぐ突起が形成され、かつ、前記仕切部の外径面側
のポケット開口縁が、該ポケットの軸方向両側の環状部
の外径面位置より径方向において内方に位置することに
特徴を有するものである。
は、円筒形状をなし、円周数箇所にころ収容用ポケット
が形成されたころ軸受用保持器であって、軸方向中央部
が、ポケットの軸方向長さよりも短い幅でかつポケット
に収容されるころのピッチ円径よりも外周側にまで達す
る内周溝により薄肉に形成されているとともに、前記ポ
ケット間の仕切部において前記薄肉部に外方へのころ抜
けを防ぐ突起が形成され、かつ、前記仕切部の外径面側
のポケット開口縁が、該ポケットの軸方向両側の環状部
の外径面位置より径方向において内方に位置することに
特徴を有するものである。
【0008】本考案の構成による作用は次のとおりであ
る。
る。
【0009】保持器のポケット間の仕切部全体を厚肉と
はせずに軸方向中央部を薄肉にしているから、ポケット
をパンチなどの加工具で打ち抜き穿孔する時および穿孔
後の加工具引き抜き時の加工抵抗が共に軽減されるの
で、軸方向に同一肉厚で厚肉のものに比べて当然のこと
ながら加工処理時間が短くなるとともに、加工具の寿命
が長くなる。
はせずに軸方向中央部を薄肉にしているから、ポケット
をパンチなどの加工具で打ち抜き穿孔する時および穿孔
後の加工具引き抜き時の加工抵抗が共に軽減されるの
で、軸方向に同一肉厚で厚肉のものに比べて当然のこと
ながら加工処理時間が短くなるとともに、加工具の寿命
が長くなる。
【0010】さらに、ポケットに対してころを収容する
ときには、ポケットの外径側からころを押し込むように
せねばならないけれども、ポケット間の仕切部の軸方向
中央部の薄肉部に外径側へのころ抜け防止用の突起を設
けているので、ころを押し込むときに仕切部が薄肉部の
存在によって弾性的にたわむことになり、これによって
ころが比較的簡単にポケット内へ収容されることにな
る。しかもころがポケット内へ収容されると、仕切部は
弾性的に元の状態に復帰するので、変形の心配もない。
ときには、ポケットの外径側からころを押し込むように
せねばならないけれども、ポケット間の仕切部の軸方向
中央部の薄肉部に外径側へのころ抜け防止用の突起を設
けているので、ころを押し込むときに仕切部が薄肉部の
存在によって弾性的にたわむことになり、これによって
ころが比較的簡単にポケット内へ収容されることにな
る。しかもころがポケット内へ収容されると、仕切部は
弾性的に元の状態に復帰するので、変形の心配もない。
【0011】さらに、柱部の外径面側の横断面形状が、
そのポケット開口縁側が該ポケットより軸方向両側に位
置する保持器環状部の外径面位置より径方向において内
方に位置するような中高形状をなすようにしたことで、
使用に際しポケット開口縁のエッジによる潤滑油のかき
とり作用が薄れるので、ころ軸受用保持器の回転時のト
ルク損失が少なく抑えられる。
そのポケット開口縁側が該ポケットより軸方向両側に位
置する保持器環状部の外径面位置より径方向において内
方に位置するような中高形状をなすようにしたことで、
使用に際しポケット開口縁のエッジによる潤滑油のかき
とり作用が薄れるので、ころ軸受用保持器の回転時のト
ルク損失が少なく抑えられる。
【0012】
【考案の実施の形態】以下、本考案の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
づいて詳細に説明する。
【0013】図1ないし図5に本考案の一実施例を示し
ている。図1はころ軸受用保持器の要部を示す縦断面
図、図2はころを保持させた状態の保持器を示す部分断
面図、図3はころ軸受用保持器の全体を略示した斜視
図、図4はポケット形成用のパンチを示す斜視図、図5
は打ち抜き後のポケット内面を略示した説明図である。
ている。図1はころ軸受用保持器の要部を示す縦断面
図、図2はころを保持させた状態の保持器を示す部分断
面図、図3はころ軸受用保持器の全体を略示した斜視
図、図4はポケット形成用のパンチを示す斜視図、図5
は打ち抜き後のポケット内面を略示した説明図である。
【0014】図中、1はころ軸受用保持器、2はころ収
容用ポケット、3は保持器本体の軸方向中央部に形成さ
れた所定幅を有する環状の内周溝、4は隣り合うポケッ
ト2間の仕切部(柱部)である。この内周溝3の存在す
る位置に対応する仕切部4の軸方向中央部分における径
方向厚みは他の部分よりも薄肉に形成されており、この
薄肉部分に符号5を、またその両側の厚肉部分(ころ案
内部)に符号6を付してある。
容用ポケット、3は保持器本体の軸方向中央部に形成さ
れた所定幅を有する環状の内周溝、4は隣り合うポケッ
ト2間の仕切部(柱部)である。この内周溝3の存在す
る位置に対応する仕切部4の軸方向中央部分における径
方向厚みは他の部分よりも薄肉に形成されており、この
薄肉部分に符号5を、またその両側の厚肉部分(ころ案
内部)に符号6を付してある。
【0015】この薄肉部5には仕切部4における厚肉部
6の側面よりもポケット内方に僅かに突出させられた突
起7を備えており、ころ8の径方向外方への抜け出しを
阻止するようになっている。また、厚肉部6の内径面に
は円周方向に沿う線条凹部9が形成されており、この線
条凹部9の開口端には仕切部4の側面よりもポケット内
方に僅かに突出させられた突起10を有している。この線
条凹部9,突起10は、ローレット加工により形成される
ものであって、特に突起10はころ8の径方向内方への抜
け出しを阻止する働きをする。
6の側面よりもポケット内方に僅かに突出させられた突
起7を備えており、ころ8の径方向外方への抜け出しを
阻止するようになっている。また、厚肉部6の内径面に
は円周方向に沿う線条凹部9が形成されており、この線
条凹部9の開口端には仕切部4の側面よりもポケット内
方に僅かに突出させられた突起10を有している。この線
条凹部9,突起10は、ローレット加工により形成される
ものであって、特に突起10はころ8の径方向内方への抜
け出しを阻止する働きをする。
【0016】そして、ポケット2の内面において、特に
仕切部4の厚肉部6の側面および薄肉部突起10の側面
は、その外径側約1/3の範囲が剪断により形成される
一方、内径側残り約2/3の範囲が破断によって形成さ
れている。なお、剪断により形成された面に符号11を、
破断により形成された面(図には斑点で表している)に
符号12をそれぞれ付してある。この破断面12はその面状
態が剪断面11のように滑らかでなく比較的粗いので潤滑
油を保有しやすくなる。
仕切部4の厚肉部6の側面および薄肉部突起10の側面
は、その外径側約1/3の範囲が剪断により形成される
一方、内径側残り約2/3の範囲が破断によって形成さ
れている。なお、剪断により形成された面に符号11を、
破断により形成された面(図には斑点で表している)に
符号12をそれぞれ付してある。この破断面12はその面状
態が剪断面11のように滑らかでなく比較的粗いので潤滑
油を保有しやすくなる。
【0017】上記ころ軸受用保持器1において、ポケッ
ト2を形成するには、内周溝を形成した円筒形状の母材
の周方向数箇所を順次、図4に示すようなパンチ20を用
いて径方向外方から内方に向けた打ち抜き方向 (矢印参
照) で打ち抜くことにより複数のポケット2を得る。こ
の打ち抜きでもって得たポケット2の内面について観測
すると、第5図に示すように、通常、ポケット2の外径
側開口端にだれ13が、次に径方向厚みの約1/3の範囲
にパンチ20の刃先21による剪断面11が、それに連続して
約2/3の範囲に破断面12が、さらにポケット2の内径
側開口端にかえり14が形成される。このような打ち抜き
加工による切断面形態に着目して本考案のころ軸受用保
持器1の構成を先に述べたように設定することとした。
つまり、ころ軸受用保持器1において径方向外方へのこ
ろ抜け出しを阻止する突起7を、打ち抜きの剪断により
形成される外径側に配置することによって、突起7の面
状態を滑らかにし、従来必要だった仕上げ加工を省くよ
うにした。
ト2を形成するには、内周溝を形成した円筒形状の母材
の周方向数箇所を順次、図4に示すようなパンチ20を用
いて径方向外方から内方に向けた打ち抜き方向 (矢印参
照) で打ち抜くことにより複数のポケット2を得る。こ
の打ち抜きでもって得たポケット2の内面について観測
すると、第5図に示すように、通常、ポケット2の外径
側開口端にだれ13が、次に径方向厚みの約1/3の範囲
にパンチ20の刃先21による剪断面11が、それに連続して
約2/3の範囲に破断面12が、さらにポケット2の内径
側開口端にかえり14が形成される。このような打ち抜き
加工による切断面形態に着目して本考案のころ軸受用保
持器1の構成を先に述べたように設定することとした。
つまり、ころ軸受用保持器1において径方向外方へのこ
ろ抜け出しを阻止する突起7を、打ち抜きの剪断により
形成される外径側に配置することによって、突起7の面
状態を滑らかにし、従来必要だった仕上げ加工を省くよ
うにした。
【0018】したがって、本実施例保持器では、そのポ
ケット2の形成過程における加工工数を従来よりも少な
くしながらも、ポケット2の突起9の面精度および突起
9間の離間間隔Lの精度を安定的に確保することができ
る。しかも、打ち抜き加工によって生ずる破断面12が潤
滑油溜めとして利用できることになるので、高速回転使
用時における摺接部分への潤滑油補給効果が従来構造の
保持器に比べて優れるようになる。
ケット2の形成過程における加工工数を従来よりも少な
くしながらも、ポケット2の突起9の面精度および突起
9間の離間間隔Lの精度を安定的に確保することができ
る。しかも、打ち抜き加工によって生ずる破断面12が潤
滑油溜めとして利用できることになるので、高速回転使
用時における摺接部分への潤滑油補給効果が従来構造の
保持器に比べて優れるようになる。
【0019】ところで、前述のポケット2形成時におけ
る打ち抜き後にパンチ20を抜き取る際、一般的に、図6
に示すように、ポケット2の外径側開口端に形成される
だれ13がパンチ20によって外径側に突出させられ、ばり
13aとなることがある。このばり13aは、通常のばり除
去処理を行えばよいのであるが、本実施例においては、
図7に示すように、ばり13aを除去するのに、仕切部4
の外径面形状を周方向に丸みを持たせるように処理し
た。
る打ち抜き後にパンチ20を抜き取る際、一般的に、図6
に示すように、ポケット2の外径側開口端に形成される
だれ13がパンチ20によって外径側に突出させられ、ばり
13aとなることがある。このばり13aは、通常のばり除
去処理を行えばよいのであるが、本実施例においては、
図7に示すように、ばり13aを除去するのに、仕切部4
の外径面形状を周方向に丸みを持たせるように処理し
た。
【0020】この形状の仕切部4を有するころ軸受用保
持器1によれば、ただ単にばり13aを除去したものに比
べてポケット開口縁のエッジによる潤滑油のかきとり作
用が薄れるので、ころ軸受用保持器1の回転時のトルク
損失を少なく抑えることが可能となる。
持器1によれば、ただ単にばり13aを除去したものに比
べてポケット開口縁のエッジによる潤滑油のかきとり作
用が薄れるので、ころ軸受用保持器1の回転時のトルク
損失を少なく抑えることが可能となる。
【0021】
【考案の効果】本考案によれば、次の効果が発揮され
る。
る。
【0022】即ち、保持器のポケット間の仕切部全体を
厚肉とはせずに軸方向中央部を薄肉にしているから、ポ
ケットをパンチなどの加工具で打ち抜き穿孔する時およ
び穿孔後の加工具引き抜き時の加工抵抗が共に軽減され
るので、軸方向に同一肉厚で厚肉のものに比べて当然の
ことながら加工処理時間が短くなるとともに、加工具の
寿命が長くなる。
厚肉とはせずに軸方向中央部を薄肉にしているから、ポ
ケットをパンチなどの加工具で打ち抜き穿孔する時およ
び穿孔後の加工具引き抜き時の加工抵抗が共に軽減され
るので、軸方向に同一肉厚で厚肉のものに比べて当然の
ことながら加工処理時間が短くなるとともに、加工具の
寿命が長くなる。
【0023】さらに、このころ軸受用保持器は、ポケッ
トに対してころを収容するときには、ポケットの外径側
からころを押し込むようにせねばならないけれども、ポ
ケット間の仕切部の軸方向中央部の薄肉部に外径側への
ころ抜け防止用の突起を設けているので、ころを押し込
むときに仕切部が薄肉部の存在によって弾性的にたわむ
ことになり、これによってころが比較的簡単にポケット
内へ収容されることになる。しかもころがポケット内へ
収容されると、仕切部は弾性的に元の状態に復帰するの
で、変形の心配もないものである。
トに対してころを収容するときには、ポケットの外径側
からころを押し込むようにせねばならないけれども、ポ
ケット間の仕切部の軸方向中央部の薄肉部に外径側への
ころ抜け防止用の突起を設けているので、ころを押し込
むときに仕切部が薄肉部の存在によって弾性的にたわむ
ことになり、これによってころが比較的簡単にポケット
内へ収容されることになる。しかもころがポケット内へ
収容されると、仕切部は弾性的に元の状態に復帰するの
で、変形の心配もないものである。
【0024】さらに、柱部の外径面側の横断面形状が、
そのポケット開口縁側が該ポケットより軸方向両側に位
置する保持器環状部の外径面位置より径方向において内
方に位置するような中高形状をなすようにしたことで、
ポケット開口縁のエッジによる潤滑油のかきとり作用が
薄れるので、回転時のトルク損失が少なく抑えられる高
性能のころ軸受用保持器が得られる。
そのポケット開口縁側が該ポケットより軸方向両側に位
置する保持器環状部の外径面位置より径方向において内
方に位置するような中高形状をなすようにしたことで、
ポケット開口縁のエッジによる潤滑油のかきとり作用が
薄れるので、回転時のトルク損失が少なく抑えられる高
性能のころ軸受用保持器が得られる。
【0025】このようにして、必要部位を厚肉として強
度を有するとともに、トルク損失が少ない高性能のころ
軸受用保持器が提供できるようになる。
度を有するとともに、トルク損失が少ない高性能のころ
軸受用保持器が提供できるようになる。
【図1】ころ軸受用保持器の要部を示す縦断面図
【図2】ころを保持させた状態の保持器を示す部分断面
図
図
【図3】ころ軸受用保持器の全体を略示した斜視図
【図4】ポケット形成用のパンチを示す斜視図
【図5】打ち抜き後のポケット内面を略示した説明図
【図6】ポケット形成過程における後処理を説明するた
めの図で、ポケット外径側開口縁を示す処理前の断面図
めの図で、ポケット外径側開口縁を示す処理前の断面図
【図7】ポケット形成過程における後処理を説明するた
めの図で、図6に対応する処理後の断面図
めの図で、図6に対応する処理後の断面図
【図8】従来におけるM型保持器を示す縦断面図
2…ポケット 3…内周溝 4…仕切部 5…薄肉部 6…厚肉部 7…突起 11…剪断面 12…破断面。
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒形状をなし、円周数箇所にころ収容
用ポケットが形成されたころ軸受用保持器であって、前記ポケット間の柱部の 軸方向中央部が、ポケットの軸
方向長さよりも短い幅でかつポケットに収容されるころ
のピッチ円径よりも外周側にまで達する内周溝により薄
肉に形成され、前記柱部の前記薄肉部を除く両側部がこ
ろ案内部とされているとともに、前記薄肉部に外方への
ころ抜けを防ぐ突起が形成され、 かつ、前記柱部の外径面側の横断面形状が、そのポケッ
ト開口縁側が該ポケットより軸方向両側に位置する保持
器環状部の外径面位置より径方向において内方に位置す
るような中高形状をなすことを特徴とするころ軸受用保
持器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012261U JP2571697Y2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | ころ軸受用保持器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012261U JP2571697Y2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | ころ軸受用保持器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08792U JPH08792U (ja) | 1996-05-17 |
JP2571697Y2 true JP2571697Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=11800437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995012261U Expired - Lifetime JP2571697Y2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | ころ軸受用保持器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571697Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5467836B2 (ja) * | 2009-10-05 | 2014-04-09 | Ntn株式会社 | 保持器の製造方法、保持器、および保持器付きころ |
JP2014149076A (ja) * | 2013-01-10 | 2014-08-21 | Nsk Ltd | ラジアルニードル軸受用保持器及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61266827A (ja) * | 1985-05-20 | 1986-11-26 | Nippon Thompson Co Ltd | ケ−ジアンドロ−ラ |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP1995012261U patent/JP2571697Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08792U (ja) | 1996-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0648182Y2 (ja) | ころ軸受用保持器 | |
US4845817A (en) | Method of forming a half-round bearing | |
JPH08312650A (ja) | 針状ころ軸受用保持器 | |
JP3668274B2 (ja) | 保持器付きころ | |
JPH11336751A (ja) | スラストころ軸受およびその保持器 | |
EP1296076B1 (en) | Roller bearing cage | |
JP2528882Y2 (ja) | エンジン用ころ軸受 | |
JP2571697Y2 (ja) | ころ軸受用保持器 | |
JP3030486B2 (ja) | ころ軸受用保持器 | |
JP3698735B2 (ja) | ころ軸受用保持器の製造方法 | |
JPH08791U (ja) | ころ軸受用保持器 | |
US5567059A (en) | Window cage | |
US6279439B1 (en) | Method for manufacturing a one-way clutch cage | |
JP2006183746A (ja) | 一方向クラッチ | |
JPH0740733Y2 (ja) | ころ軸受用保持器 | |
JP3737223B2 (ja) | 針状ころ軸受用保持器およびその製造方法 | |
JP2002115723A (ja) | ころ軸受用保持器 | |
JPH0627526B2 (ja) | エンジン用ころ軸受 | |
JPH0732981Y2 (ja) | ころ軸受用保持器 | |
JPH0432320U (ja) | ||
JP2779788B2 (ja) | ころ軸受用保持器の製作方法 | |
JP2009168180A (ja) | ころ軸受用保持器 | |
JPH0665623U (ja) | 保持器付きころ | |
JP2005106253A (ja) | ころ軸受 | |
JP2005121117A (ja) | ころ軸受およびころ軸受の製造方法 |