JP2570352B2 - 対電波放射源誘導装置 - Google Patents

対電波放射源誘導装置

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JP2570352B2
JP2570352B2 JP62332766A JP33276687A JP2570352B2 JP 2570352 B2 JP2570352 B2 JP 2570352B2 JP 62332766 A JP62332766 A JP 62332766A JP 33276687 A JP33276687 A JP 33276687A JP 2570352 B2 JP2570352 B2 JP 2570352B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,電波放射源に対し追尾誘導を必要とする
例えば対電波放射源ミサイルなどの対電波放射源誘導装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
第5図は従来の対放射源誘導装置の構成図である。図
において,(1)はパルスを発生する複数の電波放射源
からの電波を受信し、一部が重なり合つた2個のアンテ
ナビームを構成することのできるアンテナ,(2)は外
部からの制御信号により特定の周波数帯域のみを処理
し,アンテナ(1)の2つのビームの和信号と差信号を
発生する受信機,(3)はアンテナ(1)の角度制御を
行うアンテナサーボ,(4)は受信機(2)からのアナ
ログビデオ信号をデジタルに変換するA/D変換器,
(5)は,A/D変換器(4)からの信号に対し,特定のパ
ルス繰り返し数を持つ信号のみを追尾する追尾ゲート,
(6)追尾ゲート(5)のゲートを発生するゲート発生
器,(7)は追尾ゲート(5)を通過した和信号及び差
信号から上記アンテナ(1)に対する電波放射源の方向
の差を示す角度誤差を計算する角度誤差検出器,(8)
は追尾ゲート(5)を通過した和信号に対し信号の振幅
が一定値以上かどうかを検出したターゲツトの信号に追
尾ゲート(5)がロツクオンしているかどうか判定する
ロツクオン判定器,(9)はロツクオン判定器(8)か
らのロツクオン情報と角度誤差検出器(7)からの角度
誤差情報から,アンテナサーボ(3)の角度制御,受信
機(2)の周波数制御及びゲート発生器(6)のゲート
位置制御を行い,誘導装置全体の追尾制御を行うと同時
に母機に誘導制御情報を伝送する追尾誘導制御器,(1
0)は追尾ターゲツトの送信周波数,送信パルス繰り返
し数,初期位置度を記憶しておく追尾データメモリであ
る。
第6図は従来の対放射源誘導装置の受信機(2)の動
作原理を説明する図であり,(a)が電波放射源の送信
波の周波数スペクトラム,(b)が受信機(2)出力の
周波数スペクトラムである。同図(a)のXで示すよう
にターゲツト1がバンドf4の周波数で送信していて,同
図Yで示すようにターゲツト2がバンドf7で送信してい
る時,受信機(2)にバンドf4の周波数を選択するよう
に制御信号を出すと出力は同図(b)のZのようにな
る。上記の原理を利用して,従来の対放射源誘導装置は
追尾誘導制御部(9)が追尾したいターゲツトの周波数
バンドを受信機(2)に指定し周波数追尾をする構成を
とつている。
第7図は従来の対放射源誘導装置の追尾ゲート(5)
及びゲート発生器(6)及びロツクオン判定器(8)の
動作原理を説明する図である。同図において例えば
(a)に示すような入力があり,ゲート発生器(6)が
同図(b)に示すようなゲートタインミングを発生して
いる場合に,追尾ゲート(5)出力は同図(c)で示す
ように3のパルスのうち1つしか出力がないため,ロツ
クオン判定器(8)はロツクオン判定を下さない。また
同図(d)のようなゲートタイミングでは3つのパルス
のうち3つとも出力があり,ロックオン判定器(8)は
ロツクオン判定を下す。上記のように,従来の対放射源
誘導装置では,追尾誘導制御器(9)が追尾したいター
ゲツトのパルス繰り返し数に相当する追尾ゲート信号を
発生するようにゲート発生器(6)に指示し,追尾ゲー
ト(5)出力が受信パルスに一致していればロツクオン
判定器(8)はロツクオン判定を下すようになつてい
る。
第8図は,上記受信機(2),追尾ゲート(5),ゲ
ート発生器(6),ロツクオン判定器(8)の動作原理
をふまえ,従来の対放射源誘導装置全体の動作を説明す
る動作フローチヤートである。追尾誘導制御器(9)は
ステツプ(23)で追尾データメモリ(10)から追尾した
いターゲツトの送信周波数バンド,パルス繰り返し数,
概略方向を選択し,ステツプ(24)でまず受信機(2)
に追尾する周波数バンド,ステツプ(25)でゲート発生
器(6)に追尾するパルス繰り返し数,ステツプ(26)
でアンテナサーボ(3)に追尾するターゲツトの概略方
向データを設定する。電波放射源からの受信周波数,パ
ルス繰り返し数が,追尾誘導制御器(9)の設定したデ
ータと一致しロツクオン判定器(8)がステツプ(27)
でロツクオン判定を出すと,ステツプ(28)でそのデー
タに対し角度誤差検出器(7)において,角度誤差検出
を行い,追尾誘導制御器(9)はステツプ(29)でター
ゲツトロツクオン判定を下し,角度誤差検出データを用
いて角度追尾に入ると同時に,母機を正確に電波放射に
誘導する誘導制御信号を母機に出す。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の対電波放射源誘導装置では,例えば,電波放射
源が複数の送信周波数を切り換えて送信してきた場合,
ロツクオン判定器(8)のロツクオンは,電波放射源の
送信周波数が切り換わる毎に外れてしまうため,追尾誘
電制御器(6)はもう一度最初から追尾動作をやり直す
ため,目標とする電波放射源を追尾している時間が減少
し,安定した電波放射源の追尾及び安定した母機の誘導
が困難であるという問題点があつた。
また例えば,電波放射源が複数の送信パルス繰り返し
数を切り換えて送信してきた場合も上記と同様の理由で
追尾誘導性能が劣化するという問題点があつた。
また例えば,複数の電波放射源がある場合には従来の
装置では,一つの電波放射源のみを角度追尾するような
構成をとつているため,単一の目標しか識別できないと
いう問題点があつた。
また例えば,電波放射源が,送信周波数,送信パルス
繰り返し数以外の電波諸元,例えば送信パルス幅等を切
り換えながら送信してきたような場合,従来の装置では
追尾ゲート(5)のゲート幅は固定したまま追尾してい
るため,単一のパルス幅を持つ送信波に対してしか対処
でないという問題点があつた。
また,電波放射源が例えば,リニアFM変調,バーカコ
ード等によるパルス圧縮波など特殊なパルス間隔を持つ
送信をしてきた場合には,追尾ゲート(5)は即座に受
信波と同様の追尾ゲートタイミングを発生させることは
できず,追尾できないという欠点があつた。
また,例えば電波放射源が複数の送信周波数,複数の
パルス繰り返し数,複数のパルス幅を用いて電波妨害を
して来たような場合,従来の装置では,信号処理機に追
尾したくないデータが乱入して来るため,処理するデー
タ量が増加し,追尾状態に入るまでの時間がかかりすぎ
たり,追尾状態に入れないという問題点があつた。
また,例えば多数の電波放射源が同一の送信周波数,
同一のパルス繰り返し数,同一のパルス幅を送信し,本
来誘導装置が追尾いたい電波放射源への追尾を妨害して
来たような場合でも,上記の電波妨害を受けた時と同様
に,処理するデータ量が増大し,追尾状態に入るのに時
間がかかつたり,誤つて別の目標に追尾してしまうとい
つた問題点があつた。
この発明は,上記のような問題点を解決するためにな
されたものであり,ターゲツトメモリに電波放射源のパ
ルス到来時間及びパルス振幅を周波数、パルス幅、電波
放射源のアンテナに対する角度により連続して書き込む
ことにより,複数の電波放射源及ぎ複数の送信周波数,
多数の送信パルス繰り返し数,複数のパルス幅を放出す
る電波放射源に対しても,連続して追尾を行い,母機を
安定かつ正確に電波放射源に誘導することを目的とす
る。
また,ターゲツトメモリデータに対して相関処理演算
を行うことにより,リニアFM変調やバーカコードなどの
特殊パルス繰り返し数パターンに対しても正確な識別を
することを目的とする。
また,妨害電波等の不要な受信波を除去する不要波除
去器を用いることにより,後段の信号処理で扱うデータ
数を減らし,目標とする電波放射源を正確かつ迅速に識
別することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る対電波放射源誘導装置は,アンテナサ
ーボによつて角度制御されるアンテナを持ち,アンテナ
からの受信信号を入力し、その受信信号の和信号、差信
号を出力する受信機を持ち,アンテナで受信された受信
波の周波数を弁別する周波数弁別器を持ち,A/D変換機の
後段に振幅検出器,パルス到来時間検出器,パルス幅検
出器,角度誤差検出器を持ち,周波数弁別器出力及びパ
ルス到来時間検出器出力及びパルス幅検出器出力及び角
度誤差検出器出力に対し,不要な出力を除去する、すな
わち受信した電波放射源毎に必要な電波放射源の周波
数、パルス到来時間、パルス幅及び角度誤差信号に相当
するデータ以外は出力しない不要波除去器を持ち,不要
波除去器を通過した周波数制御データとパルス幅データ
と,角度制御データと角度誤差データとからメモリ書き
込むアドレスを発生するアドレス発生器を持ち,上記ア
ドレス発生器の発生するアドレスをもとに振幅データと
パルス到来時間を書き込むターゲツトメモリを持ち,追
尾したい電波放射源のパルス繰り返し時間を記憶してい
る追尾データメモリを持ち,追尾データメモリのリフア
レンスデータとターゲツトメモリの受信波のデータとの
相関処理を行うことにより電波放射源の送信波の識別を
行うパルス分析器を持ち,パルス分析器からのパルス繰
り返し数データと,ターゲツトメモリに書かれた角度誤
差データ,パルス幅データ等の送信波データと,周波数
弁別器からの周波数データ,アンテナサーボからのアン
テナ角度データとにより,電波放射源に安定して母機を
誘導する追尾誘導制御器を持つ。
〔作用〕
この発明においては,追尾誘導制御器が周波数弁別器
で出力され,不要波除去器を通過した周波数データを受
けとり,即座に受信機の受信周波数バンド制御とターゲ
ツトメモリのアドレスコントロールをできるような構成
になつているため,電波放射源が複数の送信周波数を切
り換えて送信してきた場合でも,即座に受信機制御及び
ターゲツトメモリのアドレスコントロールを行うことに
より,電波放射源からの送信波の振幅及びパルス到来時
間の大部分を連続してターゲツトメモリに書き込むこと
ができ,ターゲツトメモリの送信波データを連続的に処
理することにより,安定した電波放射源の追尾及び母機
の誘導が可能となる。また,ターゲツトメモリに長時間
のパルス到来時間を記憶することにより,電波放射源が
複数のパルス繰返し数を切り換えて送信してきた場合も
連続してパルス到来時間を記録できるため,安定した電
波放射源の追尾及び母機の誘導が可能となる。
また,アドレス発生器は,パルス幅検出器で出力さ
れ,不要波除去器を通過したデータ及び角度号差検出器
で出力され不要波除去器を通過したデータ及びアンテナ
の過度制御データにより,電波放射源のパルス幅及び角
度を分類した状態で電波放射源のパルス到来時間及びパ
ルス幅データをターゲツトメモリに書き込むことができ
るため,例えば複数の電波放電源がアンテナのビーム内
に存在しても同時に多数の電波放射源からの送信波デー
タを角度ごとに区分された状態で記憶できる。また例え
ば,送信波が複数のパルス幅を切り換えながら送信して
きても,送信波データをパルス幅で分類された状態で記
憶できる。上記の理由により,複数の電波放射源に対す
る追尾,及び複数のパルス幅を切り換えながら発生する
電波放射源に対する連続した追尾及び母機の誘導が可能
となる。
またパルス分析機は,ターゲツトメモリに書かれてい
る時間軸上での振幅データに対して,追尾データメモリ
に書かれているリフアレンス関数とのたたみ込み積分即
ち相関処理を行うことにより,パルス圧縮波などの特殊
な受信波に対しても識別することが可能である。
また,不要波除去器は複数の周波数情報,複数のパル
ス繰り返し数情報,複数のパルス幅情報,複数の角度誤
差情報の中から追尾したくない情報を除去することがで
きるため,後段の信号処理には必要最小限の情報のみを
与えることができる。
上記の理由により,例えば電波放射源が複数のパルス
繰り返し数,複数のパルス幅,複数の周波数を用いて妨
害して来た場合や多数の電波放射源が同一のパルス繰り
返し数,同一のパルス幅,同一の周波数を用いて妨害し
て来た場合に対しても必要最小限の信号処理を行うこと
により目標の識別,追尾が行なえるため,母機を目標と
する電波放射源に迅速かつ正確に誘導することが可能と
なる。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図であり,
(1)〜(4),(7),(10)は上記従来装置と全く
同一のものである。(11)はアンテナ(1)に入つた受
信信号の周波数を弁別する周波数弁別器であり,弁別し
た周波数情報をデジタル信号で出力する。(12)はA/D
変換器(4)の和信号出力の振幅を検出する振幅検出
器,(13)は上記和信号データに対しパルス到来時間を
検出するパルス到来時間検出器,(14)は上記和信号デ
ータに対しパルス幅を検出するパルス幅検出器,(22
a)(22b)(22c)(22d),周波数弁別器(11)の出力
及びパルス到来時間検出器(13)の出力及びパルス幅検
出器(14)の出力及び角度誤差検出器(7)の出力に対
し,後段の処理に不要なものを除去する、すなわち受信
した電波放射源毎に必要な電波放射源の周波数、パルス
到来時間、パルス幅及び角度誤差信号に相当するデータ
以外は出力しない第1、第2、第3、第4の不要波除去
器(以下、第1、第2、第3、第4の除去器とい
う。),(16)は上記振幅検出器(12)の出力及びパル
ス到来時間検出器(13)で出力され第2の除去器(22
b)を通過したパルス到来時間データを記憶するターゲ
ツトメモリであり,電波放射源の送信波データを収録す
るのに十分な容量を持つものとする。(15)はターゲツ
トメモリ(16)にデータを書き込む際に第1、第3、第
4の除去器(22a)(22c)(22d)を通過した後の周波
数、パルス幅、角度誤差で書き込み位置を分類できるよ
うな書き込みアドレスを発生し,読み出しをする際に
は,上記の分類されたデータの中から必要なデータのみ
を自由に読み出すことのできるアドレスを発生するアド
レス発生器である。
(17)はターゲツトメモリ(16)に書かれているパル
ス到来時間データによりパルス繰り返し数等の情報を分
析するパルス分析器,(9)はターゲツトメモリ(16)
に書かれている振幅データ,周波数データ,角度デー
タ,周波数弁別器(11)からの周波数データと,アンテ
ナサーボ(3)からのアンテナ角度データと,パルス分
析器(17)からのパルス繰り返し数データとにより,目
標とする電波放射源の追尾を行い,母機を誘導する追尾
誘導制御器であり,本装置全体の追尾制御コントロール
を行う。
第2図はパルス分析器(17)の内部構成を示した図で
あり,(18)はターゲツトメモリ(16)のパルス到来時
間と振幅データに対してFFT信号処理を行うFFT演算回
路,(19)は周波数軸上での乗算信号処理を行う乗算
器,(20)は乗算器(19)出力に対してIFFT演算を行う
IFFT演算回路,(21)は,IFFT演算回路(20)出力に対
し,追尾データメモリ(10)から読み出された一定スレ
シヨルド値以上の振幅が出力された場合に1を出力する
コンアレータである。
上記のように構成された対放射源誘導装置において
は,アンテナ(1)で受信している受信波の周波数を周
波数弁別器(11)が弁別し,追尾誘導制御器(9)は,
上記の弁別された周波数で受信機(2)が受信するよう
に受信周波数制御を行うことにより,常に電波放射源か
らの送信波データを受信し続けることが可能となる。
また受信機(2)からの和信号及び差信号はA/D変換
器(4)で各々デジタルデータに変換され,振幅,パル
ス到来時間,パルス幅,角度誤差が検出される。
上記データの中で振幅データと、第2の除去器(22
b)を通過したパルス到来時間データは,十分な容量を
持つターゲツトメモリ(16)に書き込まれてから追尾,
誘導用の情報として活用されるようになつているため,
受信波のパルス繰り返し数が不規則に変化しても,その
パルス繰り返し数に相当する不規則なパルス到来時間と
してターゲツトメモリ(16)に書かれてゆき,受信した
パルス情報をすべて収録することができる。
さらにターゲツトメモリ(16)のアドレス発生器(1
5)は,追尾誘導制御器(9)から受信機(2)に指示
する受信周波数データ及びアンテナサーボ(3)に指示
する角度制御データ及び角度誤差検出器(7)で出力さ
れ第4の除去器(22d)を通過した角度誤差データ及び
パルス幅検出器(14)で出力され第3の除去器(22c)
を通過したパルス幅データをターゲツトメモリ(16)の
アドレスとして使用するため,複数の電波データを効率
よく分類された形で書き込むことができる。第3図は,
上記ターゲツトメモリ(16)に2つの電波数放射源が分
類された形で書き込まれている様子を説明した図であ
り,2つの電波放射源が,メモリ空間上のX,Yに書き込ま
れ,異なる角度D1,D2,異なる送信周波数f1,f2,及び異な
るパルス幅W1,W2で送信してきても時間的に各々のパル
スが同時に入力されていなければ,メモリ空間上で明確
に識別できることを示している。
また,アドレス発生器(15)はターゲツトメモリ(1
6)に時系列のデータを連続して書き込めるようになつ
ているため,複数の電波放射源が,複数の送信周波放及
び複数のパルス幅の送信を混在させて送信してきても,
ターゲツトメモリ(16)内には電波データが整理された
形で連続して記憶されてゆくことになり,電波放射源の
電波データを追尾してゆくためのオーバーヘツドタイム
がない。
また,パルス分析器(17)では,例えばリニアFM変調
方式で変調されたパルス圧縮波を電波放射源が送信して
きた場合,まずFFT演算回路(18)でターゲツトメモリ
(16)に書かれている時間軸での受信波の振幅データを
フーリエ変換し,周波数軸上のデータに変換する。一方
追尾誘導制御器(9)からの指示を受け,追尾データメ
モリ(10)は追尾したい電波放射源の送信波の周波数ス
ペクトラムの複素共約関数をリファレンスデータとして
出力し,乗算器(19)で乗算を行う。周波軸上での乗算
は時間軸上でのたたみ込み積分演算と同じ意義を持ち,
もし,リフアレンスデータが受信波の周波数スペクトラ
ムの複素共約関数データと一致していれば,乗算器(1
9)出力をIFFT演算回路(20)で時間軸上のデータに変
換すれば,圧縮後パルスとなつて出力される。
電波放射源が,例えば圧縮前振幅1,圧縮比10で送信し
ているような場合,コンパレータ(21)は,例えば9を
スレシヨルド値として定め,IFFT演算器出力が9以上で
あれば,追尾誘導制御器(9)が指定した,パルスが検
出されたと判断し,出力値1を追尾誘導制御器(9)に
知らせる。
第4図は上記のパルス分析器(17)内の相関演算を説
明する図である。同図(a)に示すようなターゲツトメ
モリ(16)中のリニアFM変調によるパルス圧縮波形に対
し,FFT演算回路(18)でFFT演算を行うと出力は同図
(b)のようになる。同図(c)は追尾データメモリ
(10)から読みだされたリフアレンスデータであり,同
図(b)の出力と同図(c)の出力を乗算器(19)で乗
算をすると,出力は同図(d)のようになり,位相のそ
ろつたパルス波の周波数スペクトラムとなる。同図
(d)の出力をIFFT演算回路(20)でIFFTを行うことに
より,同図(e)で示した,パルス状の圧縮後波形が得
られる。
また,除去器(22)は,パルス到来時間検出器(1
3),パルス幅検出器(14),角度誤差検出器(7),
周波数弁別器(11)からの出力に対し,追尾あるいは捜
索を行ないたくないものを除去し,後段の処理に通過さ
せたいようにすることができるため,例えば,電波放射
源が複数の送信周波数,複数のパルス繰り返し数,複数
のパルス幅を同時に混在させて電波妨害をして来たよう
な場合でも,不要な周波数データやパルス繰り返し数デ
ータやパルス幅データを電波放射源の識別処理から除去
し,必要なデータのみを使用することができる。従つて
目標とする電波放射源を識別する信号処理のために用い
るデータ量を必要最小限にできるため,信号処理を迅速
かつ正確にできることになる。
また,例えば,多数の電波放射源が同一の送信周波
数,同一のパルス繰り返し数,同一のパルス幅を送信
し,本来誘導装置が追尾したい電波放射源への追尾を妨
害して来たような場合でも,角度誤差検出器(7)の出
力に対し,必要なもののみを通過させることにより,上
記の例と同様に,電波放射源の識別処理を必要最小限に
できるため,信号処理を迅速かつ正確にできる。
ところで,上記説明では,アンテナ角度データの処理
は2個のアンテナビームにより,例えば上下のみの一方
向だけに限定しているが,複数個のビーム例えば,上下
左右の合計4個のアンテナビームにより,上下方向,左
右方向の角度の処理を行つても,同様の追尾誘導制御が
行えることはいうまでもない。
また,上記説明では,パルス分析器(17)は相関処理
演算を行うため,周波数軸上での乗算を行つたが,この
処理は時間軸上でたたみ込み積分を行つても全く同様の
結果を得られることはいうまでもない。
また,上記除去器(22)の動作の説明では,単一電波
放射源が複数の周波数等で妨害する場合と,複数の電波
放射源が単一の周波数等で妨害する場合の例を別々に挙
げたが,両者の妨害を組み合わせて来たような場合に対
しても,同様の効果を得られることはいうまでもない。
〔発明の効果〕
この発明は,以上説明したとおり,主として,受信機
における受信周波数制御及び効率良く収録されたデータ
を分類することのできるターゲツトメモリの使用によ
り,電波放射源が送信周波数等を不連続に変化させてき
た場合にも,連続したデータ収録を行うことができ,安
定した誘導追尾が行え,かつ,複数電波放射源の複数デ
ータにも対応することができるという効果がある。
さらにこの発明では,パルス圧縮等の特殊な変調波に
ついても相関処理演算を行うことによりパルス識別がで
きるパルス分析来を持つため,正確な追尾ができるとい
う効果がある。
さらにこの発明では,単一電波放射源あるいは多数の
電波放射源からの電波妨害を受けた場合にも,不要な受
信波を除去することにより目標とする電波放射源をより
正確に且迅速に識別できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図,第2図は,
この発明の一実施例を示す図でパルス分析器の詳細ブロ
ツク図,第3図は,この発明の一実施例の動作を説明す
る図で,ターゲツトメモリの説明図,第4図は,この発
明の一実施例を説明する図で,パルス分析器の動作を説
明する図,第5図は従来の対電波放射源誘導装置を示す
図,第6図,第7図,第8図は,従来の対電波放射源誘
導装置の動作を説明する図である。 図において,(1)はアンテナ,(2)は受信機,
(3)はアンテナサーボ,(4)はA/D変換器,(5)
は追尾ゲート,(6)はゲート発生器,(7)は角度誤
差検出器,(8)はロツクオン判定器,(9)は追尾誘
導制御器,(10)は追尾データメモリ,(11)は周波数
弁別器,(12)は振幅検出器,(13)はパルス到来時間
検出器,(14)はパルス幅検出器,(15)はアドレス発
生器,(16)はターゲツトメモリ,(17)はパルス分析
器,(18)FFT演算回路,(19)は乗算器,(20)はIFF
T演算回路,(21)はコンパレータ,(22a)(22b)(2
2c)(22d)は第1、第2、第3、第4の不要波除去器 である。 なお,図中同一あるいは相当部分には同一符号を付して
示してある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個のアンテナビームを構成して複数の電
    波放射源からの電波を受信するアンテナと、上記アンテ
    ナのビームの向きを調節するアンテナサーボと、上記ア
    ンテナからの受信信号を受信し、2つのビームの和信号
    及び差信号を出力し、外部からの制御信号により受信す
    る周波数バンドを切り換え可能な受信機と、上記アンテ
    ナで受信された受信信号の周波数を弁別する周波数弁別
    器と、上記受信機からの和信号及び差信号をデジタル信
    号に変換するA/D変換器と、デジタル化された和信号と
    差信号により上記アンテナに対する電波放射源の方向の
    差を示す角度誤差を算出する角度誤差検出器と、デジタ
    ル化された和信号から和信号の振幅、パルス到来時間、
    パルス幅をそれぞれ検出する振幅検出器、パルス到来時
    間検出器及びパルス幅検出器と、上記周波数弁別器出
    力、パルス到来時間検出器出力、パルス幅検出器出力及
    び角度誤差検出器出力をそれぞれ入力し、受信した電波
    放射源毎に必要な電波放射源の周波数、パルス到来時
    間、パルス幅及び角度誤差信号のデータをターゲットメ
    モリに記憶させるための第1、第2、第3及び第4の除
    去器と、上記振幅検出器出力と第2の除去器出力とを、
    上記第1、第3、第4の除去器で出力された周波数、パ
    ルス幅及び角度誤差毎に記憶場所を分類して記憶するタ
    ーゲットメモリと、上記ターゲットメモリにデータを書
    込み、読み出すためのアドレスを発生するアドレス発生
    器と、追尾すべき電波放射源の送信波の周波数スペクト
    ラムがリファレンスデータとして記憶された追尾データ
    メモリと、上記ターゲットメモリに記憶された電波放射
    源毎の振幅データを基にして各電波放射源毎に周波数ス
    ペクトラムを得、それらの周波数スペクトラムを上記追
    尾データメモリに記憶されているリファレンスデータと
    比較することによって複数の電波放射源の中から特定の
    変調波を持つ電波放射源を識別するパルス分析器と、上
    記パルス分析器により識別された電波放射源に対するア
    ンテナの角度誤差を上記ターゲットメモリから読み出し
    て母機誘導のための信号とする追尾誘導制御器とを備え
    たことを特徴とする対電波放射源誘導装置。
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