JP2569372B2 - システアミン毛髪加工剤用の後処理剤及び毛髪加工法 - Google Patents

システアミン毛髪加工剤用の後処理剤及び毛髪加工法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はウェーブ形成力が強くかつ不快臭発生の少な
い毛髪の加工方法に関し、特にシステアミン毛髪加工剤
を用いた毛髪加工施術後に発生する不快臭を除く方法に
関する。
〔従来の技術〕
従来、パーマネントウェーブのような毛髪加工施術を
行なうに当たって種々の毛髪加工剤が用いられている。
中でもシステアミン毛髪加工剤は、チオグリコール酸、
システインなどの還元剤を主剤とする毛髪加工剤に比べ
てウェーブ形成力及び縮毛矯正力が強く、施術中におけ
る臭いも少ないという利点がある。しかしこの優れた毛
髪加工剤には、施術後数週間ないし数か月間にわたっ
て、洗髪や入浴時に不快臭が発生するという欠点があっ
た。
そこで、本発明者らはかかる不快臭の原因を探究した
ところ、毛髪加工施術中にシステアミンが酸化してシス
タミンやメルカプタン等が生成し、毛髪中に吸着残存し
ているこれらの生成物が洗髪や入浴に際して脱着揮散す
るのが原因であることが判った。そして上記のように毛
髪に吸着した生成物は、アニオン、両性、カチオン、非
イオンなどの各種の界面活性剤を含むシャンプーやリン
ス剤などで洗浄しても容易に除去することはできない。
そしてまた、システアミン毛髪加工剤中にケラチンの
加水分解物やその誘導体などの添加を試みたが、不快臭
は低減するものの完全に除くことはできなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような事情の下で、優れた毛髪加工性能を有する
システアミン毛髪加工剤を用いて施術をするに当たっ
て、施術後のシスタミンやメルカプタン等による不快臭
の発生を効果的に抑制することができるシステアミン毛
髪加工剤用の後処理剤を提供することを本発明の目的と
したものであり、更にはシステアミン毛髪加工剤を用い
ながら施術後の不快臭の発生を充分に抑制できる毛髪加
工法を提供することも本発明の目的である。
〔課題を解決するための手段〕
前記のような本発明の目的は、酸及び塩から選ばれた
1種または2種以上を含み、pHが2〜2.7であって1ml当
たり0.1〜0.5ミリ当量の酸を含有していることを特徴と
するシステムアミン毛髪加工剤用の後処理剤によって達
成される。
そして更に、ケラチン加水分解物1〜10%を含有する
システアミン毛髪加工剤と酸化固定剤とを用いて毛髪の
加工処理をしたのち、上記の後処理剤、すなわち酸及び
塩から選ばれた1種または2種以上を含み、pHが2〜2.
7であって1ml当たり0.1〜0.5ミリ当量の酸を含有してい
る後処理剤を用いて毛髪の後処理を行なう毛髪加工法に
よって、満足すべき程度までに不快臭の発生を抑制する
ことができる。
本発明のシステアミン毛髪加工剤用の後処理剤に用い
られる酸としては、例えばクエン酸、リンゴ酸、乳酸、
リン酸、塩酸などが挙げられ、これらから1種または2
種以上を選んで用いることができる。このような酸のう
ち、毛髪の損傷、皮膚刺激、公害問題等の点から、特に
クエン酸、リンゴ酸が好ましい。
また用いられる塩としては、例えば前記の酸と水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニアなどの塩基と
の塩が挙げられ、これらから1種または2種以上を選ん
で用いることができる。このような塩は、前記の酸を上
記の塩基によって部分的に中和して得た酸性塩であって
もよい。
本発明のシステアミン毛髪加工剤用の後処理剤は、pH
が2〜2.7の範囲内にあるほか、酸、即ち塩基との結合
能力を有する成分の含有量が1ml当たり0.1〜0.5ミリ当
量であることが必要である。pHが2未満であると毛髪が
硬化して好ましくなく、逆に2.7を越えると不快臭の除
去が不充分となる。また酸の含有量が1ml当たり0.1ミリ
当量未満であると処理効果が不確実となり、0.5ミリ当
量より多いと毛髪を硬化損傷しやすい。
このような後処理剤を調製するに当たっては、上記の
要件に適合するような量の前記の酸あるいは前記の塩ま
たは前記の酸と前記の塩とを水に溶解配合する方法を用
いることができるが、あらかじめ前記の酸を含む水溶液
を用意し、これに必要に応じて前記の塩基を加えてpHが
2〜2.7であって遊離の酸の含有量が1ml当たり0.1〜0.5
ミリ当量となるように部分的に中和するようにしてもよ
い。
本発明のシステアミン毛髪加工剤用の後処理剤には、
本発明の効果を妨げない範囲において必要に応じて他の
配合成分、例えばカチオン性、アニオン性、両性、非イ
オン性などの高分子または低分子の界面活性剤、尿素、
高級アルコール、蛋白加水分解物、アミノ酸などの育毛
剤、防腐剤、着色剤、香料等を添加配合することができ
る。
本発明の毛髪加工法に従って施術するには、好ましく
はケラチン加水分解物1〜10%を含有するシステアミン
毛髪加工剤を第1剤として用いて毛髪を膨潤軟化し、更
に酸化剤を主成分とする第2剤により酸化固定をする毛
髪加工を行なった後に、毛髪に対して本発明の後処理剤
を塗布して不快臭原因の除去処理をするのがよい。かか
る後処理を行なうに当たって、通常の毛髪加工施術にお
けるように、第2剤による処理が終了したのちロットを
外して弱酸性のリンス剤を塗布して水洗する手順を取る
と、作業性の面から好ましくない。従って、第2剤によ
る処理終了後ロットを外さずに後処理剤を塗布し例えば
3分以上放置したのちロットを外して充分に水洗するこ
とが好ましい。
〔作 用〕
システアミン毛髪加工剤を用いる毛髪加工法におい
て、特に本発明の毛髪加工法にしたがって第2剤による
処理が終了したのちに、本発明の後処理剤を用いて後処
理すると、システムアミン毛髪加工剤に原因する残臭及
びその後の不快臭の発生を効果的に抑制することができ
る。しかし、かかる第2剤による処理の前、すなわち第
1剤による処理ののち直ちに中間リンス剤として本発明
の後処理剤を用いても、これらの臭の除去にはあまり効
果はない。
〔実施例1〕 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらの例によって何ら制限を受けるものでは
ない。
第1表の処方のようなシステアミン毛髪加工剤第1剤
A1,A2と、臭素酸ナトリウムを100ml当たり6g含む水溶液
である第2剤B1と、クエン酸を100ml当たり1g含む水溶
液である本発明の後処理剤C1とを用意した。
かかる本発明の後処理剤C1は、pHが2.3であり、遊離
の酸が1ml当たり0.14ミリ当量含まれているものであっ
た。
これらの第1剤、第2剤ならびに後処理剤を用いて以
下のように毛髪加工試験を行なった。
ラウリル硫酸ナトリウム1%水溶液で洗浄した毛髪2g
にシステアミン毛髪加工剤(第1剤A1またはA2)2mlを
スポイドを用いて塗布し、毛髪を容器内に入れて密閉し
て40℃の恒温器内に15分間放置したのちタオルで水分を
除き、第2剤B1 1mlをスポイドを用いて塗布して7分間
放置したのち再び第2剤B1 1mlをスポイドを用いて塗布
し、更に8分間放置した。その後本発明の後処理剤C1
スポイドを用いて2ml塗布し、3分間放置したのち水洗
した。
一方、後処理剤を用いない場合は、第2剤による処理
後、直ちに水洗した。
処理毛髪を自然乾燥したのち、室温で20%塩酸に24時
間浸漬してシスタミンを抽出し、高速液体クロマトグラ
フ法によりシスタミンの定量を行なった。
このようにして毛髪中に残存するシスタミンの量を測
定した結果を、本発明の後処理剤を使用しない場合と比
較して第2表に示す。
また、残臭について官能試験を行ない、その結果も併
せて第2表に示す。
これらの結果をみれば、本発明の後処理剤を用いて後
処理すると明らかに毛髪へのシスタミン残存量が減少
し、それにつれて不快臭も低減していることが判る。ま
た、システアミン毛髪加工剤中にケラチン加水分解物が
含まれているときには、不快臭が更に低減することが判
る。
更にシスタミン残存量の値から、毛髪の深部に残るシ
スタミンは不快臭の原因とはならず、その量は約0.2%
程度であることが推定される。
〔実施例2〕 第3表の処方のようなシステアミン毛髪加工剤第1剤
A3,A4と、第4表の処方のような第2剤B2と、第5表の
処方のような後処理剤C2とを用意した。
試験No.5(本発明例) このような第1剤A3 80mlを実際の頭髪に塗布しなが
らロットに巻き、約15分間放置したのち中間酸リンス液
60mlを塗布した。次いで第2剤B2 80mlを塗布して10分
間放置した後、後処理剤C2 60mlを塗布し更に3分経過
後にロットを外して充分に水洗した。
このようなパーマ施術中の反応臭は非常に少なく、シ
ステアミンパーマ特有の残臭も殆ど無かった。また、毛
髪にはしなやかで弾力性に富んだウェーブが得られた。
試験No.6(対照例) 後処理剤C2を用いない以外は試験No.5と同様にしてパ
ーマ施術を行なったところ、パーマ施術中の反応臭は非
常に少なかったが、システアミンパーマ特有の残臭があ
った。そして施術後1〜2週間にわたって、整髪料を塗
布して整髪する度に独特の不快臭が発生した。
試験No.7(対照例) ケラチン加水分解物が配合されていない第1剤A4を用
いた以外は試験No.6と全く同様にしてパーマ施術を行な
った。パーマ施術中の反応臭は比較的に少なかったが、
システアミンパーマ特有の臭いが強く残ったほか、施術
後数週間にわたって入浴や洗髪時に独特の不快臭が発生
し、水スプレーをして整髪するときにも不快臭が発生し
た。
〔発明の効果〕
本発明のシステアミン毛髪加工剤用の後処理剤は、シ
ステアミンを配合した毛髪加工剤による毛髪処理施術を
行なうときに用いて残臭が少なく、また施術後のシステ
アミンパーマに独特の不快臭の発生を極めて少なくする
ことができる。
更に、システアミン毛髪加工剤としてケラチン加水分
解物を配合した第1剤を用いる本発明の毛髪加工法によ
れば、上記の後処理剤の効果と相まって更に施術後の残
臭を低減することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸及び塩から選ばれた1種または2種以上
    を含み、pHが2〜2.7であって1ml当たり0.1〜0.5ミリ当
    量の酸を含有していることを特徴とするシステムアミン
    毛髪加工剤用の後処理剤。
  2. 【請求項2】ケラチン加水分解物1〜10%を含有するシ
    ステアミン毛髪加工剤と酸化固定剤とを用いて毛髪の加
    工処理をしたのち、酸及び塩から選ばれた1種または2
    種以上を含み、pHが2〜2.7であって1ml当たり0.1〜0.5
    ミリ当量の酸を含有している後処理剤を用いて毛髪の後
    処理を行なうことを特徴とする毛髪加工法。
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