JP2570121Y2 - 溶接ワイヤ送給異常検出装置 - Google Patents

溶接ワイヤ送給異常検出装置

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JP2570121Y2 JP1992053791U JP5379192U JP2570121Y2 JP 2570121 Y2 JP2570121 Y2 JP 2570121Y2 JP 1992053791 U JP1992053791 U JP 1992053791U JP 5379192 U JP5379192 U JP 5379192U JP 2570121 Y2 JP2570121 Y2 JP 2570121Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、消耗性電極ワイヤ(以
下溶接ワイヤという)を比較的長い送給経路によって溶
接部に送給する場合に、送給経路の入口附近または途中
に定トルク制御されるプッシュモータを設置し、送給経
路の出口附近に定速度制御されるプルモータを設置する
プッシュプル方式のワイヤ送給装置において、プッシュ
側、またはプル側のいずれかに送給異常が発生したとき
にこれを検出して作業者および溶接装置に警報するため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プッシュプル式溶接ワイヤ送給装置にお
いては、通常定速度制御されるプルモータの速度がワイ
ヤ送給速度に一致しているものとして取扱われている。
しかし、プルモータの送給ローラ部にすべりが発生する
とプルモータ速度と実際の溶接ワイヤ送給速度とは一致
せず誤った送給を行うことになる。そこで従来は、特に
厳密に送給速度を監視するときに限り、プル側モータよ
りも送給経路の出口側に溶接ワイヤの送給速度を直接計
測する実速度検出器を設けて、この検出値が設定送給速
度に一致するようにプルモータの速度を制御する方式が
採用されていた。
【0003】図1はこのようにした装置の例を示す接続
図である。同図において、1は溶接電源、2はプッシュ
側溶接ワイヤ送給装置であり、ワイヤリール21、プッ
シュモータ22、プッシュモータ22によって駆動され
る送給ローラ23、プッシュモータの発生トルクを設定
するトルク設定器24、プッシュモータ22のトルク検
出器26およびトルク設定器24の設定値とトルク検出
26の出力とを比較し差信号によってプッシュモータ
の発生トルクを設定値に保つ誤差増幅器25を有する。
3はプル側溶接ワイヤ送給装置であり、プルモータ3
1、プルモータ31によって駆動される送給ローラ3
2、プルモータの回転速度を設定する送給速度設定器3
3、送給ローラ32よりも出口側に設けられた溶接ワイ
ヤに接して転動する送給速度検出用ローラ34、ローラ
34に連結されてローラ34の回転速度に応じた電圧信
号や周波数のパルス列を出力する送給速度検出器35お
よび送給速度設定器33の設定値と送給速度検出器35
の出力とを入力として両入力信号の差によってプルモー
タの速度を設定値に保つ誤差増幅器36からなる。そし
てこのプル側送給装置のうち送給速度設定器33および
誤差増幅器36はプッシュ側の溶接ワイヤ送給装置2に
並設されており、プルモータ31および送給速度検出器
35とはケーブルにより接続される。また4は溶接トー
チ、5は被溶接物である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図1のような従来装置
においては、実際の溶接ワイヤ送給速度を検出してこれ
を設定値に保つように制御するので、一応正しい送給速
度が得られる。しかし、溶接ワイヤの送給経路は細いフ
レキシブルコンジットにより形成されており、この中を
溶接ワイヤが相当速い速度で送給されるために、溶接ワ
イヤが削られて生じる金属粉やほこりなどがこのコンジ
ット内に滞積して送給抵抗が増加する。また、溶接ワイ
ヤの送給経路が小さな曲率でまげられたときにも送給抵
抗が増加する。これらの送給抵抗の増加は共働するプッ
シュモータが定トルク制御されているためにすべての送
給抵抗の変動分をプルモータで負担しなければならな
い。このために、送給抵抗の増加がプルモータの能力を
超えたときには満足な送給が行なわれなくなる。また、
溶接ワイヤはプッシュモータ、プルモータによってそれ
ぞれ回転駆動される送給ローラ23、および32を溶接
ワイヤに加圧して摩擦駆動されるが、この加圧力が不足
したときにも送給速度が不足することになる。このよう
な場合、従来装置においては何らこの送給異常を検出し
得ず、送給速度不足のために劣悪な溶接結果を生じるこ
とになる。また図1の装置においては、実際の送給速度
を検出するために送給路の出口側近くにプルモータ31
および送給ローラ32とは別に検出用ローラ34および
検出器35を設けることが必要となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記従来装置
の問題点を解決するためにプッシュモータの送給速度、
プルモータの速度または送給速度設定値から、送給抵抗
の増加や送給ローラの加圧不足などによって送給異常が
発生したときに各信号の差からこれを検出して警報を発
するようにしたものである。
【0006】ここで、送給異常が発生したときの状況を
検討してみるとつぎの通りとなる。 (1)加圧ローラの加圧力には異常がなく、正常時はす
べりが発生しないが送給抵抗が増加してプルモータでそ
の増加分を負担しきれなくなったとき (イ)プッシュモータ速度検出値p1 溶接ワイヤの実速度に等しいが設定値po より遅い(p
1 <po ) (ロ)プルモータ速度検出値p2 溶接ワイヤの実速度に略等しいが設定値po より遅い、
またプルモータは定速制御されているために加圧ローラ
の加圧力に抗してワイヤに対してすべりが発生してい
る。(p2 ≦po )この場合、p2 −p1 >0となる。
【0007】(2)送給抵抗が大でかつプルモータの送
給ローラの加圧が不足したとき (イ)プルモータの負担は送給ローラ部ですべっている
ために軽いので設定速度po に略等しい。(p2 =po
) (ロ)ワイヤの実際の送給速度はすべっている分だけ遅
いので、すべりがなくてワイヤの実速度に等しいプッシ
ュモータの速度p1 は遅い。(p1 <po )この場合p
2 −p1 >0となる。
【0008】(3)送給抵抗が大でかつプッシュモータ
の送給ローラの加圧力が不足したとき (イ)プッシュモータは負担が軽くなった分だけ速度が
速くなる。(p1 >po) (ロ)プルモータはすべりがほとんどないかまたはプッ
シュモータの負担すべき負荷も負担するので若干のすべ
りが生じ、設定速度よりも遅くなる。(p2 ≦po )こ
の場合p2 −p1 <0となる。
【0009】(4)送給抵抗は過大ではないがプルモー
タの送給ローラの加圧が不足してすべりが生じていると
き (イ)プッシュモータはワイヤの実速度に等しいので設
定速度よりもすべり分だけ遅い。(p1 <po ) (ロ)プルモータは加圧力不足のため負荷が軽くなり、
ほぼ設定速度である。(p2 =po )この場合p2 −p
1 >0となる。
【0010】(5)送給抵抗は過大ではないがプッシュ
モータの送給ローラの加圧力が不足しこの部分ですべり
が発生しているとき (イ)プッシュモータは定トルク制御されているので加
圧ローラの加圧不足のために必要なトルクが減少し、回
転速度p1は高速になる。(p1po) (ロ)プルモータは定速度制御のために設定速度poに
等しいか遅い。(p2≦po)この場合p2−p1<0
となる。
【0011】(6)送給抵抗に関係なく、プッシュ側、
プル側ともに加圧ローラの加圧が不足して両方ですべり
が発生しているとき (イ)プッシュモータはすべり分だけ高速になってい
る。(p1>po) (ロ)プルモータは定速制御でかつ加圧力不足の分だ
け軽負荷となっているから、ワイヤの実速度はすべり分
だけ遅いがプルモータの回転速度は設定値poにほぼ等
しい。(p2=po)この場合p2−p1<0となる。
【0012】(7)逆にプッシュモータ,プルモータと
もに正常に送給しているときには、プルモータ部でわず
かのすべりがあり、このためにp2 −p1 ≧0でかつ
(p2 −p1 )はかなり小さい値である。
【0013】上記(1)ないし(7)から送給異常の場
合には、(p2 −p1)が許容値k(k>0)以上に大き
くなるか、または(p2 −p1)が負になったときであ
る。そこで本考案においては、プッシュモータの速度と
プルモータの速度とを比較し、差が上記の関係となった
ときに送給異常が発生したと判断し、警報を発して異常
表示、溶接停止指令などを発するようにしたものであ
る。
【0014】
【実施例】図2に本考案の実施例を示す。同図におい
て、27はプッシュモータ22の回転速度検出器、35
aは図1の従来装置において別にローラを設けて溶接ワ
イヤの送給速度を検出するために設けていた検出器のか
わりにプルモータの回転速度を検出する検出器である。
6はプッシュモータ22の速度検出器27の出力p1と
プルモータ31の速度検出器35aの出力p2とを入力
とし、これらの信号と許容値設定器7の設定値k(但
し、k>0)とから、p2−p1>kのとき、またはp
2−p1<0のときに送給異常と判断して警報e1,e
2を発する警報回路であり、8は警報e1にて点灯する
異常表示灯、9はこの警報回路6をリセットするリセッ
トスイッチである。同図のその他の要素には図1に示し
た従来装置と同機能のものに同符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0015】図2の装置において、図示を省略した起動
スイッチによって溶接が開始されると、プッシュモータ
22はトルク設定器24にて定められたトルク値とトル
ク検出器26の出力との差が誤差増幅器25によって増
幅されてプッシュモータ22に供給されて、設定された
トルクで運転される。同時にその回転数が回転速度検出
器27によって検出されて信号p1として出力される。
【0016】一方、プルモータ31は、送給速度設定器
33の出力poと回転速度検出器35aの出力p2との
差が誤差増幅器36にて増幅されて、プルモータ31に
供給されて回転速度設定速度に保たれる。またこれと同
時に速度検出信号p2が警報回路6に供給される。警報
回路6においては、プッシュモータ22の回転速度検出
信号p1とプルモータ31の回転速度検出信号p2およ
び許容値設定器7の設定値kとを入力とし、k≧p2−
p1>0のときは正常であり、p2−p1>kまたはp
2−p1<0のときは送給異常として警報信号e1,e
2を出力する。この信号e1は異常表示灯8を点灯さ
せ、また信号e2は溶接電源1に供給されて溶接電力の
供給を停止するとともに溶接ワイヤ送給装置2および3
に送給停止指令(送給開始信号の遮断)を発して溶接を
強制的に中断させる。この警報回路6は上記の送給異常
を検出したときにこれを保持し、リセットスイッチ9を
押すことによって復帰する。
【0017】ここでプルモータ31は送給速度設定器3
3によって設定された速度を保つように定速度制御され
ているから、速度検出信号p2 は設定信号po に略等し
い(p2 =po )ので、警報回路6の入力として信号p
2 のかわりに設定信号po を用いてもよい。さらに警報
回路6としてはp2 −p1 >k(またはpo −p1 >
k)を検出したときにのみ送給異常として警報を発する
もの、あるいはp2 −p1 <0(またはpo −p1 <
0)のときにのみ警報を発するもの、さらにはp2−p1
>k(またはpo −p1 >k)とp2 −p1 <0(ま
たはpo −p1 <0)とを別々に表示する表示灯を各1
個設けて、いずれの送給異常が発生したかを判別できる
ように構成してもよい。
【0018】さらに、上記においては送給異常を検出し
たときには直ちに警報を発し、異常表示および溶接中断
を行なうものについて示したが、短時間の過渡的な異常
に対しても直ちに応答すると、溶接結果にほとんど影響
を与えない程度の極く短時間の異常に対しても溶接が中
断されるので不都合なときがある。それ故、警報回路6
には若干の時限要素をもたせて、短時間の異常に対して
は応答しないようにしておくのが望ましい。また、溶接
の起動時には各モータの立上りに若干の時間遅れがある
ので、この間は送給異常と同じ現象となる。それ故、溶
接の開始時から一定時間の間も警報回路6を無効にする
ように溶接中よりも長めの時限要素をもたせるのが望ま
しい。
【0019】また警報回路6は単に送給異常を検出した
ときに異常表示灯やブザーなどの警報器を作動させるだ
けとし、溶接を中断するか否かは作業者の判断にまかせ
るようにしてもよい。ただし、この場合も一旦溶接を中
断または終了したときは次回の溶接起動はできないよう
にする方がよいのはもちろんである。
【0020】図3に警報回路の実施例を示す。同図にお
いてA1は差動増幅器であり、回転速度検出信号p1と
回転速度検出信号p2とを入力とし差信号(p2−p
1)を出力する。In1は差動増幅器A1の出力を積分
し、比較的短かい時定数の時間遅れ要素を形成する時限
回路であり、例えば図に略示したようにコンデンサと抵
抗器とからなる簡単な平滑回路または演算増幅器の入出
力間にコンデンサと抵抗器とを並列に接続した積分回路
が使用できる。D1ないしD4はダイオード、CM1,
CM2は比較器、OR1はオア回路、AND1はアンド
回路、MM1は入力信号の立上りによりトリガーされて
一定時間の間出力信号がローレベルになるモノマルチバ
イブレータ、FF1は入力信号の立上りでトリガーされ
るフリップフロップ回路である。またNは零に近い負の
信号を与える基準信号源である。同図のその他の要素は
図2の実施例と同機能のものに同符号を付してある。
【0021】図3の警報回路において、回転速度検出信
号p1と回転速度検出信号p2とが差動増幅器A1によ
って演算されて差信号(p2−p1)が得られる。差信
号p2−p1は時限回路In1によって急峻な変化が平
滑されてダイオードD1,D2に供給される。差信号
(p2−p1)はダイオードD1,D2によって極性が
判別されて、p2>p1のときには比較器CM1、また
p2<p1のときには比較器CM2に供給される。p2
>p1のとき、比較器CM1に差信号p2−p1が供給
されてこの信号と許容値設定器7の設定値kとが比較さ
れて、p2−p1>kのときにハイレベル信号、p2−
p1≦kのときにはローレベル信号が出力される。ま
た、p2<p1のときには比較器CM2に差信号p2−
p1が供給されて基準信号源Nの設定値n,(n<0で
零に近い値)と比較され、p2−p1<n,即ちp2−
p1<0となったときにハイレベル信号を出力し、p2
−p1≧nのときにローレベル信号を出力する。上記の
各場合において、p2−p1>0のときには比較器CM
2はローレベルであり、同様にp2−p1<0のときに
は比較器CM1はローレベルである。一方、モノマルチ
バイブレータMM1は溶接起動指令信号wsの立上りに
よってトリガーされて設定された一定時間の間出力信号
がローレベルとなり、設定時間の経過後ハイレベルにな
る。比較回路CM1またはCM2の出力のいずれかがハ
イレベルになると、即ちp2−p1>kまたはp2−p
1<n<0になると、オア回路OR1の出力がハイレベ
ルとなり、このときモノマルチバイブレータMM1の時
限が終了していればアンド回路AND1がハイレベル出
力となり、これによってフリップフロップ回路FF1が
セットされてダイオードD3,D4を経てハイレベル信
号e1,e2が出力される。この信号e1によって異常
表示灯8を点灯させ、また信号e2によって溶接を中断
させる。この信号e1,e2はフリップフロップ回路F
F1によって信号p1,p2が消滅した後も保持されて
警報を続ける。送給異常の原因を点検し、改修した後に
リセットスイッチを押すことによってフリップフロップ
回路FF1がリセットされて警報e1,e2がローレベ
ルに復帰する。
【0022】なお、モノマルチバイブレータMM1によ
って溶接開始から一定時間の間は信号p1 ,p2 にかか
わらずアンド回路AND1の一方の入力をローレベルと
したので、起動直後から送給速度が安定するまでの間の
不安定期間において誤った警報を発してしまうことがな
い。また、差動増幅器A1の出力側に比較的時定数の短
かい時間遅れ要素In1を設けたので送給速度の極く短時
間の変動に対して警報回路が動作してしまうことがな
い。
【0023】図4は、警報回路の別の実施例を示す接続
図である。同図においては図3の実施例のオア回路OR
1のかわりに比較器Cm1およびCm2の各出力とモノ
マルチバイブレータMM1の出力とを入力とするアンド
回路をAND2とAND3の2個とし、これらの各出力
によってセットされるフリップフロップ回路もFF2と
FF3との2個を設けたものである。そして異常表示灯
も81と82の2個設けてフリップフロップ回路FF2
の出力e11またはフリップフロップ回路FF3の出力
e12によって点灯する。また信号e11とe12とは
オア回路OR2によって論理和がとられて信号e2とな
り溶接停止指令信号となる。同図の警報回路のその他の
部分は図3に示した実施例と同様である。
【0024】図4の警報回路においては、送給異常が信
号p2 −p1 >kによって判定されたときと、信号p2
−p1 <0によって判定されたときとが区別できるの
で、異常表示灯81に「過負荷またはプルモータ送給ロ
ール加圧不足」の表示をし、異常表示灯82に「プッシ
ュモータ送給ロール加圧不足または全送給ロール加圧不
足」の表示をしておけば、作業者に不良箇所を明確に知
らせることができる。
【0025】なお、図3および図4において基準信号源
Nは比較器CM2として入力信号が負、(p2−p1<
0)のときにのみハイレベル信号を出力するものを用い
るときには設ける必要がないのはもちろんである。また
時限回路In1は警報回路の感度を悪くする方向に作用
するものであるので、鋭敏な警報回路が要求されるとき
や、他の回路部品によって同様の効果、(急峻な速度変
化には反応しない特性)を有するときには省略してもよ
い。さらにモノマルチバイブレータMM1およびアンド
回路AND1、またはAND2、AND3も要求される
性能に応じて省略してもよい。
【0026】さらに、溶接終了時において、ワイヤ送給
を停止しようとするときにも起動時と同様に不安定な期
間が存在する場合には、モノマルチバイブレータMM1
を溶接終了指令信号によって再度トリガーするようにす
れば、溶接終了時の不安定期間にも警報回路を不動作に
することができる。さらにまた、警報回路としては、図
3、図4に示した例の他に任意の論理回路や集積回路を
組合せて構成することができる。また、警報信号e1 ,
e11,e12によって表示灯やブザーによって警報する他
に文字を表示するようにしてもよい。
【0027】
【考案の効果】上記のように本考案においては、プッシ
ュプル方式のワイヤ送給装置において、プッシュ側、プ
ル側のいずれにトラブルが発生してもその送給異常を検
出することができるので、設定したワイヤ送給速度から
外れたまま溶接を続行することがなくなるので、溶接品
質の保証が確実にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプッシュプル方式のワイヤ送給装置の接
続図
【図2】本考案の溶接ワイヤ送給異常検出装置を用いた
プッシュプル方式の溶接装置の例を示す接続図
【図3】本考案で用いる警報回路の例を示す接続図
【図4】本考案で用いる警報回路の他の例を示す接続
【符号の説明】
1 溶接電源 2 プッシュ側溶接ワイヤ送給装置 3 プル側溶接ワイヤ送給装置 4 溶接トーチ 5 被溶接物 6 警報回路 7 許容値設定器 8 異常表示灯 9 リセットスイッチ 22 プッシュモータ 23 送給ロール 24 トルク設定器 25 誤差増幅器 26 トルク検出器 27 回転速度検出器 31 プルモータ 32 送給ロール 33 送給速度設定器35a 回転速度検出器 36 誤差増幅器 A1 作動増器 e1,e2,e11,e12 警報信号

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ワイヤの送給経路の入口または途中
    に設けられて定トルク制御されるプッシュモータと前記
    送給経路の先端近くに設けられて送給速度設定器の設定
    値に応じて定速度制御されるプルモータとを有するプッ
    シュプル式の溶接ワイヤ送給装置の送給異常を検出する
    装置において、前記プッシュモータの速度p1 を検出す
    る第1の速度検出器と、前記プルモータの速度p2 を検
    出する第2の速度検出器と、前記第1の速度検出器の出
    力p1 と前記第2の速度検出器の出力p2 または前記送
    給速度設定器の設定値po とを入力とし(p2 −p1 >
    kまたはp2 −p1 <0)または(po −p1 >kまた
    はpo −p1 <0)の少なくとも一方が発生したとき
    (但しkはあらかじめ定めた正の定数)に送給異常と判
    断して警報を発する警報回路とを有する溶接ワイヤ送給
    異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記警報回路は、送給異常の表示をする
    とともにワイヤ送給および/または溶接の停止を指令す
    る信号を出力する回路である請求項1に記載の溶接ワイ
    ヤ送給異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記警報回路は、溶接起動時から一定時
    間は前記警報を発しないよう時限要素を備えた請求項1
    に記載の溶接ワイヤ送給異常検出装置。
JP1992053791U 1992-07-07 1992-07-07 溶接ワイヤ送給異常検出装置 Expired - Lifetime JP2570121Y2 (ja)

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