JP2569735Y2 - スイッチング電源 - Google Patents

スイッチング電源

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JP2569735Y2
JP2569735Y2 JP1627492U JP1627492U JP2569735Y2 JP 2569735 Y2 JP2569735 Y2 JP 2569735Y2 JP 1627492 U JP1627492 U JP 1627492U JP 1627492 U JP1627492 U JP 1627492U JP 2569735 Y2 JP2569735 Y2 JP 2569735Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、整流出力電圧を昇圧さ
せて直流出力電圧を得る昇圧型のスイッチング電源に関
し、更に詳しくは、定格電圧の異なる交流電源を使用可
能にするスイッチング電源において、力率改善を図ると
共に、スイッチング素子の電力損失を低下させる技術に
係る。
【0002】
【従来の技術】昇圧型スイッチング電源において力率改
善を図る従来技術として、特開平3−78469号公報
がある。
【0003】この種のスイッチング電源では、交流電源
の整流後の整流出力V1が目標とする直流出力V2より
も高くなると、力率改善が達成できなくなるという欠点
がある。そこで、特開平3−78469号公報では、整
流出力V1が所定の電圧Vo以上となったときに、直流
出力V2を整流出力V1よりも高く維持すべく、直流出
力V2の指令値となる基準電圧Vs を変更する技術を開
示している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の昇圧型スイッチング電源には、次のような問題点があ
る。 (a)力率改善を達成するためには直流出力V2は整流
出力V1より高くなければならないが、整流出力V1が
所定の電圧Voより低い状態では、直流出力V2が一定
の基準電圧Vsに対応して整流出力V1よりかなり高く
設定されるため、昇圧回路のスイッチング素子に流れる
電流が大きくなり、スイッチング素子の電力損失が多く
なる。その結果、電力の伝達効率が低下する。 (b)昇圧型スイッチング電源は昇圧機能を有している
ので、交流電源を100/200ボルトというように共
用化することが可能であり、この場合において、力率改
善を達成するためには、基準電圧Vsを200ボルトに
対応させた値に設定しなければならず、100ボルトで
動作させた場合にスイッチング素子の電力損失が多くな
る。
【0005】そこで、本考案の課題は上述する問題点を
解決し、定格電圧の異なる複数種の交流電源を使用する
場合に、力率改善を達成すると共に、スイッチング素子
の電力損失を低減しうるスイッチング電源を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、交流電源と、整流回路と、昇圧回路と、制御回路と
を有するスイッチング電源であって、前記交流電源は、
定格電圧値の異なる複数種からその1種が選択され、前
記整流回路は、選択された前記交流電源を整流して整流
出力電圧を得る回路であり、前記昇圧回路は、スイッチ
ング素子と、インダクタと、ダイオ−ドと、コンデンサ
とを含み、前記スイッチング素子が前記交流電源の周波
数よりも高い周波数でオン/オフ駆動され、前記インダ
クタが前記スイッチング素子と直列に接続され、その直
列接続回路の両端が前記整流回路の出力端に接続され、
前記ダイオ−ド及び前記コンデンサが直列に接続され、
その直列接続回路の両端が前記スイッチング素子に並列
に接続され、前記コンデンサ両端から直流出力電圧を得
る回路であり、前記制御回路は、目標設定回路と、誤差
検出回路と、電流検出回路と、差動増幅回路と、パルス
幅制御回路とを含んでおり、前記目標設定回路は、基準
電圧信号を発生させる基準電圧信号発生部を含み、前記
整流出力電圧信号と、前記直流出力電圧信号とが入力さ
れ、第1の出力信号と、第2の出力信号とを出力し、前
記第1の出力信号が前記基準電圧信号から得られ、前記
第2の出力信号が前記直流出力電圧信号から得られ、前
記整流出力信号から前記定格電圧を判定し、前記第1の
出力信号及び前記第2の出力信号のいずれか一方を、前
記直流出力電圧が前記整流出力電圧よりも高くなるよう
に前記定格電圧に応じて段階的に変化させる回路であ
り、前記誤差検出回路は、前記第1の出力信号、前記第
2の出力信号及び前記整流出力電圧信号が入力され、前
記第1の出力信号と前記第2の出力信号とを比較して前
記整流出力電圧信号と相似波形となる誤差検出信号を出
力する回路であり、前記電流検出回路は、前記インダク
タに流れる電流を検出して電流検出信号を出力する回路
であり、前記差動増幅回路は、前記誤差検出信号及び前
記電流検出信号が入力され、両信号を比較して、前記電
流検出信号を前記誤差検出信号に追従させる差動信号を
出力する回路であり、前記パルス幅制御回路は、前記差
動信号が入力され、前記差動信号を最小とするように前
記スイッチング素子を制御する制御信号を、前記スイッ
チング素子に供給する回路である。
【0007】
【作用】昇圧回路は、スイッチング素子が交流電源の周
波数よりも高い周波数でオン/オフ駆動され、インダク
タがスイッチング素子と直列に接続され、その直列接続
回路の両端が整流回路の出力端に接続され、ダイオ−ド
及びコンデンサが直列に接続され、その直列接続回路の
両端がスイッチング素子に並列に接続され、コンデンサ
両端から直流出力電圧を得るようになっているから、ス
イッチング素子のオン時にインダクタに蓄積されたエネ
ルギーがスイッチング素子のオフ時にフライバック電圧
となり、整流出力電圧にフライバック電圧が重畳されて
整流出力電圧よりも高い直流出力電圧が得られる。
【0008】交流電源は、定格電圧値の異なる複数種か
らその1種が選択され、整流回路は、選択された交流電
源を整流して整流出力電圧を得て、目標設定回路は、基
準電圧信号を発生させる基準電圧信号発生部を含み、整
流出力電圧信号と、直流出力電圧信号とが入力され、第
1の出力信号と、第2の出力信号とを出力し、第1の出
力信号が基準電圧信号から得られ、第2の出力信号が直
流出力電圧信号から得られ、整流出力信号から定格電圧
を判定し、第1の出力信号及び第2の出力信号のいずれ
か一方を、直流出力電圧が整流出力電圧よりも高くなる
ように定格電圧に応じて段階的に変化させ、誤差検出回
路は、第1の出力信号、第2の出力信号及び整流出力電
圧信号が入力され、第1の出力信号と第2の出力信号と
を比較して整流出力電圧信号と相似波形となる誤差検出
信号を出力するから、第1の出力信号を変化させた場合
は第2の出力信号が第1の出力信号に追従して変化し、
直流出力電圧も同時に変化する。また、第2の出力信号
を変化させた場合は第2の出力信号が第1の出力信号に
一致するように制御され、一致させる過程で直流出力電
圧が変化する。これにより、力率改善の要件である直流
出力電圧が整流出力電圧よりも高くなる要件が満たされ
る。
【0009】電流検出回路は、インダクタに流れる電流
を検出して電流検出信号を出力し、差動増幅回路は、誤
差検出信号及び電流検出信号が入力され、両信号を比較
して、電流検出信号を誤差検出信号に追従させる差動信
号を出力し、パルス幅制御回路は、差動信号が入力さ
れ、差動信号を最小とするようにスイッチング素子を制
御する制御信号をスイッチング素子に供給するようにな
っているから、直流出力電圧が目標の出力電圧に調整さ
れると共に、入力電流が交流入力電圧に追従して変化し
て、交流電源からみると抵抗負荷と同等になり、力率改
善ができる。
【0010】これにより、整流出力電圧が低下したとき
は直流出力電圧も低下するようになるので、昇圧するた
めにスイッチング素子に流れる実効電流を小さくするこ
とができ、スイッチング素子の電力損失を少なくするこ
とができる。
【0011】
【実施例】図1は本考案に係るスイッチング電源の構成
を示すブロック図である。図において、1は整流回路、
2は昇圧回路、3は制御回路、10は交流電源である。
【0012】交流電源10は、100/200ボルトの
如く、定格電圧値の異なる複数種からその1種が選択さ
れる。
【0013】整流回路1は、交流電源10を整流して整
流出力電圧Vr を得ている。昇圧回路2は、スイッチン
グ素子21と、インダクタ22と、ダイオ−ド23と、
コンデンサ24とを含んでいる。スイッチング素子21
は交流電源10の周波数f1よりも高い周波数f2でオ
ン/オフ駆動される。周波数f2は数kHz〜数百kH
zの範囲で設定され、本実施例では、50kHzに設定
されている。インダクタ22はスイッチング素子21と
直列に接続され、その直列接続回路の両端が整流回路1
の出力端11、12に接続されている。ダイオ−ド23
及びコンデンサ24が直列に接続され、その直列接続回
路の両端がスイッチング素子21に並列に接続され、コ
ンデンサ24の両端から直流出力電圧Vo を得ている。
【0014】制御回路3は、目標設定回路33と、誤差
検出回路34と、電流検出回路35と、差動増幅回路3
6と、パルス幅制御回路37とを含んでいる。
【0015】目標設定回路33は、基準信号331を発
生させる基準電圧信号発生部330を含み、整流出力電
圧電圧信号31と、直流出力電圧信号32とが入力さ
れ、第1の出力信号332と、第2の出力信号321と
を出力する。第1の出力信号332は基準電圧信号33
1から得られる。第2の出力信号321は直流出力電圧
信号32から得られる。整流出力信号31から定格電圧
を判定し、第1の出力信号332及び第2の出力信号3
21のいずれか一方を、直流出力電圧Voが整流出力電
圧Vrよりも高くなるように各定格電圧に応じて段階的
に変化させる。図2は第1の出力信号332の一例を示
す特性図である。即ち、各定格電圧に対して直流出力電
圧Voが整流出力電圧Vrより大きくなる関係を維持す
るため、整流出力電圧信号31が150ボルト未満のと
きは第1の出力信号332を基準電圧Vref1に設定
し、整流出力電圧信号が150ボルト以上のときは第1
の出力信号332を基準電圧Vref2に設定する。本
実施例では、基準電圧Vref1が直流出力電圧Voを
300ボルト、基準電圧Vref2が直流出力電圧Vo
を400ボルトとするように設定されている。第2の出
力信号321も同様である。
【0016】誤差検出回路34は、第1の出力信号33
2、第2の出力信号321及び整流出力電圧信号31が
入力され、第1の出力信号332と第2の出力信号32
1とを比較して整流出力電圧信号31と相似波形となる
誤差検出信号341を出力している。具体的には、誤差
増幅回路342が第1の出力信号332と第2の出力信
号321とを比較して誤差信号343を出力し、乗算回
路344が誤差信号343と整流出力電圧信号31とを
乗算して誤差検出信号341を得ている。誤差増幅回路
342、乗算回路344はオペアンプを用いた差動増幅
回路、乗算回路等で構成できる。
【0017】電流検出回路35は、インダクタ22に流
れる電流を検出して電流検出信号351を出力する。
【0018】差動増幅回路36は、誤差検出信号341
及び電流検出信号351が入力され、両信号を比較し
て、電流検出信号351を誤差検出信号341に追従さ
せる差動信号361を出力する。
【0019】パルス幅制御回路37は、差動信号361
が入力され、差動信号361を最小とするようにスイッ
チング素子21を制御する制御信号371を、スイッチ
ング素子21に供給している。
【0020】上述したように、昇圧回路2は、スイッチ
ング素子21が交流電源10の周波数f1よりも高い周
波数f2でオン/オフ駆動され、インダクタ22がスイ
ッチング素子21と直列に接続され、その直列接続回路
の両端が整流回路1の出力端11、12に接続され、ダ
イオ−ド23及びコンデンサ24が直列に接続され、そ
の直列接続回路の両端がスイッチング素子21に並列に
接続され、コンデンサ24の両端から直流出力電圧Vo
を得るようになっているから、スイッチング素子21の
オン時にインダクタ22に蓄積されたエネルギーがスイ
ッチング素子21のオフ時にフライバック電圧Vf とな
り、整流出力電圧Vr にフライバック電圧Vf が重畳さ
れて整流出力電圧Voよりも高い直流出力電圧Vo が得
られる。
【0021】交流電源10は、定格電圧値の異なる複数
種からその1種が選択され、整流回路1は、選択された
交流電源10を整流して整流出力電圧Vrを得て、目標
設定回路33は、基準電圧信号331を発生させる基準
電圧信号発生部330を含み、整流出力電圧信号31
と、直流出力電圧信号32とが入力され、第1の出力信
号332と、第2の出力信号321とを出力し、第1の
出力信号332が基準電圧信号331から得られ、第2
の出力信号321が直流出力電圧信号32から得られ、
整流出力電圧信号31から定格電圧を判定し、第1の出
力信号332及び第2の出力信号321のいずれか一方
を、直流出力電圧Voが整流出力電圧Vrよりも高くな
るように定格電圧に応じて段階的に変化させ、誤差検出
回路34は、第1の出力信号332、第2の出力信号3
21及び整流出力電圧信号31が入力され、第1の出力
信号332と第2の出力信号321とを比較して整流出
力電圧信号31と相似波形となる誤差検出信号341を
出力するから、第1の出力信号332を変化させた場合
は第2の出力信号321が第1の出力信号332に追従
して変化し、直流出力電圧Vo も同時に変化する。ま
た、直流出力電圧信号32を変化させた場合は第2の出
力信号321が第1の出力信号332に一致するように
制御され、一致させる過程で直流出力電圧Vo が変化す
る。これにより、力率改善の要件である直流出力電圧V
o が整流出力電圧Vr よりも高くなる要件が満たされ
る。
【0022】電流検出回路35は、インダクタ22に流
れる電流を検出して電流検出信号351を出力し、差動
増幅回路36は、誤差検出信号341及び電流検出信号
351を比較して、電流検出信号351を誤差検出信号
341に追従させる差動信号361を出力し、パルス幅
制御回路37は、差動信号361を最小とするようにス
イッチング素子21を制御する制御信号371をスイッ
チング素子21に供給するようになっているから、直流
出力電圧Vo が第1の出力信号332に対応した電圧に
調整されると共に、入力電流が交流入力電圧に追従して
変化し、交流電源10からみると抵抗負荷と同等にな
り、力率改善ができる。
【0023】しかも、交流電源10の定格電圧100ボ
ルトの場合、直流出力電圧Voが300ボルトに調整さ
れ、従来、定格電圧100ボルト及び200ボルトの両
者で共用する場合の400ボルトよりも、100ボルト
低くなる。このため、定格電圧100ボルトの場合の昇
圧分が少なくて済み、昇圧するためにスイッチング素子
21に流れる実効電流が小さくなり、スイッチング素子
21の電力損失が少なくなる。
【0024】直流出力電圧Vo は変動するが、後段にD
C−DCコンバ−タが一般的に接続されるので、DC−
DCコンバ−タにより直流出力電圧Vo の変動が吸収さ
れ、最終的に安定した直流出力を得ることができる。
【0025】本実施例では、基準電圧Vref1と基準
電圧Vref2との切り替えにヒステリシスをもたせて
いるので、いずれの交流電源を使用した場合でも直流出
力電圧Voにハンチングを生ずることはない。
【0026】上記実施例では、交流電源10の定格電圧
を100/200ボルトの2種類の定格電圧に限定して
説明したが、更に多種類の定格電圧に対しても適用でき
る。
【0027】目標設定回路33は、整流出力電圧信号3
1によって直流出力電圧信号32を変化させるように構
成することができる。図3はその場合の目標設定回路の
具体的な一例を示す回路図である。図において、図1と
同一参照符号は同一性ある構成部分を示す。以下、図
1、図2及び図3を参照しながら説明する。330は基
準電圧信号発生部、334は直流出力電圧調整部であ
る。端子335と端子336との間に整流出力電圧Vr
が印加され、端子337と端子336との間に直流出力
電圧Vo が印加される。
【0028】基準電圧信号発生部330は、基準電圧V
ref1を発生し、第1の出力信号332として出力す
る。基準電圧Vref1はバッテリB1により得てい
る。バッテリB1の正極は端子338に接続されてい
る。基準電圧Vref1は、直流定電圧回路を構成し、
直流定電圧を抵抗分圧回路で分圧して得てもよい。
【0029】直流出力電圧調整部334は、整流出力電
圧信号31に応じて直流出力電圧Vo を分圧する抵抗の
分圧比を変化させ、分圧電圧を第2の出力信号321と
して出力する。本実施例では、ダイオ−ドD1、D2、
コンデンサC1、抵抗R1〜R7、コンパレ−タIC
1、及びバッテリB2とを有している。ダイオ−ドD1
とコンデンサC1とが直列に接続され、直列接続された
両端が端子335と端子336とに接続されている。抵
抗R1と抵抗R2とが直列に接続され、直列接続された
両端がコンデンサC1に接続されている。抵抗R1と抵
抗R2との接続点はコンパレ−タIC1の負入力端子に
接続され、整流出力電圧Vr を分圧した分圧電圧Vinを
コンパレ−タIC1に供給する。バッテリB2は抵抗R
7を介してコンパレ−タIC1の正入力端子に接続さ
れ、基準電圧Vk をコンパレ−タIC1に供給する。基
準電圧Vkは、図2に示すように、基準電圧Vref1
と基準電圧Vref2とを切り替える電圧、例えば、交
流電源10の電源電圧150ボルトに対応した電圧に設
定される。抵抗R3は、コンパレ−タIC1の出力端子
と正入力端子との間に接続され、基準電圧の切替時にヒ
ステリシスを発生させる。ダイオ−ドD2と抵抗R4と
は直列接続され、ダイオ−ドD2のカソ−ドがコンパレ
−タIC1の出力端に接続され、抵抗R4の一端が抵抗
R5と抵抗R6との接続点に接続されている。ダイオ−
ドD2はIC1の出力がハイレベルになったとき、IC
1の出力から抵抗R6に電流が流れるのを防止してい
る。抵抗R5と抵抗R6とは直列接続され、直列接続さ
れた両端が端子337及び端子336に接続されてい
る。抵抗R5と抵抗R6との接続点は端子339に接続
され、直流出力電圧Vo を分圧した分圧電圧VR6を第2
の出力信号321として供給する。コンパレ−タIC1
の入出力特性は、図4に示すように、二値の出力電圧を
発生する。このため、抵抗R5の端子電圧VR5は、整流
出力電圧Vr が上昇し、分圧電圧Vinが基準電圧Vk
にIC1の出力をR3とR7で分圧された電圧を加えた
電圧(Vk+R3とR7との分圧電圧)を超えると出力
電圧Vout が低レベルとなり、抵抗R4に流れる電流が
増加すると上昇する。また、抵抗R5の端子電圧VR5
は、整流出力電圧Vr が低下し、分圧電圧Vinが基準
電圧VkからIC1の出力とVkの電圧をR3とR7で
分圧された電圧(Vk−R3とR7との分圧電圧)より
小さくなると出力電圧Voutが高レベルとなり、抵抗
R4に流れる電流が減少すると低下する。従って、抵抗
R6の分圧電圧VR6は、直流出力電圧Vo が一定であれ
ば、端子電圧VR5の上昇に伴なって低下し、端子電圧V
R5の低下に伴なって上昇する。
【0030】後段に接続される誤差検出回路34は、端
子339の分圧電圧VR6と端子338の基準電圧Vre
f1とを一致させるように動作するから、分圧電圧VR6
の変化が実質的な第1の出力信号332の変化となり、
最終的に直流出力電圧Vo が目標直流出力電圧に調整さ
れる。即ち、整流出力電圧Vr が上昇した場合、分圧電
圧VR6が低下し、分圧電圧VR6を基準電圧Vref1に
等しくする過程で直流出力電圧Voを上昇させ、整流出
力電圧Vr が低下した場合、分圧電圧VR6が上昇し、分
圧電圧VR6を基準電圧Vref1に等しくする過程で直
流出力電圧Voを低下させる。これにより、直流出力電
圧Vo が整流出力電圧Vr よりも高くなるように調整さ
れ、図1の実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0031】目標設定回路33は、整流出力電圧信号3
1によって第1の出力信号332を変化させるように構
成することもできる。図5はその目標出力電圧設定回路
の具体的な一例を示す回路図である。図において、図
1、図3と同一参照符号は同一性ある構成部分を示す。
以下、図1、図3、図5及び図6を参照しながら説明す
る。
【0032】基準電圧信号発生部330は、整流出力電
圧信号31に応じて基準電圧を変化させた第1の出力信
号332を出力する。本実施例では、ダイオ−ドD1、
D2と、コンデンサC1と、抵抗R1〜R4と、抵抗R
8と、バッテリB3、B4とを有している。ダイオ−ド
D1、抵抗R1及び抵抗R2を直列に接続し、直列接続
回路の両端を端子335及び端子336に接続してあ
る。抵抗R1及び抵抗R2の直列接続回路にコンデンサ
C1を並列に接続してある。抵抗R2は、整流出力電圧
Vr を分圧した分圧電圧Vinを発生し、コンパレ−タI
C1の正入力端子に分圧電圧Vinを供給する。バッテ
リB3は、コンパレ−タIC1の負入力端子に接続さ
れ、基準電圧Vkを供給する。抵抗R3は、コンパレ−
タIC1の出力端子と正入力端子との間に接続され、基
準電圧の切替時にヒステリシスを発生させる。コンパレ
−タIC1は、分圧電圧Vinと基準電圧Vkとを比較
し、図6に示すように、分圧電圧Vinが基準電圧Vk
より大きいときにハイレベルとなり、出力端子から出力
電圧Voutを出力する。ダイオ−ドD2と抵抗R4と
は直列接続され、ダイオ−ドD2のアノ−ドがコンパレ
−タIC1の出力端に接続され、抵抗R4の一端が端子
338に接続されている。ダイオ−ドD2はバッテリB
4からの電流の流入を防止する。バッテリB4は、基準
電圧Vref1を発生し、抵抗R8を介して端子338
に供給する。このため、端子334の電位は、定格電圧
が100ボルトの交流電源10を使用しコンパレ−タI
C1の出力がロ−レベルのときは基準電圧Vref1と
なる。この基準電圧Vref1は、図2に示すように、
100ボルトの場合の第1の出力信号332となる。一
方、定格電圧が200ボルトの交流電源を使用しコンパ
レ−タIC1の出力がハイレベルのときは、出力電圧V
outと基準電圧Vref1との差の電圧が抵抗R4と
R8とで分圧され、抵抗R8の端子電圧と基準電圧Vr
ef1との加算電圧が基準電圧Vref2となる。この
基準電圧Vref2は、図2に示すように、200ボル
トの場合の第1の出力信号332となる。
【0033】直流出力電圧調整部334は、抵抗R5及
び抵抗R6を有し、直流出力電圧Vo を抵抗分圧してい
る。抵抗R5及び抵抗R6の接続点は端子339に接続
され、端子339に分圧電圧VR6を第2の出力信号32
1として出力する。
【0034】後段に接続される誤差検出回路34は、第
1の出力信号332と第2の出力信号321とを一致さ
せるように動作するので、第2の出力信号321が第1
の出力信号332に追従して変化し、最終的に直流出力
電圧Vo が目標直流出力電圧に調整される。これによ
り、図1の実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0035】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、次
のような効果が得られる。 (a)昇圧回路は、スイッチング素子が交流電源の周波
数よりも高い周波数でオン/オフ駆動され、インダクタ
がスイッチング素子と直列に接続され、その直列接続回
路の両端が整流回路の出力端に接続され、ダイオ−ド及
びコンデンサが直列に接続され、その直列接続回路の両
端がスイッチング素子に並列に接続され、コンデンサ両
端から直流出力電圧を得るようになっているから、昇圧
型のスイッチング電源を提供できる。 (b)交流電源は、定格電圧値の異なる複数種からその
1種が選択され、整流回路は、選択された交流電源を整
流して整流出力電圧を得て、目標設定回路は、基準電圧
信号を発生させる基準電圧信号発生部を含み、整流出力
電圧信号と、直流出力電圧信号とが入力され、第1の出
力信号と、第2の出力信号とを出力し、第1の出力信号
が基準電圧信号から得られ、第2の出力信号が直流出力
電圧信号から得られ、整流出力信号から定格電圧を判定
し、第1の出力信号及び第2の出力信号のいずれか一方
を、直流出力電圧が整流出力電圧よりも高くなるように
定格電圧に応じて段階的に変化させ、誤差検出回路は、
第1の出力信号、第2の出力信号及び整流出力電圧信号
が入力され、第1の出力信号と第2の出力信号とを比較
して整流出力電圧信号と相似波形となる誤差検出信号を
出力し、電流検出回路は、インダクタに流れる電流を検
出して電流検出信号を出力し、差動増幅回路は、誤差検
出信号及び電流検出信号が入力され、両信号を比較し
て、電流検出信号を誤差検出信号に追従させる差動信号
を出力し、パルス幅制御回路は、差動信号が入力され、
差動信号を最小とするようにスイッチング素子を制御す
る制御信号をスイッチング素子に供給するようになって
いるから、定格電圧の異なる複数種の交流電源を使用す
る場合に、力率改善を達成すると共に、スイッチング素
子の電力損失を少なくし得るスイッチング電源を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスイッチング電源の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】第1の出力信号の一例を示す特性図である。
【図3】直流出力電圧信号を変化させるように構成した
目標設定回路の具体的な一例を示す回路図である。
【図4】コンパレ−タの入出力特性図である。
【図5】基準電圧信号を変化させるように構成した目標
設定回路の具体的な一例を示す回路図である。
【図6】コンパレ−タの入出力特性図である。
【符号の説明】
1 整流回路 11、12 出力端 2 昇圧回路 21 スイッチング素子 22 インダクタ 23 ダイオード 24 コンデンサ 3 制御回路 31 整流出力電圧信号 32 直流出力電圧信号 33 目標設定回路 331 基準電圧信号 332 第1の出力信号 321 第2の出力信号 34 誤差検出回路 341 誤差検出信号 35 電流検出回路 351 電流検出信号 36 差動増幅回路 361 差動信号 37 パルス幅制御回路 371 制御信号 Vr 整流出力電圧 Vo 直流出力電圧

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、整流回路と、昇圧回路と、
    制御回路とを有するスイッチング電源であって、 前記交流電源は、定格電圧値の異なる複数種からその1
    種が選択され、 前記整流回路は、選択された前記交流電源を整流して整
    流出力電圧を得る回路であり、 前記昇圧回路は、スイッチング素子と、インダクタと、
    ダイオ−ドと、コンデンサとを含み、前記スイッチング
    素子が前記交流電源の周波数よりも高い周波数でオン/
    オフ駆動され、前記インダクタが前記スイッチング素子
    と直列に接続され、その直列接続回路の両端が前記整流
    回路の出力端に接続され、前記ダイオ−ド及び前記コン
    デンサが直列に接続され、その直列接続回路の両端が前
    記スイッチング素子に並列に接続され、前記コンデンサ
    両端から直流出力電圧を得る回路であり、 前記制御回路は、目標設定回路と、誤差検出回路と、電
    流検出回路と、差動増幅回路と、パルス幅制御回路とを
    含んでおり、 前記目標設定回路は、基準電圧信号を発生させる基準電
    圧信号発生部を含み、前記整流出力電圧信号と、前記直
    流出力電圧信号とが入力され、第1の出力信号と、第2
    の出力信号とを出力し、前記第1の出力信号が前記基準
    電圧信号から得られ、前記第2の出力信号が前記直流出
    力電圧信号から得られ、前記整流出力信号から前記定格
    電圧を判定し、前記第1の出力信号及び前記第2の出力
    信号のいずれか一方を、前記直流出力電圧が前記整流出
    力電圧よりも高くなるように前記定格電圧に応じて段階
    的に変化させる回路であり、 前記誤差検出回路は、前記第1の出力信号、前記第2の
    出力信号及び前記整流出力電圧信号が入力され、前記第
    1の出力信号と前記第2の出力信号とを比較して前記整
    流出力電圧信号と相似波形となる誤差検出信号を出力す
    る回路であり、 前記電流検出回路は、前記インダクタに流れる電流を検
    出して電流検出信号を出力する回路であり、 前記差動増幅回路は、前記誤差検出信号及び前記電流検
    出信号が入力され、両信号を比較して、前記電流検出信
    号を前記誤差検出信号に追従させる差動信号を出力する
    回路であり、 前記パルス幅制御回路は、前記差動信号が入力され、前
    記差動信号を最小とするように前記スイッチング素子を
    制御する制御信号を、前記スイッチング素子に供給する
    回路であるスイッチング電源。
  2. 【請求項2】 前記目標設定回路は、前記第2の出力信
    号を変化させる回路である請求項1に記載のスイッチン
    グ電源。
  3. 【請求項3】 前記目標設定回路は、前記第1の出力信
    号を変化させる回路である請求項1に記載のスイッチン
    グ電源。
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